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2017年11月23日木曜日

ダイヤモンドの真実と事実⁉

 ここ十数年で多くの環境が変わったのがダイヤモンドの市場でしょう。もちろん世の中は日進月歩でもあるので色々のものが変わりました。ただダイヤモンドのように認識と現実がかけ離れたものはないと感じているのです。

 ここ数日間ネットでダイヤモンドの事を記しているブログやHPを見ていると立派なHPを使っているのに内容がいつの時代の物なのと首をかしげてくなるようなものも多く目にします。

 最近各百貨店等で『黄金展』なる物が催されていることが多いように感じています。そして謳い文句は永遠の財産等資産的なアプローチが多いのですが、実際にそうでしょうか?現実にさるデパートを訪れた際に耳にしたのが『最近の金は高値で安定をしています』という言葉でした。

 実際には国内相場では確かに高値で安定をしていますが、真実は金の価格は値下がりをし、そこで安定をしているのですが為替のマジックがそこにはあります。米ドルというか世界相場ではここ数年で20%以上の値下がりをしているのですが、円相場が弱くなっているのでその値下がり幅は吸収されていますので高値のままで日本国内では維持がされているわけです。

 事実と真実とはそういった意味合いで使っているのですが、ダイヤモンドにおいても同じことが言えます。前日の内容と異なり、ここ50年ほどでダイヤモンドの価格の変化はかなりイレギュラーなものが有ります。

 50年ほど前の1ctは高くとても一般の方が手の出るようなものではありませんでした。しかし、現在は事実として多くの人々が1ctのダイヤモンドを所有しています。これは所得が上がったのでもダイヤモンド価格が大幅に下がったわけでもありません。

 ここでも為替のいたずらです。50年ほど前に$1が360円でした。つまり、ドルで同じ価格だったとしてもほぼ1/3の価格になっているわけです。更には以前の日本にはなかった低品質のダイヤモンドの台頭もあります。これらのことが真実なのです。

 更にはダイヤモンドはシンジケートがコントロールしているので価格が下がりませんという謳い文句も真実ではありません。事実ここ50年ほどで1ctのダイヤモンドの価格は数%ですが値下がりをしています。ただし、その上のサイズになると今度は石目が大きくなるごとに数十%から300%という値上がりをしています。更にはその上になると500%というものもあります。

 これらはダイヤモンドが一律ではないという真実と4Cグレードが価格に対して万能ではないと言う事を表しているわけです。

 勿論以前から4Cグレードが価格に対してある意味での整合性はとれていませんよと述べてきた通りグレーディングレポートとは価格の根拠の補足説明であり価格の根拠となる物ではありません。

 ダイヤモンドの小売り市場での謳い文句は現状にあることは事実ですが、真実は違うということも業界が理解をしてくれるともっとダイヤモンドの市場に可能性が出てくるのではないかと思っています。
https://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp
 

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