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2016年5月31日火曜日

ダイヤモンドの行方⁉

 http://diamond-exchange.jp/ ダイヤモンドの価格



 最近ダイヤモンド全体を見渡した時に値下がり傾向にあるという話を書きましたが、実際はどうなのかと言うと5cts以上の大粒ダイヤモンドに関しては大粒に向かう程値下がり傾向という事はありません。ただ大きな問題は経済とここ数年の傾向でしょう。

 過去数十年に関しては多くの人々がダイヤモンドを持ちました。それゆえに1ctや2ctsくらいのダイヤモンドでは興味の対象としてそれほど大きくはないということです。勿論これらは全ての消費者というよりもダイヤモンドや宝飾品に興味を思っている人々という事になりますが…。

 さらには過去10年で見ていても3cts以上のダイヤモンドの値上がり、更には為替安と小売価格で見ると50%前後の価格上昇となっています。しかし、2cts以下のものに関してはここ数年御経済の状況も反映して決して強めな価格構成ではありませんでした。更には婚約指輪のダイヤモンド離れという事もあるでしょう。

 つまり、高価格帯は価格が上に行き過ぎて販売がしにくい、小粒に関しては経済状況も含めて需要がどんどん縮小気味にあるという事になります。富裕層が望む大粒は品不足、中間層が望む3~5ctsに関しては市場の望む価格との差が大きく、更には小粒に関しては市場が縮小とアベノミクスではありませんが苦悩の3本の矢状態な訳です。

 それでは今後のダイヤモンドはどうすればよいのかという事ですが、例えば投資用だったリ資産用のダイヤモンドはすでに普通の宝石店や百貨店が手を出すには難しい状況にあります。中サイズに関しても今までの掛け率では難しいでしょう。小粒は再三書きますが、婚約市場が戻らなければこれも難しいでしょう。

 一つの環境としてデザイン物がポピュラーになっていていますが、展示会等のなんちゃってデザイナーの台頭により信用を失いつつあるといっても、造りや良質素材によっては一般消費者や富裕層に対してのアピールはまだまだできます。

 キーポイントとして良質の素材、高い技術力という事になる訳ですが、現在は多くの海外製作品だったリ、専門学校上がり程度の技術が蔓延をしていますので、職人を育てることを念頭にじっくりと将来を見据えた商品開発という事になるのでしょう。

 ここ最近、海外のヴィンテージ品を取り扱っていますが、多くの消費者はその造りに注目をします。多くの業者は消費者に造りなんかわからないと勘違いをしています。実際には半端な販売員よりその見る目はあります。

 今後、今の難しくなったダイヤモンドの販売は他の色石と違う側面を持っている事を意識することによりまだまだ可能性はあると思っています。ダイヤモンドだけの力に頼らない戦略も必要なのでしょう。

 きれいなダイヤモンド。それだけでセールストークはいらないのは当然わかっています。しかし、現実にはその条件をそろえたダイヤモンドは極めて少ない(国内には)のが現状です。これからはそれぞれの切磋琢磨した知恵が必要なのかもしれません。

 それでもダイヤモンドは永遠に輝いています。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年5月30日月曜日

ダイヤンドへの想い!?

 見つけたサイトhttp://diamond-exchange.jp/

 先週末、取引先の課長職にある人間と今後の展示会等々の話の中で
『社長は本当にダイヤモンドや宝石がお好きなんですね。こだわりがありますよね。』
という言葉があり、私はしばらくどう返答すべきか迷いました。

 その時に感じたのは彼ら40代の人たちには本来の宝石業界の姿を見ていないんだなという事でした。私が言っている事は単に自分の想いを言っているのではなく、決まり事というかルールとしての話をしていたのですがその辺の意味を理解していないようでした。

 彼が希望をしていたのは展示会での値引き率を上げてはどうだろうかという事でしたが、私自身が値引きに対してあまり良い印象を持っていないという事での相談でした。勿論私の答えはNOでした。

 私たち宝石業界は夢や誇りを売ることを一つの生業にしていますが私が彼に投げかけた言葉は何もそんなに難しい言葉ではありません。業種に関係なく、もし車を買おうとしたときに『決算ですから20%引きにします。もしそれでだめなら40%引きにします。今決めてくれたら50%引きにします』と言われたときにその車を買う気になるのかどうかという単純な発想です。

 普通に考えたら疑念を持ち購入自体とその販売者を疑う事になる訳ですが、その事を普通に考えて行おうという事ですから意見を述べたまでです。これはこだわりとか思い入れという問題でもありません。

 どの業界にも基本となるルールがあります。私は思い入れやこだわりについて話せるのであればそれに越したことはないと思いますが、実際には本来の宝飾業にあるべきルールが無視をされている懸念なのです。車は左側走行ですが右側を走るべきではないという事を言っているだけなのです。

 催事業界おいては時々逆走が上手くいくこともあり、渋滞を回避しようと逆車線を走り、たまたま対向車が無く先に進めた状態を当たり前と思っているフシがあります。しかし、これらは非常に危ない事で長く続けるべきの事ではありません。

 免許を持たずに運転をしてきた他業種参入の催事屋さん達はそのルールを知らずにここまでやってきましたからその辺の変更は難しい事はよくわかりますが、もう時代は変わったのですからその辺を考慮すべきなのです。

 勿論自分のビジネスとしてのダイヤモンドへの想いはありますが其れもどちらかと言うと決まりごとの延長だったりもします。日本ではバブル後多くのビジネスが現れましたがその場で売れれば良いといった、それこそ逆走している状態が続いてきてたまたま最近対向車が現れて危ない部分や事故を起こしているだけです。私は単に交通ルールを守ろうといっているだけなのです。
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2016年5月28日土曜日

ダイヤモンドはどうなのかな!?

