最近TVを見ていると中東問題や国内政治さらにニュージーランド地震さらにというか忘れかけられた
九州の噴火・・。
人間って不思議なもので新しく事件が起きるとすぐに前の事は当事者以外は忘れかけるが、それは人間だからなのかもしれない。
常に変化をすることが良い状況になるような気がしたり、幸福になるような気がするのでしょう。
しかし、人間は変化という名のもとに繰り返しを行う事が多いような気がします。
中東問題では民主化を叫び政権を崩壊させても、そこには混迷が待っている。リビアにしてもチュニジアにしてもイランにしてもイラクにしても・・きりがないけれど前政権を民主化を叫び崩壊させて
独裁になる事によりそこに安定が生まれ、それが不満になると再び民主化を叫び混沌が生まれる。
日本の政治にしても今起きている事は中東と無縁ではないような気がします。長い間の自民党の
独裁政治が崩れ、民主党になり今の混迷を迎えています。これは歴史の中の人類の繰り返しかも
知れない。
今は今回の中東の例にあるようにFaceBook等のネットによる広まりがキッカケになっているけれどここに少し疑問というか不安が生まれるのは私だけでしょうか?
本来、人間というものはそれぞれの生まれた環境や状況といったローカル的な影響によって物事を解決して歴史をうまく創ってきたと思います。そして、それらの違いを無視した時に戦争やもめごとが起きています。
今回の要因の多くはインターネットといったローカルではない新たな環境によって起きている事が
不安というか、首をかしげたくなることなのか自分でも良くは解りません。
つまり、人間は知らない事や覚えなくてもよい事があって当り前のような気がするし、だからうまく
行くこともあるのではないかと思います。日光に『見ザル、聞かザル、言わザル』というのがありますが世の中丸く収めるにはその方がよい事もあるのでは・・・・・。
勿論、変わることも大事だし、変える事も大事だと思いますが変わらない物を起点として物事を
考える事も大事だと思います。文化は一定のスピードで全てのローカルが進む訳ではありません。
インタ―ネットはある程度の進化をした文明の中で出来た第二段階目のもしくは第三段階目の環境だと思います。それが色々な場面で環境(未発達な)を扇動するような事に不安を覚えます。
新たな情報が正確に伝わり、誰が何処で見ても、聞いても同じ判断を出来る環境でなければ、
現状のインターネットの進化や変化に『本当にこれで良いのか?』といった疑問を持ち宅なるのです。勿論全ての人が同じ判断をすることなどあり得ませんが最低限の共通認識があっての判断と
いう意味ですが。
ダイアモンドの話になりますが何千年も人々の前にあり、何の変化もしないダイアモンドですら
見る人によって評価はまちまちです。しかし、最低限美しくて、硬くて、希少性がある事を皆が
認識しています。
ダイアモンドにはパーフェクトは存在しません。それはそれを見る人間がパーフェクトではないから
です。しかし、間違いなくダイアモンドは何ら変わらず存在します。
人間の環境には100%の人が受け入れることが出来なくても変えない方が良い物事を自覚し、
三ザルになることも時には必要ではないか。勿論、インターネットも人が作り出した物でもあるし、
進化の中では必要なものかもしれない。しかし、そこから得る情報は人によっては必ずしも正しい
とは限らない。
地球には今の人類以前にものすごく進んだ文化が存在したというような説がある。もしかしたら
それは真実で今の世界は滅びた文化への過程にいるのかもしれない。
人類の繰り返しの愚かさは歴史が証明をしている。しかしダイアモンドのような真実が人類には
必要な気がします。つまり『とどまる事』も選択値にあっても良いのではないでしょうか。
『戦争と平和』、今の常識で言っても戦争イコール不幸で平和イコール幸福ではない事は皆も
感じているはずです。人間に感情がある限り対立がなくなる事はありませんがそれを絶対条件
として変わらない物としてとらえることが平和への近道かもしれません。
変化をしないダイアモンドさえそれぞれに一致しては見えません。ましてや変化を続ける人類の
思いが一致する事などあり得ないでしょう。だからこそローカルが必要であり、その反対側にある
インタ―ネットの使い方には慎重でなければならないと思います。
民主化に次に来るのは独裁です。だからこそ変化には慎重でなければなりません。マイクロソフト
の独裁があったからこそ色々な勢力が出て民主化に向かっています。しかし、裏ではやはり独裁
の道を歩みつつある無国籍メガ企業があることも見ておかなければなりません。繰り返すんですから・・・・。
ページビューの合計
2011年2月27日日曜日
2011年2月24日木曜日
ダイアモンドが与えてくれたもの。
前回、ダイアモンドとの出会いと自分の仕事を選んだ理由を述べました。
なぜ、何十年間もダイアモンドを通して同じ仕事が出来たんだろうと考えてみると、ダイアモンド
があった故に学んだり、行動したことが如何に多いかを実感しました。
ダイアモンドのビジネスを知りたくて、アメリカに渡り、これが後のアメリカでのビジネスに
繋がり、ダイアモンドのビジネスの中心に行こうとイスラエルにも渡りました。
イスラエルという地はダイアモンドという仕事に就いていなければ、行かないかもしれないし、
考える事もないだろうと思います。そして、そこでは沢山のユダヤ人と知り合い、彼らを通して
世界中の仲間を紹介してもらいました。
勿論、苦手であった英語も通じる程度には話せるようになり、自分自身でどこの国に行っても
自ら人の間に入っていくようにもなった事は人生においても大きなことだと思っています。
ダイアモンドの事をもっと知りたくて物理にも挑戦し、勉強をする癖もちょっとであるけれども
つきました。
ダイアモンドをキッカケに色々な事を学び、色々な人々とも会いましたが、何よりも自分自身
が与えられたものは情緒でもあったと思うのです。
ダイアモンドは単一結晶であり、無機質な物のように感じますが、実は限りない個性があり、
その感じる印象は人それぞれによって違い、全ての感性、情緒の起源になっているのが
ダイアモンドではないかとさえ思う訳です。
ダイアモンドを覗き続けて色々な感動や驚きを感じましたが、これは沢山のダイアモンドを
見る立場だからこそと思っていました。しかし、実際には一般の人たちの中にも単純に色々
な事をダイアモンドから感じる人が多くいるとも思っています。以前にも述べましたが手に持
って感じたり、見入ってしまったりする人の多い事には驚かされます。
ダイアモンドビジネスを行っていると、為替相場は勿論のこと経済情勢や世界情勢なども
関心を持つようになります。なぜなら、我々のビジネスは投機という側面も多くあり、元々
ダイアモンドビジネスの原点がファンドである事を考えると何ら不思議な事ではないのです。
もし、ダイアモンドのビジネスに接していなければ、多分ここまで色々な事に興味を持つ事
はなかったのではないかと思います。
実際にダイアモンドにまつわる話がある事は何度も述べました。私自身だけではなく、色々な
人々に影響を与えた単一結晶の個体はもしかしたら歴史の原点なのかもしれません。
ゆえに、なんの機能的価値や物理的価値がないダイアモンドが人類の横に常にあるのか
なと思います。ダイアモンドを知れば知るほど不思議なんです。ホントに・・・・。
なぜ、何十年間もダイアモンドを通して同じ仕事が出来たんだろうと考えてみると、ダイアモンド
があった故に学んだり、行動したことが如何に多いかを実感しました。
ダイアモンドのビジネスを知りたくて、アメリカに渡り、これが後のアメリカでのビジネスに
繋がり、ダイアモンドのビジネスの中心に行こうとイスラエルにも渡りました。
イスラエルという地はダイアモンドという仕事に就いていなければ、行かないかもしれないし、
考える事もないだろうと思います。そして、そこでは沢山のユダヤ人と知り合い、彼らを通して
世界中の仲間を紹介してもらいました。
勿論、苦手であった英語も通じる程度には話せるようになり、自分自身でどこの国に行っても
自ら人の間に入っていくようにもなった事は人生においても大きなことだと思っています。
ダイアモンドの事をもっと知りたくて物理にも挑戦し、勉強をする癖もちょっとであるけれども
つきました。
ダイアモンドをキッカケに色々な事を学び、色々な人々とも会いましたが、何よりも自分自身
が与えられたものは情緒でもあったと思うのです。
ダイアモンドは単一結晶であり、無機質な物のように感じますが、実は限りない個性があり、
その感じる印象は人それぞれによって違い、全ての感性、情緒の起源になっているのが
ダイアモンドではないかとさえ思う訳です。
ダイアモンドを覗き続けて色々な感動や驚きを感じましたが、これは沢山のダイアモンドを
見る立場だからこそと思っていました。しかし、実際には一般の人たちの中にも単純に色々
な事をダイアモンドから感じる人が多くいるとも思っています。以前にも述べましたが手に持
って感じたり、見入ってしまったりする人の多い事には驚かされます。
ダイアモンドビジネスを行っていると、為替相場は勿論のこと経済情勢や世界情勢なども
関心を持つようになります。なぜなら、我々のビジネスは投機という側面も多くあり、元々
ダイアモンドビジネスの原点がファンドである事を考えると何ら不思議な事ではないのです。
もし、ダイアモンドのビジネスに接していなければ、多分ここまで色々な事に興味を持つ事
はなかったのではないかと思います。
実際にダイアモンドにまつわる話がある事は何度も述べました。私自身だけではなく、色々な
