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2015年12月31日木曜日

大晦日の物語⁉

 もうどれくらい経つのだろう。開店をして間もない大晦日の事でした。その頃は通常の小売店よろしく、おおみそかも開店をしておりました。

 宝石の商売は毎月の売り上げも大事だけれど、大晦日の閉店間際に一年分の売り上げが上がる可能性もある商売だと諸先輩から聞いていたこともあり、師走の終わりのギリギリまでお店を開いていました。

 その年の12月の初めであったと思いますが、若い女性が店頭を除いており、スタッフに声を掛けられると何気に店内に入ってきました。

 『何かお探しの物でもありますか?』
スタッフの問いかけにその女性は
『ダイヤモンドの指輪を探しています。』
との事で
『どんなものをお探しですか?』
『実は私は間もなく結婚をするのですが、結婚式を上げない予定なので、その分ダイヤモンドの指輪にお金を掛けなさいと相手の方から結われているんです。』

 『どれくらいのものをお探しですか?』

『相手は年が離れているので、一緒に出かけたときに恥じをかかない程度のものにしなさいといわれています。』

『そうですか。其れでは1ctくらいでしょうか?』
とスタッフが言うと
『実はそれがどれくらいなのか私には解らないんです。其れで、店頭を除いていたんです。』

『本当はお相手の方がいらっしゃってお選びになった方が良いとは思いますが、店内を覗いてもし気に入ったものがあればそれをお相手に伝えたらいかがですか?』

このアドバイスに従い女性は店内を色々と見て歩き
『気に入ってのがあったんですが、ダイヤモンドってお高いんですね。』

『やはり、お安いものではありませんのでお相手の方のご予算にもよると思います。』

『また出直してきます。』
といって彼女は店を後にしました。

その後連絡もなく等々大晦日を迎え、午後の6時も過ぎそろその店じまいの準備にかかろうとした時です。
『まだ大丈夫でしょうか?』
その彼女が店に中をのぞきながらこちらをみていました。

 直ぐには彼女であることが解らなかったのですが、
『先日ダイヤモンドの指輪のご相談をさせて頂いた者です。』
こちらの合点がいき
『先日はどうも…。』

 やはりこちらのお店で頂きたいのですが彼にはまだどんなものが良いかいっていないという事で怪訝に思っているこちらの事を察したのか、
『彼が後30分くらいで来れるという事なんですが、お店の方は大丈夫でしょうか?』

『大丈夫ですよ』

 やがて30分を過ぎて
『夜分にすみません』
と彼女とは20才以上は離れているであろう男性がお店に入ってきました。

 『この女がこの店で気に入って物があるという事でしたので、彼女の気に入ったものを頂きたいんですが・・・。』

 彼に促されて彼女が指をさしたのは2ctsのたて爪を少し華奢にしたもののでした。私たちも何を選んだのかを知りませんでしたから多少ビックリをしましたが、一番びっくりをしたのは彼の方だったでしょう。

 『えっ、ちょっといいお値段がするね。』
という彼の声に彼女は
『アッ、それじゃなくてもいいんです。』
と慌てておりました。

私がすかさず
『ご主人になる方にお出かけになる時に恥をかかさない程度のものというかのじょのきづかいがありまして、私がそれならばとお奨めしたものです。申し訳ありません。』

 『そうですか。社長がお見立ていただいたのですか。私自身もそのような事を彼女に言っていたので、彼女もそう思ったのでしょう。でも年も離れていますから、他に一緒に出掛けて彼女に惨めな思いをさせたくないのでそう思ったんです。』

 『たぶん彼女も、そう思ったんでしょうね。お若いのにダイヤモンドというより貴方の事を前提に考えたんだと思います。でも少々私が出しゃばり過ぎたようです。』

 『いいえ、社長がご経験からそれをお勧め頂いたのでしたら。それを頂きます。』
傍らでホッとしたようなべそをかいたような様相でいた彼女の顔をまだ忘れることができません。

今では2児の母になり落ち着いた雰囲気になった彼女を時々街中で見かけることがあります。
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2015年12月27日日曜日

今年とダイヤモンド⁉

 年末も押し迫り、TVなどでも今年を振り返る番組が多いがやはりISIS問題やその関連の安保問題などが多くを占めています。しかし、これらを少し逆側からから見てみるといろいろと疑問に思うこともあるし、ダイヤモンドに与える影響も大きいと思っています。

 ISISに対する空爆が報道されていますが、これらを見ていると過去の日本の歴史を思い出します。日本が過去ISISと同じ立場で世界から見られていた時代があります。世界から追い詰められて日本は真珠湾という奇策に出てさらに追い詰められ、特攻隊という手段を取りました。

 特攻隊はテロリストと呼ばれ、その報復として空襲をされ、婦女子が多数死んでいきました。それが今は日本は空爆側のサイドに立っています。立場を逆にすると第二次世界大戦終戦間際の日本が今のシリアなのです。勿論、その要因は違いますが起きている現実は同じように見えます。

