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2011年1月29日土曜日

ダイアモンドの楽しみ方

 本日は楽しみな日です。

 実はダイアモンドがものすごく大好きな女性建築家であり友人のオリジナルネックレス
が上がります。

 彼女はすごく楽しみにしていて約一カ月の期間で3~4回請求の連絡があり、
「まだ、上がりませんか?」、「早く上がることはないですか?」、「本当に楽しみ
にしているんです」等々の繰り返しでした。

 彼女はいつも自分でアイデアを持ってきては一緒に考えて、オリジナルのジュエリー
を造るのが好きで、何よりもダイアモンドが大好きです。

 今回は彼女のアイデアでステーションネックレス(チェーンの間にダイアモンドを
シンプルに止めた物)を少しマルチに使えるようにして、誰も持っていない物を造りたい
との申し出でした。

 沢山のアイデアの中からブレスレットに使え、シンプルなチョーカーにも使え、そして
Yチェーンとしても使える物を彼女のアイデアにより完成させました。




 彼女のダイアモンドとの出会いは大学時代に母親からもらったダイアモンドの指輪
だったそうで、何気なく好きだったものが私との出会いにより、より身近な存在となった
時なり、その都度の大変な時期をダイアモンドに元気づけられながら乗り切ってきたと
言っております。

 彼女曰く『ダイアモンドはアドレナリンをあげてくれると同時に、いつも一緒にいてくれる
感覚がある』のだそうで、ブランドのジュエリーをつけるのも良いけれど基本は自分の
ジュエリーをつける事が大事だと思っているそうです。

 それは真にその通りで、ブランドのジュエリーにしても本来はオリジナルを造ることであり
ないしは自分の気に入った一点ものを求める事が価値で、それが出来ない人々が安価な
出来合いと言っては失礼ですが置いてある物を求めるという事だと思います。

 ジュエリーは思い入れがあることが一つの価値であり、それは出来合いであれ、
オリジナルであれ、同じことが言えますが、オリジナルの方が思い入れが込められ
るのは間違いがありません。

 彼女のようにダイアモンドに思いを込め頑張っている姿を見ていると少しでも良い物
を提供しようとプロフェッショナルとしての本能に火がつく思いです。

 勿論、其々のお客様に思い入れもあります。それは、当方のお客様がジュエリーを
本当に大事に思ってくれ、オリジナルを所望される方が多いからだと思います。

 ダイアモンドを真に楽しんで頂ける方法は色々とありますが、ご自分でアイデアをお持ち
になり、御相談頂ける事が一番で、一緒に最初から最後まで製作に参加されることが
本当のジュエリーの楽しみ方だと思います。

 何かの真似でもいいんです。

 まずはそこからのスタートです。

 大事なことは真の自分のオリジナルも持つ事の心地よさです。


 さあー、エンジョイしましょう。

2011年1月27日木曜日

進化!?

 バス通勤を初めて1年あまりになります。


 今朝、のバスの中で幼子が次の停留所の手前で赤いボタンを押して降車の合図を
していました。

 一緒にいた母親を見ると見覚えがあり、小生がバスに乗り始めの頃、乳幼児を連れて
次の停留所である病院でよく見かけた顔でありました。

 という事はあのボタンを押していた幼子はあの乳幼児なのかとビックリするとともに
人類の進化を目の前で見たような気がしました。
 
 進化というのは本来色々な物がシンプルになり、退化を伴う物だと考えていましたが、
最近の進化は複雑になり、年齢のせいもありますが覚えきれません。

 シンプルになっていくはずの進化という物が実はやることをドンドン増やしていき、
シンプルになっているはずが複雑にはなっているのでしょう。携帯電話などのボタン
やタッチするだけの物のおかげで電話番号を覚える必要もないのでその能力は
間違いなく退化しています。

 最近の人たちは暗算が苦手だという事を良く聞きます。計算機が発展した現在
暗算をする必要がないからでしょう。

 しかし・・・。

 どうなんでしょうね。

 計算機がその場になければ・・。

 結論を急がなければならない場合とか、本来正確な数字ではなくても良い場合。
色々な場面で不都合が起きていても、まず計算機を探す姿はちょっと残念な気が
します。

 進化とは単純になっていくと同時に情報や行動が増えるという事も伴うと考える
と必要以上の情報や行動を制御する能力も伴わないと本来の進化にはつながら
ないと思います。

 現代の人たちを見ていると自分も含めて、社会現象を必然性と考えて、それを
追っているように見えるのは私だけでしょうか?

