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2017年11月22日水曜日

宝石の販売⁉

 宝石を販売するという事はとても特殊なことですが、過去の宝石の物語や通説などの効果などでの販売が主で、これといった特殊技術がいるわけでもないと多くの販売員は感じていると思います。

 他の物品であれば価値や思惑と一致さえすればそれほど販売の難しいものはありません。例えば不動産であっても予算と価値が一致さえすれば売ること自体は難しい話ではありません。殆どの場合購入者がほしいとの要求が前提にあり、妥協点も当然ながら持っています。車に関しても欲求が先にあり、予算に合わせて自分の要求を満たそうという購入者側の努力があります。これらは何らかの条件により販売という前提があるわけです。

 一方宝石は基本的には必要ではないと購入者の殆どは感じています。つまり、他の物品と違い購入者側の現実的欲求がない状況での販売になる訳です。

 宝石の販売というものは実は特殊であり、技術が必要なことなのです。購入者が必要なものと感じない限り、いつも販売側の妥協により販売するしかないのです。しかし、それは宝石の価値を売るうえでは致命的欠陥にになる訳です。

 何故なら本来購入要件でもある価値というものに疑問を持たせるからです。つまり、価値を感じないものを購入させるほど難しいことはないのです。仮にその場で販売という事が出来たとしても、それは宝石を買ってくれたわけではありません。購入者の妥協が前提にあり、購入者の今後の購入意欲を著しく損なうことになるのです。

 その場しのぎは結局自らの販売を苦しくし、恒常な販売の継続性を損なうことになるのです。

 物を販売する条件として購入者の欲求があるわけですが、まずは価値と価値観の一致、価値観と価格の整合性、そしてそのすり合わせが技術であり販売者の人格や知識なわけです。

 つまり、買いたいと思っていない商品を売ろうと思うと虚偽の価値感を植え付けなければなりません。それは販売におけるキャンペーンとは少しことが異なります。

 当たり前のことですが、価値と価値観、そして予算、更には条件が整えば物は売れるわけです。その中に虚偽があればそれはその販売の衰退となっていく訳です。

 宝石はどうしても特殊過ぎる分販売側も購入する側も勘違いをするわけですが、多くの場合お金を出した側がその真実に早く気付くことになるのです。それ故に本当は宝石の販売というものは難しいものなのです。
http://diamond-exchange.jp/
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