  現状、世界へ原発を売り込んでいる日本ですが、アジアに新幹線を売り込んでいる中国に対して多くの日本人が列車事故を起こし、列車ごと埋めてしまおうとする国の新幹線で大丈夫なのかと疑問を投げかける人々も多くいますが、震災に伴う原発事故を起こし、5年立とうとしていてもまだ処理もできていない国がその原発を売り込んでいるのですからこれも違う立場から見たらとんでもない話です。

 現状の世界を見ると国の形がなくなり、EUのように経済政策や政治の問題から意図的に国の形が変わったものから。ISISのように戦争の形が変わり国境が液化現象を起こし国の形をなさなくなったりと現在が未来のとって本当に良いのかどうかを考えさせられます。

 さらに原油価格が下がり、米国の原油輸出法案も通り、今後もその動きは止まりそうもありません。ここで何が起きるかというとまずは原油債の暴落による金融界の混沌です。中東諸国やロシアなどの産油国の問題も注視しなければいけません。

 ハイリスク・ハイリターンの原油債は日本の国債からも間接的に出資されていますで日本も巻き込まれる可能性もあるわけです。中東は収入が減ることにより更な混迷を続けることになるでしょうし、EUはロシアの原油が3割を占め、現状はロシアがEUに対してある程度の金融制裁に対しても強気に出ていたのですが、原油が下がり、EU諸国が米国からの原油供給を受けることになるとその影響力も落ち、さらにはプーチンの失脚にもつながりかねないことになるとさらに世界は混沌とするでしょう。

 これらの現象の中で起きてくることといえば、ダイヤモンドの価格の上昇が想像されます。

 中東の混迷がダイヤモンドの価格を上昇させることはすでに証明されています。さらにロシアに関しても現状ダイヤモンドは貴重な資源ですが原油等の収入の減少の穴埋めというわけではないがダイヤモンドに頼る部分が出てくるでしょう。しかし、現状が小さなサイズを前提としていますが、穴埋めとして大量に原石の販売をするような兆候が見られますので、その辺はしばし価格の下降が見られるでしょう。

 しかし、大きなサイズに関しては絶対量が少ないということと、絶対的動産としての世界通貨でもあるわけですから多くの混迷をしている国の支配層はこれらの収集を心がけることは容易に想像がつきます。過去の歴史がすべてを物語っています。

続きはまた・・。 http://ameblo.jp/diamonrow             

 

2015年12月24日木曜日

富の象徴、ダイヤモンド⁉

 この時期を迎えるといつも思い出すことがあります。

バブルの時代にダイヤモンドを扱いながら富という事を考えたことなどありませんでした。何故なら皆が潤い多くの人々が当然のようにダイヤモンドを買い求めていたし、自らの職に就いていた立場上ダイヤモンドが売れることは必然的なことであったし、皆が買えるものだと思っていました。

 ダイヤモンドであることは当然であり、いかに皆が持っていないような素晴らしい物を顧客の届けるかだけが課題でもあったような気がします。勿論私達だけではなくダイヤモンドを扱っていた人々の多くが潤っていたように思います。

 勿論ダイヤモンドだけではありませんが、特にダイヤモンドに関してはバイヤーの多くが海外では特別扱いをされていたように思います。私は当時アメリカから帰ってきたばかりだったのでこの業界の人はあまり知ることが無く、アメリカ時代の取引先がほとんどでしたのであご足つきで買い付け事務所に迎えられることなどなかったのでそれほどの良い思いはしてません。

 多くのバイヤーたちはそれぞれの買い付け国で空港までお迎えがあり、殆どの食事は支払う事などもなく、その国の通貨に交換する必要もなく出張を終えてていたように聞いています。

 一方、私は殆どが単独行動でしたから、何処の事務所に居つくこともなく、ほとんどのバイヤーが買い付け事務所からあまり出ないのとは対照的に、取引所内を闊歩しておりました。

 いずれにしても扱っていた人々もバブルを謳歌していたように思います。しかし、現在それらの人々の多くは国内の金融品市での買い付けをしており、あの華やかな時代の面影は殆どありません。むしろみじめでさえあります。

 同じくいえることが消費者マーケットです。多くの人々がクリスマスにはショーケースを覗き、気に入ったものがあればすぐにでもその場で手に入れていたように思います。高額品を求める人々も金に糸目をつけることなく人の持っていない物を手に入れるべくあらゆる要求を我々にしていました。

 年末の12月初めに気に入って頂いた100カラットのネックレスに対してお客様が
『せっかくだから他の人が持っていないようなものにして頂きたいわ。』
という要請に当時これを扱っていた百貨店にちなみ
『それではあと9カラットを足してトータル109カラットにしてお納めしましょう。』
と年明けの納品のつもりでお話をしたら
『あら、良いわね、今月中には間に合わせてほしいわ、元旦から海外へ行くので持っていきたいわ』
との事で、そうでなければいらないという事でした。
 このネックレスは5ctの角ダイヤモンドを中心にグラジュエーションのもので形色共に合わせており、私がロサンゼルスのマニュファクチュアから買い付けた物であり、そこに求めなければ手に入らないものでした。