 冒頭の幼児は実は進化ではなく成長です。進化とは成長と見合う進み方が
望ましいと考え、成長を超えた進化はあらゆる退化を進めるような気がします。

 人それぞれ能力が違います。全体の能力に合った進化は成長であり、急ぎ過ぎた
進化は大げさにいえば滅亡につながるような気がします。

 ダイアモンドは表面上の進化(カット等)はあっても基本的には何も変わらず現代
まで王者いる。本物は変わらなくても、周りに合わせなくてもいつの時代にも適応を
して行くという事でしょうね。
 

 

2011年1月25日火曜日

ホープダイアモンド

 私の友人の大西氏がNHKもホープダイアモンドの特集がある事をFacebookで
知らせてくれました。歴史上でもまれなダイアモンドのお話です。

ホープ・ダイヤモンド(Hope Diamond

・現存する最大級のブルーダイヤモンド
4552cts
・ファンシー・ダーク・グレーイシュ・ブルー
VS-1クラス
・クッションシェイプ

ルイ14世(1638~1715)が5歳という幼い年で王位に就いた
ことは有名ですが、長く王位にいたために近世ヨーロッパの王の代表の
ように言われています。

彼はダイヤモンドに強い興味をもち、数々のダイヤモンドを集めたと
言われていますが、名のあるダイヤモンドにまつわる話には彼の名前が
よく登場すします。

ルイ14世は幼い頃何度も内乱に遭い、そのため、「自分が大きくなった時
には誰にも侵されない強い王権を樹立する」と、権力を人々に示すことを考え
ていたそうです。彼は絶対的な力をもつようになると、略奪品から献上品、購入
したものまで、実に多くのダイヤモンドを集めていました。

コレクションを増やしていくことで絶対的な権力の誇示と財力を築き上げて
いった結果、貴族たちはルイ14世に気に入られるために競ってダイヤモンド
を献上していきました。日本での参勤交代に似ているが、結果的に貴族たちは
経済力を弱め、力が削がれていき、一方で、気に入った部下や貴婦人には惜しげ
もなくダイヤモンドを贈りました。それがルイ14世の政略であったとすれば、
ダイヤモンドが歴史をつくったといっても過言ではないかもしれません。

このルイ14世のコレクションの中にあったひときわ輝いていたのが
「ホープ・ダイヤモンド」でした。

 「ホープ・ダイヤモンド」の名前は、後の1830年にこれを購入した
ヘンリー・フィリップ・ホープに由来します。その後、トルコのサルタンを
経てパリのカルティエの元へ。さらにワシントンポスト社オーナー、エドワー
ド・B・マクリーンの夫人、エバリン・W・マクリーンへと売却された。
彼女の死後、ハリー・ウィンストンが購入し、1958年にワシントンにある
スミソニアン博物館に贈呈されました。

 詳しくはNHKの1/29日の放映をご覧ください。

2011年1月22日土曜日

フレグランスセミナー

 本日は先日ご案内をしたフレグランスセミナーを行っています。講師の山下先生に
おこしを願い、お客様それぞれの香りをお造り頂くという内容です。

 その時の御自分の気分や精神状態が良く解り、それに沿った調香を行って頂くので、
リラックスしたり、楽しんでゆっくりした時間を過ごすには非常に良い機会だと思います。

 幾種類かのエッセンスを試し、その香りから想像する景色や色を表現し、今その
イメージに一番近い香りから順番にパーセンテージを書き込んでいきます。

 その上で数種類のエッセンスを組合わせ調香して頂くと不思議に同じ香りはできません。
毎回違う香りが出来あがりますので非常に楽しいです。

 そのイメージに合わせオリジナルの香りを造っていきます。自分独自の香りを持つ事は
贅沢な気持ちになる物ですよ。

皆さんものんびりとした時間を感じたいようであれば是非ご一報ください。

2011年1月21日金曜日

ユダヤ人その2

 先日、ユダヤ人の事に触れましたが、その続きです。私自身彼らとの仕事上、
個人的付き合いを含めて非常に興味を持って、彼らから直に聞いた事や見た事で
感じた事をもう少し語らせてください。もし、ご興味のおありの御仁がおられたら
もう少しお付き合いください。なぜなら、彼らの文化が非常に我々日本人と共通の
部分が多かったので是非皆さんにも知ってほしいからです。

 価値観は、その人のもっている経験と環境によって変わりますが、見た目が違っ
実は根が一緒であったり、同じように見えるものが実は異なるものであったり
する事はよくあります。人種や国における国民性もまた、同じようなことがいえる
のではないでしょか。

