ページビューの合計

2017年11月29日水曜日

宝飾業界⁉

 先日業界でも大手のメーカーが縮小と代表取締役、常務取締役の解任を通達してきましたが、体の良い『クビ』です。このメーカーの例を見るまでもなく宝飾業界は一部の宝石店や百貨店を除いては著しく低迷を続けています。

 勿論、何時も苦言を呈している販売方法のことも有りますが、文化の変化と時代ということも有ります。よく言われることですが『身に着けていく場所がない。』『実用性を感じない』『贅沢品だ。』等々買わない理由を上げたらきりがありません。

 最初の身に着ける場所がないという理由は40年前にも言われていたことですからあまり気にする必要はないでしょう。実用性を感じないというのは婚約指輪をはじめアニバーサリーの必要品であった文化が変わったといえるのかもしれません。贅沢品だという意味では実用性がないと考えた時点でそうなのかもしれません。

 しかし、昔の話しを持ち出すと笑われるかもしれませんが宝石に関しては昔はないと思っています。その時代その時代に新しい文化を創造し、定着させ需要を生んできたのですから、今の時代も同じようなことが言えます。

 ただ現在は情報の発信にしても収集にしてもあっという間にできてしまいますから、文化を構築する時間がなさすぎるのでしょう。以前にも書きましたが多くの人々は宝石を綺麗と思い、憧れていることは事実ですが販売における不信感やあまりにフランクになりすぎた文化が宝飾品から遠ざけているのでしょう。

 それでも、お金に余裕があれば買ってみようかなとも思われる商品であることは間違いがありません。その証拠に伸びているお店や百貨店を見るとやはりお金に余裕のある顧客を持っています。

 長い間、多くの宝飾店やチェーン店は万人受けする低価格の商品に特化してきました。これが根本的な間違いであったのだろうと現在を振り返ると感じられます。あまりにも安易に手に入り、売り手はどんどん妥協する商品にあこがれは感じません。

 商品点数が多いために人と場所が必要となり、そのオペレーションに経費が掛かりすぎるようにもなり、その穴埋めに四苦八苦する事となります。

 結果、大量販売と安売りに走り、挙句の果てに高額に設定をし、値引き販売し消費者の不信感を抱かせるようになってしまいました。

 それでは今後どうすればよいのかというときにやはり原点に戻ること、そしてその方法の模索でしかありません。自分に置き換えてどうすれば欲しいと思えるような状況を創れるのか。そして、どの様にすればお客様の不信感を除く事が出来るのかに尽きると思っています。

 勿論単独で行うことは難しいことなのでそれぞれが意識をし努力をする事が出来れば素晴らしいと思っています。お客様にとって憧れであり続けることは宝飾業界の仕事なのです。
https://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp/
 

2017年11月28日火曜日

ロイヤルダイヤモンド⁉

 イギリスのヘンリー王子が婚約をしたニュースが飛び込んできましたが、驚きました。お相手の女優メーガン・マークルさん3才年上の離婚歴ありという経歴の持ち主なので、噂ではあったけれど結婚はないだろうと思っていました。

 この辺がお国柄のなせることなのでしょう。日本では絶対にありえないことなのだろうと個人的には微笑ましくあっても日本では起きてほしくはないと思っているのは私だけでしょうか。

 早速、目に入ってきたのはメーガンさんの左手薬指に輝く婚約指輪でした。これは王子の母親である故ダイアナ妃のブローチに施されていたダイヤモンドを外し、ヘンリー王子がデザインをしたものという事です。

 兄上のウイリアム王子がキャサリン妃と婚約した際にはやはりダイアナ妃が身に着けていサファイアのリングを作り替えたものをキャサリン妃に贈ったことが話題になりましたが今回も同じようにご兄弟お二人の母親であるダイアナ妃の魂を贈られたという事でお二人の母親に対する愛情の深さが感じられます。