人々に影響を与えた単一結晶の個体はもしかしたら歴史の原点なのかもしれません。
ゆえに、なんの機能的価値や物理的価値がないダイアモンドが人類の横に常にあるのか
なと思います。ダイアモンドを知れば知るほど不思議なんです。ホントに・・・・。
2011年2月23日水曜日
ダイアモンドとの出会い。
昨日、北海道にいました。
いつものように30年来の取引先であり、友人である人物といつものように食事をともにして
いました。その人物が
『高木さんはなぜダイアモンドの仕事をする事を決めたの?』
彼は多角経営をもっとうとし、実際に成功を治めている。
もうダイモンドと出会って40年間経とうとしている。
学生の頃、実家が時計、メガネそして宝石を営んでいた事もあり、学生時代のアルバイト
として一時宝石の問屋の仕事を手伝っていた事があります。その頃は宝石に対してはこれと
いった感情もあこがれもありませんでした。
大学を卒業して縁あってH貿易という、当時知らない者はいないというくらいの輸入時計や
輸入宝石の会社に偶然にも受かり、勤める事となりましたが実家が同じようなものを扱って
いましたので、格別に興味を抱く事もなく当初は新人が皆配属される商品部に配属され、毎日
時計の名前と特徴、そしてベルト付という毎日でありました。
ある朝、いつものように七時半ころ出社すると同じフロアの反対側の宝石部に何やら人影
があり、近づいてみると宝石部の主任のW氏がダイアモンドを並べて、いわゆるグレーディング
をしておりました。
『おはようございます。』
『ああ、おはよう。ずいぶん早いね』
『ええ、ヒマなものですから。ところで、今日は早くに何のお仕事ですか?』
『今日午後から海外出張なので、これを片づけていかなきゃならないんだ』
『そうですか、大変ですね』
こんな会話をしながらその場は終わり、それから2週間後
『おはよう、高木君』
いつものように7時半ころ出社するとW氏がニコニコしながらこちらに声をかけてくださいました。
『あっ、おはようございます。お帰りになったんですか?』
『うん、昨日ね。ところで、髙木君は毎朝早く来ているの?』
『そうですね。ヒマですから・・・。』
と前回同様の返事をすると
『それなら少しダイアモンドの勉強をしてみない?』
『えっ、どういう事ですか?』
『実は、今回結構買付をしてきたんだ』
W氏は買付分のダイアモンドのソーティング(見極め)をしなければならないのでしばらくの
間、早く出社をしなければならないから一緒にダイアモンドを見てみたらという事でありました。
『ありがたいですね。そろそろ時計の事もほとんど覚えて、次は何をしようかなあ・・・と
思っていたところです。でもいいんですか?』
『就業時間外でやる事だから、キミが良ければ一応上司に言っておくよ』
『ありがとうございます』
その数日後から輸入されたダイアモンドが入ってくるまでは毎朝基礎勉強としてアメリカ
宝石学会(G.I.A)のドリルとにらめっこをしながら過ごし、入ってきてからは毎日のように
ダイアモンドを見て過ごしました。
その半年後、宝石部に呼ばれる事となり、本格的にダイアモンドを見始めたある日W氏が
『キミは目がいいね。もしかしたら天職かもしれないよ』
と言われ、何の事を言っているのか解らないままに照れていると
『このダイアモンドを見てごらん』
そこには始めてみたピンク色に輝くダイアモンドがW氏の手のひらにのっていました。
『これはね、わが社の財産で名前が付いているダイアモンドなんだ』
『エッ、そうなんですか?』
『そう、《アフリカの夕焼け》という 6.12ct あって、フローレス(無疵)でアイデアルカット
(理想的カット)なんだよ。』
『へ~、すごいですね』
『これを見てみたら? 実はこれ規定の見方では無疵なんだけれど倍率を上げるとあるところに
ピンポイント(小さな点)があるんだよ。私もふざけ半分で顕微鏡で見たら発見したんだよ』
本来ダイアモンドのグレーディングは十倍のルーペで熟練のグレーダーが発見しうる範囲と
なっていますから、その中では無疵という事ですから発見する事は非常に難しい内胞物という
事になります。
『実は私もピンポイントのある場所を特定してみたらルーペでも見る事が出来たんだよ。
ここん所キミを見ているともしかしたらキミにには発見できるかもしてないと思って出してみたんだ』
『そうなんですか、是非見せてください』
それからというもの昼食もとらずにその神秘のダイアモンドにくぎ付けでした。二日目の
お昼時間の事です。ずーっとダイアモンドを見ていて一点に微妙な違和感を感じそこを中心
にピントを合わせ続けている時でした。
(アッ、見えた!?)
私は興奮しながらその事とその位置をW氏に報告をしました。
『間違いない、その場所だよ。良く見つけたね』
『ありがとうございました。』
この『ありがとうございました』には沢山の意味がこもっていました。この間ダイアモンドを
みている間にダイアモンドに入って泳いでいるような錯覚に陥ったり、凄さを感じたり、美しさを
感じたり、何よりオーバーに言うと語りかけられているような気になったり・・と色々な経験を
させてもらい、この例えようのないサーモンピンクの美しいダイアモンドは短期間に色々な
経験をさせてくれたような気がしました。
本当は仕事としてどうなんだろうと思っていた私に決意をさせてくれた瞬間であり、未だに
この石を超える石には出会った事のない私にとっては《奇蹟の石》でした。
いつものように30年来の取引先であり、友人である人物といつものように食事をともにして
いました。その人物が
『高木さんはなぜダイアモンドの仕事をする事を決めたの?』
彼は多角経営をもっとうとし、実際に成功を治めている。
もうダイモンドと出会って40年間経とうとしている。
学生の頃、実家が時計、メガネそして宝石を営んでいた事もあり、学生時代のアルバイト
として一時宝石の問屋の仕事を手伝っていた事があります。その頃は宝石に対してはこれと
いった感情もあこがれもありませんでした。
大学を卒業して縁あってH貿易という、当時知らない者はいないというくらいの輸入時計や
輸入宝石の会社に偶然にも受かり、勤める事となりましたが実家が同じようなものを扱って
いましたので、格別に興味を抱く事もなく当初は新人が皆配属される商品部に配属され、毎日
時計の名前と特徴、そしてベルト付という毎日でありました。
ある朝、いつものように七時半ころ出社すると同じフロアの反対側の宝石部に何やら人影
があり、近づいてみると宝石部の主任のW氏がダイアモンドを並べて、いわゆるグレーディング
をしておりました。
『おはようございます。』
『ああ、おはよう。ずいぶん早いね』
『ええ、ヒマなものですから。ところで、今日は早くに何のお仕事ですか?』
『今日午後から海外出張なので、これを片づけていかなきゃならないんだ』
『そうですか、大変ですね』
こんな会話をしながらその場は終わり、それから2週間後
『おはよう、高木君』
いつものように7時半ころ出社するとW氏がニコニコしながらこちらに声をかけてくださいました。
『あっ、おはようございます。お帰りになったんですか?』
『うん、昨日ね。ところで、髙木君は毎朝早く来ているの?』
『そうですね。ヒマですから・・・。』
と前回同様の返事をすると
『それなら少しダイアモンドの勉強をしてみない?』
『えっ、どういう事ですか?』
『実は、今回結構買付をしてきたんだ』
W氏は買付分のダイアモンドのソーティング(見極め)をしなければならないのでしばらくの
間、早く出社をしなければならないから一緒にダイアモンドを見てみたらという事でありました。
『ありがたいですね。そろそろ時計の事もほとんど覚えて、次は何をしようかなあ・・・と
思っていたところです。でもいいんですか?』
『就業時間外でやる事だから、キミが良ければ一応上司に言っておくよ』
『ありがとうございます』
その数日後から輸入されたダイアモンドが入ってくるまでは毎朝基礎勉強としてアメリカ
宝石学会(G.I.A)のドリルとにらめっこをしながら過ごし、入ってきてからは毎日のように
ダイアモンドを見て過ごしました。
その半年後、宝石部に呼ばれる事となり、本格的にダイアモンドを見始めたある日W氏が
『キミは目がいいね。もしかしたら天職かもしれないよ』
と言われ、何の事を言っているのか解らないままに照れていると
『このダイアモンドを見てごらん』
そこには始めてみたピンク色に輝くダイアモンドがW氏の手のひらにのっていました。
『これはね、わが社の財産で名前が付いているダイアモンドなんだ』
『エッ、そうなんですか?』
『そう、《アフリカの夕焼け》という 6.12ct あって、フローレス(無疵)でアイデアルカット
(理想的カット)なんだよ。』
『へ~、すごいですね』
『これを見てみたら? 実はこれ規定の見方では無疵なんだけれど倍率を上げるとあるところに
ピンポイント(小さな点)があるんだよ。私もふざけ半分で顕微鏡で見たら発見したんだよ』
本来ダイアモンドのグレーディングは十倍のルーペで熟練のグレーダーが発見しうる範囲と
なっていますから、その中では無疵という事ですから発見する事は非常に難しい内胞物という
事になります。
『実は私もピンポイントのある場所を特定してみたらルーペでも見る事が出来たんだよ。
ここん所キミを見ているともしかしたらキミにには発見できるかもしてないと思って出してみたんだ』
『そうなんですか、是非見せてください』
それからというもの昼食もとらずにその神秘のダイアモンドにくぎ付けでした。二日目の
お昼時間の事です。ずーっとダイアモンドを見ていて一点に微妙な違和感を感じそこを中心
にピントを合わせ続けている時でした。
(アッ、見えた!?)