 サミットも終わり日本政府の思惑通りの声明は出せなかったようですが、世界は悪くないという話です。

 一見世界中の経済状況が良くなさそうに感じますが実はそうでもありません。今回のサミットでは安倍政権の思惑もあり、消費税増税延期のバックボーンとして世界の経済も良くないという環境条件を作ろうとしたのですが、世界の首脳は決してそのような認識はないという事になりました。

 米国も住宅着工件数も顕著に増え続け、悪い印象のあるドイツに至っても難民問題は有れど決して経済状況が悪いわけでもない、英国に至っても同じようなものですから、経済危機に直面しているという安倍政権の思惑通りの声明にならなかったようです。しかし、理由を付けても消費税の延期はやって来るでしょう。

 理由はどうあれ、消費税の延期は市場にとっては将来的に悪い影響がそれほどあるとも思いません。現実に年金問題、社会保障問題等々を理由にしていますが、財源を話し合われない税の投入はいくつもあります。

 まずは三本の矢を謳い文句にしたアベノミクスは正しかったのかどうかという事になります。多くの官僚、政治家の勘違いは物価が上がれば、デフレスパイラルから抜け経済状況が好転すると思っているところです。勿論物価が挙げれば経済状況は良くなるように感じますが、実際には逆で経済状況が良くなってきた結果物価が上がるのが本来でしょう。

 日銀をはじめ、財務省なども物価を上げれば市場が回復をするという勘違いをしているために益々経済が回らなくなっていくのです。簡単に言うと株価を上げる事に拘っていますが、これはあくまでも小手先の論理で、現在の様なバーチャルゲームの延長にある株式市場は数字が動いても現実が伴う訳ではありません。

 以前にも書きましたが今のデフレを勘違いをしているのは、各企業の努力により低価格を実現しているのであって決して経済状況が悪いがゆえでのことではありません。多分に官僚や政治家が日本の企業努力に対しての認識が著しく欠乏しているのだろうと思っています。それゆえに為替を安値誘導を行えば行うほど実際のは市場が落ち込みます

 現在の市場の特徴でもあるのでしょう。格差という言葉で表現をされることは多いのですが、本来あり得ない状況がダイヤモンド市場でも起きています。ダイヤモンド全体で考えると価格は下がっていると評価をされてもこれは事実です。しかし、全てかというと何時も書くようにすべてではありません。

 以前は1ctもあると宝石という前提がありましたが、今では2ct、3ct以上を指して宝石と位置づけをされるように、この宝石と言う言葉も情緒的な意味ではなく経済としての実質的な意味での宝石と言う事です。その宝石と言われるダイヤモンドに関してむしろ価格は強含みです。

 つまり、将来的資産という意味合いを多く考えても良いのですが、それらのダイヤモンドは努力によって安くなるものでもありません。つまり従来の理屈では計りようのない市場があり、本来の市場原理で誰かの思惑や理屈で市場がゼロではありませんが動くことはないのでしょう。単純に市場原理によりマーケットは動きその結果情報と頭の回転に優れた物のところにお金が集まるという資本主義なり、自由主義の究極に近い部分にいまは来ているのでしょう。

 単純に書きましたが、アベノミクスを見直す機会が今訪れているのでしょう。今は近代ではなく中世の格差があった時代の市場に似ています。お金がお金を呼び、金持ちは金持ちという構図です。

 勿論そこには這い上がっていくチャンスも当然あります。漫然と過ごすのか、変化を求めながら過ごすのか。それは人ぞれぞれでしょうけれどダイヤモンドは皆が手に入れるチャンスがある訳ではありません。人より情報を持つかお金を持つかです。しかし、その事に関しては皆にチャンスがあります。http://ameblo.jp/diamonrow

 

2016年5月27日金曜日

何の違い⁉

 本日、オバマ大統領が戦後米国の大統領としては初めて広島を訪問した。驚いたのは広島市民の殆どが謝罪を望んではいないという事です。街頭インタビューにおいても謝罪よりも事実を見て世界に発信をしてほしい、そしてそれが核の廃絶につながるようにという願いでした。

 日本人の未来志向を見たような気がします。近隣国のようにあくまでも謝罪と補償を要求し、戦後の清算をなるべくさせないようにする国柄とはどこが違うのであろうかと考えます。

 何処にその違いがあるのであろうかという事を考えると国民性といってしまえばそれまでであるが仕組みの問題もあるのではないだろうか。

 違いといえばもうヘキヘキとしますが舛添問題です。多くの首長は決められた経費に対してホテル代もセキュリティの問題等があった時には議会に申請をして、それ以外にオーバーをした時には自腹を切っているという事です。これは当たり前ですが・・・・。

 横浜の市長の問題もありましたが、これに関しては問題にする方がどうかしているのでメディア等もなぜに取り上げたのかと勘繰りたくなります。多分対立勢力の勇み足でしょう。7年間で8回広報用の番組出演の為にヘアメイクを使ったというくらい何の問題があるのでしょう。

