前回、ダイアモンドとの出会いと自分の仕事を選んだ理由を述べました。
なぜ、何十年間もダイアモンドを通して同じ仕事が出来たんだろうと考えてみると、ダイアモンド
があった故に学んだり、行動したことが如何に多いかを実感しました。
ダイアモンドのビジネスを知りたくて、アメリカに渡り、これが後のアメリカでのビジネスに
繋がり、ダイアモンドのビジネスの中心に行こうとイスラエルにも渡りました。
イスラエルという地はダイアモンドという仕事に就いていなければ、行かないかもしれないし、
考える事もないだろうと思います。そして、そこでは沢山のユダヤ人と知り合い、彼らを通して
世界中の仲間を紹介してもらいました。
勿論、苦手であった英語も通じる程度には話せるようになり、自分自身でどこの国に行っても
自ら人の間に入っていくようにもなった事は人生においても大きなことだと思っています。
ダイアモンドの事をもっと知りたくて物理にも挑戦し、勉強をする癖もちょっとであるけれども
つきました。
ダイアモンドをキッカケに色々な事を学び、色々な人々とも会いましたが、何よりも自分自身
が与えられたものは情緒でもあったと思うのです。
ダイアモンドは単一結晶であり、無機質な物のように感じますが、実は限りない個性があり、
その感じる印象は人それぞれによって違い、全ての感性、情緒の起源になっているのが
ダイアモンドではないかとさえ思う訳です。
ダイアモンドを覗き続けて色々な感動や驚きを感じましたが、これは沢山のダイアモンドを
見る立場だからこそと思っていました。しかし、実際には一般の人たちの中にも単純に色々
な事をダイアモンドから感じる人が多くいるとも思っています。以前にも述べましたが手に持
って感じたり、見入ってしまったりする人の多い事には驚かされます。
ダイアモンドビジネスを行っていると、為替相場は勿論のこと経済情勢や世界情勢なども
関心を持つようになります。なぜなら、我々のビジネスは投機という側面も多くあり、元々
ダイアモンドビジネスの原点がファンドである事を考えると何ら不思議な事ではないのです。
もし、ダイアモンドのビジネスに接していなければ、多分ここまで色々な事に興味を持つ事
はなかったのではないかと思います。
実際にダイアモンドにまつわる話がある事は何度も述べました。私自身だけではなく、色々な
人々に影響を与えた単一結晶の個体はもしかしたら歴史の原点なのかもしれません。
ゆえに、なんの機能的価値や物理的価値がないダイアモンドが人類の横に常にあるのか
なと思います。ダイアモンドを知れば知るほど不思議なんです。ホントに・・・・。
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