私は興奮しながらその事とその位置をW氏に報告をしました。
『間違いない、その場所だよ。良く見つけたね』
『ありがとうございました。』
この『ありがとうございました』には沢山の意味がこもっていました。この間ダイアモンドを
みている間にダイアモンドに入って泳いでいるような錯覚に陥ったり、凄さを感じたり、美しさを
感じたり、何よりオーバーに言うと語りかけられているような気になったり・・と色々な経験を
させてもらい、この例えようのないサーモンピンクの美しいダイアモンドは短期間に色々な
経験をさせてくれたような気がしました。
本当は仕事としてどうなんだろうと思っていた私に決意をさせてくれた瞬間であり、未だに
この石を超える石には出会った事のない私にとっては《奇蹟の石》でした。
2011年2月20日日曜日
今ダイアモンドに異変が・・・。
ダイモンドというものは実質の値下がりをした事がない。
1872年、シンジケートの基礎となる鉱山会社南アフリカにできて以来シンジケートが価格のコントロ
ールを続けてきました。それは原石の時点での価格のコントロールではありますが実質的な値下げをした事はありません。
1950年代以降、オーストラリアや当時のソ連、そしてカナダとあらゆるところで鉱山が発見され
開発が進んでもシンジケートは豊富な資金をバックにそれら新興の鉱山から原石を買い続けて
きました。
1980年以降になると崩壊したソ連をはじめとした新興勢力がどんどん原石を掘りはじめ、シンジ
ケートは原石の全てを買い支える事は難しくなり、半ば強制的に原石のある部分を買取、それ以外
は直接マーケットに売る事を認め始めましたが価格に関しては一応の強制力をもっておりました。
1980年代後半になると米国や欧州の独禁法のターゲットとなり、実質独占的価格コントロール
の時代に終止符を打つことになります。
各新興鉱山会社はそれを機会にあらゆるプロモーションを始めますが必ずしもうまくはいって
いませんでした。シンジケートも消費者マーケットにダイレクトに働きかけ始め、LVMHなどと組み
独自の路線を歩み始めます。
シンジケートにしても各鉱山会社にしても原石が値下がりすることは望んではおりませんので、
実質的な自由競争に入る事もなく、次々と新たな組織が出来上がり始め、原石の取り合いも始
まり必ずしも消費者に良いイメージを与える事ばかりではなくなりました。
レオナルド・ディカプリオ主演の『ブラッドダイアモンド』(紛争ダイアモンド)など2000年
に入ってからは原石の取り合いが表に出て来るようになり、 《キンバリープロセス》なる国際法
が国連により採択され日本も2003年より批准適用をしております。
《キンバリープロセス》というのは紛争に絡んだダイアモンドはそれぞれの国が扱わないように
しようというものですが、日本でも小売店の店頭に「当店では紛争ダイアモンドは取り扱っては
おりません」という張り紙が一時張られておりましたが、法律上輸入することが出来ませんので
扱いようがないのでちょっと滑稽ではありました。
さて、リーマンショック以降日本では不況に拍車がかかり、宝飾業界も大打撃を受けております
が、海外ではすでに新興国をはじめ米国なども上昇気流が見え始めるようになりました。先日も
米国のビジネス仲間が 『昨年は何とかリーマンのリカバーが出来た』 といっておりダイアモンド
ビジネス忙しくなり始めたと言っておりました。
現在でもダイアモンドは値上がりを続けております。日本では為替の状況もありますので過去
値下がりを経験したことがありますが、実質ダイアモンドは希少性の物ですから世界的に景気の
良い場所があれば常に品物は足りなくなります。売行きが落ちれば供給が絞られますので人為的にも量的にも事足りる事はまずないのです。
今の日本では市場原理が働いておりますので一見色々な物が安くなって見えますがダイアモンドに関してはその例外です。日本で売れなければ海外で売れますので、現在では海外のバイヤーが
日本の流通在庫を買いにきて、一時の不動産の日本買い状況になっています。
勘違いしてはいけない事はダイアモンドにはデフレスパイラルは世界規模で見ればまず起きないのです。其々の国内事情によって一時的に値下がりをしているように見えますが世界市場では
値下がりするほどの量はないのです。(一定の条件下では)
1872年、シンジケートの基礎となる鉱山会社南アフリカにできて以来シンジケートが価格のコントロ
ールを続けてきました。それは原石の時点での価格のコントロールではありますが実質的な値下げをした事はありません。
1950年代以降、オーストラリアや当時のソ連、そしてカナダとあらゆるところで鉱山が発見され
開発が進んでもシンジケートは豊富な資金をバックにそれら新興の鉱山から原石を買い続けて
きました。
1980年以降になると崩壊したソ連をはじめとした新興勢力がどんどん原石を掘りはじめ、シンジ
ケートは原石の全てを買い支える事は難しくなり、半ば強制的に原石のある部分を買取、それ以外
は直接マーケットに売る事を認め始めましたが価格に関しては一応の強制力をもっておりました。
1980年代後半になると米国や欧州の独禁法のターゲットとなり、実質独占的価格コントロール
の時代に終止符を打つことになります。
各新興鉱山会社はそれを機会にあらゆるプロモーションを始めますが必ずしもうまくはいって
いませんでした。シンジケートも消費者マーケットにダイレクトに働きかけ始め、LVMHなどと組み
独自の路線を歩み始めます。
シンジケートにしても各鉱山会社にしても原石が値下がりすることは望んではおりませんので、
実質的な自由競争に入る事もなく、次々と新たな組織が出来上がり始め、原石の取り合いも始
まり必ずしも消費者に良いイメージを与える事ばかりではなくなりました。
レオナルド・ディカプリオ主演の『ブラッドダイアモンド』(紛争ダイアモンド)など2000年
に入ってからは原石の取り合いが表に出て来るようになり、 《キンバリープロセス》なる国際法
が国連により採択され日本も2003年より批准適用をしております。
《キンバリープロセス》というのは紛争に絡んだダイアモンドはそれぞれの国が扱わないように
しようというものですが、日本でも小売店の店頭に「当店では紛争ダイアモンドは取り扱っては
おりません」という張り紙が一時張られておりましたが、法律上輸入することが出来ませんので
扱いようがないのでちょっと滑稽ではありました。
さて、リーマンショック以降日本では不況に拍車がかかり、宝飾業界も大打撃を受けております
が、海外ではすでに新興国をはじめ米国なども上昇気流が見え始めるようになりました。先日も
米国のビジネス仲間が 『昨年は何とかリーマンのリカバーが出来た』 といっておりダイアモンド
ビジネス忙しくなり始めたと言っておりました。
現在でもダイアモンドは値上がりを続けております。日本では為替の状況もありますので過去
値下がりを経験したことがありますが、実質ダイアモンドは希少性の物ですから世界的に景気の
良い場所があれば常に品物は足りなくなります。売行きが落ちれば供給が絞られますので人為的にも量的にも事足りる事はまずないのです。
今の日本では市場原理が働いておりますので一見色々な物が安くなって見えますがダイアモンドに関してはその例外です。日本で売れなければ海外で売れますので、現在では海外のバイヤーが
日本の流通在庫を買いにきて、一時の不動産の日本買い状況になっています。
勘違いしてはいけない事はダイアモンドにはデフレスパイラルは世界規模で見ればまず起きないのです。其々の国内事情によって一時的に値下がりをしているように見えますが世界市場では
値下がりするほどの量はないのです。(一定の条件下では)
2011年2月17日木曜日
内胞物!?
