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2020年10月10日土曜日

ダイアモンドが経済⁉

 ハンコの廃止を河野行革大臣が提唱していますが、それはハンコがだめだという事ではなく行政の時間の無駄を言っていると思いますが、ハンコ議連の国会議員達はなぜか議論がずれている方にいっているようですね。

 ここで考えなければいけないことは『無駄』という事ですが、実際には無駄が経済を動かしているのであって合理的な事ばかりを追っていると経済は回りません。実用性だけを追うのであればファッション業界はほとんど機能しないでしょう。

 ハンコというものも無駄という事ではなく、その業界の考え方、次第ではいくらでも経済を回す要因にもなるのです。例えば特殊なハンコであれば高価であっても使ってみたいというようになるでしょう。生活の中で実用性だけを追うのであれば殆どの業界は成り立ちません。

 ある意味『無駄』は人類にとって必要不可欠であり、大げさに言うと『無駄』が無いのであれば人間の生きる意味もない訳です。感情と意識の生物である人間は他人との差によりアイデンティティーを持ちそれが生きる意味だと考えます。

 ダイアモンドというものは『無駄』と考えれば無駄なものですが、なぜに現実として世の中に流通しているのかというと過去には権力の象徴であり、それは社会を収める上で必要不可欠なものであり、現代においては財産であり、時には投資の対象にもなります。

 象徴であったり、見栄であったり、贅沢であったり、趣味であったりと経済の源となるものの殆どがある意味『無駄』なわけですが、味気の無い食べ物、デザインの無い衣類、四角いだけの住まいといった衣食住だけでも生活は出来るわけですが、人には抽象的ではありますが『うるおい』が必要なわけです。そしてそれが経済なわけです。

 ダイアモンドはある意味では実用性と情緒といった両面を持ち、経済の基盤である『無駄と実利』の両面を持った経済を象徴する典型的な物だと思っています。

 AIとういうものはあくまでも利便性の範囲であり、絶対にAIが人を超えることはありません。それはAIは主役ではなく脇役であり、主役はあくまで人間だからです。つまりAIのシェアが増えすぎると経済が破綻をすることになる訳です。

 デジタル化は一見無駄を省いているように見えますが実際には別に無駄と創りだしています。つまりAI化はイコールデジタル化とはならないのです。

 デジタル化が進みペーパーレスと言われ始めてからどれくらい無駄な紙がどれくらい増えたかを考えても分かります。更に言えばデジタル化が進みその危うさゆえにどれ位の犯罪が増えたかを考えるとやはりそこには無駄が増えたように見えます。つまりデジタル化も経済を創りだしているわけです。

 今後はデジタルとアナログの割合の塩梅を考えることが最も大事な事であり、どこまでもデジタル化が進めばよいというものでもありません。AIのゴールは無人化ではないのです。

 経済はあくまでも『無駄』が回しているのであって合理性では経済は回りません。あくまでも利便性までがデジタルで進んでよい範囲なのでしょう。

 ダイアモンドは『無駄』も『利便性』も持っている経済の象徴的な物だと言えるのです。勿論、多くの場合ダイアモンドの持っている側面を理解をしている方は少ないと思いますが。

2020年10月7日水曜日

イスラエルワイン(2)⁉

  イスラエルワインの本格的な幕開けは建国後の1983年設立のゴラン・ハイツ・ワイナリーのワイン造りでしょう。米国のカリフォルニアから導入されたカベルネ・ソーヴィニオンなどのボルドー品種の栽培醸造技術は世界中から注目されることとなり、その後90年代に入るとゴラン高原以外の各地でもブドウ栽培や醸造が行われ、現在ではブティックワイナリーを含む300を超えるワイナリーが存在しています。

 現在では多くの国際コンクールで受賞をするイスラエルワインは少しづつ我が日本でも販売をされるようになりましたが、世界に比べてまだまだ知名度が低いのも事実です。

 私自身がイスラエルワインの評価をすることはおこがましいのですが、一番の魅力はその物語でしょう。現代のボルドー品種に加えアラブ軍の攻撃で根こそぎ抜かれた古代品種を現代のイスラエルの最先端技術により発見された種のDNAを培養し現代に再現させたワインの醸造などが行われているという事でしょう。