 流浪の民として定住の地をもたず、常に異邦人として生きることを余儀なくされ
てきたユダヤ人。片や、土地に固執し定住志向の強い日本人。最も遠い存在に思える
この両者には、実は多くの共通点があります。私などはある意味、ユダヤ人は日本人
にいちばん近いかもしれないと思っています。

 日本人も付加価値を創出することによってここまで発展してきました。もともと
資源や材料に乏しい日本は、商品にプラスアルファの価値を付加し、それを輸出する
ことによって発展してきたのを忘れてはならないでしょう。それは歴史の中で育まれ
てきた知恵でもあります。

 国をもたないユダヤ人と資源をもたない日本人は知恵という付加価値を育んでき
ました。そして、ビジネス、芸術、学問などあらゆるものを対象に、付加価値を
大事にしていくことで活路を見出してきたことはユダヤ人と日本人に共通した部分
だと考えます。

 私自身、ユダヤ人との長い付き合いの中で、日本人とユダヤ人は、あらゆる面で
似ていると感じてきました。

 例えば、ユダヤ人と日本の下町のおばさんは本当に良く似ていると思うことが
あります。口うるさいがお節介好きで、面倒見がいい。親切心もときに一方的な
押しつけになることもあり閉口する。ユダヤ人の頑固親父も、日本の雷親父(今
では少なくなってしまったが……)そのままである。

 ユダヤ人というのは、今の日本に照らし合わせるとまったく違うように思える
かもしれないが、古くから受け継いできた「日本人気質」を基本にすえてみると、
ユダヤ人的発想が理解できます。

 戦後、日本の農協から若者たちが「キブツ」に出かけて、多くの農業経営を学び
ました。「キブツ」とは、イスラエルの集団共同経営農場であり、共同生活体です。
この経験が現代の農協の一助になっており、その経緯からイスラエルのキブツと
日本の農協は深いつながりを持っている事は中学校の教科書で習った方も多いと
思います。私の友人の中にもキブツ時代に知り合ったイスラエル女性と結婚している
者がいるし、ユダヤ人の友人の中にも日本人女性と結婚している者もいます。
それはある種、理解し合える共通の部分をもっているからだろうと思います。

 日本の農園でよく見かける水まき用のスプリンクラ―はイスラエルの砂漠を緑に
変えた技術からきていたのはご存知でしたか?

 ユダヤ教の中には「日本人はイスラエルの失われた十部族のうちの一部族である」
という《同祖論》を唱える宗派があります。また、日本にも「日本人の祖先はユダヤ
人の一族」と説く学者もいます。これは古代から日本に伝わる神道の習慣と古代ユダ
ヤ教の習慣がよく似ていることが根拠となっています。

 例えば、日本には清めや禊(みそぎ)に塩や水を使いますが、これらはユダヤ教
古い習慣だったといわれています。確かに現代のイスラエルにおいても日本の相撲
ファンが多く、土俵上で力士が塩を撒くシーンは説明しなくても彼らは理解をして
いました。また同じく日本料理店などで玄関先に盛塩をしているところをたまに見かけ
ますが、イスラエルにおいても新しい知人や隣人を入口に塩を盛って迎える風習が
あるといいます。

 盆踊りとフォークダンスの原型となった古いイスラエルの踊りなどは良く似ています。
そして、イスラエルの民謡と日本の民謡はときどき聞き違えるくらいよく似ているもの
もります。特に合いの手を入れるものは本当によく似ています。日本民謡の合いの手は意味不明なものも多いが、それらがときどきヘブライ語に聞こえてしまう事さえあります。

 もし、同じ祖先をもっていなかったにしても何千年もの間培われて、残っていく物は
人種、文化、場所などが違っても残っていくものなのだとつくづく思います。

紅茶道?

 昨日、紅茶のセミナーを主催なさっている方にいらっしゃっていただきました。

 実は先日インド人の友人にお願いしてインドの紅茶を送ってもらいました。
ご存知の方は勿論多いと思いますが、インドは紅茶の主産地でとくに有名なのが
ダージリンですよね。友人の知人がダージリンで茶園をしているという事でお願い
した訳であります。

 本来はご来店いただいた方のにお飲みいただこうということが趣旨ではありましたが
お客様の中に紅茶の飲み方というか、作法をお学びの方がいらっしゃいまして、
その方のご紹介で浜先生とい方においで願った訳です。

 決まった分量(確か3g)に決まった量の熱湯を注ぎ3分間待ちます。その上で
色を楽しみ香りを表現し、そして味わうということになります。

 小生は残念ながらそのようなたしなみはありませんでしたが、なるほど面白い物で
紅茶道なる物があるのかどうか分かりませんが、フレグランスのたしなみ方にも通じる
物があり、非常に興味深い時間を過ごしました。機会があればフレグランスのセミナー
同様に皆様にご紹介する時間を持ちたいなぁ・・と思っています。