ダイアモンドの4Cグレードの中にClarity(清澄度)をあらわすものがありますが、
これは俗に言う瑕の度合いです。
しかし、正確に言うと内胞物は俗に言う《キズ》ではありません。表面にある瑕は《キズ》
であることは一部を除いて間違いではありませんが・・・・。
内胞物はダイアモンドの生成過程で閉じ込められたもので、場合によっては数億年前の
物語を運んできたとも言えるのが内胞物です。
ダイアモンドの中にガーネットやぺリドットまたは他の結晶が内包されているものもたまに見かけます。 と言っても我々のような沢山のダイアモンドを見ているプロにとってという意味なので一般の方たちは意識しなければ見る事まずはありません。
クラリティーグレードで言えば品質が落ちるという事になりますが、果たしてそうなのでしょうか?
宝石の条件には以前にも述べましたが希少性という条件もあります。美観を損なわない事を前提としたときに、内胞物が特殊であった場合には希少性という価値がそこには
あります。
4Cグレードを中心に考えると色が白くてキズがなくてカットの上質の物、これが最良であるとされますが、宝石という事を考えるとイコールではありません。
なぜなら、カットは人為的なもので小さいサイズであれば白くてきれいなものはそれなりに
存在します。簡単に言うと4Cというのは宝石としての価値をイコールとするものではありません。
一部のダイアモンドを評価する材料ではあります。
内胞物は時として太古の歴史を感じさせることもあります。欧米では人によってはそちら
の方をむしろ価値として考える人もいるくらいです。
ダイアモンドの内胞物は基本的には後天的なものではありません。つまり、宝石本来の
魅力を何かということにもなりますが・・・。
以前にも何度か述べましたが、宝石を手にして興奮したり、落ち着いたりとかする方たち
もいらっしゃいますが、共通して『自分に合ったダイアモンド』という言い方をされます。
実は色も正確に言うと内胞物ですが、粒子が細かいかどうかという事になります。つまり、
総合的に言うとダイアモンドはそれ自体を楽しんだり、感じたりすることが本来の価値で
あると考えた方が説明がつく事が多いように思います。
例えば婚約指輪とかのダイアモンドは小さくても条件の良い方がよいというのも考え方です。
つまり、ダイアモンドというより婚約という特殊な条件で使うものとしては是だと考えます。
ダイアモンドの個性は人間に色々な接し方をしてきます。以前『ホープダイアモンド』について
述べましたが、4Cグレードで評価したらアウトです。しかし、その範疇ではない事は皆さんにも
お解り頂けると思います。
ダイアモンドには個性があります。その個性と自分の感性が合うかどうか。また、それに
出会えるかどうかを楽しむ事も悪くはないと思います
これは俗に言う瑕の度合いです。
しかし、正確に言うと内胞物は俗に言う《キズ》ではありません。表面にある瑕は《キズ》
であることは一部を除いて間違いではありませんが・・・・。
内胞物はダイアモンドの生成過程で閉じ込められたもので、場合によっては数億年前の
物語を運んできたとも言えるのが内胞物です。
ダイアモンドの中にガーネットやぺリドットまたは他の結晶が内包されているものもたまに見かけます。 と言っても我々のような沢山のダイアモンドを見ているプロにとってという意味なので一般の方たちは意識しなければ見る事まずはありません。
中央部にある赤い結晶が ルビーと思われるものです |
宝石の条件には以前にも述べましたが希少性という条件もあります。美観を損なわない事を前提としたときに、内胞物が特殊であった場合には希少性という価値がそこには
あります。
4Cグレードを中心に考えると色が白くてキズがなくてカットの上質の物、これが最良であるとされますが、宝石という事を考えるとイコールではありません。
なぜなら、カットは人為的なもので小さいサイズであれば白くてきれいなものはそれなりに
存在します。簡単に言うと4Cというのは宝石としての価値をイコールとするものではありません。
一部のダイアモンドを評価する材料ではあります。
内胞物は時として太古の歴史を感じさせることもあります。欧米では人によってはそちら
の方をむしろ価値として考える人もいるくらいです。
ダイアモンドの内胞物は基本的には後天的なものではありません。つまり、宝石本来の
魅力を何かということにもなりますが・・・。
以前にも何度か述べましたが、宝石を手にして興奮したり、落ち着いたりとかする方たち
もいらっしゃいますが、共通して『自分に合ったダイアモンド』という言い方をされます。
実は色も正確に言うと内胞物ですが、粒子が細かいかどうかという事になります。つまり、
総合的に言うとダイアモンドはそれ自体を楽しんだり、感じたりすることが本来の価値で
あると考えた方が説明がつく事が多いように思います。
例えば婚約指輪とかのダイアモンドは小さくても条件の良い方がよいというのも考え方です。
つまり、ダイアモンドというより婚約という特殊な条件で使うものとしては是だと考えます。
ダイアモンドの個性は人間に色々な接し方をしてきます。以前『ホープダイアモンド』について
述べましたが、4Cグレードで評価したらアウトです。しかし、その範疇ではない事は皆さんにも
お解り頂けると思います。
ダイアモンドには個性があります。その個性と自分の感性が合うかどうか。また、それに
出会えるかどうかを楽しむ事も悪くはないと思います
2011年2月16日水曜日
ナチュラルカラー
最近、ナチュラルカラーを手に入れました。
小生はダイアモンドが好きな事は勿論ですが、そこにおきる現象や物語が特に興味の対象に
なっています。
最近NHKで紹介をされた『ホープダイアモンド』の謎はその典型で、ダイアモンドとの出会い
そのものも稀有なものであることは今までも書いてまいりましたが、あの『ブルー』の色は何故
にあの色なのか・・。
番組の中でも『ホープダイアモンド』に小さな穴をあけて成分分析をしておりましたが、これは
勿論、プロであれば皆が知っている(ホウ素)なる物が成分に入っており、それが発色要因で
あった訳であります。
しかし、成分がわかったとしても何故その現象が起きたのかはまだ解明を出来ておりません。
白いダイアモンドに関してはある程度の生成要因は解ってはいますがこれら有色、特にブルー
やピンクなどの生成要因は奇跡と言ってよいのでしょう。
それらの価値は白くてパーフェクトのダイアモンドとは違い、色がはっきりしている事が価値で
ある訳です。つまり、白いダイアモンドは如何に白く内胞物がないかが価値になりますが、有色
ダイアモンドに関しては如何に色がはっきりとしているかが価値なのです。
勿論、前提として美観、希少性が伴っていることがありますが、ブラウンや黄色などの一部に
関しては美観も含め希少性という意味合いでもこれを満たしてはおりませんので価値がそれほど
高いとは言えません。
その上で、それらがペアになる事はさらなる希少性を生む訳です。ですからダイアモンドの特殊なものをイヤリング等に使用しようとしてペアを探すとその単一の価値を2倍にしただけではない
価値になる訳です。
これらの価値はダイアモンドの多面的な価値のやはり一部なのです。現在は4Cグレードが
価値に主流になっていますが、それはダイアモンドの価値の一部の見方な訳です。
小生はダイアモンドが好きな事は勿論ですが、そこにおきる現象や物語が特に興味の対象に
なっています。
最近NHKで紹介をされた『ホープダイアモンド』の謎はその典型で、ダイアモンドとの出会い
そのものも稀有なものであることは今までも書いてまいりましたが、あの『ブルー』の色は何故
にあの色なのか・・。
番組の中でも『ホープダイアモンド』に小さな穴をあけて成分分析をしておりましたが、これは
勿論、プロであれば皆が知っている(ホウ素)なる物が成分に入っており、それが発色要因で
あった訳であります。
しかし、成分がわかったとしても何故その現象が起きたのかはまだ解明を出来ておりません。
白いダイアモンドに関してはある程度の生成要因は解ってはいますがこれら有色、特にブルー
やピンクなどの生成要因は奇跡と言ってよいのでしょう。
それらの価値は白くてパーフェクトのダイアモンドとは違い、色がはっきりしている事が価値で
ある訳です。つまり、白いダイアモンドは如何に白く内胞物がないかが価値になりますが、有色
ダイアモンドに関しては如何に色がはっきりとしているかが価値なのです。
勿論、前提として美観、希少性が伴っていることがありますが、ブラウンや黄色などの一部に
関しては美観も含め希少性という意味合いでもこれを満たしてはおりませんので価値がそれほど
高いとは言えません。
その上で、それらがペアになる事はさらなる希少性を生む訳です。ですからダイアモンドの特殊なものをイヤリング等に使用しようとしてペアを探すとその単一の価値を2倍にしただけではない
価値になる訳です。
これらの価値はダイアモンドの多面的な価値のやはり一部なのです。現在は4Cグレードが
価値に主流になっていますが、それはダイアモンドの価値の一部の見方な訳です。
2011年2月14日月曜日
ドネーション(寄付)
今朝ほどTVを見ていたら・・・・・。
本日はバレンタインデーですが、義理チョコをはじめ本命チョコのシェアが30%を
割っているという事で男性としてはさみしい限りかもしれませんが、それを差し引いても
心温まる話がありました。
ある女子高生がボランティアで養護施設に訪問をしている際に子供たちがお菓子作り
をしたいという希望を聞いて、何とか子供たちにその経験をさせるべく資金集めを考えま
した。
それは、有名パティシエ達に声をかけて八個入りのチョコレートBOXに七個のチョコを
入れてもらい、その一個分をお買いになったお客様に子供たちのお菓子づくり資金の
一部として寄付をしてもらうというものでした。
この企画には都内某百貨店のグループが参加し、その売場でドネーションチョコを販売
するといものでしたが、発案者の女子高生も売り場に立ち一生懸命販売を手伝っている
姿を見て何となくほのぼのとした物を感じました。
高校生が社会との結びつきを考え、学ぶ時に大人から与えられたものではなく自分達
からこのような参加をするという事は非常に良い事ではないかと(当たり前すぎる反応?)