 英国王室にはいわゆる日本とは違った自由さがあると同時にダイヤモンドのような有形のものに思いをはせるといった逆に日本の皇室にはないような有形な物に対するこだわりがあるように感じられます。

 今回の大相撲問題でよく言われる『横綱の品格』という無形の表現する言葉はもしかしたら日本人しか理解が出来ない言葉なのかもしれません。何故なら日本の皇室は文化や伝統、そして行事などといった無形のものを大事にしますが、海外の多くの王室は宝石をはじめものというものを継承の象徴としたり、その権力といった強さを王室の象徴といったことに萎える場合が多いように思います。

 英国ではカリナンダイヤモンドのシリーズをはじめダイヤモンドの多くが王室の象徴となっています。これら有形のものが象徴になるという事はその国の成り立ちにも関係があるのかもしれませんが王冠をはじめ王笏などには大粒のダイヤモンドが施され権威の象徴とされてきました。それは今までも今後も変わらない文化でしょう。

 ダイヤモンドはそう言った意味では常に何らかの象徴とされてきましたが、我々のレベルでも婚約指輪をはじめあらゆる意味での成功の証といった意味でもダイヤモンドが選ばれてきました。それはその物を見ることによりいろいろなことに思いをはせる時間が持てるといった意味もあるでしょう。

 皇室のように歴然とした文章や継承すべき神器がある訳でもない人たちには、やはりダイヤモンドのような家族や人に思いを寄せるようなものが必要な気がします。海外の多くの王室は実質誰が継承者とか権威者といったものが文化として伝えてこられなかった国では実質的ストーリーとして物の主張が必要ではないでしょうか、

 伝えていくものとしてのダイヤモンドの役割はまだまだ続きます。

 『品格』とは漠然とした言葉です。それ故にこの言葉が忘れ去られるような世の中にはやはり文化や伝統の継承も必要ですが、有形の物も必要になってくるのではないでしょうか?
https://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp/
 

2017年11月27日月曜日

ダイヤモンドはお好きですか?

 過去の経験から『ダイヤモンドはお好きですか?』という問いに対して99%以上の方が『好きです。』とお答になりました。

 ただ、1%くらいの方が『ダイヤモンドはそれほど好きじゃあない。』とお答になる方もいます。勿論単純に買えないからという理由でそうお答になる人もおりますが中には『なんの役にも立たないじゃないの。』とおっしゃる方もいます。

 マリリン・モンローの映画の中で『ダイヤモンドは女性の永遠のお友達⁉』という名セリフがありますが、まさにその通りで男性でお好きな方もいますが、特に女性にとっては男性にはあり得ない特権があります。
 
 多くのハリウッド女優が口にするにするのは《ダイヤモンドのレフ効果》です。いわゆるお顔のくすみを隠す効果があるのと華やかさを演出してくれるのがダイヤモンドだという事です。

 私自身も何気なく使っていた言葉だったのですが、特に耳元、首元にダイヤモンドがあるとお顔も華やかになるし、更には幸福感が表れます。逆にあまりお化粧が濃い方だと華やかというより派手になる傾向があるのも事実です。それくらいダイヤモンド存在感があるという事でもありますが・・。

 つまり、いずれにしてもダイヤモンドは女性にとって特典というべき効果を与えてくれます。実際に当店のお客様にもナチュラリストっぽい方であまりお化粧をされない方がいますが、ダイヤモンドがお好きでいつも胸元には大きめの一つ石であるダイヤモンドをなさっていますが、まったくと言っていいほどお化粧をなさっていないことが気になりません。

 最近、40才前後の女性で幼児の子育てが終わった方がいらっしゃることが多いのですが、やっとお出かけをする機会が増えてきたのにどの様なおしゃれをしていいか解らないという方がいます。

 そんな方たちには一つ石の単純なダイヤモンドのピアスをお勧めしていますが、それは明らかにお顔周りが明るくなるからです。これは単なる経験値ではなくハリウッドのスタイリストの多くも口にするそうです。勿論私の方が古くから感じていたのですが、そのきっかけはマリリン・モンローの映画の中のセリフだったのです。