 しかし、いかんせん一億円からのお代のもので諦める訳にはいかないという事で急きょ、0泊3日
でロサンゼルスに向かい、その後無事に納品をしたことを思い出します。

 今の時代多くの人々がダイヤモンドを手放し、町の買取屋さんに持ち込んでいますが、ほとんどの場合には逸品物が無く、時代を物語っているように思います。資産家たちは上質のものは手放すこともなく未だに所持をしており、よほどのことがない限り手放すことはないでしょう。

 それどころか更に手に入れようとしているようにさえ感じます。ありがたい事に私に接するお客様たちは未だにそれなりのダイヤモンドをお求めになることに躊躇はなく、お求めになっていってくださいます。

 私が取引所から買い付けをした大粒のものを中心に販売をさせて頂いておりますが、高額という事もあり通常の小売店さんの利益の半分以下での販売をしております。とくに買い付け要望の物に関しては事前い取り決めを行い、手数料だけを頂くという形です。それゆえに更なる特典が求める方達に与えられる訳です。

 バブルの時代にはそれほど感じなかったダイヤモンドの存在を改めて感じます。ダイヤモンドを手放さなければならない人、更に購入を続ける事の出来る人。
経済の状況に関係なく富める人々は何時でもダイヤモンドを買い求めることが出来るのです。そして、やはりダイヤモンドは富の象徴であり、さらなる富を呼び込む大事な象徴でもあるのです。

 ただ、今は金持ちよりもダイヤモンドの方が少ない事も忘れてはいけません。
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2015年12月22日火曜日

1グラムの塊⁉

 マイナンバーのクレジットカード化、携帯電話の値下げ要求等々、今の政府のやることは社会主義を目指しているのかと思わず疑いたくなるような政策をどんどん出してきています。

 携帯電話がお財布化してることは勿論の事あらゆる個人情報が携帯電話には内臓がされています。そんな携帯電話をもっと安くして効率化を図るとして需要を増やし、どうするのだろうか?

 安くなったとしても、ゲームやSNSさらには出会い系などというものがもっと普及するとともに、その低年齢化が進み、秩序という視点からも法制化が追い付かないという点からも現状の行政が出来ることの範囲は限界があるにもかかわらず何を目指しているのだろうか?

 当然に携帯電話の情報はマイナンバーと連動されるようになるでしょうから、個人情報の保護化などは夢の夢になるでしょう。現実に個人情報保護の法律が出来てどれくらいの情報が洩れ、其々の自宅にDMやチラシが来ることになっただろうか?さらにはメールに至ってはほとんど縁もゆかりもないところからのどんどん来るようになりました。

 『100年安心の年金制度』、『住基ネット』、その他もろもろのいい加減さやそれに対する無駄な税金下投入、これらを考えてみても明らかに行政の根拠にしている数字やデータのいい加減さはあきれるどころか、国民を不安にさえさせています。

 マイナンバーの配布に至っては11月中の全世帯配達は実質やる前から不可能な状態であったことを現場サイドは伝えていたそうです。つまり現状を殆ど踏まえずに立てている政策や方針がそこにあります。

 多くの国民は不安になるのは不満があるというより過去の経験から安心が出来ないという気持ちが大きいのでしょう。

 そんな中、特に年配の方達は将来の不安の対策として、色々な方策を練っているようですがその一つに金やダイヤモンドへの換金があります。これは将来の銀行口座閉鎖や個人情報の漏えいに対する対策として考えているからのようです。つまり、国を信用出来ないという点からの財産の保全も目的としている訳です。現実に国会議員の一部も対策に走り回っていると聞きます。

 先日、同じような理由から5ctsのダイヤモンドをお求めになったお客様が、今までのお客様がそのまま手元に置きたいといっていたのと異なり。自らも楽しみたいという事で指輪を制作し、それが出来上がり、受け取りにご来店をしました。

 高さを抑えたシンプルなものですが大変お喜びになり、
『こんなデザイン観たことがないわ。でも、シンプルだけど美しいわね』
と少し興奮気味でしたが
『この大きさの物を持ってきて初めてダイヤモンドの価値の意味が分かった様が気がします。』
と言葉をつづけ
『今までは小さなダイヤモンドが沢山入ったり、華やかなものが何かと嫌だったので、大きいダイヤモンドもどうかなと思っていたんですよ。でも将来の事を考え購入をしたんですけれど、こうやってみるとデザインによるのかもしれませんが、決して華美ではないけれど存在感があり、すごいですね。』
といたく感激をして頂いているようでした。
多くのダイヤモンドのデザインリングは大きなダイヤモンドを使えないために工夫をして華やかに見せている部分もあり、決してダイヤモンドの存在感を感じさせるものではありません。

