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2015年12月7日月曜日

杉原千畝⁉

 以前にも書きましたが、『日本のシンドラー』杉原千畝氏を題材にした実話を映画にしたものを先週末に観にいってきました。

 私自身は仕事柄というかイスラエルに行く事も多く、ユダヤ人の仲間が多いという事もあり、杉原氏の名前や功績は知ってはおりました。

 功績というか戦前リトアニアに領事として赴任をしていた時に欧州各地から逃げてきたユダヤ人たちを米国やその他の地区に逃がすべく、本国の許可なくに日本へのビザを発給し、更に次の赴任地に向かう列車の出発間際まで駅で発給を続けたというユダヤ人にとっては彼に勝る恩人はいないというほどの人物です。

 さらには世界を変えたいという思いから、諜報活動に近い事もやっていたように聞いていましたが今回の映画を見てなるほどといった腑に落ちた感じがしました。映画そのものは杉原氏の事だけではなく、ウラジオストックに着いたユダヤ人たちを杉原氏の想いを感じ、更に渡航をさせた領事の事や私もどことなく聞いていた現在のJTBの前身でもある亜東交通公社の責任者が本国の受け入れ拒否にも拘らず、多くのユダヤ人難民をウラジオストックから駿河に運び続けたことも描かれており、内容も濃かったと思います。

 戦後杉原氏は外務省を免職されるだけではなく記録からも抹消されていたのですが、イスラエル政府の働きにより、1986年に杉原氏は亡くなってはいたのですが2000年には外務省の中において復権をしております。

 沢山の映画を観てきましたが、エンドロールが完全に終わるまで誰一人として席を立たなかった状態を見たのは初めてでした。多くの人々が杉原氏の事を知り、その偉大さを知ってもらったことは他人ながらありがたいといった気持になります。年配者だけではなく若者たちも鑑賞していて、帰り際に『なんで、外務省はもっと早い時期に復権をさせなかったんだろうね』などと会話をしておりました。

 現在の外交官が少しでも杉原氏の想いを感じ取り、日本の為にという思いをもっとこの映画を観てもらいたいものです。世界中のお金だけをばらまいて、外交官や政治家、官僚が良い思いをするために税金がある訳ではないことを改めて認識をしたほしいものです。

 映画『杉原千畝』を見て、改めて世界に誇る偉人が日本にはいた事を再認識しました。以前私はイスラエルが世界で一番の親日国であると書きましたが、イスラエルでの切手で唯一図柄になっている外国人は杉原氏です。彼らが忘れまいとしていてくれることにも感謝の気持ちが湧いてきます。
http://ameblo.jp/diamonrow

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