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2016年6月30日木曜日

金は安定資産のウソ!?

 最近英国のEU離脱もあり、金の相場ががっているという話題を各メディアが流していますが、その際によく流されているのが各百貨店等で行われる『黄金展』なるものです。

 今の様な話題が多いと多くの特にお年寄りが押しかけている様子が映し出されています。
中には『金は下落するときにはあまり落ちないが、上昇するときは大幅に上がる』などとのコメントも平気で流しています。

 まず、安定資産なのかどうかという事でいえば、いつでも現金に変わるという意味では安定資産と言えるでしょう。しかし、それならダイヤモンドを含め幾らでも他にもあります。

 さらには百貨店等で行われる黄金展においては小売価格であるという事と細工物が多いという事です。つまり、流通マージンと細工の工賃がその金製品にはのっているという事で、金相場とは程遠いということになりますから、当然売る時には地金の実の相場になりますので買った時の価格で売れることはほぼ難しいという事になります。

 今朝ほどTVで流れていた純金の耳かきは4gで小売価格が6万円、つしかし、売る時には現在の価格でいうと本日の価格では約4670円/gと考えると4x4670=18、680円という事になります。それ以外は流通マージンと工賃という事になります。

 現在は金価格が上がっているというニュアンスで伝わっていますが、確かにここ数カ月は少しづつと言えるくらいであれば上がっています。しかし、USドルで換算をするとここ数年で考えると解りますが2011年の9月にはトロイオンス$1896だったものが現在は$1250前後です。

 日本円で換算をすると当時の1ドル80円前後が現在の103円という3割ほどの円安でその価格の下落については目立たない状況にありましたが、実際にはこの5年間で$600ほど下落している事になります。それでも金は安定資産という事であればいつでもお金に代わるという事だけの意味になるのでしょうが、ほとんどのお年寄りはそうは思っていないように思います。

 よくダイヤモンドに関しても仮に金のように要素があるといっても売るところを知らないという方が多くいます。ましてや売るところは現在は買取屋さんぐらいしかありません。その買取屋さんも大手を含めて怪しいところが多く実際に価格通りでは買い取ってもらえません。(勿論ビジネスですから否定をしている訳ではありません)

 しかし、金製品しても実際には買った時の価格の1/5位になる事はままあります。もし、それを避けるのであれば金の延べ棒や純金のコイン等にしておくことが良いでしょう。身に付けて楽しんだうえでそのままか場合によっては買った時以上の価格で売りたいというのはあまりにも虫が良いという事にもなるのです。

 確かに金の延べ棒は安定資産かもしれませんが金製品が安定資産であるようなニュアンスは決して正解ではないという事です。もっと言うのであれば金製品移管していえば他の製品と何ら変わらないという事です。

 何事も材料だけで考えるのではなく製品として考えるものはその間の流通コストなり工賃があることくらいは認識をしていた方が良いでしょう。更にはその辺を踏まえて利口に立ちまわることが賢明でもあります。

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2016年6月27日月曜日

ダイヤモンドの内包物⁉

 英国のEU離脱が決まってからのイギリス人をはじめ、というよりイギリス人て実際にはスコットランド人だったリ、北アイルランド人、ウエールズ人と言った人の総称でもあるのでそれが正解かどうかは解りませんがおう囚人たちの発想には驚きます。

 離脱決定後スコットランドの独立提唱は理解が出来ますが、ロンドン市の独立投票を行ったり、終わったばかりの離脱問題に再度国民投票を呼び掛けたりと、日本人なら簡単に諦めてしまいそうなことを投票行動までもっていってしまう個の強さを感じます。

 ダイヤモンドに関しても同じような事が言えるのですが日本人はダイヤモンドに関してはこのようなグレード基準があり、このような価格設定がなされますという風になっていれば販売側も購入側もそういうもんですかという風になります。

 しかし欧米人は個々の判断を大切にし、自分にとって何が大事であるかを真剣に考えますから本来のダイヤモンドの考え方をしているように見えます。ダイヤモンドの持ち方はそれぞれにとっての意味が違いますからダイヤモンドというものの何を大事にしているかに差があります。

 先日の展示会で1ctのダイヤモンドを眺めている男性がいたのでダイヤモンドに興味がある様なのでルーペで覗くことをお勧めしてみましたが、覗いている男性が発した一言に驚くとともに歓びも感じました。

 『社長このダイヤモンドの中に見える内包物は格好が良いですね⁉』
他のダイヤモンドも覗きながら興奮をして次々と見入っていました。

 『ダイヤモンドには同じ顔が無いんですよ。勿論無色無疵でコンピューターで計算をしたカットをしていればそれは別ですが・・・。それでもよく見ると違いはあるんですよ。』
と私が説明をすると

 『なんでこんなに個性があり、楽しいのに不思議ですね。』
彼のついてきたこの言葉は過去のダイヤモンド売り方についての話をしていた後の言葉ですが
私はこのビジネスをしている間にこんな言葉を聞くことがあるとは思いませんでした。