 片方では最新情報では湯河原の別荘近くで子供のパジャマと紳士物の肌着を消耗品として歳費で落とし、それが何の政治活動なのかとさえ思います。それもバーゲン品だという事です。

 それぞれのお国柄の違いや人柄の違いというものがあるのでしょうけれど、共通しているのは情けや偏見でなく平たくみるとお金が欲しいんだろうなという単純な感覚になります。

 勿論皆お金が欲しいという事ではありますが、どのようにそのお金を手にれるかという所に人間性であったり、その人の人生哲学があるのでしょう。特に政治家の場合はある意味の潔癖性を前提に政治を行う事があるのですが、誰もそう思わないのは今までの政治家の責任でもあるのでしょう。

 仮に正月のホテルの過ごし方として会議をしていたとしてもそこを利用していた時間を考えると圧倒的に家族で使用していた時間が長いと思えば私費として考えるでしょう。百歩譲って半々であれば政治資金としても良いでしょう。しかし、本来であればホテルの場合訪問客と部屋で会う事はルール違反としていますので、それも問題です。

 その辺の問題を考えるとやはり見えてくるのはお金を欲しさゆえの政治家であり、謝罪補償請求運動なのでしょう。勿論純粋の考えての人も多くいるのではないかとも考えますが・・・。

 何事においてもそうですが、お金を稼ぐ手段としての仕事なのか、プロとしての仕事ゆえの収入なのかということにもつながりますが、同じように見えるようなことでも考え方、見方によってその意味とか結果が変わってくるのでしょう。

 いずれにしても就任当初のチェコのプラハでの核廃絶宣言、そしてこの任期最後での広島宣言という最初と最後だけのオバマ大統領でしたが、彼は何を行いこの二つの宣言の意味はどう違うのであろうか今夜TVでニュースを見るのが楽しみです。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年5月26日木曜日

年の差⁉

 最近の話ですが、都市の差カップルが今は多いという話をしているときに、以前であれば10歳ちょっと離れているといろいろ言われたものだという事で、例でも女優の吉永小百合さんの話が出ていたのですが彼女はご主人との年の差は11歳くらいだったと思うのですが当時は親父が若い女性をたぶらかしたとかえらい騒ぎだったように覚えています。

 しかし、現代では10歳くらい離れているのは普通にいますし、女性の方が年上というのも珍しくはありません。増して20歳や30歳離れている人もまれにいます。私の友人の中にも奥さんが30歳近く年下という人もいます。当初は冗談ではありますが、男性がだましたというよりも、女性の方が財産狙いではと口の悪い者は言っていたものですが、それから十年近くたつと当たり前のように見えて何ら違和感がありません。

 以前から海外で多く見られる風景として飲食をするところで年齢を気にするようなところはなかったのですが、日本では居酒屋といえば中年サラリーマンの行く処で、スタイリッシュなところは中年サラリーマンの行くところではないといった様な年齢やスタイルで行くところの印象が決まっていたような気がします。

 現代では若い女性の『オヤジ化』もあり、またちょい悪ブームから親父たちもそれなりのところに行くようになり、ボーダーレスになってきているところもあります。また、差は出ますが熟年齢層の若さが目立つようになってきました。

 良い事か悪い事かは別にして、私たちの年齢で困ることが以前にはなかった現象として、公共機関での席の譲り合いです。先日も旧知の紳士がお店にやって来て怒り心頭なので
『どうしたんですか?』
と尋ねると、
『今電車で老婦人に席を譲ったんだけれど、(あまり年が変わらない様なのにすみませんね)なんて言うんだよね。頭に来ちゃった。』
という事でした。その方も70歳なんですが・・・・。

 世代的にも見た目で席を譲ることの難しさを感じていたのですが、多くの同世代の人が同じように感じているようです。私自身も同じような体験があり、病弱そうにも見える男性に席を譲ったのですが、その後の一緒にいた家族との会話を聞いているとなんと私より年が下なんです。

 確かに年が解っていても外見が若そうだと席は譲りにくいもので、例えば俳優の加山雄三さんが78歳だと分かっていてもあの外観を見ていると席は譲りにくいだろうし、先ほどの吉永小百合さんにいたっても70歳を過ぎていると分かっていても席を譲るのは失礼かなとも思います。

 多分、この方たちは公共機関には乗らないでしょうけれどね。

 今の時代は年の差を意識する時代ではなくなってきたのかなとも思う反面その意識のなさが故の事件や礼を失することが多くなったことを気にするのは私だけでしょうか?
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2016年5月24日火曜日

ダイヤモンドとビットコイン!?

