ゴールデンウイーク終わり、一部の人を除けば今日から仕事がスタートするわけですが、私たちの業界のジュエリーに関しては今月は実質的年間のスタートになります。
スイスのバーゼルフェアーはその年の新作の発表がほとんどですが、今月末からスタートをするラスベガスのJCKショーが実質の仕事初めになるのでしょう。欧米諸国の年間売り上げの半分以上が年末の11月、12月に集中します。その為に今月のラスベガス、ヴィチェンツア、来月の香港ショーそして、7月のJAニューヨークと世界の大手小売店はこの時期に発注をし、10月から11月の納品を受ける訳です。
私自身も二十年近くに渡って、ラスベガスやJAニューヨークのショーに参加をしてきましたが、当初は殆ど日本の企業は参加をしておりませんでしたから、戸惑う事も多くありました。納期に4~5月もらえるのは良いのですが、日本の常識から言ったら長すぎますので最初は段取りに戸惑い、回収の問題を考えたりと頭を抱えたことを覚えています。
後半はスタッフにも恵まれ、スムースに言った部分と中々難しい部分とがありましたが何とかそれなりの期間をやってきました。欧米諸国は昨年比とか、前月比なるものを日本のように意識がありませんから、どこの時期に勝負をかけるといった考えで年から年中売上を求めるといった事はありません。
ただし、足りなくなったので急に納品をしてくれといった緊急状態は常に起きます。思い出すのは2001年の事です。その年のラスベガスは注文も多く気分を良くし、9月から製造をはじめ10月からの納品を控えているだけの状態でした。
そこに起きたのが9.11テロ攻撃です。状況は皆さんが知ってのとおりですから割愛しますが、その月末、多くのキャンセルが入ってきました。特に冬のシーズンに繁忙期を迎える西インド洋諸島の小売店からのキャンセルが相次ぎ頭を抱えていました。
連絡を取ると年末のカリブ海クルーズのキャンセルが相次ぎ、観光客が見込めないとの事でした。事態が事態ですから、こちらの方も飲まざるを得ないわけです。しかし、びっくりすることになるのがそれから2か月後です。
発注が次から次と入ってくるわけです。それも1週間後とか2週間後といった納期の殆どない物が多く、事情を聞くと観光客の予約がどんどん入っているとの事でした。理由はあまり日本人には理解が出来ないことかと思いましたが、短期間のテロ犠牲者の遺族に対する保険金の支払いだそうです。
つまり、多額の保険金を手にした遺族たちが亡き人々の思い出創りという事で旅行に出るという事です。勿論この現象はニューヨークでの買い物にもこの現象は出ていたのです。つまり、モーニングジュエリーとしての購入であったり、理由は様々ですが。しかし、これはアメリカだけでの現象ではないことが後日理解が出来ました。
東日本大震災後の東北地方でのジュエリーの売り上げが好調であったことも理由は同じような事でした。この事に関してはそれぞれのお考えがあるでしょうから何とも言えません。
本来であれば、日本でのお中元、お歳暮時期、欧米での年末商戦と一定の時期がジュエリーのシーズンとされてきましたが、今は他の要因が加わり必ずしも、恒例の時期が繁忙期とは限りません。今年の日本ではマイナンバー制度の始まる秋の時期の前が繁忙期になるやもしれませんね。
http://ameblo.jp/diamonrow
スイスのバーゼルフェアーはその年の新作の発表がほとんどですが、今月末からスタートをするラスベガスのJCKショーが実質の仕事初めになるのでしょう。欧米諸国の年間売り上げの半分以上が年末の11月、12月に集中します。その為に今月のラスベガス、ヴィチェンツア、来月の香港ショーそして、7月のJAニューヨークと世界の大手小売店はこの時期に発注をし、10月から11月の納品を受ける訳です。
私自身も二十年近くに渡って、ラスベガスやJAニューヨークのショーに参加をしてきましたが、当初は殆ど日本の企業は参加をしておりませんでしたから、戸惑う事も多くありました。納期に4~5月もらえるのは良いのですが、日本の常識から言ったら長すぎますので最初は段取りに戸惑い、回収の問題を考えたりと頭を抱えたことを覚えています。
後半はスタッフにも恵まれ、スムースに言った部分と中々難しい部分とがありましたが何とかそれなりの期間をやってきました。欧米諸国は昨年比とか、前月比なるものを日本のように意識がありませんから、どこの時期に勝負をかけるといった考えで年から年中売上を求めるといった事はありません。
ただし、足りなくなったので急に納品をしてくれといった緊急状態は常に起きます。思い出すのは2001年の事です。その年のラスベガスは注文も多く気分を良くし、9月から製造をはじめ10月からの納品を控えているだけの状態でした。
そこに起きたのが9.11テロ攻撃です。状況は皆さんが知ってのとおりですから割愛しますが、その月末、多くのキャンセルが入ってきました。特に冬のシーズンに繁忙期を迎える西インド洋諸島の小売店からのキャンセルが相次ぎ頭を抱えていました。
連絡を取ると年末のカリブ海クルーズのキャンセルが相次ぎ、観光客が見込めないとの事でした。事態が事態ですから、こちらの方も飲まざるを得ないわけです。しかし、びっくりすることになるのがそれから2か月後です。
発注が次から次と入ってくるわけです。それも1週間後とか2週間後といった納期の殆どない物が多く、事情を聞くと観光客の予約がどんどん入っているとの事でした。理由はあまり日本人には理解が出来ないことかと思いましたが、短期間のテロ犠牲者の遺族に対する保険金の支払いだそうです。
つまり、多額の保険金を手にした遺族たちが亡き人々の思い出創りという事で旅行に出るという事です。勿論この現象はニューヨークでの買い物にもこの現象は出ていたのです。つまり、モーニングジュエリーとしての購入であったり、理由は様々ですが。しかし、これはアメリカだけでの現象ではないことが後日理解が出来ました。
東日本大震災後の東北地方でのジュエリーの売り上げが好調であったことも理由は同じような事でした。この事に関してはそれぞれのお考えがあるでしょうから何とも言えません。
本来であれば、日本でのお中元、お歳暮時期、欧米での年末商戦と一定の時期がジュエリーのシーズンとされてきましたが、今は他の要因が加わり必ずしも、恒例の時期が繁忙期とは限りません。今年の日本ではマイナンバー制度の始まる秋の時期の前が繁忙期になるやもしれませんね。
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