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2017年11月18日土曜日

ダイヤモンドの価値を変える⁉

 ダイヤモンドに関しては今までもいろいろと書いてきましたが、昨今の世界の状況を見るにあたり、少し考え方も変わってきました。それはダイヤモンドを取り巻く環境の変化によるものでもあります。

 以前はシンジケートでもあるデ・ビアス社が一定の価格をコントロールして安定的なk要求を続けておりましたが1980年代に入ると当時のソビエト連邦ダイヤモンド採掘量の増大に伴い、そのコントロールも手放してしまいました。

 その後ソビエト連邦が崩壊するとサハ共和国をはじめ旧ソビエト連邦の国々がダイヤモンドの採掘を活発化させ、ダイヤモンドの採掘量の増大につながりました。その多くの運営はロシアの非公開鉱山会社アルロサにより、更にアルロサはアフリカの国々にまで手を伸ばし始めました。

 その他リオ・ティントをはじめBHPバリトン等の世界的鉱山会社がダイヤモンドの採掘に進出し始めると一部の人々の知識であった南アフリカを中心としたダイヤモンド採掘の物語は過去のものとなり、現在ではロシアをはじめボツワナ、カナダ、オーストラリアやアフリカ諸国でダイヤモンドの採掘がおこなわれるようになりました。

 結果あらゆるレベル(品質)のダイヤモンドが掘られるようになり、ダイヤモンドの価格その物を危ういものとし、1ctレベルのものを考えると平均で40年ほど前の価格よりやや下がり気味という状況を迎えることとなりました。

 勿論、大粒の物に関しては絶対数が足りないことも有り価格は大粒になるほど値上がりが大きくなり、いわゆる市場原理での価格の推移となっています。

 さて、ここで1ct以下の小粒サイズのダイヤモンドに対しての考え方ですが業界での常識でもあった希少性というものに関しては見直さなければならなくなったのだと思います。

 つまり、ダイヤモンドではありますが宝石としてというよりジュエリーの素材としての徹底した新たな恒常的価値観を創造しなければならないのでしょう。物語や耐久性をその中の中心とした内容に趣を置き、更にはなぜにダイヤモンドという素材なのかをもっとアピールしなければならないのでしょう。

 過去の4Cをはじめとした、シンジケートが作り上げた価値観だけでは既におんぼろとなり、新たな業界としての価値観づくりが必要となったきたのです。業界においてダイヤモンドを中心においてビジネスをする以上は急務な課題ではないでしょうか。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow
 

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