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2016年10月29日土曜日

そもそも⁉

 『そもそもと』いう話をすると現状の問題を解決するにあたって今一度原点に戻るときに用いる言葉でもあるけれど、この言葉があるということはその場限りの場当たり的な仕事をしているとよく陥る現場主義がその大きな要因になることが多いように思います。

 ダイヤモンドにおいてもグレードというものを考えたときに『そもそも』価格が先にありきでその価格の起因を説明するために出てきたものですから、グレードがいかにも価格を決めているような説明は間違いが起こりやすいのです。

 つまり、後付けのほうが何事においても整合性が取れているわけです。しかし、後出しジャンケンは常に勝つのですがジャンケンは『そもそも』勝敗を付けるためのものですから後出し自体は意味がないのです。

 なぞっては見たけれど求めている結果とは違ってしまったということはなぞり方が間違っていたのですが、なぞっていたのだから間違いはないという前提になるので間違いに気が付きにくいのです。

 よく総論賛成、各論反対という言葉がありますが、これは本来の目的は賛成だけれど現場の都合で物事を進めているうちに各論優先したいという能力のない人々が良く陥る失敗です。日本の政治家によくありがちな問題です。

 なぜにこのような回りくどい話かというと東京五輪問題について首をかしげることが多いからです。『そもそも』ですが、なんでオリンピックを誘致しようとしたのでしょうか?

 国威発揚ですか?経済の起爆剤としてですか?

 いずれにいしても経済的効果を考えるのであれば借金が残るような五輪であれば問題外なのですが、現在はアスリートファースト、都民ファーストなどの他にすでにIOCに約束したから、レガシー(遺産)としてとか、どれも『そもそも』なぜに五輪を誘致しようとしたのかという視点と外れているような気がします。

 単なる文化としてということであるならばあまりにも問題がありすぎます。それぞれの競技団体や組織委員会や何ぞや利権が絡んでいそうな人々の現場の各論だけでもめているような気がします。

 各論を前提にすると方向目的が違ってくるので後の取り返しがとてつもなく大変になります。宝石業界はそれほど大きな業界ではないけれど各々に各論を優先させているためにどれくらい窮地に陥っているか例を挙げて説明をしたいくらいです。

 当初の話が出てくるときに『コンパクト』、『復興』五輪の言葉が良く出てきますが、本当の当初はなんで誘致をしようとしたのかということでしょう。

 『そもそも』論に立ち戻り的確な解決を小池さんには望みたいものです。勿論IOCにもですが,ほかの組織委員会や政府には期待をしないほうが良いでしょう。
http://diamond-exchange.jp
http://ameblo.jp/diamonrow

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