 もしご興味のある方がいらっしゃいましたらご一報ください。

 何事も感性の世界には、なるほど通じるものがあると実感するだけでも面白いですよ。
色はダイアモンドに通じ、香りはフレグランスに通じ、高尚な気持ちに一瞬でも浸れる
事は、気分転換にもなります。

 『俺はそんなことに興味ないな~』といった言葉が聞こえてきそうではありますが
そうは思わず一度感性の世界をのぞいてみてください。

2011年1月19日水曜日

ユダヤ人

 今朝、久しぶりにアメリカにいる友人からメ-ルが届いた。彼はユダヤ人ではあるが南アフリカ
出身の白人で、出会った当初は勿論ユダヤ人とは思ってもみませんでした。皆さんもご存知かもしれませんが、ユダヤ人にはいろいろな人種がいます。
 
 ユダヤ人と聞いて、一般にイメージされることの一つに「世界のダイヤモンド(宝石)市場を支配している」といった印象があります。実際には現代においてそれほどではないが

 古代ユダヤ人はヘブライ人とも呼ばれていましたがユダヤ人のヘブライズム(※1)は彼らの子孫に連綿と引き継がれ、またヘレニズム(※2)とともにキリスト教などのヨーロッパ思想に大きな影響を与えてきました。

 紀元70年に国を失った彼らはその後、流亡の民となり世界の各地に離散したが、彼らがその土地で新しい考えをもったにせよ、基本的なものの見方や考え方は、受け継がれた宗教を源に時代を超えました。つまり、宗教観を変えない事により2000年の時を超えて彼らは存在したのです。

 ユダヤ人とは人種を指す言葉ではなく、ユダヤ教徒を指す(現代のイスラエル法では母親がユダヤ人であることもユダヤ人の条件としている)という意味からも、いかに彼らの拠りどころが宗教に根ざしたものであるかが解ります。

 現在、ユダヤ人は約3000万人といわれています。彼らは世界の金融市場に多大な影響力をもち、経済の重要な場面をコントロールしています。宝石や金融に限らず、また学問や芸術も含めさまざまな分野で特出した影響力をもち多くの人材を輩出してきました。その決して多くはない民族である彼らが、なぜそれほどまでの存在力を示すようになったかいえば、それは彼らのおかれてきた歴史的環境や経験と結びついています。

 2000年もの間、国をもたず常に異邦人として存在し、歴史上、時に何度もの大がかりな迫害に見舞われながらも淘汰されずに生き延びてこれたのは、彼らがさまざまな分野で秀でた存在力を発揮してきたからである。逆に言えば、生き延びる術は秀でることであったともいえます。彼らの多くは宗教から来る現実性を直視し、本物に携わる事の重要性を教え込まれてきました。それがイコール秀でる事であったのです。

 天才といわれる人々の中に多くのユダヤ人がいるのも偶然ではないでしょう。メンデルスゾーン、フロイト、アインシュタイン、ロックフェラーなど、芸術や学問、お金儲けであれ類まれな才能を発揮する。その上、言語への適応能力は他の人種よりも格段に優れています。私の友人たちも例外なく金儲けが上手だし、さまざまな才能を持ち合わせています。

※1 ヘブライズム――古代ヘブライ人(イスラエル民族)に由来する旧約聖書に見られ
           る思想、精神。
※2 ヘレニズム――古代ギリシャ人〈ヘレネス〉に由来する言葉ではっきりした定義は
          ないが東方圏を含めた地域を支配していたためにその影響も受けた                                                                 
          文化、思想といわれる。

 金儲けが上手だといえば、彼らが功利的、実利主義的であるかのように聞こえるが、決してそうではありません。

ユダヤ人との長い付き合いで思うのは、彼らが精神的価値を重視しているということです。そして、彼らほど形あるものに、あるいは仕組みを創り上げることに長けた人種はいないということを痛感させられます。つまり、物や情報に対して、その付加価値を演出することに優れているということです。

付加価値をビジネスにすることに長けている彼らは、言い換えれば、「グラムいくら」の商売には触れないということです。その物のもっている物質的な評価以前に、それがどれだけの付加価値をもっているかということを重視します。

