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2016年2月29日月曜日

確率⁉

 人というものは面白いものでさる友人が家を購入するにあたって現在のこの金利を活かして今が買い時と考えているという事です。一方では他の友人は投資として購入するのなら今がチャンスというのです。

 私自身どちらの考えも否定するものではありませんが利益というものは目に見えるものや数字だけではなく、これ以外に自分のライフスタイルにあっているのかとか、そこに幸福感があるのかといった意味での利益がそこにはあるのかという事も考えます。

 モノの考え方にもよると思いますが見返りに何を求めるのかというのはそれぞれ違うとは思いますが人というものはもしかしたらを期待して宝くじを買い、万が一の不安を考え保険に入ります。確率的にはどちらもかなり低いのですが人はそこにお金を投入します。確率が低くても災害に関しては人はそれを大きく判断する傾向にあります。それゆえに宝くじを買う人よりも保険にはいる人の方が多いわけです。

 どちらも通常のギャンブルよりも確率が低いのですが、それでもひとはそこにお金を投入します。ギャンブルと言っては起こられるかもしれませんが、自らが起業をするという事も人生においては一種のギャンブルですがこれは自らの努力で確立を上げることができるし、周りの人が心配するよりも確率の高い物です。勿論それぞれの人柄にもよりますが・・・。

 何処に幸福感や満足感といった利益を感じるかはそれぞれですがそれによって利益の確率が変わります。しかし人は前述の例ではありませんが悪い事の方が確立を多く感じるものです。そこに金銭が絡む、これが金融の始まりなのですが、その心理をうまく利用できる人々のところにお金が集まります。宗教のツボ売り商法などもこれですが商売の基本ともいえるでしょう。

 しかし、本来の利益という野は幸福感や満足感だと思います。ダイヤモンドなどもそうですが最近金融としての話もしておりますが、基本は持っている歓びだったりそれ以外のメリットが沢山ある訳です。しかし、購入する人は後で売ることを考え、高く売れないのではとか投資にならないといった事の方を、特に高額なものをお買いになる方は考えます。

 結果リスク回避のための保険には多くのが加入し、保険業はもうかるといった仕組みです。つまり確率的には低くても不安感をあおることにより確率が高くなるような錯覚をしする訳です。

 人は実際にはもうけ話より不安話の方がお金をかけやすいのです。何に満足感や利益を感じるかによりそのメリットは変わりますので、言葉を変えれば人それぞれの人格や性格によりも利益をあがるものが違うという事になるのでしょう。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年2月27日土曜日

ヴィンテージ・ジュエリー⁉

 以前にも書きましたが、最近アンティークをはじめヴィンテージジュエリーの鑑定の御依頼を頂くことが多くなりました。特に展示会場でのことですが、多くの場合買取屋さんに持ちこむべきかどうかという事からですが、これも現在の買取りブームのあおりなのでしょうか。

 多くの人々の勘違いはアンティークジュエリーとヴィンテージジュエリーの違いです。これは残念ながら宝飾品のプロではないアンティークの業者さんも勘違いをしている様なのでやむをえあない部分もあります。

 アンティークとヴィンテージの決定的違いとは物の良しあしです。アンティークとは米国の法律ではありますが100年以上経った希少性の高い物という前提がありますが、物が良いかどうかには言及をしておりません。ただ近年修理で手が入ったり、サイズ等の変更をしているとその限りではなくなります。

 一方ヴィンテージ(Vintage)は元々ワイン用語でVINがブドウであり、栽培から醸造迄を指す言葉ですが、現在では特定の年、つまりブドウの当たり年で最高の環境で最高の技術で醸造をされた高級ワインを指す用語となっています。

 ジュエリーでいうヴィンテージとは特定のジュエリーが華やかりし時代に創られた最高の技術と最高の材料を使って製造をされた一点ものを指すと考えて良いでしょう。日本でいえば高度成長からバブル期にかけてといえるでしょう。世界中から最高の宝石やジュエリーが日本に集まり、皆がお金を出しても良いから良い物が欲しいと思っていた時代です。職人さんも技術の高い人たちが沢山いました。工賃が高いので多くの才能ある若者がこの世界に飛び込んでいました。