 ビットコインについては以前にも書きましたが、当時では日本在籍のマイナー(取引所)の問題の事件もあり、不透明な部分がありましたが、現状では大きな金融要因として浮上しています。米国をはじめ多くの主要国では認めない方向ではありましたが現在では安定資産としての目安にもなってきています。

 最近ではビジネスニュースでも取り上げられるほどになってき多ビットコインですが、その要因としては当初とてつもない相場の変動もあり、その安定性や資産性に疑問が投げかけられていましたが、現在では金相場と比較しても変動率が低い状態がここ数か月間続いて安定しています。

 資産の運用として変動率の低い世界共通の資産というのは最も信用性があるといって良いのですが皮肉にも現在ではそのジャンルにビットコインが入ってきたという事になるのでしょう。

 こういった側面を考えダイヤモンドを考察すると変動率が少なく(毎回の事ですが宝石としてのダイヤモンドです)さらには現物が存在をするという意味ではダイヤモンドに勝るものはないという考えにも到達するのです。

 しかし、問題は有限であることが逆に現在の金融や経済の中においては疑問がなげかけられるのです。本来であれば有限である希少性が資産としての要因であったのですが、バーチャル金融経済が大勢を占める現代においてはデリバティブを筆頭にある意味仮想資産が取引としての利便性を生み、それが主流を占めています。

 それゆえにいざとなった時の不安要因もあるのです。リーマンなどはその典型的例であり、ライブドア事件などはそれを悪用した詐欺事件なのでしょう。つまり、物が移動をしない状態で資産の運用が行われるのですから瞬時に行われる資産の運用は非常に危険をはらんでいるという事になります。

 ビットコインなどは一切の金融機関が仲介しませんから非常に危険をはらんでいる事には変わりありません。しかし、現状のバーチャル経済は其れに近い部分があることには違いがありません。

 そういった意味では現物があり、有限である資産はダイヤモンドに関わらず限界があるかもしれませんが、実体経済であることは間違いがありません。仮にそこでバブルが起きたとしても、ダイヤモンドが1ctで瞬間的に一億円にならないであろう事が想像できます。

 しかし、仮想経済においてはその現象が起き得るという事になります。勿論その逆もありうるわけです。世界中が現状がギャンブルをしているという事になる訳です。それに秀でている者が富を得、そこに疎い者が置いて行かれそれが格差社会なのです。

 ただ最後は現物が確実と考えてはいます。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年5月23日月曜日

社会を斜(ハス)に見る⁉

 G7も近づき何かとメディアや首都圏の警備の方が慌ただしくなってきています。何時も気になる事ですが、G7は山の中か孤島で行えばよいのではないかという事です。確かにぞの前後で近隣に若干の経済効果があるかもしれませんが、今回も数十億掛けてメディアセンターを造り、終了後に取り壊しを行うという事です。これらの財源や防衛費等々の財源はついぞ話し合われることはありません。

 社会保証、介護、育児支援となると財源がとか増税の話がよく出てきます。その上で時間ばかりかけ、結論はなかなか出てきません。これらに起因することは何だろうと考えるとやはり、今回の舛添問題が全てではないかと思います。

 法律に触れない範囲内で自分たちの利益を確保しようという政治家、官僚の思惑が全ての要因にあると思いませんか?

 行政府の如何に税金を使おうかという官僚が草案を造ったものを政治家が成立させるといった悪しき習慣そのものに全ての根源がある様な気がするのは私だけでしょうか。

 議員立法というのがありますが、これは政治家が個人で調べ立案し、国会に提出し法律にするものですが、かの田中角栄氏は30代で二十数案の議員立法を成立させていたという事ですが。今の議員の殆どがこれを出来ていません。何のために政治家になったのか?その答えが舛添問題だと思っています。

 彼は今まで税金の無駄遣い等々や使い道に厳しい姿勢を売りにしていました。しかし、歳費の削減に関しては何故か反対をしてきたのですがその理由が『政治にはお金がかかるから、歳費を削減したらお金持ちの子息しか政治家になれない』という理由でした。

 彼は政治学者ですから、今回の政治資金規正法に関しては精通しているのでしょう。多分法律自体に触れることはしていないという事になると思います。しかし、前にも書きましたが法律は万能でもなく、目安でしかありません。つまりそれを作る政治家はそれを守れば良いのではなく、その上の倫理としての姿勢を貫く必要があるのです。

 彼の一連の行動を見ていると、政治でお金を稼ぐという政治屋という職業としての典型的な行動パターンを示しています。国民や都民の事を考えてではなく自分の懐が第一としている心情のように見えます。勿論それは彼だけではないでしょう。極端な話が政治屋さんたちの半分はそうゆう状態なのだろうと思っています。故に今回焦っている議員は他にも沢山いるのでしょう。

 しかし、東京都知事はまずい。政治資金規正法というザル法といわれる法律は政治屋たちが造ったものなのでこれはある意味仕方が無いと思いますが、都知事は世界に向かっての顔ですから彼の顔という訳ではなく考え方が良くないと思います。

 政治への不信と疑念は尽きることもありません。そして財界は『パナマ問題』これらの問題は現代でありながら格差や身分制度の変形の名残なのかもしれません。法律には必ずある階級に都合よく造られています。その部分を逆に巧みに利用する庶民が成りあがっていくのでしょう。

 つまり限りなく黒に近い灰色部分を渡り歩く精神と頭が今の時代の成功には必要なのでしょう。勿論庶民は白い立場から物を見るので、それらは疑念と不信となって蔓延するのです。

 これはあまりにも社会を斜(ハス)に見過ぎなのでしょうか?http://ameblo.jp/diamonrow

2016年5月21日土曜日

オマハの賢人!?