 あのダビデ王やイエス・キリストが飲んでいたであろうワインが現代に蘇っているのです。それは聖書の中だけではなく、ダ・ヴィンチの描く絵画の世界の中にも現代の我々が浸れる瞬間でもあるわけです。

 古の時代へ想いを馳せながら味わうワインは他国のワインとはまた別の意味合いがあり、ワインの味わい方の一つであると考えるわけです。つまり、古代品種に関わらずイスラエルワインの特徴は聖書の世界と最新技術の融合する現代のワインともいえるわけです。

 私自身は新世界のジャンルに仕分けされるイスラエルワインは本来であれば旧世界のジャンルに入るものだと考えますが、フランスやイタリアなどの旧世界のワインに比べ環境や伝統・経験を生かしているというよりもユダヤ人の持つ最新テクノロジーを生かしているという意味では米国やオーストラリアなどと同様の新世界に仕分けされることはやむを得ないのかとも思います。

 イスラエルワインの発展に寄与しているのは多くの場合前回に記したエドモンド・ロートシルト男爵(ラフィット・ロートシルトのオーナー)などのように世界的に有名なフランスなどのワイナリーのオーナーがユダヤ人であるという事も大いに関係しているでしょう。

 因みにロートシルトは英語読みではロスチャイルドと読み皆さんがよく知っているユダヤ人の名前になります。その後も多くのユダヤ人のワイン造り手が世界中からイスラエルに戻りその発展に寄与したことは想像に難くないでしょう。

 現在では1882年い設立されたロートシルトの『カーメル』とゴラン・ハイツ・ワイナリーを2大ワイナリーと言っても良いでしょうが、それに続くワイナリーが続々と現れて今では多くのブティックワイナリーも世界中のワインコンテストで金賞などを多く受賞していますのでとても飲みごたえのあるワインが多くあります。

 ぜひ皆さんも一度は試してみてください。

2020年10月6日火曜日

イスラエルワイン(1)⁉

 最初にイスラエルに行ってから約45年という月日が経ちましたが、多い時には年間13回イスラエルに渡るという時もありました。ある時パスポートコントロールで係官に声を掛けられて 

『貴方が外国人でこの一年間で一番イスラエルに出入りをした人ですよ。』と言われ冗談で

『何かご褒美でもあるの?』というと

『上等なワインでも差し上げましょうか。』と笑いながら答えてくれた時に初めてイスラエルのワインを意識しました。

 本来ワインも飲みますがビール党であった私は殆ど一人で食事をすることが多く、イスラエルのビールは日本の物に近く日本と同じように冷やして(当時殆どの国は常温でドイツにいたっては温めてありました)提供をしてくれるという事もあり、食事の時は殆どビールを飲んでおりました。

 係官の言葉をきっかけにイスラエルのワインを飲むようになり、この国のワインの上等さを知ることとなり、この事もきっかけとなり、ワイン・エキスパートの資格も取る事になりました。

 初めて聞かれた方はびっくりするかもしれませんがイスラエルのワインの歴史は古く旧約聖書の中ではあの有名な『ノアの箱舟』のノアはとてもワイン好きな飲んベイであったことも記されていますし有名なダ・ヴィンチの『最後の晩餐』ではキリストと12人の弟子たちがワインを傾けているところが描かれています。

 つまり、聖書の地であるイスラエルのワインはフランスやイタリアよりはるか以前からワイン造りが行われてきたわけです。しかし、5000年の歴史を誇るともいわれているワイン造りはアルコールを否定していたイスラム教に支配をされていた1200年の間すべてのワイン用のブドウの木が引き抜かれ、ワイン造りが行われてきませんでした。

 近代イスラエルワインが再興されたのは1882年フランスの有名なシャトー・ラフィット・ロートシルトのオーナーであるエドモンド・ロートシルト男爵の手によって行われたのです。

 

次回へつづく・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年10月1日木曜日

ダイアモンドの価格⁉

 ダイアモンドの価格がここ5年間下がり続けたいたことは以前にも書いていますがここにきて上昇をしている部分があります。

 先日 デ・ビアスとアルロサが1ct以下の原石の価格を下げるという事を発表したばかりですがこの辺が現在のダイアモンド価格の彩というかダイアモンドをもっと分析したうえでセグメントをする必要があるところでしょう。