 改めて多くの女性に問いたいものです。

『貴女はダイヤモンドがお好きですか?』
https://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp/
 

2017年11月24日金曜日

夜の訪問者⁉

 一昨日の閉店間際の事です。事務所のいた私に店頭にいたスタッフから
『社長ちょっと良いですか?お客様がいらっしゃっているんですけど…。』

店頭に出てみると中年のご婦人がきょとんとしたお顔で私の方を見て
『お宅のお店のダイヤモンドの価格が良心的だったのでちょっと入ってみました』

 当店が今週リニューアルをして初めての飛び込み客でしたが、
『私はもうすぐ満期になるものが有るので思い切って5cts以上のものを欲しいと思ってブランド店や宝石店を見て回っているんですよ。』
との事。

 お話を伺うと音楽をされていて世界中を回っておられるのでダイヤモンドのことに関しては特に関心をお持ちのようで,そこいらの宝石の販売員よりもよほどの知識の持ち主でした。

 『今こちらのスタッフの方から伺ったのですが、イスラエルにはよくいらっしゃるという事ですね。ユダヤ人って怖くないですか?』

 『特に怖いと思ったことはないですね。むしろ日本人の方が怖いですよ。』
と申し上げると
 『実は私も音楽をやっている関係でユダヤ人の方たちが周りには多いんですよ、でも殆どがアシュケナージですけどね。』とポロリ。正直びっくりしました。

 ユダヤ人と普通に呼ぶ人々は多いのですかユダヤ人の中の固有の出身地の人々を指す言葉が出てくるとは思いませんでした。ちなみにアシュケナージとは離散してドイツや東欧の方からイスラエルに戻った人々の総称で、現在ではそちら方面出身のユダヤ人の人々を指す呼称です。

 そのほかにも中東や南欧出身によりセファルディムというそれぞれの呼称がユダヤ人の中にはあります。それぞれの出身によって性格もそれぞれで確かにアシュケナージ出身の人々には芸術家が多いと聞いています。

 ちなみにセファルディム(スファラディという呼び方もある)という元々は南欧系のユダヤ人を指していたのですが、現在の中東、アジアも含めた総称でよばれており、アシュケナージとセファルディムという二つがユダヤ社会自体を形成しています。

 これらの総称が普通に出てきたこの方は何だろうと思いながらダイヤモンドの説明をしていると
『私このお店からダイヤモンドを買いたいわ。』
『それはどうもありがとうございます。』

『今週すぐにヨーロッパの方に出かけるので帰ってきたら必ず伺うわ。』

閉店間際の店内ではしばしの間ダイヤモンドとユダヤ人の話で盛り上がり、リニューアルをしたせいか早々に晴れやかなお客様が来たものだとスタッフとともに帰られたお客様を送りながら話をしておりました。
https://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp/
 

2017年11月23日木曜日

ダイヤモンドの真実と事実⁉

 ここ十数年で多くの環境が変わったのがダイヤモンドの市場でしょう。もちろん世の中は日進月歩でもあるので色々のものが変わりました。ただダイヤモンドのように認識と現実がかけ離れたものはないと感じているのです。

 ここ数日間ネットでダイヤモンドの事を記しているブログやHPを見ていると立派なHPを使っているのに内容がいつの時代の物なのと首をかしげてくなるようなものも多く目にします。

 最近各百貨店等で『黄金展』なる物が催されていることが多いように感じています。そして謳い文句は永遠の財産等資産的なアプローチが多いのですが、実際にそうでしょうか?現実にさるデパートを訪れた際に耳にしたのが『最近の金は高値で安定をしています』という言葉でした。