と思います。
仕事として社会に参加をするよりも社会貢献から参加する事は世の中を普通に見ていく
事が出来るのだろうと思います。そして、当り前の事を普通にとらえていくんだろうと、
一寸いい話だなと・・・・・・。ついつい紹介したくなりました。
本日はバレンタインデーですが、義理チョコをはじめ本命チョコのシェアが30%を
割っているという事で男性としてはさみしい限りかもしれませんが、それを差し引いても
心温まる話がありました。
ある女子高生がボランティアで養護施設に訪問をしている際に子供たちがお菓子作り
をしたいという希望を聞いて、何とか子供たちにその経験をさせるべく資金集めを考えま
した。
それは、有名パティシエ達に声をかけて八個入りのチョコレートBOXに七個のチョコを
入れてもらい、その一個分をお買いになったお客様に子供たちのお菓子づくり資金の
一部として寄付をしてもらうというものでした。
この企画には都内某百貨店のグループが参加し、その売場でドネーションチョコを販売
するといものでしたが、発案者の女子高生も売り場に立ち一生懸命販売を手伝っている
姿を見て何となくほのぼのとした物を感じました。
高校生が社会との結びつきを考え、学ぶ時に大人から与えられたものではなく自分達
からこのような参加をするという事は非常に良い事ではないかと(当たり前すぎる反応?)
と思います。
仕事として社会に参加をするよりも社会貢献から参加する事は世の中を普通に見ていく
事が出来るのだろうと思います。そして、当り前の事を普通にとらえていくんだろうと、
一寸いい話だなと・・・・・・。ついつい紹介したくなりました。
2011年2月9日水曜日
八百長!?
昨今、相撲の件で八百長という言葉が話題になっております。
八百長とは江戸時代の八百屋の長兵衛なる人物が囲碁仲間である相撲部屋の
力士に食材の納入を沢山してもらう為にわざと負けていて、それがのちの囲碁大会で
長兵衛がとってつもない強さを見せ、わざと負けていたことがバレて、それ以降わざと
負ける事を八百長と言うようになったとか・・・。
さて八百長ですが、わざと負ける事は別として勝てる可能性があったのにあえてそうしなかった
事はどうなんでしょう。
例えば、7勝7敗で千秋楽を迎え一方がもう負け越しが決まっており、相手はこれに負けると
引退しなければならないとういう時に仮に情けが出て全力を出さなかったとすると・・・。
でも、そういう事は日本人の中では暗黙の了解というか、その中に美徳も感じていたり
するのかもしれませんね。
思い出すのは1984年のロサンゼルスのオリンピック決勝で柔道の山下康裕選手と
エジプトのラシュワン選手の一戦です。二回戦の当時の西ドイツの選手との試合でケガを
して右足を引きづっていた山下選手にラシュワン選手は右足への攻撃を封印して、結果的
には山下選手の勝利となりました。これなどもラシュワン選手が勝とうと思えば、勝てたので
はないかと思います。
八百長とは何を前提としているかによって見方が分かれるような気がします。
つまり、受け手が何かを前提とした許容範囲内であれば、それを裏切るような行為でなければ、
必ずしも良い事とは取られないにしても・・・というような気がします。
だまされる方がそれに嫌悪感を持たなければセーフなのでしょう。しかし、これも受け手次第
ですから難しいですよね。
宝石に関しても同じようなことが言える場面が多々あるような気がします。例えば最近
話題になっているキュービックジルコニアという人造石があります。ダイアモンドに非常
に酷似しているところから、ダイアモンドの代用品として販売される事も多くあります。
最近、心配している事はキュービックジルコニアにダイアモンドと同じようなグレードが
あり(品質はありますが)、18金に入れて如何にも知らない方がダイアモンドと勘違い
するような売り方をしている業者が見受けられます。
私が見たコピーは『K18,1カラット Dカラー VVSクラス (ダイアモンド)相当 ペンダント』
なる物でした。なかなかキュービックジルコニアの文字が出てこぬまま最後にQZとキュービック
ジルコニアを現わす文字が書いてありました。
これなどは嘘は書いていないのかもしれませんがグレードがダイアモンドの物という前提を
うまく(?)利用したまやかしのような気がします。受け手が前提のない条件を提示して、
如何にも受け手の知っている前提の物のような提示をする。これは何なのでしょうか?
また、某クリスタルメーカーのように如何にもダイアモンドより美しいガラスであるかのような
戦略が功を奏しているところもありますが、これは美しさの許容範囲は人それぞれですし、
クリスタルである事は明示している訳ですから問題はないと思います。あとは受け手がクリス
タルはダイアモンドよりすごいんだと思うのは受け手の勝手というところもあります。
これらをイコール八百長というのは言いすぎかもしれませんが、八百長という言葉にあたる
ものは多分日本の文化の中にしかないかもしれません。今回の相撲の八百長とは裏切り
行為であって個人的には八百長と呼んではほしくないような気がします。
八百長を肯定する訳ではありませんが最低限、後で皆が理解をする・・・と思う訳です。
勿論、人の其々のとり方にもよりますが『嘘も方便』の範囲であってほしいような・・・。
八百長とは『嘘以上で詐欺未満』かな・・・?
