昨日、取引先の30代のスタッフが
『ちょっとお聞きしたいんですが、なぜ以前はダイヤモンドが沢山売れたと聞くんですが、今は売れないんでしょうか?』
と素朴に聞いてきました。
確かにバブル以降に社会に出た層からすると諸先輩から聞くダイヤモンドの過去の話と、現状感じているダイヤモンドの市場との落差は不思議でならないでしょう。
過去は歴史的背景もあり、ダイヤモンドの文化が遅れていた日本ではまず最初にダイヤモンドへの憧れがあり、次にシンジケートのキャンペーンにより『結婚が決まったら、婚約指輪、そして相場は給料3ヶ月分!?』といったことが背景にあり,小さな頃から頭の中に刷り込まれたいたということが一番大きいいでしょう。
高度成長、バブル時代と社会の経済が成長すると共に皆の生活も豊かになり、刷り込まれていたダイヤモンドの必然性に誰もが疑いなく、必需品として頭にあったことがダイヤモンドビジネスと言うよりブライダルビジネス、ジュエリービジネスには大きかったのでしょう。それと同時に成功の証としてもしくはひとつの金字塔のシンボルとして大粒のダイヤモンドを求める人々が多くなってきたことはダイヤモンドビジネスには大きかったのです。
つまり、啓蒙活動が本来に必需品ではないダイヤモンドの市場を作り上げたわけです。そして、その創り上げられた価値を食いちぎるように4Cを利用した安売り合戦が行われ、憧れの価値がある間は少しでも安く求めたいという需要がジュエリービジネスを支えていたのですが、そのキャンペーンが終わり、誰もそれに目を向けなくなってくると色あせて十数年たったその記憶も無いバブル以降の世代にとっては何故ダイヤモンドに価値があるのかわからないし、見出せなくなるのでしょう。
一方、そのようなヴァーチャルバリューとは別に実質的価値の市場がダイヤモンドビジネスにはあります。現状では何時も書いていますが、資産としての市場に関しては現物が足りないくらいに大粒のダイヤモンドが不足をしています。勿論、一部のお金持ちの世界だといってしまえばそれまでですが、ダイヤモンドのビジネス自体がそんなに大きなマーケットというものではなく、ある意味婚約指輪にしてもファッションジュエリーにしてもその特別な価値の仮想体験みたいなところがあります。
ただ、現実のサイズや業界そのものを考えるとダイヤモンドの存在は大きく、ダイヤモンドの存在が小さくなるととそれ以外の色石のマーケットもやがてしぼんでいくでしょう。それくらいダイヤモンドの存在は大きいのです。ダイヤモンドがあったから他の色石も売れたといってよいでしょう。その線上でファッションリングも売れたわけです。
つまり、現在の宝石市場の不況は協会にしても展示会の主催者にしても本来の宝石価値の意味をないがしろにしていることが大きいのでしょう。過去耕していた畑から収穫し、耕してこなかったあおりが今来ているのです。
これからでも、啓蒙活動は出来ます。しかし、そこにはある意味真摯な姿勢とせいしんが必要でしょう。
『ちょっとお聞きしたいんですが、なぜ以前はダイヤモンドが沢山売れたと聞くんですが、今は売れないんでしょうか?』
と素朴に聞いてきました。
確かにバブル以降に社会に出た層からすると諸先輩から聞くダイヤモンドの過去の話と、現状感じているダイヤモンドの市場との落差は不思議でならないでしょう。
過去は歴史的背景もあり、ダイヤモンドの文化が遅れていた日本ではまず最初にダイヤモンドへの憧れがあり、次にシンジケートのキャンペーンにより『結婚が決まったら、婚約指輪、そして相場は給料3ヶ月分!?』といったことが背景にあり,小さな頃から頭の中に刷り込まれたいたということが一番大きいいでしょう。
高度成長、バブル時代と社会の経済が成長すると共に皆の生活も豊かになり、刷り込まれていたダイヤモンドの必然性に誰もが疑いなく、必需品として頭にあったことがダイヤモンドビジネスと言うよりブライダルビジネス、ジュエリービジネスには大きかったのでしょう。それと同時に成功の証としてもしくはひとつの金字塔のシンボルとして大粒のダイヤモンドを求める人々が多くなってきたことはダイヤモンドビジネスには大きかったのです。
つまり、啓蒙活動が本来に必需品ではないダイヤモンドの市場を作り上げたわけです。そして、その創り上げられた価値を食いちぎるように4Cを利用した安売り合戦が行われ、憧れの価値がある間は少しでも安く求めたいという需要がジュエリービジネスを支えていたのですが、そのキャンペーンが終わり、誰もそれに目を向けなくなってくると色あせて十数年たったその記憶も無いバブル以降の世代にとっては何故ダイヤモンドに価値があるのかわからないし、見出せなくなるのでしょう。
一方、そのようなヴァーチャルバリューとは別に実質的価値の市場がダイヤモンドビジネスにはあります。現状では何時も書いていますが、資産としての市場に関しては現物が足りないくらいに大粒のダイヤモンドが不足をしています。勿論、一部のお金持ちの世界だといってしまえばそれまでですが、ダイヤモンドのビジネス自体がそんなに大きなマーケットというものではなく、ある意味婚約指輪にしてもファッションジュエリーにしてもその特別な価値の仮想体験みたいなところがあります。
ただ、現実のサイズや業界そのものを考えるとダイヤモンドの存在は大きく、ダイヤモンドの存在が小さくなるととそれ以外の色石のマーケットもやがてしぼんでいくでしょう。それくらいダイヤモンドの存在は大きいのです。ダイヤモンドがあったから他の色石も売れたといってよいでしょう。その線上でファッションリングも売れたわけです。
つまり、現在の宝石市場の不況は協会にしても展示会の主催者にしても本来の宝石価値の意味をないがしろにしていることが大きいのでしょう。過去耕していた畑から収穫し、耕してこなかったあおりが今来ているのです。
これからでも、啓蒙活動は出来ます。しかし、そこにはある意味真摯な姿勢とせいしんが必要でしょう。
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