今回の香港ショーはいつものとおり二ヶ所で行われており、そのれぞれの場所の開催日をずらし、空港近くで行われたダイヤモンド、ジェム、パールといった素材中心の会場に昨日行ってきましたが、勿論自分にとって興味深いところはダイヤモンドが中心になります。
特に今回目立ったのはまずはサンゴの大量陳列とその場所での客足の姿の少なさでした。というのは、小笠原のサンゴ略奪事件以来中国のサンゴフィーバーはまだまだ続いているものと思っていたので、さぞやの人だかりであろうと思っていたのです。しかし、そんなことは無かったかの様にそれらのブースは静かなものでした。
パールのディビジョンにおいても大量陳列の割には人が少ないなと思ってジャパンパビリオンに近づいてみるそこには大量のバイヤーが集まっておりました。旧知の出展者に聞くと初日はもっと人が多かったとのことで、相変わらずの日本ブランドの強さを感じました。
同じものを扱っていたとしても日本人の目というフィルターを通したものは贔屓目ではなく、やはり日本の業者のものはクオリティーが高いと感じました。多くの外国客が真珠にかかわらず、仮に中国製であったとしても日本人の目を通したものであれば間違いが無いと思っていることは日本人がもっと誇りを持っていても良いものだと考えます。
また、さまざまなジェムに関しても、特徴があり、処理石への評価の低さと同時に非処理石の評価の高さは目を見張るものがありました。やはり、昨今の格差を象徴した富裕層へのアプローチが宝石という本来の概念を目覚めさせたのか、ルビーに関しても非加熱のものが多く展示されておりました。過去であれば処理石が平然と並べられており、価格対応が大前提となっているようなものが多く展示をしている気もしておりました。
パライバトルマリンに関して言えば、一般的な品質のものに関して言えばアフリカのものを中心に大量に陳列をされておりましたが、高品質のものに関してはきわめて微量で殆ど評価をしたいと思うものには出会うことが出来ませんでした。
さてダイヤモンドですが今回は大きめのものをリサーチしていたのですが、残念ながら目指していたものは何万点と展示されていたものの中でもごくわずかで期待していたほどのものではありませんでした。しかし、大量に展示をされているおかげでF、Gカラーより美しいKカラーとか、E,Fカラーでも輝きの少ないものと、改めて、グレードなるものとダイヤモンドの美しさは違うものである事
を改めて痛感しました。
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