八百長とは江戸時代の八百屋の長兵衛なる人物が囲碁仲間である相撲部屋の
力士に食材の納入を沢山してもらう為にわざと負けていて、それがのちの囲碁大会で
長兵衛がとってつもない強さを見せ、わざと負けていたことがバレて、それ以降わざと
負ける事を八百長と言うようになったとか・・・。
さて八百長ですが、わざと負ける事は別として勝てる可能性があったのにあえてそうしなかった
事はどうなんでしょう。
例えば、7勝7敗で千秋楽を迎え一方がもう負け越しが決まっており、相手はこれに負けると
引退しなければならないとういう時に仮に情けが出て全力を出さなかったとすると・・・。
でも、そういう事は日本人の中では暗黙の了解というか、その中に美徳も感じていたり
するのかもしれませんね。
思い出すのは1984年のロサンゼルスのオリンピック決勝で柔道の山下康裕選手と
エジプトのラシュワン選手の一戦です。二回戦の当時の西ドイツの選手との試合でケガを
して右足を引きづっていた山下選手にラシュワン選手は右足への攻撃を封印して、結果的
には山下選手の勝利となりました。これなどもラシュワン選手が勝とうと思えば、勝てたので
はないかと思います。
八百長とは何を前提としているかによって見方が分かれるような気がします。
つまり、受け手が何かを前提とした許容範囲内であれば、それを裏切るような行為でなければ、
必ずしも良い事とは取られないにしても・・・というような気がします。
だまされる方がそれに嫌悪感を持たなければセーフなのでしょう。しかし、これも受け手次第
ですから難しいですよね。
宝石に関しても同じようなことが言える場面が多々あるような気がします。例えば最近
話題になっているキュービックジルコニアという人造石があります。ダイアモンドに非常
に酷似しているところから、ダイアモンドの代用品として販売される事も多くあります。
最近、心配している事はキュービックジルコニアにダイアモンドと同じようなグレードが
あり(品質はありますが)、18金に入れて如何にも知らない方がダイアモンドと勘違い
するような売り方をしている業者が見受けられます。
私が見たコピーは『K18,1カラット Dカラー VVSクラス (ダイアモンド)相当 ペンダント』
なる物でした。なかなかキュービックジルコニアの文字が出てこぬまま最後にQZとキュービック
ジルコニアを現わす文字が書いてありました。
これなどは嘘は書いていないのかもしれませんがグレードがダイアモンドの物という前提を
うまく(?)利用したまやかしのような気がします。受け手が前提のない条件を提示して、
如何にも受け手の知っている前提の物のような提示をする。これは何なのでしょうか?
また、某クリスタルメーカーのように如何にもダイアモンドより美しいガラスであるかのような
戦略が功を奏しているところもありますが、これは美しさの許容範囲は人それぞれですし、
クリスタルである事は明示している訳ですから問題はないと思います。あとは受け手がクリス
タルはダイアモンドよりすごいんだと思うのは受け手の勝手というところもあります。
これらをイコール八百長というのは言いすぎかもしれませんが、八百長という言葉にあたる
ものは多分日本の文化の中にしかないかもしれません。今回の相撲の八百長とは裏切り
行為であって個人的には八百長と呼んではほしくないような気がします。
八百長を肯定する訳ではありませんが最低限、後で皆が理解をする・・・と思う訳です。
勿論、人の其々のとり方にもよりますが『嘘も方便』の範囲であってほしいような・・・。
八百長とは『嘘以上で詐欺未満』かな・・・?
2011年2月7日月曜日
遭遇!?
昨日久しぶりにゴルフに出かけました。
ゴルフ場でのローッカールームでの事です。ロッカーの同じ並びの向こう際でこちらを
見ている紳士が一人。見慣れた御顔なので何げに会釈をしたけれど・・・。
ハタとその人は誰だろう?・・・と。
向こうの方でも会釈をしたけれど・・・・・?
お互いに言葉を交わすことなくロッカールームを出て行った。
コンペの集合場所でいつものメンバーに声をかけられ
『今回、知り合いに声をかけて連れてきているんだけど、その人があなたの事を
知っているといっているんだけど』
彼の後方には先ほどの紳士が立ち、先ほどよりもはっきりとした会釈でこちらを見ている。
私は近づきながら
『どこかでお会いしていますよね?』
『私も先ほどからそう思っていたんです』
とその紳士。
『それも結構お会いしていますよね?』
『そうですよね。それも長年にわたって』
とい言った会話をしながら探り合うも全然会話が先に進まない。
結局、住まいが近い事は解ったのですが、近所で顔を見た訳ではないことも
お互いに納得し、さらに迷路に・・。
『詳しい事はこれ以上探るのはよしましょう。今度何処かでお会いした時の
楽しみにしましょう』
とお互いに其々のプレーに向かいました。
何故お互いに詮索をやめたのかわかりません。それは特に興味がないから
といった意味ではない事は理解しました。
ただ言える事は性急な結論を出すことだけが物事が解決し、万事おさまるのではなく、
たまには何かを楽しみにしながら、その過程のない結論をある日突然決着するという事も
楽しいではないか・・と思った訳です。
全くの遭遇であったこの出会いは、またいつの日かの楽しみにと思いながら今日も
(どこでだろう?)と考えながら一寸間に気分転換をしております。
遭遇は何か生活ののアクセントになります。また時として人生の変わり目になることも
あります。
ダイアモンドとの遭遇も色々な事の節目になっていると思いますので、お持ちの方は
思い浮かべてみてください。何かのきっかけになっているはずです。
そんなことに思いを馳せながら一時の時間を楽しんでみませんか?
ゴルフ場でのローッカールームでの事です。ロッカーの同じ並びの向こう際でこちらを
見ている紳士が一人。見慣れた御顔なので何げに会釈をしたけれど・・・。
ハタとその人は誰だろう?・・・と。
向こうの方でも会釈をしたけれど・・・・・?
お互いに言葉を交わすことなくロッカールームを出て行った。
コンペの集合場所でいつものメンバーに声をかけられ
『今回、知り合いに声をかけて連れてきているんだけど、その人があなたの事を
知っているといっているんだけど』
彼の後方には先ほどの紳士が立ち、先ほどよりもはっきりとした会釈でこちらを見ている。
私は近づきながら
『どこかでお会いしていますよね?』
『私も先ほどからそう思っていたんです』
とその紳士。
『それも結構お会いしていますよね?』
『そうですよね。それも長年にわたって』
とい言った会話をしながら探り合うも全然会話が先に進まない。
結局、住まいが近い事は解ったのですが、近所で顔を見た訳ではないことも
お互いに納得し、さらに迷路に・・。
『詳しい事はこれ以上探るのはよしましょう。今度何処かでお会いした時の
楽しみにしましょう』
とお互いに其々のプレーに向かいました。
何故お互いに詮索をやめたのかわかりません。それは特に興味がないから
といった意味ではない事は理解しました。
ただ言える事は性急な結論を出すことだけが物事が解決し、万事おさまるのではなく、
たまには何かを楽しみにしながら、その過程のない結論をある日突然決着するという事も
楽しいではないか・・と思った訳です。
全くの遭遇であったこの出会いは、またいつの日かの楽しみにと思いながら今日も
(どこでだろう?)と考えながら一寸間に気分転換をしております。
遭遇は何か生活ののアクセントになります。また時として人生の変わり目になることも
あります。
ダイアモンドとの遭遇も色々な事の節目になっていると思いますので、お持ちの方は
思い浮かべてみてください。何かのきっかけになっているはずです。
そんなことに思いを馳せながら一時の時間を楽しんでみませんか?
2011年2月5日土曜日
蕾(つぼみ)!?
本日も暖かく花のつぼみが膨らんでくる様子が見られます。
前回、梅の花が咲き始めた事を書きましたが、花が咲く前の蕾(つぼみ)が可愛らしい
ですよね。実は宝石の事を英語でGem Stoneと言います。
Gemとはもう一つの意味で蕾(つぼみ)を指します・・・。というより蕾の事を英語でGEM
といます。むしろ、宝石のGEMの語源が蕾のGEMなのです。
硬くて可愛らしいという共通項がその意味合いだと思います。宝飾品がジュエリーで
宝石がジェム、たまに口語的に宝石の事をジュエルという言い方をするときもあります。
世俗的にではありますが『大事な人』を指して、欧米人は『Jewel』(ジュエル)という言い方を
することもあります。
それではJewelの語源という事になると諸説ありますが・・・。
一つにはユダヤ人を『Jew』と言いますが彼らが宝石に大きくかかわっているところから
それが語源であるという説もあります。
しかし、これは彼らが宝石のビジネスに関わる前から言葉として存在する事を考えると、
少し首をかしげざる得を得ません。
また一方、ジョーク(Joke)とかジョーカー(Joker)という説もあります。これは冗談だったり
人をたぶらかしたり、といったジュエリーを揶揄する説でもあるわけで、逆にある種の共通
部分があるような気もします。
どちらにしても宝石という言葉が人類にとって掴みどころのない特殊な意味合いではある
ような気がします。
Gemとは自然からの贈り物であり、Jewelyは人間が作り出した物で、個々の好みを
見ていると宝石派(Gem)の人と宝飾品派(Jewely)の人が存在します。
勿論、其々の人々がそれを意識している事はないのですが私たちのビジネス側から
見るとその違いは明らかです。ビジネスをなさっている方たちの中にもそれを理解
していない方は沢山いらっしゃるのかもしれません。
いつも書く事ですが蕾(つぼみ)に興味を持たれる方は感性の強い方が多くいらっしゃる
ような気がします。つまり、まやかしではなく本能で感じている本物志向の方という言い方は
言い過ぎでしょうか。
また、ジュエリーに関しても優れたデザインと技術に裏打ちされた物も多くあります。ただし
それは絵画などと同じように本当に理解をする事は沢山の物を見る必要があるでしょう。
そして、ジュエリーをお好みになる方はおしゃれさんな女性らしい方が多いような気がします。
宝飾品の中には量産される物に『優』や『良』の物がそんなに多くありません。勿論、普通の
物はありますが、やはり宝飾品ですから多少高額でも良い物を選び、造る事だと思います。
思い出と共に長く愛用する物ですからね。
いずれにしても、もうすぐ春です。『蕾』を身に着けて外へ飛び出してみませんか?