 『オマハの賢人』といってすぐにピンと来る人は相当の経済通と言って良いでしょう。かの有名な世界最大の投資会社バークレイ・ハサウェイ社のオーナーであり、世界NO2の資産家としても名高いウォーレン・バフェット氏です。あのランチを一緒にしようとしたら1億円近いお金を払わなければならないというあの人です。

 コカ・コーラをはじめシーズキャンディー等々有名ブランドの筆頭華美主としても有名な人です。しかし、意外と知られていないのがネブラスカ州オマハの宝石店のオーナーであることです。私自身も米国で友人に取引先としてこの宝石店を紹介され初めて知ったのが事実です。勿論ウォーレン・バフェット氏の事は知っていましたがまさか彼が宝石店下オーナーでもあることは知りませんでした。

 15年ほど前にラスベガスのジュエリーショーのラグジュアリー部門に日本から唯一出展をしていた時にある美貌の女性が当方のスィートルーム(展示室)に入って来て『綺麗なジュエリーが多いわね。』と何気に会話をしながらその時は過ぎました。その後訪ねてきたダイヤモンド・ディーラー仲間でもある友人が
『うちの取引先のボーシェイムがKAZのところを紹介してくれという事なんだが・・。』
という会話から縁を持つようになったのですが、それがウォーレン・バフェット氏がオーナーの宝石店だったのです。

 彼は奥さんに所有資産の6%の価値を婚約指輪として送ったそうですが、かのもう一方の雄でもあるビル・ゲイツがボシェイムに婚約指輪を買いに来た時に幾ら位のダイヤモンドを贈れば良いかという問いにセールスはバフェット氏の話をしたそうですが、当時のビル・ゲイツの資産の6%というとそれに見合うダイヤモンドが無かったというエピソードがあるそうです。

 いずれにしても当時40万人にも満たない人口のオマハ市において平均単価1500万円ほどのダイヤモンドを米国有数の宝石店として売っていたボーシェイムですが、バフェット氏がオーナーという事で全米の金持ちが彼と何らかの縁を持とうとこの宝石店からダイヤモンドを購入していました。その購入方法の多くがカタログ通販というからさらにビックリしたものです。

今回何故にこの話を紹介したかというと彼は
『投資というものは足元を見ていてはいけないビジネスで本質に目を向けるものである』
と言っています。現在のダイヤモンドに対して、最近投資としてのダイヤモンドの購入の話が来るのですが、多くの人は『どれくらいの期間で?』、とか『どれ位ののものを購入すればよいか?』という質問をされます。

 歴史的にも長いビジネスであるダイヤモンドは長期で落ち着いて資産としての意味を持って所有をしてもらいたいものです。バフェット氏の話にもあるようにダイヤモンドの本質というものは価値の維持でもあり、それが本質的に崩れることはないでしょう。勿論宝石としてのダイヤモンドの事ですが・・・。それ故にあるレンジをもって所有をする気持ちが無ければいけません。

 多くの投資家はデイトレーダーを含めて短期での利潤を追求をしているように思います。本来投資というものは株に投資をする訳ではなく会社に投資をするものです。ダイヤモンドも同じことが言えます。その時のトレンドや市場に巻き込まれた形での投資はリスクもありますが、長期での所有を考えると必ずしもリスクがある訳ではありません。

 もし、投資を伴ったダイヤモンドの購入を考えるのであれば」『オマハの賢人』を見習った購入哲学を持つべきでしょう。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年5月19日木曜日

ダイヤモンドの異変!?

 ダイヤモンドの一部価格が下落している件は何度か書いてきましたが、現在の市場では価格が下がっているとはいえ品不足が続いています。過去あまりなかった現象ではありますが供給が減っているのにも関わらず、さらに需要が減ってきているという現象です。これは需要が減ったから供給も減ったという事とは少しニュアンスが違います。

 勿論単純に価格が下がっているという事ではありません。ダイヤモンド全体で価格が下がっているという現象で工業用、光学用そして低価格のダイヤモンドという括りでかかくが下がっているという事です。工業用、光学用に関しては以前にも述べたように代替品の台頭という事で、低価格の小粒、低品質に関しては経済状況の中で需要が無いという事です。

 つまり、宝飾用のダイヤモンドという事になるとそのハードルが上がってきていて、極端な話が3Cts以上でVS以上でなければ宝石としての定義には当てはまってこないのかもしれません。上代で2~3百万円といったところは庶民には手が出ない価格ではあるが、ある程度のお金を持っている人には興味のある物はない価格帯という事になるのかもしれません。つまり、現在買える人しか贅沢品は買わないのですが、その方達が既に持っている物の需要はあまりないという事です。

 冒頭に書いたことはそんなことの現れなのかもしれません。つまり富裕層が欲しい物は高額で希少性が高いのでといってもお金があるからと言って買えるものではないし、一般的な価格のところと言っても庶民が興味を持つような存在ではなくなっているので動かないという事です。

 現在需要の多そうな高額帯の物に関してはモノ不足であるにもかかわらず、汎用的な価格帯のものは価格が下がっているということが冒頭に書いた異変の原因なのでしょう。さらにはファンシーシェイプに関しては顕著で、希望の指定グレード、石目の条件は満たしていても気に入った形が無いという事になるとやはり動きません。それゆえ売るという事になると価格を下げざるを得ません。そうなるとカッターは無理に研磨をせずに原石のままでの販売を心がけます。その為に品不足もあります。

 前回の買い付けにおいてもキレイな形の物をもとめようとするとほとんどなく、これは物が無いという訳ではなく最良条件に沿ったものが無いという事ですがその為に品不足という感にもなる訳です。

