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2016年1月4日月曜日

ダイヤモンド世界の日本⁉

 今から三十数年前、最初に世界各地のダイヤモンド取引所に足を踏み入れた時に驚いたのはどこの取引所内のモニターには世界の株式市場と同時に為替相場として円¥レートが表示をされていたことでした。

 世界の主要通貨であることは理解をしていても所詮は国内だけの事と考えていたので驚いたことを覚えています。そのおかげかどうかは解りませんが多くのユダヤ人や各国からのバイヤーの中に入っても引け目さえ感じませんでした。

 それだけ世界のダイヤモンド市場は日本のマーケットに目を向けたいたのでしょう。米国、日本合わせて世界のダイヤモンド市場の約70%を占めていたのです。因みに日本は

 しかし、現在はというとダイヤモンドの世界においては世界第3位の経済大国ではないのです。なぜなら、何処の取引所に行っても円¥レートが表示されている事が少なく、私がい一番出入りをしているイスラエルのダイヤモンド取引所の入り口付近にあるモニターで唯一名残なのかおもかげなのかはわかりませんが、表示をされている程度です。

 しかし、世界のダイヤモンド事情や市場動向を知らせるマガジンには全く円レートが記載されることもなく、JAPANの文字が入ったカテゴリーそのものがなくなっています。以前は私自身もこのマガジンに依頼をされ、リポートを書いたり、取材に応じたりしていたものですが、現在ではほとんど興味自体を持たれてはいません。

 香港、インド、イスラエル、アントワープ、ロシア、カナダといった現在ダイヤモンドビジネスの主流である各国の事がリポート内容の殆どになっています。勿論米国は何時でも一番ですから市場レポートがないこと自体がありません。

 華やかであった日本のダイヤモンドマーケットは過去のものになったのでしょうか?

 いいや、そうではありません。現状のような世界ではもう国単位でダイヤモンドのマーケットを語ることはできません。多くの日本の富裕層は買い方自体を工夫しており、実際に一昨年の大粒ダイヤモンドの購入者の上位には日本人の名前を見る事が出来ます。そしてそれは今も続いています。

 世界から見た日本のダイヤモンド市場は網で漁をする漁場ではなく、一本釣りをする重要な市場となっているのでしょう。大きなサイズの案内は多く海外から来ます。勿論ほとんどが情報開示の数日後には消滅しています。

 ダイヤモンドビジネスのOB、特にアメリカではリタイヤ後にファイナンシャルプランナーになる友人が多くいます。それは資産運用に長けている人々が多い事を物語り、さらにはアメリカにおいてある程度のダイヤモンドを動かすにはその知識自体が必須であることを意味している訳です。

 日本においてダイヤモンドのビジネスが定着することは難しい事だとは思っていますが、ダイヤモンドがジュエリーだけのビジネスだと思っている人々が主流になっている間は世界から置いて行かれるような気がします。

 今朝ほどの空き巣に入られ4500万円ほどの現金が盗まれたニュースが流れていました。今なお9兆円ほどのタンス預金が市場にはあるといわれています。どれもこれも国に対する不信だったり、金融機関に騙されまいとする自己防衛なのでしょうが、マイナンバーのスタートがきっかけになり、ダイヤモンドのビジネスの新たなジャンルが日本に根差すことを願ってやみません。
http://ameblo.jp/diamonrow

 

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