 実際には国内相場では確かに高値で安定をしていますが、真実は金の価格は値下がりをし、そこで安定をしているのですが為替のマジックがそこにはあります。米ドルというか世界相場ではここ数年で20%以上の値下がりをしているのですが、円相場が弱くなっているのでその値下がり幅は吸収されていますので高値のままで日本国内では維持がされているわけです。

 事実と真実とはそういった意味合いで使っているのですが、ダイヤモンドにおいても同じことが言えます。前日の内容と異なり、ここ50年ほどでダイヤモンドの価格の変化はかなりイレギュラーなものが有ります。

 50年ほど前の1ctは高くとても一般の方が手の出るようなものではありませんでした。しかし、現在は事実として多くの人々が1ctのダイヤモンドを所有しています。これは所得が上がったのでもダイヤモンド価格が大幅に下がったわけでもありません。

 ここでも為替のいたずらです。50年ほど前に$1が360円でした。つまり、ドルで同じ価格だったとしてもほぼ1/3の価格になっているわけです。更には以前の日本にはなかった低品質のダイヤモンドの台頭もあります。これらのことが真実なのです。

 更にはダイヤモンドはシンジケートがコントロールしているので価格が下がりませんという謳い文句も真実ではありません。事実ここ50年ほどで1ctのダイヤモンドの価格は数%ですが値下がりをしています。ただし、その上のサイズになると今度は石目が大きくなるごとに数十%から300%という値上がりをしています。更にはその上になると500%というものもあります。

 これらはダイヤモンドが一律ではないという真実と4Cグレードが価格に対して万能ではないと言う事を表しているわけです。

 勿論以前から4Cグレードが価格に対してある意味での整合性はとれていませんよと述べてきた通りグレーディングレポートとは価格の根拠の補足説明であり価格の根拠となる物ではありません。

 ダイヤモンドの小売り市場での謳い文句は現状にあることは事実ですが、真実は違うということも業界が理解をしてくれるともっとダイヤモンドの市場に可能性が出てくるのではないかと思っています。
https://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp
 

2017年11月22日水曜日

宝石の販売⁉

 宝石を販売するという事はとても特殊なことですが、過去の宝石の物語や通説などの効果などでの販売が主で、これといった特殊技術がいるわけでもないと多くの販売員は感じていると思います。

 他の物品であれば価値や思惑と一致さえすればそれほど販売の難しいものはありません。例えば不動産であっても予算と価値が一致さえすれば売ること自体は難しい話ではありません。殆どの場合購入者がほしいとの要求が前提にあり、妥協点も当然ながら持っています。車に関しても欲求が先にあり、予算に合わせて自分の要求を満たそうという購入者側の努力があります。これらは何らかの条件により販売という前提があるわけです。

 一方宝石は基本的には必要ではないと購入者の殆どは感じています。つまり、他の物品と違い購入者側の現実的欲求がない状況での販売になる訳です。

 宝石の販売というものは実は特殊であり、技術が必要なことなのです。購入者が必要なものと感じない限り、いつも販売側の妥協により販売するしかないのです。しかし、それは宝石の価値を売るうえでは致命的欠陥にになる訳です。

 何故なら本来購入要件でもある価値というものに疑問を持たせるからです。つまり、価値を感じないものを購入させるほど難しいことはないのです。仮にその場で販売という事が出来たとしても、それは宝石を買ってくれたわけではありません。購入者の妥協が前提にあり、購入者の今後の購入意欲を著しく損なうことになるのです。

 その場しのぎは結局自らの販売を苦しくし、恒常な販売の継続性を損なうことになるのです。

 物を販売する条件として購入者の欲求があるわけですが、まずは価値と価値観の一致、価値観と価格の整合性、そしてそのすり合わせが技術であり販売者の人格や知識なわけです。