彼らについては語りつくせない物が沢山あります。現実という言葉のとらえ方が現代の我々日本人とは少し違っている事は前述でもおわかりいただけたかと思いますが、『継続性のある利益』を現実と捉えるユダヤ人と『その場をしのぐ利益』を現実と捉える現代日本人の違い、勿論過去の日本人はそうではなく、典型的農耕民族であった訳ですから収穫期や将来を見据えた労働にいそしんでいた訳で現代とは一寸違っているような気がします。

続きはまた後ほど・・・。


2011年1月17日月曜日

バラ色の人生

 エディット・ピアフというシャンソン歌手がいました。
1940年代に活躍したフランスの恋多き女性としても有名で彼女の歌っていた
『バラ色の人生』という歌が、バラ色が『素晴らしい』の代名詞のように使われる
ようになった要因ではないかと思います。

 ピアフが男性に恋をして、その時が素晴らしい時である事を歌った曲であり
ます。前回のバラ繋がりという訳ではありませんが、はたしてその素晴らしい
瞬間がどのくらい続くのでしょうか?人生全部がバラ色な訳はないですから。
 
 バラは普通であれば美しく咲いているのは年間にして3週間くらいの命です。
365日のうち21日だけは素晴らしいという訳ですが、バラ色の人生とは短い物で
恋にしても、良い時間にしてもそれほど長くは続きません。だからこそその瞬間
が大事なのです。

 脳科学的に言うと痛みや、苦悩の記憶は消えやすいいそうで幸せや成功体験は
むしろ鮮明に、なおかつ誇張されて記憶に残るそうです。つまり良い記憶が残り、
その結果人間は生きて生きていけるのだそうです。

 良い事はそんなに長くは続かないし、悪い事もそんなに長くは続かないということが
前提で人生を送ることが出来れば、決して人生は悲観するものではないと思います。

 良い事を継続するには努力が必要でその力が本物であれば、人生を楽しく送る
事が出来、たまたまの良い事はそんなに継続もしなければ見せかけの『バラ色』
にしかならないという事でしょう。

 もし何かに悲観している人がいるのであれば言ってあげてください『良い事が
そんなになくても当り前』であり、良い事ばかりが起きたとしても人生の中では
ごく瞬間であることを・・・。

 『バラ色の人生』ではなく『バラ色のある人生』は皆にあり、時期は多少違いが
あるかもしれないけれど努力をすればその時間を延ばすことはできると思っている
のは楽天家の私だからでしょうか?

 『ダイアモンドのような人生』を送る事は難しく、年中永劫光り輝く事は誰にも
出来ません、だからこそダイアモンドに託す想いは人類のとって大事な情緒で
あると勝手に思っています。

 今、エディット・ピアフのミュージカルが上演されているそうです。
 

2011年1月16日日曜日

ダイアモンドこぼれ話その4

 先月、有名人名はダイアモンドがお好きということでマリリンモンローの事を
書きましたが、今で言うセレブといわれる人々にとってはダイアモンドは特別
な物で多くのハリウッド女優はアカデミーショーの折には必ずといっていいほど
ダイアモンドを身に着けます。あれらのジュエリーは決してスワロフスキー等
のようなアクセサリーではなく本物でありますが、必ずしも彼女たちの持ち物で
はないようです。

 ハリウッド女優の中でも特にエリザベス・テイラーは特にダイアモンド好き
ということで知られ、彼女にまつわるダイアモンドの話はいくつもあるが、
特に有名なのはリチャード・バートンから贈られたダイアモンドでしょう。

 そのダイアモンドはテイラー・バートンと名付けられています。


テイラー・バートン
 5番目の夫であるリチャード・バートンがエリザベス・テイラーに贈った
69・42ctsのペアシェイプでフローレス(無疵)のダイヤモンドは
当時所有していたカルティエからリチャード・バートンが買い求めたもので、その際に「テイラー・バートン」と名づけられました。

 これは後に、テイラー自身がチャリティー資金作りのために日本のある大使館主催のオークションでも売り出されましたが、当時の相場からはあまりにも高額だった為に落札される事はありませんでした。

 このダイヤモンドは落札されサウジアラビアにあると噂されたが、実はイスラエルのダイヤモンド取引所内で日本人の宗教家が買い求めたという話も伝わっていますが、私とは近い存在の買付事務所での話ですのでまんざらの話でもありません。その宗教家は買い求めた
数年後に亡くなられています。

 現在はどのような状況にあるのかはわかりませんがまだ日本の
何処かにあるという可能性もあるのです。
 そのほかにも彼女がボーイフレンドや映画会社から贈られたダイヤモンド
は数知れず、映画の出演料には必ずダイヤモンドがついていたといわれてい
ます。まるでボーイフレンドの条件が、彼女に合ったダイヤモンドが贈る事
ができるかどうかのようであろます。
ジブラルタルの岩