 1ctは0.2グラムだという話をすると。
『5カラットというと僅か1グラムという事ですよね。へェ~…。』
と感心をしながら
『わずか1グラムの塊でこんなに存在感のある物が他にあるのかしら?』
と・・。
私が
『そんなふうには考えたことはないですけど、たしかに1グラムの塊でこんなに美しく存在感のある物はないかもしれませんね。』
というと
『ダイヤモンドは其れが故に価値があるんですね。今までは将来の為にと考えていたダイヤモンドですがもっと身に付けてみたいと思います。』と言葉を収めました。

 『1グラムの塊』
この存在がこれまでどれくらいの歴史や人生に影響を与えてきたのだろう。お客様の言葉から改めて実用的ではない価値の意味が理解を出来たように思います。現在はあまりにも実用性の価値ばかり追い、その挙句すべてが消費の対象で、大きな意味で地球を汚染しています。
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2015年12月19日土曜日

ダイヤモンドの値上がり⁉

 昨今、大粒だったりファンシカラーのダイヤモンドの値上がりが話題になることがありますが、常い上がるかというと必ずしもそうではありませんが、一定の期間を持った時には過去の例でいうと値上がりはしています。

 しかし、価格が上がり過ぎると不安も出てきます。そんなに高い値段になって買う人がいるのかどうかという事ですが、簡単に言うといる訳です。何故ならば、世界全体というか社会全体が貧困になっていくことがあっても必ずその分のお金は一部の人々に流れるのです。

 そして、常とは言いませんが『風が吹けばの桶屋が儲かる』といった結末にダイヤモンドを象徴とする希少性の高い、象徴物が有るのです。

 例えば、今後原油の価格は下がっていくでしょう。何故ならばクリーンエネルギーの影響を受け、石油の価格が下がることが考えられ、それに伴い原油の輸出が禁じられていたアメリカの原油が輸出許可になる気配があります。というより来年初めには議会で決まるでしょう。

 これは、シェールガスの台頭により、原油の需要が見込まれなくなる業界の働きかけによりはやめに売ってしまおうというアメリカ石油資本のメジャーの働きかけによるものです。そうなると原油の価格は益々下がり、原油を中心的産業にしている中東は貧富の差がますます大きくなります。そうなると中東が不安定になると多くの中東系ファンドは資産の換金や固定化を計ろうとするとどうしても金やダイヤモンドに集まりがちになります。

 勿論、他の金融商品いも流れるでしょうが、リスクヘッジという事を考えると、ダイヤモンドや金という事になるのですが勿論その需要を賄うほどの量はありません。しかし、その代替物としてはもってこいのものであることは間違いがありません。

 つまり、さらなるダイヤモンドの値上がりが考えられるという事になります。勿論断言が出来る訳ではありませんが。過去の歴史や例を見るとそうなることは十分に考えられることになります。

 近々の例では『中東に春』の騒乱の際には中東各地で混乱が起き、懸念をした王族をはじめ富裕層が準備の為に移動しやすいダイヤモンドに集中した結果、価格が高騰をした例もあります。勿論すべてのサイズや品質でそうなったわけではありませんが間違いのない事実です。
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 つまり、風が既に吹いてきた状態では桶屋が儲かることは自然に考えられるわけです。

 この間に中国等の経済成長や中国経済の特殊性もあり、一時ダイヤモンドに集中をしたということまりますが、今後はジュエリーとしてではないダイヤモンドといった次元の違うビジネスの時代に入る可能性があるので、以前から書いてはいますが、いよいよだなという感想を持っています。
 

2015年12月17日木曜日

ダイヤモンドの魅力⁉

 改めて書く話ではないのかもしれませんが、ダイヤモンドについて随分と書いてみて、更にダイヤモンドの奥深さを感じる訳です。実際にはダイヤモンドの奥深さというより、それを見いだす人間の感性というか感受性なるもの奥深さという事となるのかもしれません。

 先日、あるお客様がダイヤモンドの中心にカーボン(炭素)のあるダイヤモンドをお求めになっていきました。私自身はダイヤモンドが美しく、尚且つその単体における魅力があることが望ましいと思っていますので、今の日本のマーケットにおいてはグレードという疫病神に侵されている人々が多くいますので、ダイヤモンドの真中に黒い内包物が見えるなんてとんでもないというかもしれません。

 確かに醜く内包され、外観の魅力を著しく損壊しているのならば問題です。しかし、経験から多くのカーボンといわれる黒い内包物がある物の方がライフ(照り)が強く魅力的な石が多いのも事実です。

 今回販売をしたこのダイヤモンドはその魅力に長けていたのと、そのカーボンが珍しく丸く飛散したものではなく、お城のシルエットのような形をしていたのです。お客様はその不可思議な魅力に魅了され、一年近く通われて購入をされました。

 ダイヤモンドも人もそれぞれが持っているコンプレックスみたいなものがあっても、他人から見たらそれが魅力という場合もあります。それは人々の感性の違いや育った環境によるものも多くありますがこれこそが人間の奥深さだと考えます。