前回、梅の花が咲き始めた事を書きましたが、花が咲く前の蕾(つぼみ)が可愛らしい
ですよね。実は宝石の事を英語でGem Stoneと言います。
Gemとはもう一つの意味で蕾(つぼみ)を指します・・・。というより蕾の事を英語でGEM
といます。むしろ、宝石のGEMの語源が蕾のGEMなのです。
硬くて可愛らしいという共通項がその意味合いだと思います。宝飾品がジュエリーで
宝石がジェム、たまに口語的に宝石の事をジュエルという言い方をするときもあります。
世俗的にではありますが『大事な人』を指して、欧米人は『Jewel』(ジュエル)という言い方を
することもあります。
それではJewelの語源という事になると諸説ありますが・・・。
一つにはユダヤ人を『Jew』と言いますが彼らが宝石に大きくかかわっているところから
それが語源であるという説もあります。
しかし、これは彼らが宝石のビジネスに関わる前から言葉として存在する事を考えると、
少し首をかしげざる得を得ません。
また一方、ジョーク(Joke)とかジョーカー(Joker)という説もあります。これは冗談だったり
人をたぶらかしたり、といったジュエリーを揶揄する説でもあるわけで、逆にある種の共通
部分があるような気もします。
どちらにしても宝石という言葉が人類にとって掴みどころのない特殊な意味合いではある
ような気がします。
Gemとは自然からの贈り物であり、Jewelyは人間が作り出した物で、個々の好みを
見ていると宝石派(Gem)の人と宝飾品派(Jewely)の人が存在します。
勿論、其々の人々がそれを意識している事はないのですが私たちのビジネス側から
見るとその違いは明らかです。ビジネスをなさっている方たちの中にもそれを理解
していない方は沢山いらっしゃるのかもしれません。
いつも書く事ですが蕾(つぼみ)に興味を持たれる方は感性の強い方が多くいらっしゃる
ような気がします。つまり、まやかしではなく本能で感じている本物志向の方という言い方は
言い過ぎでしょうか。
また、ジュエリーに関しても優れたデザインと技術に裏打ちされた物も多くあります。ただし
それは絵画などと同じように本当に理解をする事は沢山の物を見る必要があるでしょう。
そして、ジュエリーをお好みになる方はおしゃれさんな女性らしい方が多いような気がします。
宝飾品の中には量産される物に『優』や『良』の物がそんなに多くありません。勿論、普通の
物はありますが、やはり宝飾品ですから多少高額でも良い物を選び、造る事だと思います。
思い出と共に長く愛用する物ですからね。
いずれにしても、もうすぐ春です。『蕾』を身に着けて外へ飛び出してみませんか?
2011年2月3日木曜日
本能!?
今朝、バス停で何気なく塀の向こうの梅の木を眺めていました。
(この寒い中でも花がもう芽吹いているんだなア・・)と思いながらボンヤリとみていると
二羽のメジロがその花びらを一生懸命についばんでおりました。
メジロは誰から教わるでもなく、梅の花をついばむという行動はいつのころから
始まったのだろうと考えながら、人間であっても生きる為に何かの行動を誰からも
教わることなく永遠と当り前のように続けてきている事に不思議に思い、考えるとも
なく、想いを馳せていると
『本能』という言葉が頭に浮かんだ。
広辞苑で『本能』をひくと生まれつき持っていると考えられる行動の様式や能力、
動物が外囲の変化に対して行う、生得的でその種に特有な反応形式。
・・・・と書いてある。
実際には生まれつきというよりも代々受け継いでいる遺伝子による行動、反応
という事なのだろうと思います。
本能とは人間にも勿論あるだろうけれども、それに代わる道具や仕組みがあると
その本能はどんどん退化をしてしまうのだと思いながら、人それぞれにその度合い
も違うのかなと思っているとバスがやってきた。
バスに乗り、車窓からジョギングをしている人を眺めているとついつい(この人は
走る事で基本的な本能を維持しているのかな)とか考えたりしてしまいました。
以前、ダイアモンドが人間にとってなぜ魅力があるのかという事を述べようとした
時にも答えは出ませんでした。
ただ言える事は過去の経験から『ダイアモンドが好き』という方を思い起こしてみると
なにかに秀でている人が多いような気がします。
感性が豊かというか芸術家、デザイナーや芸能人に多いような気がします。それは
何かの本能が優れているいるからなのか・・・・。
本能とは基本的に原生能力の感性なのでしょう。
ダイアモンドは原始その物でそこに魅力を感じるという事は原生能力を兼ね備えている
といことなのでしょう。
イチロー選手は『プレーには野生の能力を引き出すことが重要』と言っていた事がありました。
優れているという事は本能をどれくらい研ぎ澄ませるかという事なのでしょう。
そして、研ぎ澄ます能力のある人にはダイアモンドの何かを感じる事が出来るのか
もしれません。
バスが目的の停留所に着くころには一人納得して『基本的感性の刺激がダイアモンド
にはあるんだ』と妙な納得をしながら、駅の階段を上っていました。
(この寒い中でも花がもう芽吹いているんだなア・・)と思いながらボンヤリとみていると
二羽のメジロがその花びらを一生懸命についばんでおりました。
メジロは誰から教わるでもなく、梅の花をついばむという行動はいつのころから
始まったのだろうと考えながら、人間であっても生きる為に何かの行動を誰からも
教わることなく永遠と当り前のように続けてきている事に不思議に思い、考えるとも
なく、想いを馳せていると
『本能』という言葉が頭に浮かんだ。
広辞苑で『本能』をひくと生まれつき持っていると考えられる行動の様式や能力、
動物が外囲の変化に対して行う、生得的でその種に特有な反応形式。
・・・・と書いてある。
実際には生まれつきというよりも代々受け継いでいる遺伝子による行動、反応
という事なのだろうと思います。
本能とは人間にも勿論あるだろうけれども、それに代わる道具や仕組みがあると
その本能はどんどん退化をしてしまうのだと思いながら、人それぞれにその度合い
も違うのかなと思っているとバスがやってきた。
バスに乗り、車窓からジョギングをしている人を眺めているとついつい(この人は
走る事で基本的な本能を維持しているのかな)とか考えたりしてしまいました。
以前、ダイアモンドが人間にとってなぜ魅力があるのかという事を述べようとした
時にも答えは出ませんでした。
ただ言える事は過去の経験から『ダイアモンドが好き』という方を思い起こしてみると
なにかに秀でている人が多いような気がします。
感性が豊かというか芸術家、デザイナーや芸能人に多いような気がします。それは
何かの本能が優れているいるからなのか・・・・。
本能とは基本的に原生能力の感性なのでしょう。
ダイアモンドは原始その物でそこに魅力を感じるという事は原生能力を兼ね備えている
といことなのでしょう。
イチロー選手は『プレーには野生の能力を引き出すことが重要』と言っていた事がありました。
優れているという事は本能をどれくらい研ぎ澄ませるかという事なのでしょう。
そして、研ぎ澄ます能力のある人にはダイアモンドの何かを感じる事が出来るのか
もしれません。
バスが目的の停留所に着くころには一人納得して『基本的感性の刺激がダイアモンド
にはあるんだ』と妙な納得をしながら、駅の階段を上っていました。
2011年2月2日水曜日
ダイアモンドの4C
昨日、来訪した旧知の知人が
『ダイアモンドって4つのCで価格が決まるって聞いたんだけど、4つのCって
何ですか?』
4つのCというのはCarat(重さ)、Color(色)、Clarity(清澄度)Cut(形)の4っつ
を指し、其々のダイアモンドのグレードを現わすものだと説明しましたが
私自身がビックリしたのは自身が当り前と思っている事が以外と一般の人が
知らないという事でした。
『でもその基準というのはあるんですか?』
と知人
『勿論ありますが世界共通なものは重さと形ですね』
つまり、重さと形は機械的に測る物ですからどこでも同じですが、ある一定の基準が
あるとしても色と清澄度は人為的に判断しますので当然バラツキがあります。
ここで確認をしておく事は4Cで価格が決まる訳ではなく、価格の違いを説明する為の
目安が4Cだという事です。多くの宝石店や消費者の方にもそれを誤解している方がいます。
ダイアモンドの価格の決定要因の多くは原石(未研磨)の価格をベースに、研磨し終わった
