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2017年11月29日水曜日

宝飾業界⁉

 先日業界でも大手のメーカーが縮小と代表取締役、常務取締役の解任を通達してきましたが、体の良い『クビ』です。このメーカーの例を見るまでもなく宝飾業界は一部の宝石店や百貨店を除いては著しく低迷を続けています。

 勿論、何時も苦言を呈している販売方法のことも有りますが、文化の変化と時代ということも有ります。よく言われることですが『身に着けていく場所がない。』『実用性を感じない』『贅沢品だ。』等々買わない理由を上げたらきりがありません。

 最初の身に着ける場所がないという理由は40年前にも言われていたことですからあまり気にする必要はないでしょう。実用性を感じないというのは婚約指輪をはじめアニバーサリーの必要品であった文化が変わったといえるのかもしれません。贅沢品だという意味では実用性がないと考えた時点でそうなのかもしれません。

 しかし、昔の話しを持ち出すと笑われるかもしれませんが宝石に関しては昔はないと思っています。その時代その時代に新しい文化を創造し、定着させ需要を生んできたのですから、今の時代も同じようなことが言えます。

 ただ現在は情報の発信にしても収集にしてもあっという間にできてしまいますから、文化を構築する時間がなさすぎるのでしょう。以前にも書きましたが多くの人々は宝石を綺麗と思い、憧れていることは事実ですが販売における不信感やあまりにフランクになりすぎた文化が宝飾品から遠ざけているのでしょう。

 それでも、お金に余裕があれば買ってみようかなとも思われる商品であることは間違いがありません。その証拠に伸びているお店や百貨店を見るとやはりお金に余裕のある顧客を持っています。

 長い間、多くの宝飾店やチェーン店は万人受けする低価格の商品に特化してきました。これが根本的な間違いであったのだろうと現在を振り返ると感じられます。あまりにも安易に手に入り、売り手はどんどん妥協する商品にあこがれは感じません。

 商品点数が多いために人と場所が必要となり、そのオペレーションに経費が掛かりすぎるようにもなり、その穴埋めに四苦八苦する事となります。

 結果、大量販売と安売りに走り、挙句の果てに高額に設定をし、値引き販売し消費者の不信感を抱かせるようになってしまいました。

 それでは今後どうすればよいのかというときにやはり原点に戻ること、そしてその方法の模索でしかありません。自分に置き換えてどうすれば欲しいと思えるような状況を創れるのか。そして、どの様にすればお客様の不信感を除く事が出来るのかに尽きると思っています。

 勿論単独で行うことは難しいことなのでそれぞれが意識をし努力をする事が出来れば素晴らしいと思っています。お客様にとって憧れであり続けることは宝飾業界の仕事なのです。
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http://diamond-exchange.jp/
 

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