 つまり、買いたいと思っていない商品を売ろうと思うと虚偽の価値感を植え付けなければなりません。それは販売におけるキャンペーンとは少しことが異なります。

 当たり前のことですが、価値と価値観、そして予算、更には条件が整えば物は売れるわけです。その中に虚偽があればそれはその販売の衰退となっていく訳です。

 宝石はどうしても特殊過ぎる分販売側も購入する側も勘違いをするわけですが、多くの場合お金を出した側がその真実に早く気付くことになるのです。それ故に本当は宝石の販売というものは難しいものなのです。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow

2017年11月20日月曜日

大粒ダイヤモンド⁉

 いわゆる50cts以上の大粒ダイヤモンドというものは常時世界中でマーケット上にあるものとなると20個前後でしょうけれどラウンドとなると5個有るか無しかということになります。

 当然これらのダイヤモンドというものは其々がそれなりの価格にはなりますが、ここで手に入れる環境にあれば何を基準にどう考えるのかという事です。

 つまり、ラウンドとファンシーカットの関わり、更にはその中のグレードの問題といろいろとありますが、ファンシーカットに比べラウンドの希少性は説明をするもでもありません。

 ここでもう一度のおさらいですが、ファンシーカットとというものは原石の形からより歩留まり良くカットがされるために目減り少なくある意味どんな形の原石であっても良いのですが、ラウンドに関しては正しく大きな正八面体として成長を続けたものではいけないという事を考えると軍配はラウンドに上がります。

 次に色の甘いものを選ぶのか限りなく白いものが良いのかというとこれは大粒という事で考えると発生率にあまり大きな違いはないのでないかと考えます。さらにクラリティーに関していうと、やはり無傷で大きなものとなると希少性は増してきますのでこれはクオリティーの良いものとなるのでしょう。

 それでは多少内包物が有るが白いものと、色甘であるが無疵に近いものを選ぶ局面にあったとしたらどちらを選ぶことが賢明なのかという事になりますと、私的には色甘の無疵という事になります。

 何故なら、色の発生率は大きな差はありませんが大粒において無疵かどうかという事になるとこれば明らかに希少性にふれてくるからです。

 つまり、大粒のダイヤモンドというものはある一定のリスクを背負うことがあります。それは成長の過程、もしくは形成の過程で内包物が発生しやすいという事です。これは小粒のダイヤモンドはこの逆のメリットが起きます。小粒程内包物が発生するリスクが少なくなるのです。

 大粒である一定の条件がそろうという事はそれだけ稀なことなのです。ましてやその中でラウンドブリリアントとなるとさらに稀になる訳です。

 それゆえ、私自身は多少色が白いものよりは多少色が有っても無傷でラウンドをお勧めしております。ただし、常時世界のマーケットにあるものは限られていますから、条件の中でその時、より良いものをお勧めするようにしています。

 それはいつも言う宝石の条件にいかに近いかという事をあらゆる条件から導き出し選択をするようにしています。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow

2017年11月18日土曜日

ダイヤモンドの価値を変える⁉

 ダイヤモンドに関しては今までもいろいろと書いてきましたが、昨今の世界の状況を見るにあたり、少し考え方も変わってきました。それはダイヤモンドを取り巻く環境の変化によるものでもあります。

 以前はシンジケートでもあるデ・ビアス社が一定の価格をコントロールして安定的なk要求を続けておりましたが1980年代に入ると当時のソビエト連邦ダイヤモンド採掘量の増大に伴い、そのコントロールも手放してしまいました。

 その後ソビエト連邦が崩壊するとサハ共和国をはじめ旧ソビエト連邦の国々がダイヤモンドの採掘を活発化させ、ダイヤモンドの採掘量の増大につながりました。その多くの運営はロシアの非公開鉱山会社アルロサにより、更にアルロサはアフリカの国々にまで手を伸ばし始めました。

 その他リオ・ティントをはじめBHPバリトン等の世界的鉱山会社がダイヤモンドの採掘に進出し始めると一部の人々の知識であった南アフリカを中心としたダイヤモンド採掘の物語は過去のものとなり、現在ではロシアをはじめボツワナ、カナダ、オーストラリアやアフリカ諸国でダイヤモンドの採掘がおこなわれるようになりました。