 以前からグレードに関しては機会があるごとに話し、書いてきたのですが日本での販売にはいかにも一律性があるような販売方法が日本での販売には向いていたのですが、矛盾を抱えていたのも事実です。鑑定書で価格が決まるのなら全国同じ価格で中ればおかしい、其々グレードを見ている人が違うのにおなじというのもおかしい等々、過去にも一般の人々が疑問に思うようなことでもそれを通し、当たり前となっていました。

 本来は内包物にこそダイヤモンドのおもしろさや、場合によっては価値があるものもあります。例えばダイヤモンドの中に他の宝石の結晶が内在していると日本ではグレードの低い認定をされますが、本来宝石の定義の希少性という所とを考えればこちらの方がむしろ価値がある訳です。

 物を一律では見ないという考え方を前提に考えればダイヤモンドの売り方は当然これから違ってくるのではないのかなという予感も今はしています。
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2016年6月25日土曜日

英国のEU離脱とダイヤモンド⁉

 昨夜出張先の香港から帰国しその直前の英国のEU離脱のニュースに触れ、驚くというよりなるほどなという感想を持ちました。

 ドナルドトランプの勢いもあり、世界のナショナリズムに対して懸念をする向きもありますが、これまでの時代を考えると一つのEUの役割を終わったのかなという気もします。

 知っている人も少ないかもしれませんがEC創立の陰に一人の日本女性がいます。名は『クーデンホフ光子』現在の欧州統合の礎となったオーストリア人リヒャルト・クーデンホフ・カレルギー伯爵の母です。

 彼の欧州統合には母光子の影響がすごく大きかったという事を彼の自伝で書いてあるそうです。日本では明治の事なので興味のある方は調べて頂くとして、今回の英国の離脱問題ですが、70年かけてECを経て今の形になったわけですが、戦争が起きにくいように横の関係を強め平和に寄与し更には経済の相互発展を目的としてきた訳です。

 本音を言うなら経済の強い国が前提となって現代資本主義の行き過ぎた形態にとって最も寄与をした形ではなかったかと思っています。例を上げればEUのどこか一国に本社があれば他のEU諸国には企業の実態を置く必要がない訳ですが、これらはファンドをはじめヴァーチャル金融システムにとってはこの上ない温床となったわけです。

 これ等は一見関税やシステムの問題を同一にし、相互平等のような錯覚をしますが、実はこれが格差社会を助長している訳です。何事にも関所がある為に手間暇が掛かり、その為に努力の経過の中で人や仕組みが必要だったりします。しかし、現在は飛ばせるものは全てと飛ばし、場合によっては国の存在すら関係が無くなっています。つまり経済を中心として資本家たちの仕組みだけが残り、本来庶民が担ってきた部分には日が当たらなくなってきたのです。

 本能的にナショナリズム的な動きが出ることは理解が出来ます。以前からこのブログの中でも触れてきましたがグローバリゼーションという言葉をはき違えてきているのではないか。巨大化したアメリカ資本主義の化け物の影響を受け簡単にお金が生まれ、それは一部の特権になっているのではないだろうか。

 それらの不満、不信が今現れ始めているのではないかと感じざるを得ないのです。本来のグローバリゼイションとはそれぞれの存在を認めあう所にあります。しかし、現在は全てを一律にし、儲ける人にはもうけやすくハードルを下げましょうという風に映ります。

 これらに疑念を抱きながらも今回の英国の離脱はダイヤモンドにどのような影響を及ぼすのでしょう。簡単に言うなら英国の今迄のダイヤモンドの対する認識、これから起きるかもしれないスコットランドの独立問題、更にはそのための財産の移動という事を考えると大粒を中心としたダイヤモンドの価格に影響がない訳はないという風にだけ示唆をしておきたいと思っています。

 株式をはじめリーマン以来の乱高下を起こした相場ですが、現在をシステムの問題もあり、実はこの影響は政治家や経済評論家が言うほどではない限定的なものだと思っています。しかし、これを騒ぎ始めている背景の方が問題では無いかと思っています。このさきは・・・。

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2016年6月23日木曜日

香港国際宝飾展⁉

 いつもより暑く感じる香港での国際宝飾展は初日を迎え、いつもの始まりよりも寂しい感じがして大丈夫かなとも思いましたが午後遅くなってからは少し持ち直した様子でした。

 行きかう顔見知りの人間たちが口をそろえて、
『今回は人が少ないですね』
という会話をしているところを見ると皆が同じような感想を持ったということでしょう。

 しかしといっては何ですが日本の多くの出展者は検討をしているようにも見えました。特に真珠業者のパヴィリオンに関しては大勢の中国人と思わしき客であふれかえっており、リサイクル業者の出展者のパヴィリオンにおいても同じような感じを受けました。