 1ctから1.5ctのところのGカラーアップ SI1アップのところが米国で品不足とともに価格の上昇がみられます。これは今回のCOVID19の影響であると言われています。最近の傾向に見られることですが災害や大きな事件の時にはブライダルが売れる傾向にあります。

 実際に日本でも3月以降ブライダルが好調という事もありますが、これは勿論新型ウィルスの影響であり、 東日本大震災の時も同じような傾向がありました。更に言えば9・11貿易センターテロの時にも同じような現象が起きました。

 人々の心が不安定になるときにお互い寄り添おうとする心理が働き『絆』を深めておこうという事になるのかもしれません。

 ダイアモンドの価格の変動は更に大きなサイズのところにも表れています。これは金融がらみとなり資産性や投資といったダイアモンドの側面が現在の金融市場の動きと連動をしていることは明らかです。

 前述のそれではなぜに大手鉱山会社が原石の値下げを発表したかというとブライダル市場も多層化をしていてある一定の業界(IT関連等)はやはりバブルに近い状況にありますが一般の市場は極めて不況と言ってよい状況にあります。

 つまり、恵まれた若者層とそうではない若者層が極めて明確に存在し、その差がブライダル市場に出ているのだと思われます。

 現代のダイアモンドの価格は決して画一化されておらず、以前の様なシンジケートが価格をコントロールしていた時代とは異としており、ある意味市場原理により価格が決まってきますので健全であるともいえるわけです。その意味では一般的な1ct以下のサイズに関しては経済状況に極めて影響をされるという事でしょう。

 つまり、ブライダル市場、情緒市場、財産市場、投資市場とダイアモンドはどの部分での取り組みをするかでマーケット価格をみなければならなくなったと言えるのです。

2020年9月30日水曜日

意味を持つプロセス⁉

人生において正解というものが有るわけではないけれど自分が目指したものにたどり着いたとしてらそれは正解という事なのでしょう。 赤ン坊としてこの世に生を受けた時点では目指しているものが有るわけではないけれど受け継いだDNAによりそれぞれの才能が目を覚まし、 そして、その才能の中で人々は目指していくものを探し、ある人は漫然として目指すものが見つからず人生を追えるのかもしれません。 それは人生だけではなく仕事においても同じことが言えるでしょう。

 目指すものが見つからずに過ごす仕事は単なる作業化し、結果が出ない というものになる訳です。ゴールでなくても良いせめて出口を見つけることがでいるかどうかが仕事の結果に大きな違いが出てくるでしょう。  

 宝飾業界という物は実用的な物でない分ゴールや出口が見つかりにくいという側面があります。逆に言えば業界側が出口やゴールを 示さない限りは購入者は宝飾品を買う意味合いを見出せないと言えるでしょう。

 単純につけて楽しむだけであればアクセサリーで十分ですが、高額を出してまでなぜに宝飾品を購入するのか?  

 勿論、購入者なりの意味合いもあるでしょう。しかし、それだけでは購入意思としてはそれほど強いものとはならないでしょう。  そこに宝石の5大条件の意味合いがあるのでしょう。つまり、美観性、耐久性、希少性、携帯性、そして換金性です。これらの条件に含まれる要素が 有って初めて前述した宝飾品を購入する動機として強くなるわけです。

 現在の宝飾品の売り方として特に考えなければならないのが換金性でしょう。  換金を前提として販売をするわけではないのですが、前述をした出口なりゴールという事を考えると使用機会の提案と同時に購入者が販売を 考えた時にその術が無かったり、思うような結果が出なかったりすることが現状です。その為に業界への不信感が募るのでしょう。  

 販売時には高額で販売をした引き取り時には殆ど価値の内容な条件が付けられたりするわけですから当然と言えば当然でしょう。私が知る限りは 数十年前であればそのような不信感を持たれることは殆どなかったといっても良いでしょう。それは多くの宝石商が他の商品を甲奴有することが 条件とは言え殆どの場合は販売時の価格で引き取ったという事もあるのでしょう。  