 結果あらゆるレベル(品質)のダイヤモンドが掘られるようになり、ダイヤモンドの価格その物を危ういものとし、1ctレベルのものを考えると平均で40年ほど前の価格よりやや下がり気味という状況を迎えることとなりました。

 勿論、大粒の物に関しては絶対数が足りないことも有り価格は大粒になるほど値上がりが大きくなり、いわゆる市場原理での価格の推移となっています。

 さて、ここで1ct以下の小粒サイズのダイヤモンドに対しての考え方ですが業界での常識でもあった希少性というものに関しては見直さなければならなくなったのだと思います。

 つまり、ダイヤモンドではありますが宝石としてというよりジュエリーの素材としての徹底した新たな恒常的価値観を創造しなければならないのでしょう。物語や耐久性をその中の中心とした内容に趣を置き、更にはなぜにダイヤモンドという素材なのかをもっとアピールしなければならないのでしょう。

 過去の4Cをはじめとした、シンジケートが作り上げた価値観だけでは既におんぼろとなり、新たな業界としての価値観づくりが必要となったきたのです。業界においてダイヤモンドを中心においてビジネスをする以上は急務な課題ではないでしょうか。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow
 

2017年11月17日金曜日

価値と価値観⁉

 地方出張も終わり、リニューアルをした当店に戻ってみると何か別の場所に来たような錯覚に陥りました。勿論気持ちも新たにやる気が湧いてきています。

 今回の展示会で財産保全用のダイヤモンド、もしくは投資用としてお話をする機会があったのですが、共通して質問されたのが
『どんな方がお買いになるんですか?』
というのものです。

 職業柄今までも多くの資産家といわれる人々にお会いしてきましたが、共通しているのがものの考え方です。

 物事には価値観と価値という言葉がありますが。価値観とは物事に対する集団や個々の価値判断の総体ですが、価値とはある意味万人が認める使用価値であったり、交換価値であるわけです。

 例を挙げるのならば以前にも書いたかと思いますが、『小さくても高品質のダイヤモンドが良い』というのが価値観で、『少しでも大きなダイヤモンド』というのが価値です。

 多くの資産家といわれる方はこの価値を前提に物事を考えています。そして、よく言われるのが『お金持ちは意外とケチよね。』という言葉ですが、価値に対してお金をだすことから無駄金を使わないという印象でそのように揶揄されることも有るのでしょう。

 しかし、実際にお会いしてきた多くの人々はお金を留める感覚はありません。むしろ、金払いが良いというか躊躇がありません。判断も物凄く早いという印象で、更には世間にお金が流れやすくなる方面にお金を使うという印象があります。つまり、そのことに価値を見出している感じすらします。

 お金というものは留まるとお金という意味では価値がなくなりますが、その価値を十分生かしているような気がします。現在は個人も企業も貯蓄という方面にお金を移動しがちで、それは世界中での問題にもなり、現在の変調している経済の多くの要因にもなっています。

 現代の多くの大企業はトップがサラリーマンという面もあり、失敗を恐れるあまり利益の蓄えという方面に走りがちです。しかし、これが世界の経済の足を引っ張っているといっても過言ではないのです。

 現実に今を躍進している企業の大半はオーナー企業や創業者企業です。それらの多くの人々は価値を前提にビジネスをし、決して時代とともに変わる価値観ではビジネスを考えてはいません。

 私が大きなダイヤモンドをお勧めするのにもここに大きな要因があるわけです。ただし、ダイヤモンドはその他のものと違い思いついたからといって手に入るものでもないのです。 
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow

2017年11月8日水曜日

民度?