 多くの地元の香港の業者によればこんなに不振なスタートは切ったことがないということでしたのでやはりよくはないような気がします。多くの大型パヴィリオンにおいてはほとんど人がいらず閑散としていたのが第一印象でもありました。

 多くの日本からの出店業者にしても売り上げ自体の単価はよくないという事でしたから残りの日にちに期待をすることになるのでしょう。

 ダイヤモンドの業者においても大手といわれるところの出展はほとんどなく、やはり景気の状況を感じざるを得ませんでした。

 その中でも目を引いたのが大粒のピンクダイヤモンドでした。5ctを超えるような大粒がゴロゴロとは言いませんが多く目につきました。なかには10ctsを超えるようなものもあり、意外とあるなと感じたものです。


 そのほか全体的には上質の大粒は少なく、多少色付きのものを多く、ファンシーカットに関しては美しいものはやはり少なかったような気がします。

 いずれにしてもあと3日間みな頑張ってほしいものです。
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2016年6月21日火曜日

次期都知事!?

 舛添氏が本日をもって辞職し、昨日には都庁を去った様子がニュースで流れていました。見送る職員もほとんど皆無で、各都議団やそれぞれの部署への挨拶もなく去ったようです。

 なんの説明をする事もなくただの寄生虫が如く税金を漁り、『Sekoki』政治生活を終えたわけですが、ここからもその人間の本質が見えてくるようです。

 今回は公明党、自民党が推薦をし、それらの指示した有権者が責任を感じるべき時なのですが、彼の過去の所業を垣間見るだけで私は最初から彼に入れるつもりは毛頭ありませんでした。シャレではありませんが・・・。

 ある一定の人生を送ると顔がその人の人生を物語るといいますが、彼の顔を見ていて真っ直ぐな人生をとても歩んだようにも見えなかったのも事実です。とてもじゃないけれど東京の顔になってもらいたくはなかったのです。

 前都知事の猪瀬氏は曲がりなりにも石原都政を支え、自らの実績も引っ提げて都知事になったのですが、前回のような失敗もあり、失職をしたのですが彼の手腕は決して見逃せません。

 彼の場合は失敗であり、舛添氏の場合は倫理的不正です。勿論法律上は猪瀬氏に問題があり、舛添には法律に触れていないという事になるのですが、実質的にはどちらが悪質化と言うと舛添氏の場合は公金の横領であり、猪瀬氏の場合は裏政治に対しての未熟さです。

 本来は裏政治などは必要のないことですが、少なくても公金ではありません。もっと言うなら他の政治家のように政治団体を経由していたならば合法ともいえる内容です。

 一つ言えることは知事が失敗をするたびに選挙というのはナンセンスです。早く法律を改正の上アメリカ大統領のように、副大統領が残り任期を務め上げるというシステムになっても良いのではないかと思います。石原都知事の後実績を持ってすんなりと猪瀬氏が継いでいたなら前回の失敗も起こらなかっただろうし、次期選挙に打って出ても実績で都知事の再選されていたでしょう。

 一番下問題は都議でしょう。猪瀬氏の行政手法が自分たちに都合が悪かったのでしょう。今回よりももっと大義があったにもかかわらず百条委員会をちらつかせても辞職に追い込みました。しかし、多くの都民はそこまでを望んではいなかったように思います。メディアにしても都民にしても今回ほどではなかった様に思います。

 そこで次期都知事ですが、私自身は既に行政手腕の解っている猪瀬氏に再度登板を促したいのです。いわゆる禊は済んだと思っています。まだまだ違和感を唱える都民もいるかとは思いますがしかし、それは少数でしょう。

 現に猪瀬氏は最近メディアやなどにも多く登場をしています。それは一重に失職に対しての想いはあるのだろうと思います。しかし、それは別にしても彼が再登板をして名誉の回復をする事を心より応援をしたいと思っています。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年6月20日月曜日

ダイヤモンドの石合わせ!?

 英国のEU離脱問題も近づき、何やらその不安のせいか大粒がじわり価格も上がっているようです。このような経済の不安定な時期は金や円といった安心なものにお金が流れやすい事はもう皆さんもご存じでです。

 しかし、大粒ダイヤモンドの陰に隠れて実は良質のメレーダイヤモンドも価格の安定と強気の価格を維持しています。これらの多くはやはりジュエリーや宝飾時計に使用をされることが多いのですが、実はここにも今の景気を反映している部分があります。

 ダイヤモンドのちりばめられた時計、そして造りの良いジュエリー。これらに必要なものは正確に研磨をされた一律の揃ったメレーダイヤモンドなのです。勿論お金持ちようですが・・・・。

 先週とあるメーカーが新規取引の申し込みをしてきました。取りあえず商品を拝見することになり見てみたのですが、造りは悪くないのですがやはり気になる部分があり、ルーペで覗いてみるとダイヤモンドの方向や造りに対してダイヤモンドのサイズが整っていなかったりと、原因は明らかに石合わせでした。