 現在の日本では需要のないところは金融のように御徒町でただ回っているだけで縦に流れて市場の役に立つこともなく、ただ、業者間の金回しの材料となっているだけです。それは海外からの輸入分が減少をしたことにも要因があるのですが、吟味せずにグレードだけでビジネスをしてきた
結果として起きている現象であり、宝飾業界が終わったわけではありません。

 実際には思ったものがあればほしいという人たちは沢山いると思いますが、その方達が持っている物の方が既に上回ったバリューがあるので業界側の力があれば十分にビジネスとしては成り立つのです。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年5月17日火曜日

倫理とダイヤモンド⁉

 最近は舛添東京都知事の疑惑問題で話題には事欠かない様な気がします。勿論彼は東大卒で頭が良いという前提にはなっているのですが、会見などを聞いていても本気で言っているのかなというくらい整合性に欠ける言葉を連発しています。

 まず、一番の問題は法律に触れていないという言葉、問題ないという言葉、これらの内容を聞いているととある政治家の顔が浮かびます。自民党、民主党の幹事長を務めた大物らしき政治家の小沢一郎氏であります。

 彼は資金の流れの問題や、政治資金での土地購入疑惑等々浮かび上がるたびに、法律に触れていない、問題はないというような今回舛添氏が繰り返して使っている言葉をよく口にしていました。しかし、税金で購入をした政治団体の土地や家屋が今や政治の舞台から消え去ろうとしている現在でも国に返還をされたとは聞いていません。

 一番の問題は法律が万能ではないという事です。目安であっても絶対的なものではないのです。
それゆえに裁判所も存在し、それなりの見解を正すのです。ましてや、政治家というのはその法律を作る立場にいます。それゆえに政治家は法律に触れる触れないではなく、高度な倫理観を持っていなければなりません。

 政治家が法律を作る時にどれくらいの精査をするかという事になると、抜け道や整合性を知り尽くしていくことになります。そういった意味では一般の庶民よりも法律に詳しいのは当たり前です。しかし、彼らの勘違いは自ら作った法律に沿って違法にならないように行動をしているのかもしれませんが、一般庶民の考える倫理観からは程遠くなっていくことに気が付かない事です。

 法律が絶対正しいのではなく、目安である以上多くの人がアウトと言ったことは方律に触れていなくてもアウトなのです。その事が理解を出来ていない人の頭が良いという感覚もわかりません。頭が良いというのは計算や帳尻合わせが上手いという意味ではありません。一般人の感覚での中でいかに整合性や融合性が見出せるかという事だと思っています。小さな世界しか理解が出来ない頭は決して良いとは思いません。それが現在の官僚にも当てはまるのでしょう。

 同じようにダイヤモンドや宝飾の世界においても一般の人々が理解を出来ない様な事も数々とあり、表現の仕方や宝石の命名の仕方はある意味業界の勝手につけているところがあります。ここにも政治の世界と同じように曖昧なところは一応の線引きをしていますが、業界側の人間は解っていても一般の消費者から見ると理解が出来ない業界の言われるがままという事もあります。しかし、やはり一般的な感覚からすると理解が出来ないと疑惑を持ち始める事になるのです。

 ましてや、その解釈を販売する側が間違って解釈しているとなると、いくら説明をしていても今回の舛添氏の会見のようになってしまいます。本来の意味と違う表現をしていても、それが多くに広がると当たり前のようになってしまいます。ダイヤモンドの4Cグレードの問題や、真珠の『花玉』問題などはその典型的な例でしょう。

 本来の意味とはき違えた知識はその職種を衰退に導きます。現在4Cグレードのみの販売をする人々が少なくなってきたことは良き傾向であり、真珠の花玉問題はまだまだ問題が起きてきそうな気がしますが、本来の花玉という意味合いが理解をされる時にはもう消費者が選挙民のように政治を見放し、興味を持たなくなったように宝石そのものに興味を失っていくのかもしれません。
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2016年5月13日金曜日

誕生日!?

 私事ではありますが、5月16日に誕生日をむかえますが、その日がたまたま何かの事件と重なっていたりしていると記憶が鮮明に蘇ってきます。特に今年は熊本地震がありより鮮明になっています。

 それは今から48年前の1968年の事です。朝から何かとワクワクをしていたのです。その訳は今夜は誕生日なので母が好きなものを作ってくれるという事で何を作ってくれるのかを楽しみに登校をしていたのです。

 1時限目が終わり、2時限目が始まっての直後だったと思います。授業中いきなり窓が揺れはじめ、当時の校舎の窓枠は木造であったこともあるのでものすごい音でガチャガチャと揺れ始めたのです。黒板に向かっていた先生はしばし板上にチョークを走らせていたのですが、振り向きながら
『今揺れているか?』
と、とぼけているのかと思うような反応をしていたことを鮮明に思い出します。

 先生は当時めまいを時折起こしていたのでそのせいかと思ったということでした。しかし、自分の目まいでガチャガチャと音は出ないだろうと思っていたのですが、後日談で結構大きく感じたので生徒を動揺させまいと演じたといっていましたが、真相や如何にという感じです。

 しかし、東日本大震災の時もそうですが大地震都度のその直後の誕生日には何時もその当時を思い出してしまいます。やはり、普段は全く感じていないのですが深層心理的にはやはり内在しているのかなとも思ったりします。