 リチャード・バートンは、ほかにも《ジブラルタルの岩》と呼ばれた
100ctsを超えるダイヤモンドも彼女に贈りました。
これは指輪としてはあまりにも大きく、ジブラルタル海峡にある
巨岩に例えられました。

 その他たくさんの女優がダイヤモンドを身に付けて話題を振りまきました。

「ローマの休日」以外では目立ったダイヤモンドを身に付ける事はなかった
いうオードリー・ヘップバーンは、彼女は自らが庶民であること、「内面を磨
くことを忘れない」という思いで、ダイヤモンドを特別なものと位置付ていた
ようです。
「マイフェアレディー」にはヒギンズ教授とともに社交界デビューするシーン
がありますが、その象徴がダイヤモンドの指輪でした。

 つまり、庶民から淑女として変身するキーポイントがダイヤモンドでした。銀幕の内でも外でも、彼女にとってのダイヤモンドはやはり特別なものであったのでしょう。
 日常の中では庶民であることを心がけたオードリーらしいストーリーといえます。

 多くの映画の中でダイヤモンドがストーリーを支えてきたのは間違いありません。それだけ、西洋の人々にとってダイヤモンドは特別に価値をもつものなでしょう。

2011年1月15日土曜日

北海道の証明

 北海道の出張を終え、寒さばかりが身体に残った感じがします。

 久しぶりの大雪で、本来であればサッポロ雪まつりの雪がいつも
少ないと大騒ぎをしている時期です。今年は十分な雪が降り、むしろ
大迷惑な様相を呈しておりました。
 
 最近はあまり行かなくなった北海道でしたが、やはり海鮮物はおいしく
特に姫ダラ(普通のタラよりは小さく味が濃い)は北海道でなくては食べ
られない物で、たまりませんでした。
 
 同行したスタッフも大喜び、海鮮以外にも特にビールは東京の物とは違い軽く
感じる為か普段は飲まない人間ですがのど越しを楽しみ堪能しておりました。
多分、冬の北海道は乾燥しているからでしょう。

 今回は展示会の出展とイベントとしてフレグランスデザイナーの山下文江先生
も同行をお願いしました。


 オリジナルのコロンをそれぞれのお客様にお造りするといった内容が受け
たせいか大盛況で、3日間で1500人を超える来場者の中の300名を超える
お客様がオリジナルのコロンをご希望されました。

 さすがの山下先生もこの人数をこなした事はなく、相当まいっておりましたが
北海道の美味に舌鼓を打ちながら疲れをとっておりました。

 正直なところこんなにも香りに興味を持っている人が多いとはビックリしました
が、男性も多く見られ、自分の香りを持つ贅沢さには皆が憧れているのか
大変満足をされて帰られておりました。

 皆と同じものではない自分のオリジナルを持つ事は、喜びとともに大事な事で
自分の個性や主張を表現する、大げさにいえばお互いの感性を理解しあう
手助けになることだと思います。

 最近では皆が同じブランドの同じ製品を持つことが流行し、右え習えの状況
はちょっと首をかしげる事が多くありました。しかし、まだまだ本当は自分の
オリジナルが持ちたいという本能は顕在なのだと少し安心をしました。

 今回はフレグランスのイベントともに山下先生のプロディースした『ダマスク
ローズ』の製品(基礎化粧品をはじめ飲料用等)を参考出品し、その威力には
ビックリさせられました。3日間で100点を超える点数が僅か50センチ四方
のスペースで販売され、会場中でその効用が評判になり、品切れが続出で
した。

 一つの要因にはその場での即効性と山下先生の説明も多く影響したので
あろうと思いますが、大半はお求めになったお客様が新たに来場したお客様
にお勧めいただいたという状況が3日間続いたということでしょう。

 『ダマスクローズ』の歴史は古く、2000年近くも薬用と認められ現在に伝え
られ、特にブルガリア産の物は大変品質も良くその香りは世界のブランドの
香料として使用されているそうです。しかし本来は香料というよりも皮膚の疾患や
消炎、消臭作用が強く、最近の検査では抗酸化作用が特に強いということで
重宝されておりますが、絶対量が少なく、なかなか手に入りに難いそうです。

 インターネット販売においても含有量の多い物は実際には在庫がないというということで、宣伝用に『ダマスクローズ』の名前を使用しているそうです。いずれにしても本物は希少性が高く、手に入りにくいが永い間重宝されるということは何においても同じなのでしょう。