 消費税の導入に伴い販売方法が変わったとはいえ売り方の乱暴さが今の現状を生み出したとも言えます。引き取るときには二束三文にもならないような 物を販売している業者の姿勢もありますが、宝飾品が本当の意味で信頼をされるような仕組みにならなければ宝飾品のビジナスとしての先行きは暗いでしょう。  

 宝石の条件で今一番大事なこと身に着ける場所と効率の良い換金性とその場所であることは多くの販売員はなんとなく理解をしていると思います。

 つまり、何事もゴールなり出口なりがあって一つの成り立つものであり、意味合いが持たれるものだと理解をしています。今一度社会のせいにはせずに 考えることも必要でしょう。

 人生においてもビジネスにおいても意味あるプロセスにゴールなり出口があるのでしょう。

2020年9月24日木曜日

グレードというバブル⁉

 ダイアモンドのグレードというものは何故につくられたのかというと単純に販売時の目安として販売員の知識を補助するものという事でしょう。 しかし、その目安が確定したもののように広がることが結果的にダイアモンドの信用というものを貶めたと言っても過言ではありません。

 勿論それにはダイアモンドの普及という貢献もありましたが、それは扱う人間の品格にあまりにも頼り過ぎたと言っても良いでしょう。  ただし、グレードの本質というものを教育してこなかったダイアモンド業界にも問題があったし、それを土台としてビジネスを行ってきた 鑑定業界にも問題があったと言えるでしょう。  

 ダイアモンドの価格というものは原石の時点で決まることは想像ができると思いますが、そのに歩留まりや研磨によっての価格調整があります。 その上でバイヤーとオーナーの間の駆け引きで価格が決まりますが、グレードという販売時の目安が存在をするために価格のバブルが生まれ、 それが一見ダイアモンドの価格が下がるとい言った現象を起こします。

 仮に研磨後のダイアモンドの価格が100ドルとしましょう。この原石のバイヤーが研磨後K-SIクラスと判断をして価格を想定し、落札をされた とします。それが販売時時付けられたグレードはD-IFとされたとしましょう。結果的には販売はD-IFを前提とした300ドルという価格が付けられる わけです。

 グレードは好況時には付加価値として価格を押し上げる要因にはなりますが、不況時には原石の価格を基本と考えますから最も値下がりが 大きくなる原因にもなる訳です。  つまり、グレードの結果によりに付いた価格ですから極端な話、原石の価格までは下がるわけです。しかし、逆にグレード後K-SIとジャッジされ たものは元々あまり付加価値がのせられていませんからそれほどの値下がりが起きることはありません。

 グレードというものが価格のバブルという現象を起こす大きな要因になっていることは理解をしておかなければなりません。  グレードというものは時には意図的に上に付けられることも有ります。鑑定会社自体もビジネスですからある程度のニュアンスという意味では グレードはゆるくなることは容易に想像をできると思いますが、一時に絶対的な物として広がったという悲劇の時代があったことも現状の宝飾不況の 要因でもあるのでしょう。

 前提として目安として絶対的なものではないと販売者が認識をし、販売時に説明をしていれば問題がありませんが必ずしも販売員がそのレベルに 有るとは限りません。  現在、ファンシーカラーのグレードのおいて同じような間違いを起こしているとが気になります。

2020年9月17日木曜日

政権交代⁉

 安倍政権が終わり菅政権ということになりました。  これは単純に政権を交代したというようにとるのか、単なる移譲というように取るのかは其々でしょう。 しかし、私自身は安倍晋三からさかのぼる佐藤栄作、岸信介とわずか50年余りの期間に同族から3人の総理が 存在をしたという気持ちの悪さに、更に言えば田中角栄を含めたわずかな総理以外が世襲総理であったことを 考えると何故か違和感を感じるわけです。  他の民主主義国家でこんな国はあるだろうか?  あの中国でさえそんなことは起ってはいないでしょう。近くでは北朝鮮くらいでしょう。  そんな意味でも今回の菅政権を期待したいと思っています。  口では安倍路線の継承とは言っていますが、彼の「国民から見て当たり前ということを当たり前にとるような 見方をしたい」という言葉を信じてみたいという思いですが、彼がもし本当に財務省の公文書改ざんを国民目線 で当たり前と取っていたなら話は別ですが、これは彼のしたたかさと受け取りたいものです。