 現在もまだ熊本どころか、東日本の復興もままならない状況にありますがこどもたちの心理面もやはり心配です。勿論考え方ですから地震国日本に生まれた以上は、平静な時が本来は稀なのであると考えた方が良いのかもしれない。

 十勝沖地震は500年ごとに起きるものといわれておりましたが、地球年齢から考えると頻繁に起きているという事になります。しかし、気になるのはその500年の間隔が短くなってきているという事を最近耳にしています。

 いずれにしても地震後の誕生日ごとに思い出す48年前の誕生日は決して愉快なものではありません。本来であればその時の出来事を書き記すのでしょうがやはり書きたくないという気持ちの方がもたげます。今年も誕生日もやはり・・・・。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年5月7日土曜日

奇妙に思う事⁉

 
 最近ニュースを見ていて奇妙に感じることがあります。勿論私だけが偏屈な考えで、社会を見ているのかもしれません。しかし本質的にはどうなのだろうという事が2,3あります。

 先日、乳幼児を背負った母親が車の間を横断しようとして入ってきた自動車にぶつかり、残念ながら赤ちゃんが亡くなったという事件がありました。多くのメディアはコメンテータを含めて、子供を背負いながらの自転車に乗ることは問題もあるという事に触れています。しかし、昔との違いが色々とあります。

 自転車が身近な交通機関になったことや経済的な問題、母親の体力の低下等々。エスカレータなどもベビーカーを乗せないでくださいと注意喚起を行っても何の躊躇もなくエスカレーターにそのまま乗せています。確かにエレバーターも併設されているところもありますが、荷物を持って遠回りをしたり、会談で上がるのは大変なのです。

 しかし、前述の事故の問題はその事とは関係がありません。自転車で車の間を横断しようとした母親の判断ミスです。ましてやこの事だけを言えば車を運転していた若い女性は状況は解りませんが、報道だけを聞けばむしろ被害者です。勿論、速度にもよりますが道路で車が並んでいたら徐行だという法律もありますが、もしそうなら法律を変えるべき時に来ています。

 話しは飛びましたが、その事に言及するメディアがありません。以前、明石市の花火大会で人が群がっているところでベビーカーに乗っていた赤ちゃんが人が将棋倒しになったところで圧迫死をしたという事件がありました。家族や関係者は自治体や警察を訴えていましたが、海外であれば両親が逮捕をされるでしょう。

 大勢の人がいて危険を十分に察知出来るところに乳児を連れていくことは米国であれば幼児虐待の罪で即逮捕です。しかし、この事も多くのメディアは報道をしませんでした。勿論、子供を失った両親については気の毒だとは思いますが、生後間もない子供が花火大会を観たいわけではありません。自分たちの欲望が先んじただけですから、まずは自分達の欲望を抑えることが先だったのでしょう。

 子供を寝かせず居酒屋に子供を連れてきて一緒に騒がせている親も時折見ます。幼子には睡眠が必要です。 ͡子供をもっと優先する考えがもう少し必要でしょう。

 後は最近終活ブームです。勿論TVで取り上げているだけではなく。実際にその事に励んでいる人も身の回りにもいます。しかし。体調が悪いとか、相当な年齢が言っているのならばわかりますが、まだ見た目には若くぴんぴんしている人がその事に励んでいるのはどうしても首をかしげてしまいます。

 自らが終点に向かう準備をしていますが、実際には60代であれば更に30年間生きるかもしれません。元気なのであればさらなる将来を目指すという考え方にはならないのだろうか?

 まったくもって不思議な現象だと思えます。生きている間元気であれば常に先の事を考え、なるべく若い世代の世話になる事は考えない方が良いのではと考えてしまいます。私は生涯現役のつもりでもいますのでとても信じられない気持ちです。

 奇妙に思う事でした。http://ameblo.jp/diamonrow

2016年5月6日金曜日

大粒1,109ctsダイヤモンド⁉

 今週ニューヨークで大粒ダイヤモンドがお披露目をしました。大きさは1,109ctsの原石でボツワナ産のものという事です。

 大粒といえば昨年から大粒の原石の話題が持ちきりですが、やはりボツワナ産が多いような気がします。ボツワナといえばやはり宝石質という事であれば多く産出されている訳ですが、鉱脈のせいもあるでしょうけれど意外と以前からそれは知られていて、あのシンジケートの生みの親でもあるセシル・ローズが固執していた場所としても知られています。

 以前英国統治時代にはこの国はローズの名前からローデシアという名前が付いており、ここは彼が英国評議員(現地国会議員)の立場を利用し、英国の軍隊を使い、彼自身が統治し迫害を行っていたという事でも有名です。その為に彼は未だにボツワナでは指名手配犯となっていると聞いています。勿論彼は既にこの世の人ではありません。

 今回の原石は来月ロンドンのサザビーズのオークションにかけられる予定だそうですが、予定落札額は日本円で76億円ほどだそうですが/Ctに直すと680万円ほどになりますが、これはDカラーでインターナリ・フローレスのctsの物に相当します。

 写真で見たところ最上級のカラーであったとしても見たところ300ctsを最大に150cts、100cts、をはじめ十数個取れるような感じがします。原石から最大の大きさが採れない理由としてセンターほどに大きなクリヴェージ(劈開)存在をしている様でもあります。

 但し、過去100年で最大の原石という事もあり、話題には事欠かないという事とです。大粒ダイヤモンドの場合に原石のままオークションにかけられることはないのでこれも稀なケースだと思います。同時にそこまでダイヤモンドの資産性が高まったかという感じがします。

 もし時間を掛けて研磨し、前述の内容で研磨され、品質が最高だったとしたら明らかに落札予定額を超えていくでしょうから、出展者は原石なまま出品をした方が得であると考えたのでしょう。勿論今世紀最大というプレミアがついた方が価値としては上回るという付加価値を優先したのでしょう。そういった意味ではダイヤモンド、宝石の何たるかを熟知していると考えるべきでしょう。
http://ameblo.jp/diamonrow
 

2016年5月5日木曜日

今は江戸時代!?