因みにご連絡を頂ければ手配をすることはできますので是非ご連絡をください。

 北海道の寒さが、霜焼けやあかぎれといった皮膚疾患を起こし、その状況が
『ダマスクローズ』製品の善さを認識していただいた。私自身も改めて本物を
実感した次第であります。

2011年1月8日土曜日

変わらない物

 明日から雪の北海道に行きます。

 寒波が来るということで用意万端で出かけようと気持ちは何となく
落ち着きません。
 
 そんな時に来客
『新年のあいさつに伺いました。』

『それはわざわざ、すみません』

『今年はどうなるのでしょうね?』
と、にこやかな笑顔を向ける紳士には悲壮感がない。

『あまり悲壮感は感じられませんね』
と私が言うと間髪いれずに

『当社は100年以上同じ業種でやってますから、多少の上下はありますが、
 あまり変わらないですね』
・・・・と少しあきれ顔。

『でも、世間が不景気の時にありがたい事ではありますが・・。』

『まったく、何も変化なく来たわけではないでしょうけどね』
と私が話を向けると

『そうなんですよね。扱い品目は変わりませんがその都度時代に
 合った形にはしてきましたからね』
と少し自慢げな紳士

 変わらないでいる事は努力と工夫が必要で時代に合っていなくては
ならない。それで何百年も続けるということは大変な事だと思います。

 日本では『のれん』といわれる老舗は100年以上がざらです。

 京都では100年では『まだまだ幼稚園です』と私の友人でやはり京都の
老舗の主人は肩身が狭いという事を体で表現しながら話してくれた事があります。

 彼の商売も140年以上続いた焼き物の窯元で海外相手に輸出をメインに行い
成田空港や関西空港にもお店を出している。

 いずれにしても本物でなくては百年も続かないと思いますが、その時代にあった
過度ではない変化も同時になければ何百年も続かないと思います。

 基本が変化をしない事が本物の条件であるとしたら、現代もてはやされている
業態がどれくらい残るのでしょうか?

 一兆円の売上を誇った大手スーパーですら今は昔、2、30年前にブランドともてはやされた
ヨーロッパのデザイナーズブランドさえ今は見ない。はたして何百年と老舗ブランドとして
残ってきた今のスーパーブランドもマスマーケットに展開をして何社残るでしょうか。

折角本物を商ってきたのに・・・。

 継続は力なりといいますが、実際は力がないと、価値がないと継続する事は難しい
のでしょう。市場に身を委ね過ぎると本来の価値を見失います。
 
 しかし、それを継続させるにはやはり時代を超える価値を持たなければ時代に埋没
してしまい、時を超えていつの時代にも変化せず存在価値を示していく事は生半可な
ことではないでしょう。つまり、変わらず残れる物がそんなに多くはなく、残った物が本物で
価値があるのでしょう。

 文頭の紳士は段ボールを商っています。段ボールの品質に自信があることから
段ボールの家具やインテリアを商っています。100年以上段ボールを商うって
すごいですよね。

変わらない物・・・・。

 因みにダイアモンドはその最たるものなんですよね。

失礼しました(^^)〉

 

2011年1月6日木曜日

プレミアローズ

 25年ほど前に私自身が最初に出会った衝撃があった。

 ロサンゼルスのダウンタウンにあった『インターナショナルジュエリーマーケット』
という宝飾業の西海岸で一番大きなビジネスビルでの事でした。
 
 ビルの7Fに事務所があり、その1Fにはそのビジネスマンたちがランチをとる
カフェテリアがありました。
 
 ある日のランチをとっていると友人のMrジャック・モウが
『ハーイ、カズ。ランチ終わったらうちの事務所に来ないか?』

『どうしたの?』

『見せたい物があるんだよ』

『OK.じゃあ後で』

彼のオフィスはそのビルの21階にありフロアの大部分を使用しており、
西海岸では一番大きなサイトホルダーでした。
(サイトホルダー・・・ダイアモンドシンジケートより原石の支給を受ける資格者)

21Fに上がってセキュリティーを通り、いくつかのドアを過ぎると彼のオフィスがあり、
その机の上には不似合いな小さな布が広げてありました。

『何を見せてくれるのかな?』

『これだよ。』

彼は机の上に広げられた布の上にごろんとガラスのようなものを置いた。

『何これ?キュウビックジルコニア?』
(キュウビックジルコニア・・・ダイアモンドの模造品として作られた人造石)

その梨型をした小さなこぶし大の透明な物体は煌めきを放っていた。

『本物だよ。』
彼は自慢げに笑っていました。

それは私が初めて見た100カラットを超えるダイアモンドでした。

137.02カラット
Dカラー
フローレス(無瑕)
ペアーシェープ(梨型)