 トランプ氏の極東訪問が始まり、日本をはじめ韓国、中国そして東アジアなどを歴訪する予定ですが、日本では娘のイバンカさんの露払いがあり、その後トランプ氏が来日するというスケジュールでした。
 
 誰しもが思ったことではありますが、何故にイバンカさんをあれほどの歓待したのか、ましてや彼女が立ち上げようとしている基金に50億円以上の寄付を日本政府がするのか、疑問がいくつかあります。しかし、政府にはそれなりの理由があるので言及をしてもしかたがないと思ってもいます。
日本と米国がうまくいっている証でもあるのでしょう。

 米国も日本には色々と要求もあり訪日にも様々な目的もあるのでしょう。

 ただ、少なくても敗戦国である日本がここまでになった米国の後押しが有ったらばこそでもあり、そこ事にきちっと向き合ってきた日本人の民度という信頼が有ったらばこそであり、今後も米国との間は順調にいくことでもあるでしょう。

 それに引き換えといって花ですが、今回のトランプ氏の訪韓に際しての韓国の対応は首をかしげたくなることでもあります。なぜに晩餐会に慰安婦経験者や日本との両領有権争いをしている竹島(独島)問題を示唆するような韓国名独島エビがわざわざ晩餐会の席に独立をした料理として出されるのかを考えると民度の低さを感じえません。ましてや女性蔑視のトランプ氏に対して・・・・。

 日本が過去どれくらいの保証をし、更には貢献をし、どれくらいの援助をしてきたのかという事も彼らには何の意味も理解するほどの思考はないのでしょうか。

 まずは日米韓同盟を結ぶ間柄であり、対北朝鮮問題では今回のトランプ氏の訪問で一枚岩であることを演出もしなければいけない機会です。別の機会であればまだ理解をしないわけでもないし過去の問題を無視するつもりもありませんが、今回の思考の低さには恐れ入ります。

 過去自分たちがベトナム戦争時に行ってきた現地慰安婦に関してはなんの謝罪も保証も慰謝料も払ってもいなく、その問題さえ認めようとはしていません。だからと言ってベトナムでその問題を政治利用や物乞いに使ってもいません。民度という意味ではベトナム人は朝鮮人よりはるかに高いといえるでしょう。

 安倍さんしても何の布石か走りませんがやたら北朝鮮の脅威を煽り、すぐにでも戦争が起き、そのためには米国から武器を購入しなければならないといった論調で内を求めているのかが理解できません。第二次世界大戦時の軍部の発表のような気さえします。

 いずれにいしても他国から民度の低さを指摘されるような行動、発言だけは避けたいものです。
https://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp/
 

2017年11月6日月曜日

ダイアモンドのなるほど⁉

 一昨日、昨日と某デパートさんのお客様とのご面会の為に名古屋に行ってきました。

 お客様とのご面談の為にホテルのスイートルームをご用意いただきお客様2日間にわたりご商談をさせていただきましたが。私自身は財産保全のためのお話をし、一通りのお話をした後にデパートさんの外商さんに引き継ぎ、お客様自身がお気に召したという事でした。

 その後のお話でぜひご家族にも見てもらいたいとのことで翌日再度おいでいただきお子様たちにも見ていただきやはり感動をされました。

 その際のお客様の一言に私自身が感動をしました。
『このダイヤモンドを保有するにあたって私自身が一番の感動は数十億年前に出来上がったものが今、自身の目の前にあり、更に希少なダイヤモンドが今私自身の前にあり、それを購入する機会を得る事が出来るという事に感謝します。こらからの子供、孫たちがこのダイヤモンドのようずーっと継続をしていけるように一族がそれを守り、その象徴ともなり得るものなのだと考えると感動をします』というお言葉をいただきそのお言葉に感動です。

