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2019年9月26日木曜日

ダイアモンドの自然⁉

 今回のイスラエル出張でめずらしい出会いがありました。それは一つの原石から5食のカラーグレードが出たというものです。

 勿論、これは非常にレアなケースでたまにバイカラー的な物が出ることはありますが、それは一部が内包物の色が反映をされているものです。今回の物にに関してはちゃんとしたGカラーからLカラーまでの物です。

 写真中央が一番大きな35ctがLカラーで端の一番小さなものがGカラーで1ctです。不思議なもので大きなものはカラーが低く小さなものが高いという自然が演出したものなのか誰かが意図したものかというと勿論自然が意図したものなわけです。

  自然から出来上がった人間社会の摂理というものをダイアモンドが改めて教示してくれているのかなとも感じる訳です。

 自然が育んだものを我々はビジネスとして確かな知識を持ち、確かな価値観を創造して一般の人々に普及をしなければならない責務があることを改めて感じたわけです。人が意図的に造った価値基準を意図的に利用したものは自然に対しては無意味であることをつくづく感じるのです。

 それが前回書いた事でもありますが、小売市場で価格競争をすることで川上である研磨業者や原石業者が業界を離れていってしまうという事です。結果的に困り、市場が劣化をするのは小売りレベルです。

 本当は比べることのできないものを如何にも比べることが出来るように説明をし、価格競争や値引きという形にして価値を下げ、自然からの贈り物を自ら劣化をさせ、自らの首を絞める行為は自業自得ともいえるのですがダイアモンド自体が変わるわけではありません。

 ダイアモンドは手を変え、品を変え我々に自然のすばらしさを提供してくれるのですが、そこへの扱う人間の想像力が伴わなければ価値はただの石ころになってしまうわけです。

 今回の出張は改めてダイアモンドという自然の素晴らしさとその扱いを間違った人間の愚かさを同時に感じた気がしました。
https://ameblo.jp/diamonrow

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