彼のところで研磨した物では最大の大きさという事でちょっと自慢をしたかった様子でした。

当時、彼のところは西海岸最大のサイトホルダーであり、日本にも多くダイアモンドを輸出をしておりましたが現在はビバリーヒルズで
宝石商を営んであります。

現在はアラブのどこかにあるらしいのですが・・・。

今でも時々思い出すダイアモンドの一つです。

 

2011年1月4日火曜日

地球とダイアモンド

 前回、地球の公転の事に少し触れました。
地球ができて約45億年と言われていますが、ダイアモンドが地球に出来て
どれくらいだと思いますか?

 ダイアモンドが地球で一番活発に形成されたのは約33億年前頃だといわれていますが
最近の物では1億200年前のころの物も発見されています。勿論、地球誕生の頃の物も
発見されておりますのでダイアモンドは地球の誕生とともにあったっといえるでしょう。
つまり、ダイアモンドも太陽の周りを公転し始めたのは地球誕生と同時だといえます。
しかし、さらに地球誕生のその15億年前に形成されたダイアモンドが発見されております。

 ダイアモンドには地球で形成された物と隕石により宇宙より運ばれた物があります。
つまり、地球には二つの種類のダイアモンドがあるわけです。
 
 人類と呼べる動物が出現してからでも200万年ほどしかたっておりません。ましてや
人類がダイアモンドと出会ってからでも3000年と経っていません。しかし、ダイアモンドは
地球創世期以前の壮大なストーリーを我々人類に運んでくれています。

 あなたの今手元にあるダイアモンドは遠い宇宙から運ばれた物かもしれませんし、
これから手に入れるダイアモンドは私たちの地球の誕生と同時に生まれた物かもしれません。

年の始まりにあたり、全ての始まりに関わったダイアモンドを一度ゆっくり眺めてみませんか?
そして、宇宙に思いをはせてみませんか?

遠い宇宙へ誘ってくれるやもしれません。

2011年1月2日日曜日

初日の出

 明けましておめでとうございます。

 恒例の元旦の初日の出を拝みに三浦半島まで行ってきました。

 よく、初日の出を
『所詮ふだんの日の出の延長だよ』
という方がいますが、私にはそうは思えないので毎年拝みに行っています。

 日本の歴史や文化には日の出は切り離すことができない事で、例えば日本には全国各地に日の出町」とか日の出桟橋とか日の出がつく場所や町名が多くあります。これは世界でもまれな事だそうです。

 また、天照大御神をはじめ、太陽を中心と神話が沢山あります。『日出る国』として昔から他国にも認識をされてきました。日本は『太陽神』の国である事を改めて感じます。

 初日の出の際に毎回思うことは犬や猫も飼い主とだったり一人(?)
で海岸に出て、太陽が上がる瞬間は日の出の方角を人々とみている
ということです。つまり、人間だけではなく動物にとっても日の出は特別
の事のような気がします。

 特に初日の出は地球が太陽を一周し、また新たな一周を始める時ですから
人間や動物の営みに関連している公転の始まりですから、特別な事と
感じています。

 人間の進化や生活の周期は全て、この周期を基本としている訳ですから
このペースに準ずる事が自然なことだと感じます。

 最近の日本人は急ぎすぎているような気がします。なぜなら、子供たちも
実際の経験ではなく、バーチャルな世界の経験だけで成長し、覚えておいた方が
良い事、例えば礼儀や日本語、生き方等がおざなりにされているような気がします。

 日本の進化はIT界のガラパゴス化と同様に何かおかしい進化をしています。
勿論、日本だけではないでしょう。
 他の国でも、アフリカのようなところ(へき地という意味です)で携帯電話を
見かけると異様な気がします。悪いわけではありませんが『かけるとこあるのかなぁ?』と思ったり、
とにかく、よくアジアの発展途上国で見る子供がたばこを吸っているような
異様な光景、違和感のある状況、バランスの悪さを感じます。

 日本においての今の発展は同じようにアウトルックをした場合、同じように異様に
感じるような気がします。

 自然に沿った、地球の公転に沿ったようなそれぞれの国の進化とペースが変化の中に
自然に入っていればもっと違和感がないのかなぁ・・・。と感じます。

 とにかくどんなに頑張っていても地球の公転や自転の速度が変わるわけではありま
せん。

 『新たな地球の公転』が始まります。これからの一周が皆さんにとって良好な一周に
なりますように心からお祈りをしております。

今年の初日の出は久しぶりに完璧でした。