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2018年1月24日水曜日

歪められたダイヤモンド⁉

 グレードがなぜに採用されたかという話は以前からしていますが、あくまでも販売員の販売補助ということということが目的であくまでも取り扱い説明書的な物であるという事は言うまでもありません。

 しかし、どうも日本ではそれが価格にすべてが連動し、いかにも地金の金賞マークのような扱いがされてきました。そのれがゆえにダイヤモンドやその販売業態が歪められてきたことは言うまでもありません。

 例えばそのグレードを表す文字が先行するためにVSクラスと言えどもばいかにもVVSクラスに比べ内包物が見えやすいかのような印象を与え、販売の妨げになってきたように思われます。

 実際には経験から言うと多くの販売員が10倍のルーペを使ってVSクラスを容易に探す人は少なくその程度の内包物であるという事です。

 つまり、実質的な販売方法をとってきたならもっとダイヤモンドは普及し、別の視野が目に入ってきたことでしょう。それは色についても同じことが言えます、実際に横において比べると若干の違いは分かるかもしれませんが、別個においてみた場合には非常に分かりにくいものです。

 実際に日本人の価値観にハマったところがあり、『小さくても白くて無傷な物』という感覚はまさにこの価値観にはストライクだったのですが実際にはそれは正しいのかというとダイヤモンドに関しては疑問です。勿論価値観ですからそれでも良いのですが・・・。

 実際には小粒のダイヤモンドは値下がりのリスクが多く、更には過去のデーターを見てもD、IFが一番値下がり率が高いことは以前にも書きました。バブルが起きると大粒でもD,IFが異常な値上がりを見せますがその反動は単なる価値観としてのものなので絵画同様に値下がり率も大きいのです。

 むしろローカラー、の方が値上がり率は低いのですが確実に値を上げてきます。確かに最高品質の物の方が希少性は高いのですがダイヤモンドは単なる付加価値ではありません。実質的価値を前提としているダイヤモンドにおいては付加価値率が高くなるという事は危惧をしなければならないことなのです。

 勿論ファンシーカラーは除きます。何故ならファンシーカラーは付加価値そのものだからです。また、その評価においても科学的根拠というより個々の主観によるものだからです。

 ダイヤモンドにおいてその真の価値を見直すことはダイヤモンドビジイネスの発展にも影響を与え、更には今後のダイヤモンドの在り方と社会への寄り添い方にも影響を与えるでしょう。

 少なくてもダイヤモンドに価値に『小さくても白くて品質の良いもの』という定義は当てはまらないのです。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow

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