 この一連の話はこれ以上詳しく書くことはできませんがダイヤモンドの新たな面をさらにお客様に教えられたような気がします。

 なるほどなと思った2日間でした。
https://ameblo.jp/diamonrow
http://diamond-exchange.jp/
 

2017年11月4日土曜日

幸せな時⁉

 昨日の東京は季節外れの天気で小春日和というにはあまりにも暖かな気候でした。

 高層ホテル6階のチャペルに注ぎ込む日差しはあまりにも強く本当に晩秋なのだろうかとさえ思うような日でした。全面がガラス張りのチャペルの眼下には皇居そして日比谷公園の緑が生え祭壇に向かい座る列席者は新郎新婦のシルエットを見ながら穏やかな状況に見入っておりました。

 私とともに11年間働いてくれた女性スタッフの結婚式は豪華で華やかというよりも時間がゆっくりと流れ、参列した人々をゆったりとした気分に誘われたような面持ちでした。

 参列者の中にも著名な方たちも多くそのなじみゆく様は正に宴そのものの雰囲気を演出しているようでした。

 多くの人々が和み、笑い、そして涙する様相はまさに新婦、新郎の人柄を表し、トップバッターとしてご挨拶をさせていただいたのですが、さすがに感無量の体でスピーチとなりました。その後彼らの恩人であり、私の友人でもあるお二人のスピーチも私の語り足りなかったところを補っていただき彼らの人となりというより私の心情を語っていただいたようなものでした。

 新郎新婦が退席後、その日のダイジェストがビデオとして流れたのですが、皆が見入り、こんな幸せな気分になる結婚式には出たことがないと口々に述べていました。その言葉を聞き更に私自身も幸せな気持ちになり、彼女が幸せになっていく時を堪能しておりました。
https://ameblo.jp/diamonrow

 

2017年11月1日水曜日

ダイヤモンド投資用⁉

 今年も数個の投資用ダイヤモンドをお世話をさせていただきましたが、まだまだ誤解のある方も多いようなので少し書いてみます。

 本来投資というものは利益を売る目的で資本を投下する事でありますが、もう一方で元本の保全とそれに対する一定の利回りを目的とするその資本の証券化(株券、債券)することであるわけです。

 しかし、現代の投資はというとギャンブル化し、本来の目的である将来を見込んで企業や人に投下をするという事とはかけ離れてきています。つまり、投資をされている側もいつ引き上げらるのか極端に言うとわからない状況での運営になります。

 現代話題の仮想通貨にしても実質貨幣としての役割よりも投資という名のギャンブルかがほとんどです。多くの人が買い初めて現状では値上がりがするでしょうけれど利益確定が行われ始めると値下がりが起きます。

 そういったものと事を別にしているのがダイヤモンドの投資です。実際にはダイヤモンドにおいても財産の保全が一定の役割であって、結果的に投資になるわけです。つまり、元本の保全が前提にあり、さらに結果的に利益を生むということです。勿論大きさや保持期間にもよりますが一定の大きさや保持期間を維持することにより間違いなく利益を生むのがダイヤモンドです。

 しかし、大きくなればなるほどその要素が強くなるのですが、現実それを手に入れること自体が難しいのです。つまりその理屈がわかり、さらに資金も持っていてもそのダイヤモンドに巡り会う機会が訪れない限りはその恩恵に恵まれないのです。

 まずはいつでも支払うことのできる資金とその情報を手に入れるべくディーラーにめぐりあう幸運が訪れるかどうかです。仮にディーラーに出会いことができてもその先野田や門戸に出会うことができるかどうか。さらには、その持ち主が売る気があるかどうかということになりますが、多くの場合その持ち主はお金も持っていますので滅多なことでは手放しません。

 つまり、新たに原石が研磨されるのを待つしかないということになります。しかし、その現先は毎年どんどん少なくなっていくわけですからこれまた出会うこと自体が至難の業ということになります。

 結論から言いますとこんな状況のものが投資にならないわけがないのです。後は思いがどれくらいあるかどうかということです。

 私どもの顧客の皆さんはできる範囲での大粒と美しいものを求めることを前提としています。
ダイヤモンドがお好きな方がやはり、それなりの恩恵に浴しているようです。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow