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2018年1月22日月曜日

ダイヤモンド価格の特徴⁉

 ダイヤモンドの価格は多くの人々が知っているように20年ほど前まではデ・ビアスというシンジケートの意向が大きく左右し彼らのコントロールの元価格は決められていました。

 しかし、ここ20年はというと複数の大手鉱山会社の台頭と小規模ながらときには大粒の原石を産出する多数の鉱山会社による出現により、より市場が価格を決める面が多くなってきました。

 以前はシンジケートによる原石の価格のコントロールだったために時には市場価格が高騰し、暴落をするという面もありました。例として1980年ころの1ctのD、IFが53,500ドルに対し、10年後の1990年には18,000ドルといったことになっていたことも有ります。

 多くの日本人はシンジケートの妄想に取りつかれていたために1980年代当時は『ダイヤモンドは値下がりをしない』と信じ込まされていました。それは為替の問題や国内税の物品税の存在もその理解の障壁になっていました。

 現在では原石の価格の問題よりも市場原理がより鮮明になり、小さめな一般市場向きのサイズは経済状況により大きく価格が変動することは多くの人が理解をしています。しかし、当時やみくもにデ・ビアスやGIAを信じてはいけないと言っていた私たちは変わり者扱いをされていたものです。

 勿論、大粒のダイヤモンドに関しては絶対量の問題もありますが、常に経済状況に左右をされない富裕層向けという事もあり価格が大幅に下がることは考えにくいという事はあります。

 ここ30年の価格の粋を見ると1ct平均で58%前後の価格の伸びがありますが、Ð、IFに10%前後、F,VVS2になると65%前後、H,VS2 で100%、K,SI2で65%前後と1ctのサイズだけ見てコマーシャル品質ほど価格の上昇があり、付加価値的な価格の伸び率はそれほどでもありません。

 一方大粒といわれる10ctsクラスになるとD、IFに関していうと20年ほど前に私自身が取引をした価格が@60,000ドルであったものが5年前には一時@200,000ドルを付け、現在でも@180,000ドル前後で推移をしているという現状にあります。

 総合的に判断をすると大きさという絶対条件があり、その次に市場性があり、付加価値がそれに続くといったことが現在のダイアモンドの価格を決めているといってよいでしょう。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow

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