 今のように衣料にしてもファーストファッションのような経済的な洋服などは殆どなく、物が良く長持ちをするものが多くありました。勿論流行に関しては少し変わりますが良い物は時代を超えます。今のように安いから1~2年着ることが出来れば良いということではありませんでした。

 結果、私なども20年以上着ているコートがいまだにあります。結果的に言えば現在は消費文化の結末に我々はいるような気がします。あまり良い事ではありませんがげんざいの経済は其れで回っている部分も多くあるのでしょう。しかし、見直す時期にあるかもしれません。

 ヴィンテージはその点時代を超え受け継がれていくものとしての資格を十分に持ち、本来のそれぞれの役割を果たしていくものです。ジュエリーなどもその時代の技術を伝え、その時代を彷彿させるには十分な要素を持っています。最近、感心をしているものにペンダントにもなるリングでカラクリ物があります。現在では創る人が仮にいても造りたがらないだろうし、造っても工賃が合わないだろうと思うようなものを手に入れました。


後ろの造りが素晴らしく手作りとは思えない様な正確なパーツの作り方をしています。指輪部分が外れるのですが、セットしているときにピクリとも動きません。まるで一体化しているようで、とても外れるようには思えません。http://ameblo.jp/diamonrow
 

2016年2月26日金曜日

デフレ?インフレ?

 前回の続きになりますが、100年前の物価と現在の物価を比べることは一概にできないのですが賃金平均だけだと約1万倍と言われています。金で4000倍ダイヤモンドで8000倍という事となりますが、インフラ等々で考えると約5000倍だという事です。

 しかし、流通であったり環境であったりするので比べることは難しいのですが、もし円の価値が安くなることをインフレと括るなら間違いなくインフレ現象ではあります。(勿論イコールではありません。)

 現在政府はデフレスパイラルなる感触を持っており、安倍さんなども『デフレからの脱却』などと銘を打っておりますが、これは些か勘違いではないだろうか?と言うより明らかに勘違いのような気がします。

 何故なら物価低迷が続いているような印象を与えていますが、そのぞれの分野での努力の結果や文化の変化による価格の低迷でもあります。つまり流通のカットであったり、海外での製造であったり、仕入努力等での価格維持でもあり、文化の変化による商品開発での安価維持であったりと、以前存在しなかった100円ショップのような多くを期待することのない商品の台頭等々いろいろな事情があり、現在のデフレに見える現象が起きている訳です。

 勿論、為替の円高によるものもあるでしょう。しかし、一方では100g1000円で買えたものが1000円で90gしか買えなくなってきている物もあります。これはインフレ現象ではなく円が安くなっているという事にも比例をするでしょう。

 今の経済現象は政治家や官僚の小手先でどうにもなるものではありません。長いタームで変化を見、極度なインフレやデフレにならないようなきっかけになる第一歩程度の事を政府が行い、後は民間に任せ、余計な事をしないことが大事なのではないでしょうか。
http://madam-g.blogspot.jp/

 

2016年2月25日木曜日

現物か現金か?

 昨年、大正4年(1915年)に新潟貯蓄銀行が100年定期預金満期を迎えたというニュースがありました。1円を預金をしていた人が複利計算で年6%満期時336円という計算だそうです。なんと336倍です。しかし、現実には満期で戻ってくるのは336円です。現在のです・・・。


 ある経済研究所が1円を定期で100年で1万円。つまり、1万倍になる計算をしたところがあり、前期と同じ条件で計算すると複利で年利10%弱になるという事でした。大正4年当時の1円は現在の5000円くらいだそうですから本来であれば5000万円にならなければ実質的な預金の意味がない訳です。

 現実的には10%の金利で100年間なんてあり得ないわけですから、ここで言いたいことは短期的に見れば現金を持っている事が有利のように感じますがある一定の期間で考えると現金は目減りするものだという事を検証している訳です。

 当時の金価格は1グラム約1円30銭ほどでしたから、現在の金価格(4800円)と考えても価値には大差がない訳です。つまり1915年当時1円が現在に価値約5000円くらいとすると金はその当時の価値とあまり変わらないわけです。勿論相場ものですからたまたま現在はという事ですが・・・。 

ダイヤモンドは当時1ctで約500円くらいだったそうですから今の価値でいえば250万円位でしょから、ほぼ現在の価値に一致します。しかし現実には為替相場があり、実際には円の相場がスタートした1ドル360円を想定すると現在の115円で計算をすると金にしてもダイヤモンドにしてもほぼ3倍の価値がありますで、現物の強さを感じます。