 最近の職人やメーカーは石合わせをそれほど重要な要素としては思っていないようです。このメーカーもやはり経営者も若く、会社全体も本格的なジュエリーに取り組む機会が無かったようです。

 時計などは顕著な例なのですが、以前のように機械時計でインデックスにダイヤモンドをセッティングしている様なものはほんの少しサイズが違うだけでも下のムーブに接してしまうので特に慎重です。以前取り扱っていたことのある世界的に薄型時計で有名なブランドの図面を見せてもらったことがあります。

 直径1mmにも満たないダイヤモンドの図面が直径10cmほどの大きさに描かれてかれていたのです。訳を尋ねると爪を小さくするには正確な直径と正確な爪の形や大きさが要求をされるという事で一度大きく描くという事でした。

 つまり、石留の径とダイヤモンドの径が合えばほとんどツメに充ものはいらないし、目立たないわけで、仕上がりもキレイに見えることは言うまでもありません。それはジュエリーに関しても同じことが言えます。当社のものは専任の人間が石合わせを行っていますが、多くのメーカーは専任の石合わせがいないという事で石留職人がそれを兼任しているところが多いというように効いていますが、やはりダイヤモンドを熟知しているのプロがそれをおこなう事が望ましいと考えます。

 形が良く、整ったダイヤモンドを手に入れようとするとやはり価格は安くなないのだという事を改めて実感しています。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年6月17日金曜日

偶然!?

 街を歩いているとこんなことがあるんだという事に出会う事があります。以前にも書きました踏切を渡ろうとすると信号が赤く点滅をし、遮断機が下りようとすると多くの人々は足早にもしくは走りはじめ慌てて踏切の中を横断しようとしますが、ある日見かけた光景はその中を私は慌てないとでも言いたげに悠然と渡る老紳士がいました。何気に私は渡らずに見ているとのんびり歩いている老紳士の頭に遮断機が・・・・。

 こんな光景はありそうでない気がしていました。しかし、今朝の電車で自由が丘の駅に着き、扉近くにいた私はゆるりと降車をしようとすると私の後ろから猛然とラッシュをし、改札へ向かおうとするサラリーマン風の男性。

 一方からはいま私たちが降りた電車に飛び乗る為に改札口から猛然と向かってくるやはり若いサラリーマン風の男性。お互いに人をかき分けながら一直線に走っている模様が目に飛び込んでいます。当然それぞれがお互いに向き合って走っているのでぶつかりそうになり、それぞれが横っ飛びで避けようとした瞬間奇跡というか偶然が起きたのです。

 なんと事もあろうに同じ方向に飛んだのです。『あり得ない⁉』と思いながら見ている前で見事に衝突です。お互いに照れくさそうにしてそれぞれがむかう方向へ向かったのですが、この間多分1秒か2秒の出来事です。

 日常の生活の中でありそうでない事ってあるものです。ダイヤモンドの仕事をしているとついつい疲れてくるとピンセットでつまんでいるダイヤモンドを飛ばしてしまい見失う事もたまにありますが、長い間やっているとめったにない出来事を数回経験したこともあります。

 以前メレーダイヤモンド(小粒ダイヤモンド)をソーティングしていた女性スタッフがピンセットで挟んでいたダイヤモンドを飛ばしてしまい皆で探していたのですが見つかりません。ほどほど15分ほど探しその女性スタッフと向き合っていると何か雰囲気が違うんです。よく見ると目の涙腺あたりが光っているのです。

 そうなんです。飛ばしたはずのダイヤモンドがテーブル面を目の方向にし目を閉じると丁度良い具合に収まる涙腺あたりに鎮座しているのです。驚きました。色々と無くなるケースを見てきましたがそんなことがあるんだと思うような偶然でした。

 偶然とは必然であると言う偉人もいますが、私はやはり偶然は奇跡に近い側にあると思っています。如何でしょうか?今日も暑くなりそうです。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年6月16日木曜日

ダイヤモンドと倫理!?

 
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 今回の舛添問題で彼に対する集団リンチであるとか魔女裁判であるという人もいる。と議会にしても自民・公明の与党とも辞職という形でもう良いではないかと訳の解らない議員たちもいっぱいいます。

 このかとに関しては色々と意見もあると思うのですが、集団リンチとか魔女裁判的な事は私自身も好きではないが今回のようなメディアや民衆の追及によって他の議員たちの不正に対する抑止力になってくるのだと思います。

 つまり、今回の舛添問題は極端な例であり悪質ではありますが、大なり小なり他の議員もやっている事なのでしょう。これ以上細かくなると都合が悪いという議員も多くいることも事実です。

 ただ、そこには倫理観というものが存在するのかどうかという事なのだと思います。今回の一番の争点にもなっていますがホテルでの会議費問題においても24時間のうち1,2時間それに費やして会議費にするという見識が問題なのです。つまり、普通に考えれば家族と過ごしている20時間以上の価値が優先すれば普通の倫理観から言えば娯楽費なわけです。それを政治資金扱いにするという人間性が問題なのです。