 人々は各環境によりその価値基準を変えていきます。ある国では女性が太っている事を口にするだけでハラスメントといわれ、南洋の国ではほめ言葉になります。現代の日本においても『デブ専』なる言葉があるように、ポッチャリ型の女性に魅力を感じている男性も少なくないようです。

 人間の凄さはそこにあると思うのですが、時代や背景により新たな感性の形成が行われ、ほぼ平均的に大半の人々が結び付くように自然に変化をしていくという事です。つまり進化という変化というか変化という進化をしていくわけです。自然は常に移り変わるようになっています。

 ここでダイヤモンドですが、それ自体は何の変化も起こさないのですが、変わっていく人間がどの時代に、どの環境で見ても魅力を感じる何かがあるのでしょう。冒頭に登場したお客様は私と同様なところに魅力を私以上に感じたのかもしれません。

 ダイヤモンドには移り変わる人間の感性のどの中にも存在をする価値観や魅力があるのでしょう。それが『ダイヤモンドは永遠に』が意図的にではなく生まれた背景なのかもしれません
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2015年12月15日火曜日

ダイヤモンドの硬さ⁉

 先日参加をした展示会でダイヤモンドの硬さを検証するためのンビデオが流されていました。内容的には1ctほどの低品質なダイヤモンドをハンマーで叩いて破壊をするというものでした。

 どのような意図をもって流していたのかは定かではないですけれど、宝石の展示会で行うのは如何なものかと感じました。実際には事実ではあり、地球上の天然鉱物で一番硬いといわれて久しくなりますが、それは条件基準があっての話です。

 硬さといっても硬度、つまりひっかく方の硬さであり、衝撃や靭性(ひねり)等に強い訳ではなく,銃で撃ってもやはり粉砕されるわけです。宝石の全般に言えることですが、一番硬いといわれるダイヤモンドがこの状態ですから他の宝石のもろさは如何なものかと想像をしてしまいます。

 硬度をあらわす指標としてモース硬度というものがありますが、ダイヤモンドがその最上級の硬度10であることはよく知られています。しかしこの率は物差しのように一定の幅ではありません。

 ダイヤモンドがの次に硬いサファイアやルビーのコランダムといわれる鉱物は硬度9となっていますが。エメラルドの硬度8に対しての幅が10センチだとしたら9と10の間は100センチとも200センチともいわれています。つまり、宝石の中でダイヤモンドは図抜けているわけです。

 自然な中の一般的条件を前提にしている耐久性においては間違いなくナンバーワンでしょう。そして、宝石の価値としての一条件にもなっている訳です。

 そこで冒頭の部分ですが、果たして販売を目的とした場所で一般的にはあり得ない状況で破壊をしてダイヤモンドのマイナスイメージを植え付けて何かの特になることはあるのでしょうか?

 もし、何事も正直に情報を伝えたいと思うのであれば、もっとありえる場面での正直さがもっと必要なのではないだろうか?今一般的に行われている展示会等での値引きを前提とした価格の設定や量産品を手作りであるがごとくの案内や改善し、ディスクローズすべき点はもっとあるのではないだろうか。

 物事にとらわれずに話せば、人間関係や物語においても人々に夢を持ってもらう意味でもすべてをディスクローズする必要があるのかといえば、それには同意をするつもりはありません。知らない方が精神的なメリットがあることも多いと思うのです。

物事を伝えるためには多少の誇張もあっても良いとは思いますが、それを過大解釈をして利用し、ビジネスに利用をするようになると、今度はそこに虚偽が生まれてきます。その境目は難しいのですが、そこが育ちだったり人間性だったりするのでしょう。

 基本的にはディスクローズすることに反対をしている訳ではありません。むしろ、政治や行政、食料品や情報に関してはもっと明らかにされても良いと思っています。気まぐれな正直さは周りを混乱させます。

 ダイヤモンドの硬さというものは美しさを保ち、人々の想いを伝えるためのものです。
ダイヤンドという物の硬さは自然体でいることの自信を教えてくれます。そして、ダイヤモンドの硬さは正直である事と潔さを教えてくれます。

 しかし、それはダイヤモンドの魅力の一部分でしかないのです。
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2015年12月14日月曜日

本物⁉

 今朝電車の中でつり革に摑まっている女性の手を何気なく見ていると小ぶりではあるが指輪が眼に入ってきました。

 婚約指輪なのだろうかと思わしきデザインで左手の薬指に収まっていました。しかし、なんとなく目に違和感があり、失礼にならない程度に凝視をすると何かが違う感じがしてよく見てみると、ダイヤモンドではなくいわゆるクリスタルか流行りのブランドアクセサリーであろうと感じました。

 過去色々とダイヤモンドの模造品が出てきましたが、物まねが如く本物に価値があるからこそのまがい品になる訳ですが、本物は何かが違うと思ってもしっかりとした定義がある訳ではなく、本物にしかない特殊な個性なり特質があるように感じています。