状況での目視があり、取引所での取引価格があります。その上で日本であれば為替の変化
があり、さらに取り扱う会社がどのように販売するかがあり、さらに市場の状況があります。
その結果価格がついて同じように見えるダイアモンドの価格の違いを説明する為に
考え出された物が4Cグレーディングです。つまり4Cは後付けの理由ですので他店と
価格を比べても絶対的な価格比べにはなりません。もし、なったしたら有名ブランドの
ダイアモンドはとてつもなく高くて買えた物ではありません。
『4Cを書いて値段を書いたチラシを良く見ますけどあれはあまりあてにはならないと
いう事ですか?』と知人
『目安にはなりますが鑑定機関も沢山あり、どこのという事もありますよね。ただし、
グレードの表記がどうであれダイアモンドの品質が変化する訳ではありませんので
自分の目で見て綺麗であってその価格が納得できればそれが一番良いでしょうね』
『でも素人には何を納得して買えばよいかわかりませんよね』
と食い下がる知人
『それはやはり何軒も見て歩く事ですね。其々のお店の説明もあるでしょうし、印象も
あるでしょう。絶対的とは言えませんがやはり4Cグレードが一つの目安になることは
間違いがありませんからね』
『つまり、目安は目安として自分が納得した物を買えという事ですね。』
『そうです。素材としての要素もありますが、やはりダイアモンドは情緒的価値が
占める割合が大きいですからね』
『そうかア。人間関係も学歴、職歴ではなく人間性で選べというのと一緒ですね』
『そういう事です!!』
『ダイアモンドって4つのCで価格が決まるって聞いたんだけど、4つのCって
何ですか?』
4つのCというのはCarat(重さ)、Color(色)、Clarity(清澄度)Cut(形)の4っつ
を指し、其々のダイアモンドのグレードを現わすものだと説明しましたが
私自身がビックリしたのは自身が当り前と思っている事が以外と一般の人が
知らないという事でした。
『でもその基準というのはあるんですか?』
と知人
『勿論ありますが世界共通なものは重さと形ですね』
つまり、重さと形は機械的に測る物ですからどこでも同じですが、ある一定の基準が
あるとしても色と清澄度は人為的に判断しますので当然バラツキがあります。
ここで確認をしておく事は4Cで価格が決まる訳ではなく、価格の違いを説明する為の
目安が4Cだという事です。多くの宝石店や消費者の方にもそれを誤解している方がいます。
ダイアモンドの価格の決定要因の多くは原石(未研磨)の価格をベースに、研磨し終わった
状況での目視があり、取引所での取引価格があります。その上で日本であれば為替の変化
があり、さらに取り扱う会社がどのように販売するかがあり、さらに市場の状況があります。
その結果価格がついて同じように見えるダイアモンドの価格の違いを説明する為に
考え出された物が4Cグレーディングです。つまり4Cは後付けの理由ですので他店と
価格を比べても絶対的な価格比べにはなりません。もし、なったしたら有名ブランドの
ダイアモンドはとてつもなく高くて買えた物ではありません。
『4Cを書いて値段を書いたチラシを良く見ますけどあれはあまりあてにはならないと
いう事ですか?』と知人
『目安にはなりますが鑑定機関も沢山あり、どこのという事もありますよね。ただし、
グレードの表記がどうであれダイアモンドの品質が変化する訳ではありませんので
自分の目で見て綺麗であってその価格が納得できればそれが一番良いでしょうね』
『でも素人には何を納得して買えばよいかわかりませんよね』
と食い下がる知人
『それはやはり何軒も見て歩く事ですね。其々のお店の説明もあるでしょうし、印象も
あるでしょう。絶対的とは言えませんがやはり4Cグレードが一つの目安になることは
間違いがありませんからね』
『つまり、目安は目安として自分が納得した物を買えという事ですね。』
『そうです。素材としての要素もありますが、やはりダイアモンドは情緒的価値が
占める割合が大きいですからね』
『そうかア。人間関係も学歴、職歴ではなく人間性で選べというのと一緒ですね』
『そういう事です!!』
2011年2月1日火曜日
訂正と蛍光
先日、お知らせした『ホープダイアモンド』の放映時間を間違えてお知らせをしました。
1月29日の午後9時とお知らせしたのですが8時の間違いでありました。失礼をいたしました。
因みに再放送は2月8日の午前1時15分からといことなので録画でもしてみて頂きたい
と思います。
昨日ご来店なさったお客様から放映をご覧になり、「感動をしました」という御意見を伺いました。
一番の驚きはダイアモンドに蛍光性があるという事でホープダイアモンドに関しては「赤い色」
の蛍光色であった事にさらにびっくりしたということでした。
ダイアモンドの全てではありませんが蛍光性があり、その色は皆さんが御存じの「青色」を
中心に黄色、オレンジ色、緑色場合によっては赤色などの蛍光色がままある事があります。
ダイアモンドは他の物質と同じように原子から成り立っています。その原子核の周りには一定量の電子が回っています。その姿は小宇宙のようであり太陽にあたる原子核の周りを地球等の
惑星のように電子が回っている訳です。
その事にもびっくりなさっていましたが、簡単な理屈はX線や紫外線等が照射されると
電子がエネルギーを得て原子の外へ飛び出そうとしますが、物質が安定するために電子
が元々回っていた場所に戻ろうとします。その際にエネルギー発光を起こします。それが
蛍光色です。
ダイアモンドだけではなく他の鉱物も蛍光を発色するものがいくつかありますがダイアモンド
のように無色透明な鉱物で多色発光する物は稀だといえます。
ダイアモンドは以前にも書きましたが地球生成時に結晶してから変質しておりません。
他の物質は植物や生物が化石になったり石油や石炭みたいになったりと地球環境の
変化により変質をしておりますが、ダイアモンドは一定の状況を維持しております。
一番永く変化もせずに人類とともに歩んできたダイアモンドは大きく言えば何の役にも
機能的には立っていません。しかし、なぜ人類とともに現在まで存在し、ある一定の
価値を維持しているのかだれにも説明が出来ません。
そのミステリーの一端を見るという意味でも今度の放映をぜひ見てください。
1月29日の午後9時とお知らせしたのですが8時の間違いでありました。失礼をいたしました。
因みに再放送は2月8日の午前1時15分からといことなので録画でもしてみて頂きたい
と思います。
昨日ご来店なさったお客様から放映をご覧になり、「感動をしました」という御意見を伺いました。
一番の驚きはダイアモンドに蛍光性があるという事でホープダイアモンドに関しては「赤い色」
の蛍光色であった事にさらにびっくりしたということでした。
ダイアモンドの全てではありませんが蛍光性があり、その色は皆さんが御存じの「青色」を
中心に黄色、オレンジ色、緑色場合によっては赤色などの蛍光色がままある事があります。
ダイアモンドは他の物質と同じように原子から成り立っています。その原子核の周りには一定量の電子が回っています。その姿は小宇宙のようであり太陽にあたる原子核の周りを地球等の
惑星のように電子が回っている訳です。
その事にもびっくりなさっていましたが、簡単な理屈はX線や紫外線等が照射されると
電子がエネルギーを得て原子の外へ飛び出そうとしますが、物質が安定するために電子
が元々回っていた場所に戻ろうとします。その際にエネルギー発光を起こします。それが
蛍光色です。
ダイアモンドだけではなく他の鉱物も蛍光を発色するものがいくつかありますがダイアモンド
のように無色透明な鉱物で多色発光する物は稀だといえます。
ダイアモンドは以前にも書きましたが地球生成時に結晶してから変質しておりません。
他の物質は植物や生物が化石になったり石油や石炭みたいになったりと地球環境の
変化により変質をしておりますが、ダイアモンドは一定の状況を維持しております。
一番永く変化もせずに人類とともに歩んできたダイアモンドは大きく言えば何の役にも
機能的には立っていません。しかし、なぜ人類とともに現在まで存在し、ある一定の
価値を維持しているのかだれにも説明が出来ません。
そのミステリーの一端を見るという意味でも今度の放映をぜひ見てください。
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