 現物と言っても不動産のよう相場が不安定で国内にしか通用しない物と違い、金にしてもダイヤモンドにしても世界で通用します。金とダイヤモンドの資質の違いは別にして今回の検証では現金は目減りをするという検証が行われたわけです。特に今のようなマイナス金利ではその目減りスピードはもっと速いということでしょう。

 改めてお金は貯めるものではなく動かすことが本来の役割であり、それが価値であることを認識します。

 お金は血液と一緒です。多くても少なくてもいけませんが、動いていなければ致命的になります。
http://ameblo.jp/diamonrow

2016年2月22日月曜日

継ぐこと⁉

 30年ほど前に話になるのですが、都内の百貨店を通してとあるジュエリーを鑑定してほしいという依頼を受けました。百貨店に伺うと白髪のご婦人が担当のマネージャーと応接のソファーに腰をおろしており、ドアを開けて入っていた私に品の良い笑顔を向けてくれました。

 『実はわたくしの父がロシアに赴任をしていたころに、ロマノフ一族の方から頂いたり、帰国の際に持ち出しを依頼されたものがございまして、詳細は解らないのですが是非見て頂きたいとおもっています。』とご婦人が話し始めるとマネージャーが
 『当店のお客様ですがひょんなことからお話を聞いて、ぜひ当店で展示を出来ないかと思っているんですが、詳細がわからないという事で高木さんに見てもらおうという事になったのです』
と言いながら一部商品を私の前にお出しになりました。

 一部ではありましたが、造りは勿論の事、使っている道具、ロウ材と明らかにその時代のものだろうと推察できる宝飾品が目の前に並べられました。
『当時のロマノフ王朝のお抱え宝飾業者としてファヴェルジェなどが有名です。その他にもいくつかの宝飾業者が出入りをしていたといわれていますが、職人の多くはオランダから来ていたといわれています。彼らは体が大きく使っていた工具に特徴があり、その特徴がありますね。』
と私が言うとご婦人が
 『お安く見えるものからお高く見えるものまでいろいろなんですけど…。』

 ロマノフ最後のニコライ二世は家族が多く、王族の殆どが処刑されたといわれていますが、一部の王族が逃避行し、黒海で財宝ごと沈んでいるとか、逃げ延びて北欧にいるとかいろいろな説があります。滅亡前にいくつかの予兆があったという事なので、その一部が日本に運び込まれたとしても何ら不思議はないのです。

 時代を超えた物を見る事はその時代の文化や技術を垣間見ることが出来、又それを所有していた人々の思いが感じられ、それが一族となると自分とかぶる部分を感じたりと一族のルーツに思いを馳せたりとジュエリーというものは単なる装飾品ではないということを感じる訳です。

 最近よく色々なところでリサイクルジュエリーなるものや買取商品を目にすることがあります。それらの商品を見ているとやはり時代背景が解り、なかなか面白い物です。バブル後のTVショッピングをはじめその頃の企画商品のような低品質、低レベルのものもあれば、高度成長からバブルの時期に制作されたものは素材も良質で造りにもこだわりがありなかなかのものが多くあります。

 良質なものがいとも簡単に手放されていたり、潰されたいたりすると胸も痛みます。時代を超えて文化やルーツを伝えていくこともできるメモリカードのような役割もしています。ジュエリーは単なる装飾品ではありません。本来の価値を伝え、販売する努力が業界にな必要な事なのでしょう。
 http://ameblo.jp/diamonrow

2016年2月20日土曜日

スタッキング・ジュエリー⁉

 貴石、半貴石の違いをよく聞かれることがあります。硬度を指す人もいますが、欧米の場合はダイヤモンド、ルビー・サファイア、エメラルド以外は半貴石といわれることが多く、元はと言えば貴重な宝石を指している言葉でもあり、宝石の条件が整っている石という事ですからその通りでよいのでしょう。

 勿論、鉱物的に希少性や硬度8以上のアレキサンドライトも近年加えられてきましたが、それらを5大宝石という事でこれらを貴石とするとそれ以外を半貴石という事になるのでしょう。

 半貴石も宝石ではありますが気楽に付けられるという事もあり、多種多様な使い方をされることが多いようですが、最近スタッキング・ジュエリーつまりジュエリーの重ね付け、当店のお客様の間では『ジャラ着け』なる言葉が流行っています。

 本来であれば宝石を重ね付けするとはといったお声も聞こえそうですが、ファンションも変わりスタイルも変わった現在ではそれもありなのではないでしょうか?

 勿論そんな贅沢も一つの自分磨きであったり、自分への励まし的な事もあるのでしょう。やはりそこはアクセサリーでのオシャレとは違う部分が精神的にはあるのでしょう。ダイヤモンドの重ね付けをするお客様も多いのですが、それは単なるファッションというより自分への励ましだという方が多いのは、むしろそんな着け方が今の形なのかもしれません。

 バブルの時代を懐かしみ、羨む人々もいますが自分の考え方次第では気持ちをそこへもっていき前へ進む気持ちになれるのならそれこそがパワーストーンだろうとも思います。

 半貴石は貴石ほど価格もお高くなく使い方次第ではジュエリーとしてこれほど華やかなものはないかなとも思う事もあります。時に私自身は以前フランスのジュエリーを取り扱っていたのですがそれらのデザインやカラフルさは貴石では表現が出来ない様なデザインが生まれます。

 さらにそれを重ね付けすると『ゴージャス』感満載です。現代のように少し気持ちの沈んだようなご時世にはそういったファッションが広がることが有効であるような気もします。

 ごく普通の物でも重ねてみたり、集めてみると違う世界観を持つことが出来るかも知れません。
欧米ではやり始めたファッションは既に当店のお客様の間では話題です。今年少しでも流行ると気分転換になるかもしれませんね。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年2月19日金曜日

桜咲くころ⁉

 通勤途中にチラホラと桜の花がほころび始めているのが眼に入ってくるようになりました。花には疎い私です。それが何桜なのかはわかりませんが春の到来を感じさせます。

 1970年代半ばにはじめてアメリカの西海岸に渡り生活を始める事になり、着いてびっくりしたのは一年中温かいと思っていたロサンゼルスの寒さでした。勿論東京よりは温かいのですが映画で見たりポスターで見る西海岸は常夏でいつもTシャツに短パンのイメージでした。

 寒さはやがて峠を越し春がやってこようとする時に何となく物足りなさを感じ、それは桜が無い事でした。北海道で生まれ育った私には桜こそが春を告げ夏が間もなく来るという嬉しい知らせだったのです。

 西海岸では短い春が終わり長い夏に突入するときは突然にやって来て、いきなり暑さが襲ってきました。しかし、通学中にいつも考えていた事はこんな環境で仕事が出来るものなのかという事でした。

 やたらに人懐っこい人々、物凄く怪しげな人、如何にも危ない人、当時のロサンゼルスは世界で一番殺人事件の多い年でした。そんな中徐々に西海岸の生活にも慣れ、夏休みにバイトでもしようかと思っていた矢先にホームステイをしていたところの父から連絡が入り、サンディエゴで宝石店でバイトをしないかという事でした。

 日本ではその仕事に従事をしていたとはいえ、アメリカに来てまでと思っていたので、最初は
『今はもうロサンゼルスの生活になれたのでここを離れるつもりはない』と言い訳として言ったのですが後日、
 『実はお前のいた会社の事を知っているというロサンゼルスの会社が働いてみないかと言っているけど…。』という連絡でした。

 これ等の行動は父がいたく私を気に入っており、日本に帰らないように画策をしているという事を後でホームステイ先の母から聞いたものでした。ホームステイ先の息子達とあまり上手くいっていなかった父は私を息子の様に接してくれた気持ちから出たものでした。

 しかし、結果的には私はロサンゼルスでダイヤモンドの仕事に携わることとなり現在に至っている訳ですが、この季節になり桜の花を目にする頃、何時もこの流れを思い出してしまいます。桜があって当たり前、無いことから始まったストーリーは記憶にも強烈にインプットされているものです。

 桜は私にとって過去へのタイムトラベルのスイッチなのでしょうね。あの日の戻れるわけではないのですが、何時もこの時期は40年ほど前にタイムスリップする事があるのです。若いうちに沢山の経験をしているとタイムスリップする場所が幾重にも重なってくるもので、その度に物語を思い浮かべることは楽しいひと時です。http://ameblo.jp/diamonrow