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2019年9月18日水曜日

金持ちはファーストクラスに乗らない⁉

 昨日、世界的オークション会社であるサザビーズの内覧があり、帝国ホテルへ知人と訪れてきました。その時のことですが、内覧そのものには高額品が並んでおり、印象的な事はエメラルドに関しては私自身の評価よりも高いという事でした。

 ダイアモンドに関しては自身の評価とはそれほどの開きのないエスティメートが付いており、サファイア、ルビーに関してはそれほどの評価を受けてはいないという印象でした。

 他の展示品に関してはそれほど大きな関心もなくそろそろかなと思っていた時に、知人が
『これらの価格の評価はどう考えれば良いんでしょうね?』
と尋ねてきました。

 『持つ意味はそれぞれ違いますが、自身の象徴として考える人もいるでしょうし、財産として考える人、更には子孫へという考え方もありそれぞれでしょうね。』
と答えると納得のいったようないかないような素振りをしておりました。

 その後、帝国ホテルのロビーにてお茶でもという事になり、席に着きお茶とケーキのセットをオーダーした時のことです。知人が
『ここのお茶のセットは2500円と結構よい値段しますね。ただ、ここの雰囲気と素材を考えれば相応の価格ですよね。』
私が
『雰囲気を含めたコストパフォーマンスが合えば相応という事ですね』
と言うと
『先ほどの宝飾品の数々ですがどう向き合えばそのコストパフォーマンスが合うんですか?』
というストレートな質問が飛び出してきました。
私が
『海外へ行くときにファーストクラスはお使いになりますか?私自身は数年前にルフトハンザ航空に搭乗した際にたまたまマイレージの都合でファーストクラスを使ったことはありましたが、十数時間のフライトの際に当時のジャンボジェットの二階部分にたった5席で2名のキャビンアテンダントがおり、非常に落ち着かなかった事を思い出します。』
知人は
『私は全くその必要性を感じませんね。NYだけで考えてもエコノミー10万円、ビジネスクラス50万円、ファーストクラスに関しては100万円くらいでしょうか。飛行時間を10時間として1時間10万円ですよね。そこまでの価値を感じませんね。』
という答えに私自身は
『つまり、自分の価値観に見合っているかどうかという事ですよね?』
『勿論、それなりの雰囲気はありますが、私にとっては環境的にもビジネスクラスですね。』
と知人が言い、突然に
『そうか‼ そういう事ですね。』と言葉を繋ぎました。

 顧客が満足のいくサービスをすることは勿論の事その環境により顧客はお金を払います。しかし、それが過ぎていたり、劣っていると顧客はお金を払う事を良しとはしません。これは資産の有無ではないのです。

 個々の価値観というものは其々違うといっても顧客の価値観を創出するのも、勿論の事提供側の環境づくりや提供品です。そしてそれがセールスというものの基本です。日常しか演出の出来ない場所では日用品しか売れないし、それなりのレベルの演出環境の中ではそれなりの人が集い、それなりの物が売れます。

 コストパフォーマンスとは経費を削ることしかアイディアの浮かばない意識とは相まみえないものであり、コストパフォーマンスこそが利益を生むのです。価格に見合う事こそがお金持ちの要求であり、決して無駄金を使う人がお金持ちではないのです。

 オークション会社もそれなりの演出はしているという事です。

 知人も資産数100億ほどの資産家ではありますが、決して見合わないところでの出費を見たことがないのです。

 庶民はこれらの現象を見て『金持ちはケチだ‼』と言いますが実はそうではないのです。
https://ameblo.jp/diamonrow

 

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