 聖人君子なんかはいる訳はないというのは暴論かもしれませんが、透明性を全ての基本とすれば人間社会は崩壊するでしょう。また、その逆であっても崩壊するでしょう。つまり、法律なんていうものは極端にぶれない為の目安でしかありません。故に法律に触れなければどんな解釈をしても良いという事ではないわけです。超法的に良い方にぶれている場合は良いですが今回のように悪い方にぶれている場合には大きな問題なわけです。

 倫理観の方が先にあることが優先されるのが法律を作る側の政治家に求められる事なのです。

 よくダイヤモンドを合法的に資金に変える方法はないかという問い合わせがありますが、法律だけで考えれば否定はできません。しかし、倫理観という事を前提にするとあってはいけないのかなという思いもあります。

 ダイヤモンドは金額は別にしても申告をすれば海外に持ち出しが出来ます。勿論セキュリティーチェックでは何の問題もありません。そのうえで特恵国に持ち込み場合には税金もありませんから特に申告はいりません。又、その地で売却を行った時に得た資金を申告をする必要も特にはありません。後はそのお金を日本に持ち込みさえしなければ問題もありません。

 勿論、厳密に倫理観を入れて行動をすればこの行程のなかで必要な行動もあるかもしれません。しかし、法律に触れているかどうかというとこの時点では法律に触れていません。

 ダイヤモンドとは古い歴史の中からでも悪法も法という観点の網をくぐる材料としてきたところがあります。しかし、そこには人間の倫理を前提とはしていなかったところもあります。それゆえに世の中の潤滑油の一部としての役割をなしてきたような気もします。つまり、必ずしも聖人君子のお手伝いをしたことはなかったのかもしれません。それゆえに人々に魅力を振りまくのでしょう。

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2016年6月15日水曜日

舛添問題⁉

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 本日にも決着がつきそうな舛添問題ですが、何を彼は望んでいるのかを知る由もない訳ですが、今までの対応だけを見ていると私利私欲しか感じません。

 不信任猶予を懇願をしたり、恫喝ともいえる都議会の解散を示唆したりと、彼が言う都政の混乱と停滞を一人で演じているようにさえ見えます。彼の一番の目的はリオのオリンピックの閉会式の臨み永久に保存をされる映像に残ることだともいう人もいますが、多分には遠からずでしょう。

 彼が望むリオ・オリンピックへの派遣は都議会で否決をすれば直ぐにでもやめるのではないかという事ですが、実際には彼の今後を考えての行動とみる向きも少なくないといえます。

 世界の東京の知事問題の割には世界で報道はほとんどされていません。舛添氏が考えるほどその影響は皆無といって良いでしょう。そうなると彼の子孫に単に映像を残してやりたいが為の行動ともとれます。

 彼が仮に本日都議会の解散を示唆した場合、過去に例のない東京の汚点になるでしょう。つまり、知事が解散に打って出る場合は政策の理解を議会が共有しない場合に有権者に信を問うものでもあります。つまり、政策の論点としての解散が本来の目的ですが、今回彼がもし議会の解散を告げたなら、それこそ私利私欲のためだけの解散となりますから歴史上類を見ない解散となるでしょう。

 これは仮にそうなったとしても、其々の議員が選挙中徹底的に舛添氏を叩くでしょうから、彼には何のメリットもありません。単に都政を混乱さえ余分な税金を投入することになる訳ですから、これは都民が彼を訴えなければいけない問題になります。つまり、何の名目もない税金の無駄使いを単に個人の暴挙によって税金を使う事は許してはならないという事です。

 いずれにしても本来はフェアに物を見たいと常々心掛けてはいるのですが、さすがに彼には救う余地が無いとも言えます。もし彼の功績を上げるとしたら『政治資金規正法』がいかにザル法であるかを露呈してくれた事でしょう。

 いずれにしても不愉快な数か月間を送らされたものです。この一連の事だけでもからの罪は重いといえるでしょう。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年6月14日火曜日

ダイヤモンド、高いか?安いか?

 今月も香港のジュエリーショーが近づいてきましたが,今ではすっかり世界でも有数の展示会になりましたが中国の景気も手伝って世界中から出展者が集まってきた結果でもあるでしょう。

 しかし、ここ一年ほど特に日本の業者さんの間では結果が出ないところも多く、中国の景気の後退もささやかれています。その結果以前に比べ日本からの出展者は増えていますが欧米諸国からの出展者に陰りが見えるように感じます。

 実際に今回は別会場もなく同一会場での開催という事です。更には以前結構増えていたイスラエエル等からのダイヤモンド業者の減少も目につきます。数年前の中国の絶頂期には大勢のユダヤ人が押し寄せていました。

