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2019年4月20日土曜日

付加価値⁉

 一昨日友人と電話で話していると『実は昨日池袋のコーヒー専門店に入ったんだけれどびっくりしたことに一杯1万円のコーヒーがあり、(ゲイシャコーヒー)と書いてあったので「芸者さんが入れてくれるコーヒーなのと?」冗談交じりでスタッフに聞くと得意げに説明してくれたんだよ。』

 知っている方も多いかもしれませんが『ゲイシャコーヒー』とは芸者ではなく、エチオピアのゲイシャという村でとれるレアなコーヒーの事ですが、中年のおじさんたちにとっては絶好のジョークの材料になる訳です。

 その後の話の展開で『こんなに高いコーヒーを飲む人はいないでしょう?』と聞くと『先ほど帰られた方が飲んでいかれました』との事で改めてびっくりしたそうです。

 現代においてレアな、それこそアナログな品物に注目する時代になったのかと感じるのは食パンにしてもソフトクリームにしてもビックリするような価格の物に人が群がっています。しかし、総じて言えることは物に対して高いものであっても金銭と考えると決して払えない価格ではないという事です。

 日本人の中には昔から『一点豪華主義』とか『一瞬豪華主義』的なことが寝付いています。総じて金銭的に余裕があるわけではけれどここぐらいには贅沢をしたいという気持ちをどこかに持っているものです。

 人は付加価値というものには常に魅力を感じているものです。勿論自らの身の丈あっていることという事になるでしょうけれど手に届くものであれば手に入れたいとは思うわけです。

 それ故にコーヒーとしては本当に美味しいかどうかという問題ではなく『コーヒー通』を自認するのであればめったに手に入らないものは試しておきたいという願望が生まれるのです。そして、実際には数年経てば大量に出てくるものであるかもしれないのですが、決してそうしない方が賢明なのです。

 付加価値というものは演出もできるものであり、その品物に必ずしも絶対的付加価値がなくても一部の人を魅了するものであればよいのです。

 ダイアモンドは付加価値の最上級にいるものです。それ故に演出のしようもなく、そのものを見ていただくしかないのですが、過去の売り方は逆に最上級の物を付加価値の切り売りとして値引き販売が横行してきたわけです。つまり、こんなにすごいものがこの価格で私は提供しますといったことが主流になり、本来絶対的に守らなければならない価値を切り売りしてきたのです。それ故に業界自体の不信を招くことになり宝石そのものの価値さえ揺らんできたのです。

 付加価値というものは演出できるものですから販売員の品位であったり販売店の販売方法が必須になる訳ですが、多くの販売店が苦しんでいる理由としてこのあたりに理由があるのだと考えるのです。https://ameblo.jp/diamonrow

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