昨年来続いているデ・ビアスの身売り問題やNWT(カナダ)での2030年までの全鉱山の閉山問題とダイアモンドビジネスにおいては歴史上最も厳しい時代が到来するのが今年であろうと思っています。
一度収まったラボグロンの需要の活性化も新たな問題点(ダイアモンド業界にとって)として浮上をするでしょう。つまり、一度は価格の暴落により関心を失いかけられたラボグロンに対してファッション系の新たなプロモーションにより、息を吹き返してきた部分も出てきています。
ここ数年の1ct以下のダイアモンドの値下がりは鉱山のモチベーションも下げ、採掘に対しての希望を失わせるには十分な市場になってきています。そこに更なる市場でのラボグロンとの競合は大きな光を失わされてきました。
過去にはダイアモンドを語る場合にはダイアモンドの総合的な話、例えばダイアモンドの価格は今上がっていますよとかこのようなカットが売れていますよといった漠然として話で事が済んでいました。
しかし、現代はダイアモンドのサイズや形、品質や色等などの組み合わせで、価格が下がっているとか上がっているといった、それぞれのタイプや組み合わせにより価格がどうかといった話をしなければなりません。
1ctのダイアモンドは価格が下がっていますが、形の長いファンシーカットは需要が上がってきていてむしろラウンドより高くなっているといった過去ではあまり考えられなかったことが起きています。
勿論大粒3ctアップのところは価格が上昇し、ここではダイアモンドの本来の価値に順守しており、1ctまでの大きさはトレンドに左右され、大粒のものは需要と供給に影響されます。
大粒は採掘の減少により、価格は上昇に向かいますが、1ct以下に関しては更なる苦境に立つことになるのです。
更に大粒に関してはGIA(米国宝石学会)などが積極的に行っているブロックチェーンの採用により更なる資産性が浮き彫りになるでしょう。ただ、特に日本の業界はどこまでそこに対処ができるのかということも課題となります。
そして、今年の何よりの課題として出てくるのは、現代の環境です。ジュエリーを身に着けない環境やステータスを意識しない文化は何よりダイアモンド業界の暗部です。
ネガティブなことが多い年になる半面、新たな需要の創出がしやすい年になるとも言えます。原点に戻った考え方は過去に戻るのではなく、未来の市場の創出につながりやすくなるのです。ただし、原点である品格や知識といったものを身に着けることが何より大事のなるのです。
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