 当時の彼らの狙いは中国人の好きな大粒サイズのダイヤモンドの販売でしたが、最近では香港当地でビジネスをしているユダヤ人の会社の出展だけが目につきます。実際にロシアからの出展減少はここ数回は顕著に感じます。

 ところで昨年の同じ展示会でのことですが、旧知のアントワープからの出展者が通路を歩いている私に声を掛けてきました。
『カズ、元気かい?』
 久しぶりに見る彼の顔はやはり押し寄せる年波にはかなわないなと感じさせるものでしたが、目は相変わらずらんらんとしていました。
『久しぶりだね。』
と愛想笑いを浮かべる私にユダヤ人らしく余分な話をせずに
『中国狙いで大粒のダイヤモンドを持ってきたんだけれど見込みが無さそうなんだ。日本でビジネスのチャンスはないかな?』

 彼はおもむろに私の腕をとりブースの奥に簡易的に造られた応接セットに招き入れ、これまた簡易的な金庫からボックスをとり出しその中のセーム皮に包まれたものをおもむろに私の前に突き出しました。

 40cts、Kカラー、VS1、ヴェリーグッド。
                         

 迫力のある面構えをしたラウンドブリリアントのライフのとよい見事なものでした。その時にふと思い出したのが、以前テルアビブの取引所であった時に見せられた原石でした記憶は定かではありませんが80カラット弱だったように記憶しています。

 彼は1.6ミリオンで手放したいという事でしたが当時のレートで2億円ほどでした。心当たりの人はいたのですが色甘という事が引っ掛かり、更にはこの原石の価格を知っていたのでその価格が妥当かどうかを考えていました。

 確かに大きさという点と黒のレザーの上に置かれた存在感は圧巻でした。相場の無いこのサイズのこの価格は流石に紹介するにしても妥当かどうかを考えてしまいました。40ctsあるので安いといえば安い、しかし、原石の価格から換算するとちょっとなあ・・・という感じでした。

 勿論比べるものが無いので、手に入れたいかどうかという事になるのですが紹介するとなるとその後の相場のことも考えなければいけませんので迷ってしまいました。

 香港の展示会に陰りが見えないかと言うとそれを否定することはできないでしょう。香港のような日本に近く、多くの材料が集まる場所としては都合が良いのですが、だんだん大粒のダイヤモンドを展示するところが少なくなり、今回のショウを控え昨年のダイヤモンドに唾を付けておくべきだったと少し後悔をしています。
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2016年6月13日月曜日

ダイヤモンドのカットグレード!?

 最近という事ではないのですがダイヤモンドのカットの表現『ハート&キューピット』というのがあります。これはベルギーのとある会社が開発をした『ハート&アロー』の日本名でありますが、これは商標権の問題があり日本では使用ができないのです。勿論海外で『ハート&キューピット』と言っても通用をしないわけです。

 これ等のカットは決してトルコフスキーのアイデアルカットを超える良いカットという訳ではないのですが、カットの良いダイヤモンドの代名詞のように使われることが多いように思います。最近では日本の鑑定会社でさえそのマークを簡易鑑定の際に使用しています。

 この辺も日本のおかしいところでそのマークが無くてもスコープで見れば消費者にさえ容易に解るものなのに、理解をしていないダイヤモンド業者はいかにもそのマークがついているから価格が高いというような表現をするものさえ出てくる始末です。

 勿論悪いカットであるといっている訳ではなく、『ハート&キューピット』イコール、ベストなメイクであるという訳ではないという事を言いたいのです。現実にグッドメイクレベルのダイヤモンドでもフェイスアップで矢が見えるもの、フェイスダウンでハートが見えるものもあります。

 日本は文字やマークで物を評価するところがあり、それが良いところでもあり、悪いところでもあることは言うまでもなく皆が解っている事なのですが、其々に自分の判断に自信が無いとそう言ったことに陥りやすい事はやむをを得ないという事なのでしょうか。

 ダイヤモンドのカットはその見栄えに影響を与えているのですが、ダイヤモンドの品質によっては必ずしもすべてのダイヤモンドに通常のカット評価が当てはまる訳ではないという事はダイヤモンドを長く生業にしている人には理解が出来ることです。

 既にのグレード基準が白いダイヤモンドを前提に行われている訳ですが現在の市場にはイエローを観だものやブラウンを観だものもありますのですべていおいてカットグレードが共通な訳ではありません。

 ダイヤモンドのカットはある意味難しいのですが現在のGIAにおいてのカット評価は『ファセットウェア』というモニタリングの統計においてほかのグレード評価も合わせて数字を使用しています。つまり、対称性や仕上げやバランスといったものの数字で評価できるものをここには表示していますがその数字が要因ではなく、総合評価に関しては人間の見た目の評価である『ファセットウェア』を採用している訳です。

 ダイヤモンドは以前にも書きましたがダイヤモンドの価格を決めるにはシンジケートの資料では14,000ヵ所のポイントのチェックがあると言われています。白いダイヤモンドだけを基準にしたカット評価というものは今後は考え直していかなければならないのかも知れません。

 但し、もっと単純にすべきなのです。
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2016年6月10日金曜日

ダイヤモンドの価格⁉

 春の大きな展示会シーズンが終わりになろうとしています。春に行われるスイスはバーゼルジュエリーフェアをはじめ、今月初めの米国ラスベガスのJCKショウ、そして今月下旬の香港のジュエリーショーとほぼ今期初めの大きな国際宝飾展が終わります。

 それぞれの宝飾展には30年以上にわたり出展をするなり訪問をしてきましたが、何時も感じることは世界のダイヤモンド情報とのズレです。

 ある時は品薄であったり、価格下落であったり、高騰であったりと情報は流れるのですが目の当たりにすることはその情報と違う現実です。今年初めにダイヤモンドの値下がりが一般経済紙等でも話題になり、色々な人々に尋ねられたものです。しかし、現実には物が足りないという現実もそこにはあります。

 この件について一部以前にも述べましたが、ダイヤモンドには色々な側面があり、工業用、光学用、宝飾用そして投じようと様々ですから、一概に言えないわけです。但し多くの場合はでどころが一緒になりますのでダイヤモンド一般として情報が流れる訳です。

 現在でも大粒ダイヤモンドやその変形物の需要はあるにもかかわらず、品不足と言われますが展示会等を訪れると決してそんなことはないという風に感じる訳です。つまり、大粒が絶対的に少ないのは事実ですが出展者の中でも力のあるダイヤモンド会社にはその在庫は健在という事になる訳です。

 つまり、ダイヤモンド業界にも格差社会が成立をしているという事になります。もう一つは変形物は形が良くなければ販売が難しくなりますから結果品不足となりますから、やはり価格を出しても良い物を集めることが出来る力があるところに集中をするのです。ここに格差という事になるのでしょう。しかしその事がダイヤモンドの価格の維持という事にも一役買っている事は否めません。

 また、おなじDカラーのIFで3EXでも価格差が20%以上あることもあります。展示会出展社数社を回ればすぐにその違いを気づくことが出来ます。それは以前い比べエクセレント表示の幅やDカラーの幅の広さにもあります。マスタ―Dカラー上の色も多く存在しますのでそれらのものはやはり高額になっていきます。

 今後の価格についてよく尋ねられることが多いのですが、この答えに関しても難しくサイズのどの部分かによるし、またそのどの品質かという事にもよります。現在、3cts以下のところは価格が弱含みと言われますが、全てかと言うと決してそんなことはありません。むしろ低品質の中の物でも状態によりむしろ高値になっているし、高品質のところはむしろ価格が弱含みです。これは需給とのバランスで希少性といった本来の要素とはちょっと違っています。

 5cts超えるものになると絶対量自体が減るのでその要素は決して相場としてなるものでもありません。全体的に言えることは決してマニュアルで価格が決まる要素ではないという事でダイヤモンド価格表などのチャート自体は過去の物になっているのかもしれません。今や実態取引表などがその代わりになっているのかもしれません。下記のサイトの表などのその例でしょう。

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2016年6月4日土曜日

トリーテッドダイヤモンド⁉

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 最近ブルーダイヤモンドの話題が多くあることを前回書きましたが、今回はトリーテッド(処理済)ブルーダイヤモンドの話です。私が最初に出会ったのは30年ほど前にテルアビブの取引所での事でした。最初に見たときは感動をしたものです。今までに見たこともないようなブルーダイヤモンドでした。

 2ctsのそのブルーダイヤモンドはペアシェイプでVSクラスであったと思います。その色はそれ以前に訪問をしたことのあるイタリアのカプリ島の青の洞窟で見られる『グランブルー』そのものでした。私はすぐに魅入られ購入を申し出たのですが、先方も簡単にOKを出しませんでした。

 実は当時のトリートブルーは手間暇が掛かり、更にはコスト高だったのです。その理由として当時はスイスでなくてはその作業ができなく、放射線の残量確認を取引所内にある研究所で確認の上許可を得なければ取引所には持ち込めなかったのです。更には実際の未処理のダイヤモンドよりも2~3割高だったのです。(現実にはその十数年前に京都大学で処理を成功していたようです)

 きれいなブルーを出すにはJカラー以上でなければいけないという事と、実際には狙った色を得る確証はなかったのです。処理としては放射線処理後に熱処理をするのですが、その温度により定着する色が変わります。最終的な色として一番高温なのはグリーンなのですが、綺麗なブルーに留めるのは簡単ではないという事でした。

 私はギャンブルという事は理解していましたが、5ctsのペアシェイプ、VSクラスを購入し、この処理を依頼することにしました。半年後、見事な色のダイヤモンドが手に入った時には天にも登る気持ちで社名を取って『マリル・ブルー』と名付けジュエリーの製作を始めました。その他にも数十個のダイヤモンドにこの処理を施し販売を始めたのですが、当初は市場の反応は厳しく『こんなまがい物を売るなんて髙木さんらしくない』とか色々の御批判を頂きました。

 しかし、ホワイトゴールドのジュエリーを販売始めたときにも当時は殆どがプラチナだったこともあり同じようなご批判を頂きました。その為にめげておりませんでしたからそのままトリートブルーの販売を続けておりましたところ、消費者からの反応が良くなると今度はインドで処理をされた劣悪なものが出回り始めました。

 インド産のものはブラウンの物をまとめて処理をするために出たとこ勝負ですから、濁ったり、グレーみたいなブルーが多くありました。さらには放射線残量の検査を行っていませんでしたが、それでもそれなりの価格で売り出されました。勿論『マリル・ブルー』は決して安くありませんので、それなりの区別を行っていました。

 しかし、時代は変わり今ではとリーテッドカラーもファンシーカラーと呼ばれるようになり、括弧してトリートの文字がGIAのレポートにも記載をされる時代になりました。勿論GIAも営利団体ですから業界の圧力に屈したのであろうとは思います。決して善意の第3者とは呼びたくはないですね。

 今では当初毛嫌いをしていた百貨店等でも取り扱いを始め最初の大騒ぎは何だったんだろうと思う事もあります。何時の時代でも初めは批判を受けるという日本独自の風評があり、それは一つの行事みたいなものなのだろうと最近では思っています。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年6月3日金曜日

ブルーダイヤモンド!?

  http://diamond-exchange.jp/ ダイヤモンドの価格


 先日、14ctsのブルーダイヤモンドが史上最高額の63億円で落札をされたというニュースが流れたいました。オッペンハイマー家が所有をしていたものという事ですが、今回は落札者が公表されておりません。数か月前に香港の不動産王が愛娘にピンクとブルーのダイヤモンドを総額100億円で落札したのは記憶に新しいと思います。

 一般的に落札者を公表しないケースが多いのですが公表する場合には何かの意図がある場合が往々にしてあります。しかし、いずれにしてもブルーダイヤモンドの話題は尽きません。

 勿論世界最大にして、もっとも有名なブルーダイヤモンドはかの『ホープ・ダイアモンド』ですが、私自身にもブルーダイヤモンドに関わるエピソードがあります。それは社会に出て2~3年目の事でした。在籍をした会社は高額帯のダイヤモンドやジュエリーを多く所有していた会社でしたがそんな中の1ctのマーキースカットのブルーダイヤモンドの事です。

 当時スティールブルーと言われたダークブルーでグレーが少し混じったスティーラーな色と輝きはあまり好まれてはいませんでした。特に在籍をした会社には綺麗なブルーやピンクの大粒ダイヤモンドがそれなりに所有をされていましたのでその石は特にだれの目を引くものではありませんでした。

 しかし、私はこのダイヤモンドが気になってしょうがなく、当時の原価価格プラスで譲ってもらいました。その価格は約80万円だったと記憶しています。勿論変わり者扱いで上司からは
『そんなテカりの強いスティールみたいなダイヤモンドに興味を持つなんて、もっと良い物を沢山見なさい。』
なんて言われたものです。

 数年後米国で知人がどうしてもそのダイヤモンドが欲しいと言われ、懐も頼りなさげになっていたころだったので断腸の思いで譲りました。その時の価格が$5,000だったのですが当時の為替レートが$1が230円ほどだったので換算百二十万円ほどだったと記憶しています。

 1.5倍ほどで手放せたので良いかなとも思ったのですが、現在では同程度の価格はなんと8万ドルほどの値が付いています。勿論ひいき目もありますが、私の物の方がよかったように記憶しています。現在の為替レートで換算をしてみても1千万円弱という事になりますので残念な思いもあります。勿論通常のブルーダイヤモンドでスティーラーでなければその倍の2千万ほどになるでしょう。

 現在ではその売り渡した知人とは交流がありませんが、米国へ行くたびに思い出すことがあります。しかし、それは私にとって大きな人生を変える瞬間だったのかもしれません。ダイヤモンドは換金できるし、蓄財の材料にもなるという意事でした。

 私自身が日本の戻った要因も直輸入ダイヤモンドを日本に広げるというプロジェクトに参加をするためでした。それと同時にグレーディングレポートをもっと一般化しようというものでしたが、それも流通のコストを省き少しでもダイヤモンドを普及しようという思いからでした。

 しかし、時代が流れるとともにグレードが悪用されるようにあり、むしろ宝飾業界が怪しげな業界になる方向に流れ、未だにその支流で仕事をしている人間が多数いる事に嘆かわしさを感じています。むしろ余計な事をしたのかと・・・・・。

 ブルーダイヤモンドはその後に現れるトリートのダイヤモンドの取り扱いを始め、色々な問題を業界に投げかけるようになったきっかけでもあります。http://ameblo.jp/diamonrow