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2019年4月26日金曜日

昭和、平成そして令和⁉

 私自身は昭和の生まれですから『天皇陛下』というと昭和天皇の印象が非常に強く、ある意味天皇陛下という存在は理由なく畏敬の念をもって見ていました。戦前、戦中そして戦後と長きにわたり歴史と向き合ってきた存在であり、更にはその責任を負い平和に対して尽力をされた存在と感じておりました。

 私自身も幼き頃、わが故郷でもある夕張に来られた時にはひたすら大人の仕草に従い日の丸を振っていたような記憶があります。その時の印象で昭和天皇がお乗りになっていた車の周辺の煌きや、当時春真っ盛りという事もあり桜色に染まった風の中をゆったりと悠然として進まれる車列が蒔絵のような印象として強烈に残っています。

 多くの昭和中期以前に生まれた人々は『天皇陛下像』というものは特別な存在と考えていたような気がします。しかし、現平成天皇においては全くちがった印象を持つ人も多いのではないだろうか。

 東日本大震災の折避難民の人々を見舞われた天皇陛下は何の躊躇もなく床にひざまずかれ避難民の人々の目線に合わされ見舞いのお言葉をかけられていたのです。私自身だけではなく多くの人々には衝撃の場面ではなかったのかと感じます。

 天皇陛下が常々述べられていた国民と共に歩む皇室というものを目の当たりにしたような気がしました。多くの被災地を回られ多くの被災者に労いのお言葉をかけられている場面を私たち国民はどれ位見てきただろうか。そして、戦没者や周辺国への配慮としてどれ位の戦地をお回りになり多くの御霊の鎮魂の旅をなさっただろうか。

 間もなく『令和』という年号を迎え新たな時代を幕開けとなります。現平成天皇が見事に作り上げた国民に寄り添った皇室というものは我々日本人はもっと意識をしても良いのではないだろうか。

 メディア等でも取り上げられるテーマは『平成という時代はどういう時代だったのか?』という際に経済や流行などが多く目に留まりますが、もっと大きな目で見るべきだと思うのです。

 つまり、平成天皇明仁陛下は何千年と続いた中での天皇というものを鮮やかに進化させたのです。これは明らかに歴史創造者であり、皆がもっと目を向けても良いことだと考えます。

 これほど国民に寄り添った天皇が歴史の中に存在しただろうか?

 私の記憶の歴史の中には皆無だったと思います。

 世の政治家がもっと天皇陛下のような国や国民をもっと大切に思うようであればどこの国も日本には戦争を仕掛けてはこないだろうさえ感じます。

 歴史上の人物である明仁今上天皇には『ゆっくりとお休みください』と申し上げしたいのです。
https://ameblo.jp/diamonrow

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