 勿論、感じるにしても、感じる側にそれなりの感性が無ければ感じないでしょうが・・。

 ダイヤモンドに限らず人間関係であれ、それぞれの職業についている人々であれ、本物かどうかを考えたときに何らかの違和感を感じる物です。

 昨今、与党間で決められた軽減税率なるもの内容で、谷垣幹事長が
『現段階での案としては最も良いところで合意が出来た』
といっていたのですが、誰にとって最も良いところなのかとっ感じました。自分たちの選挙にとっては最も良いところであって国民にとってではないとっ感じ、やはり裏を読みたくなるのはその事に自体に必然性や真義が無いように思えるのです。

 つまり、長年この国で国民をやっている訳ですから、スピーチに違和感を感じるのです。今朝ほどの指輪が如く、違和感を感じ、そしてそれが本物ではないことを感じてしまうのです。

 勿論、常々の仕事先の中でも、宝飾品を本当に好きでプロとしての考えを持ってやっているのかどうかはすぐに解ります。お金が儲ければ方法は問わない、もし不都合があってもたくさんの中の一つで、それをカバ-するだけの数字が出来ていれば良いと考えている業者も多く目にします。

 しかし、これが食料品であったならばそんなわけにはいかないわけで、あっという間に会社は潰れてしまうでしょう。今朝方のニュースでアメリカ西海岸のブランドが全店を閉鎖するという内容が流れていました。2000年に立ち上がり僅か15年の命であるけれどよくここまで短期間で成長をしたものだと考えますが、メディアなり一部の思惑で広がり、その肩棒を担いだのが日本御雑誌であろうと思います。

 一時は女性誌の付録として多くのエコバッグが配られていました。この時点で本物ではないわけで、単なる西海岸のこジャレた名前と雰囲気でしかなかったわけです。あれをブランドとして取り上げる日本の雑誌もどうかとは思いましたが、もしオリジナルがそれなりに評価されるものだったとしたら、戦略を間違ったのでしょう。

 いずれにしても何らかの経験を持った人々にとっては本物を見極めることはそんなに難しい事ではなりません。身に付けるものや行動、発言はメディアに流されたり、聞きかじりではなくじしんが経験し感じた物を信用することが望ましいのではないでしょうか。

 本物が何時の時代でも残るものであることを願います。http://ameblo.jp/diamonrow

2015年12月12日土曜日

虚像の土台⁉

 最近やっとマイナンバーの知らせが来ましたが、多くの場所では誤配や到着遅れをはじめ問題が山積しているような報道が流されています。

 ここまで問題が大きくなるような制度が本当に必要かどうかと疑問に思います。本音が隠れ一方向だけから見ているために起きている問題のように思えてなりません。

 過去どれだけ実態とかけ離れたこのような制度が試されたでしょうか?住基ネットをはじめ、100年安心な年金制度等々何を根拠に税金を投入してきたのかを含め、誰がその無駄遣いの責任を取ったのかも曖昧です。

 本当に今回のマイナンバーが国民のためになるとどれくらい本当に思っているのでしょうか?実際には財務省側からの見方だけで、実際に国民に向いた制度とも思えません。今朝ほどTVでもやっていましたが、マイナンバーが預貯金口座に連動するのは義務ではないといっておりましたが、それも実際にはクレジットカードなどの書き換えの時には必ず、カード会社が訊いてくるように金融庁なりが指導をするでしょう。つまり法律になっていなくても必ず、そうなると確信をしています。

 小さな政府は今の自民党が以前に打ち出した政策であるにもかかわらず、今のままでいくと政府が全ての情報を手にする大きな政府になり、その結果は国民の働く意欲をなくするといった悪方向に流れるような気がします。

 本来、税の不公平是正や、社会保険制度の改革という事でしたが、節税、脱税で失う税収とこれらの制度で失敗をして失う税金はどちらが大きいのだろうか?何事も人間が存在し、欲がある以上は完全な事が出来ないわけでどちらのリスクが大きいかという事に過ぎない筈である訳で、今回の制度や将来の危うさを考えると単なる無駄遣いになる様な気がします。

 今の政治家や官僚は実社会をどれくらい理解をしているのだろうと考えます。安倍さんが言っている事を理想として理解をする人もいるだろうし、その理想が間違っているという人もいるでしょう。どちらがあっているかどうかは解りませんが、過去を照らし合わせると官僚が出すデータや土台が違っていることがあまりにも多くあったのも事実です。

 『今回は大丈夫』といってまともだったことがどれくらいあるのであろうか。優秀な民間がその危うさを支えてきた部分が多くあることは多くの国民が理解をしています。国立競技場の件も含めて官僚や官僚あがり、政治家の成れの果てが起こした問題がどれくらいあったのであろうか?

 ここで立ち止まって、民間になるべく移譲をし、その運営に関しての制度の管理に関して官僚は専念をした方が良いのではないだろうか?やはり小さな政府を目指すべきではないだろうか?本当に多くの疑問が頭をよぎる昨今です。

 しかし、根拠となることが過去はことごとく虚像であったことを忘れてはいけない様な気がします。
その虚像を根拠に現実を知らなさ過ぎる人々が運営をするのですから危ういに付きます。

 もっと世界を見る機会を持った方が良いのではないだろうか?北欧の社会制度も決して最初の様には機能はしていません。社会主義も隣の大国のように成り立ってはいません。そして、資本主義も決して健康に成り立っているとは思えません。もっと足元を見た政治があっても良いのではないだろうか?
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2015年12月8日火曜日

ダイヤモンドの多面性⁉

 ダイヤモンドには色々な側面があります。先回参加をした展示会においても一つの試みとしてダイヤモンドの蛍光性をご覧になってもらいました。
 
 一般の多くの人はダイヤモンドは白く透明なものと思っていらっしゃる方も多くいると思います。
一寸ダイヤモンドを多くご覧になる方はそこに黄色が含まれる物もあるという事は理解をしていると思います。更にマニヤックな方はファンシーカラーしてピンクやブルーがあることに興味を持っていらっしゃる方もいます。
 
 しかし、多くの方はダイヤモンドに蛍光性はあっても多種多彩な色がダイヤモンドの蛍光色にあることはご存じないという事が解りました。多くの方は感動され、驚きの声を上げていらっしゃいました。私自身がダイヤモンドの魅力については一般の方達とは違う所に感じていますのでこのような事にご理解を頂くと非常にうれしく思います。
 
 多くのダイヤモンドを扱っている人々も実際には蛍光色がダイヤモンドには色々ある事とか、多くの特殊なダイヤモンドの希少性だったり価値を理解していないことがままあります。
 
 実は以前にこのブログで紹介をさせてもらったガーネットの原石と思われる内包物が有りましたが、日本ではクラリティーがあまり良くないと嫌厭されていたのですが、実際にはヨーロッパやマニヤの間では希少性の高い物としてそれなりの価格で取引されています。
 
 日本のバイヤーが避けて通る為に多くの特殊な宝石としての価値があるダイヤモンドが日本にはあまり入ってこなかったという経緯がありますが、そのために本当のダイヤモンドの魅力がまだまだ日本御人々には伝わっていないように思います。
 
 下記の写真はダイヤモンドの蛍光性の一部ですが、他にもまだまだいろいろな色があり、一般に思われているブルーだけではなくカラフルなものも希少ではありますが存在しています。
 
 今後もダイヤモンドの多面的な魅力をもっと伝えて多くの人に感動を与える事が出来ればと思っている次第です。http://ameblo.jp/diamonrow
 
 

2015年12月7日月曜日

杉原千畝⁉

 以前にも書きましたが、『日本のシンドラー』杉原千畝氏を題材にした実話を映画にしたものを先週末に観にいってきました。

 私自身は仕事柄というかイスラエルに行く事も多く、ユダヤ人の仲間が多いという事もあり、杉原氏の名前や功績は知ってはおりました。

 功績というか戦前リトアニアに領事として赴任をしていた時に欧州各地から逃げてきたユダヤ人たちを米国やその他の地区に逃がすべく、本国の許可なくに日本へのビザを発給し、更に次の赴任地に向かう列車の出発間際まで駅で発給を続けたというユダヤ人にとっては彼に勝る恩人はいないというほどの人物です。

 さらには世界を変えたいという思いから、諜報活動に近い事もやっていたように聞いていましたが今回の映画を見てなるほどといった腑に落ちた感じがしました。映画そのものは杉原氏の事だけではなく、ウラジオストックに着いたユダヤ人たちを杉原氏の想いを感じ、更に渡航をさせた領事の事や私もどことなく聞いていた現在のJTBの前身でもある亜東交通公社の責任者が本国の受け入れ拒否にも拘らず、多くのユダヤ人難民をウラジオストックから駿河に運び続けたことも描かれており、内容も濃かったと思います。

 戦後杉原氏は外務省を免職されるだけではなく記録からも抹消されていたのですが、イスラエル政府の働きにより、1986年に杉原氏は亡くなってはいたのですが2000年には外務省の中において復権をしております。

 沢山の映画を観てきましたが、エンドロールが完全に終わるまで誰一人として席を立たなかった状態を見たのは初めてでした。多くの人々が杉原氏の事を知り、その偉大さを知ってもらったことは他人ながらありがたいといった気持になります。年配者だけではなく若者たちも鑑賞していて、帰り際に『なんで、外務省はもっと早い時期に復権をさせなかったんだろうね』などと会話をしておりました。

 現在の外交官が少しでも杉原氏の想いを感じ取り、日本の為にという思いをもっとこの映画を観てもらいたいものです。世界中のお金だけをばらまいて、外交官や政治家、官僚が良い思いをするために税金がある訳ではないことを改めて認識をしたほしいものです。

 映画『杉原千畝』を見て、改めて世界に誇る偉人が日本にはいた事を再認識しました。以前私はイスラエルが世界で一番の親日国であると書きましたが、イスラエルでの切手で唯一図柄になっている外国人は杉原氏です。彼らが忘れまいとしていてくれることにも感謝の気持ちが湧いてきます。
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2015年12月5日土曜日

誰の為に⁉

 昨日ご来店を頂いたお客様が宝石の展示会に最近言ってこられたことをお話になり、
『驚きましたよ⁉ お盆の上に重なり合うようにジュエリーが積まれていて販売員が持ってお客様の後ろについて歩いているんですよね。』
と驚きを現わしていました。

 私自身も今どきまだそんなところがあるのかと驚きました。私が参加をさせて頂いている展示会も以前はそんなことがありました。最初は目を疑いましたが、現在ではほとんどがそんなバカな事をする販売員はいません。

 まず、一言を言うならば『ジュエリーを愚弄している』そして『品格に欠ける』といった言葉だけでは済まないような内容です。まず人は5つ以上の選択には無関心になり拒もうという心理が働くことは既に証明されています。選択を容易にできるのはせいぜい3点からで、宝飾品に関しては理想から言えば一点でじっくり考えて頂くことが決定を容易にします。

 多分に知識のない上司からの指示なのだと思いますが、販売員も自らが購入する立場になれば理解が容易な事だと思います。一生懸命にやっているというアピールがしたいだけなのか、少しでも買ってもらいたいという気持ちなのかはわかりませんが、どちらにしても、お客様の事は度外視的な発想です。

 先のお客様曰く
『まるで雑貨品がのせられているような感じで、私ならそこから買おうとは思わないわね』
と仰っていましたが、まさにその通りだと思います。実際に自分が高級洋品を買おうとブランドショップへ行って山積みにされたら買う気を失せてしまいそうです。それは皆が同じことだと思います。

 展示会でのパフォーマンスなどもお客様の為なのか、販売側の都合の為なのかをよく考えた方が良いでしょう。お買い上げを頂いた際に行うパフォーマンスなどは本当に気を付けた方が良いでしょう。

 後は販売時に業者が商品説明をした後にお支払方法になってもその場を立ち去らないという無礼もよく目にします。本来は懐具合を関係のない業者に知られたくはないことです。勿論販売員との仲は別ですが、商品説明の終わった業者が何時までもそこにいることはマナー違反である訳ですが、そんなことも理解しない輩が多いのも事実でしょう。下手をすると気を利かして立ち去った業者の後に入り込み商品をひっくり返していくゲスもいます。

 そんな内容では宝石に良いイメージを持ってもらう事も無理だろうし、怪しがられてもしょうがないと思います。前述のお客様が感じている事は多くのお客様が感じている訳ですが、そんなことはよほどでなければお客様は言ってくれません。ただ、立ち去るのみなのです。

 誰の為に行っている事なのかをよく考えてほしいものです。http://ameblo.jp/diamonrow

2015年12月1日火曜日

ユダヤ人の源!?

 前回イスラエル映画とユダヤ系ハリウッドスターの話を書きましたが、その後NHKでユダヤ人の歴史について、また、ハリウッドの歴史について流されていました。

 ロックフェラーをはじめJPモルガンの話などありましたが、ロシアのユダヤ人地区で虐げられていたユダヤ人たちはアメリカ大陸に渡り、やはりユダヤ人居住区に張り付いたまま恵まれた職に就けない彼らは隙間産業である映画館ビジネスを行っていました。当時発明王として名高かったトーマス・エジソンが殆どの映画館系のパテントを持っており、高額なロイヤリティーを要求したいました。

 ロイヤリティーを払えなくなった彼らはエジソンの目の届かない西部へ拠点を移していくのですが、その西部で作られた映画村が今のハリウッドです。パラマウント、21世紀フォックス等々名だたる映画会社がユダヤ系であることはそのせいです。

 これらのストーリーだけではなく、虐げられた環境からビジネスを起こしていくことは彼らのエネルギーの源です。歴史の中でもダイヤモンドに携わったのも、中世のギルドに加盟の出来なかった彼らの見つけたものであり、また、金融業に関しても卑しい仕事として誰もが付かなかった仕事であるものを彼らが引き受けた結果でもあります。

 まだまだ例を出してみると限りがありません。彼らのエネルギーの源が虐げられるところから始まり、人が卑しいことでも必要とすることであろう事をビジネスにしています。

 出エジプト記から始まり、彼らの歴史は虐げられて歴史です。人は困窮、枯渇をしたところからビジネスを見出していきます。その辺のところを考えると生まれながらにして彼らはビジネスを生み出していく運命にあるのだろうと考えます。

 人が必要としているものがビジネスになるという簡単明快なものが発明やクリエイティブティーに優れたユダヤ人を生み出しているのだろう。