 先日TVを見ていると江戸時代の文化について触れていました。その中でいくつか現代にも通じるというか日本人のDNAと文化は変わらないなと思ったことがありました。

 江戸時代は貨幣の発行が幕府だけではなく各藩によっても発行をされていたので、其々はその他の藩でも通用することで貨幣の乱造になり貨幣の価値が落ちていくことになり、インフレになっていたのです。これは現在の円の価値が下がり、マイナス金利にし、インフルエの対策としていることに近いものがあります。

 江戸時代に人々の対応策は価値ある花器や茶器を手元に置くことにより財産としていきました。しかし、それほどの余裕のない庶民の対応策は・・・・?ここが重要ですが価値が下がる前に使ってしまおうという事になる訳です。これはは現在のお金で持つより現物でという現実と貯めていては目減りをするという懸念と似ています。勿論現在の人々は江戸時代の人ほど思い切りはありませんから消費にそこまでは使わないかもしれません。

 『江戸っ子は宵越しの金は持たない』という気前のよい話ではなく現実的であったことの象徴の言葉であったんですね。

 さらには江戸時代は圧倒的に独身男性が多く、その理由は地方からの次男や三男坊が国では仕事が無いので花の都に出て仕事を探すことが多く、長屋の多くの住人は独身男性だったそうです。江戸で嫁をとることはよほどのことが無ければあり得なかったそうです。

 その結果、国に帰り江戸で覚えた技術や知識で新たな商売をはじめたり、継ぎ手のいない田畑を分けてもらって生計を立てたそうです。高度成長期やその後に東京に集中し、上手くいかずにUターンやIターンといった現象が起来ている現在にも通じるところがあります。

 ここで見えてくることは間違ったインフレ対策や人口対策をおこなわない為にも江戸時代や過去をもっと謙虚に見習うべきという事です。日本の政策は主に役人がまとめ政治家がその手先となり動いていきますから、その場の繕いだけを行う為に間違いばかりが起きてしまいます。

 最近では東京オリンピックに更なる費用がかかるという事ですが、オリンピックの為だけの付帯設備が当初700億円余りで見積もっていたものが実は3000億円くらいになりそうだという事です。いい加減にしてほしい物です。

 国立競技場、恒常施設、臨時施設と当初見積もっていた金額が総額が3000億円くらいだったはずです。それが正確に見積もってみたら7000億円くらいになったということです。国立競技場もあのまま建てていたらさらに上乗せです。何を考えているのかという事と過去には100年年金、社会保証、税収見込みと数え上げたらきりがないほどの見積もりミスばかりです。役人の何処が優秀なのか未だに不思議です。

 発想は多分に金がかかりすぎるとしたらオリンピックが出来ない。安く見積もっておかなければ新しい組織が出来ない等々の自分たちの立ち回り先を先に造ることばかり考えての事だろうとは思います。

 今、田中角栄待望論が噴出しています。また、前東京都知事の猪瀬氏の復活を願う声があります。脱役人こそが現在の日本を救う方法なのかもしれません。稼がずにお金を沢山作っていた江戸時代の役人の二の舞を許してはいけないのだと思います。

 お金を稼がずに使う事ばかり考えている役人や都知事をこのままにしておいてはいけないのではと思います。http://madam-g.blogspot.jp/

2016年5月4日水曜日

インバウンド!?

 ゴールデンウイークも中盤になり、晴れたり台風のような天気だったりと何かと予定を組みにくい日々を過ごしています。昨日は久しぶりに海に出て食事をしてきました。ここは30年前ほど前から行っているマリーナのレストランで会員主体なのでゴールデンウイークといえども人出が少ないのが良いところです。

 しかし、今年は少し違っていました。マリーナの外へ出てみると所々で外国人を見かけるのです。どう見ても観光客とは見えない外国人が多いのです。最近では日本の文化に惹かれる日本在住の外国人が増えてきており、時として日本人以上の日本の知識を持っている人に会うのでびっくりします。

 昨年ワインエキスパートの資格を得たのをきっかけに色々なお酒に興味を持ち、その中の日本酒について調べてみると意外と蔵元で働いている外国人が多いのにはびっくりします。ここまで日本の文化は浸透をしているんあだなァ・・と思うと同時にいつも思い出す事があります。

 40年ほど前に米国での学生時代に一時アメリカ南西部の町サン・ディエゴのエル・カホンというところでホームステイをしていたことがあります。そこの父は大の日本食付きで私がいた間は私に寿司を握らせ毎週のように友人を招いて食事をしていました。何時も味噌汁が無いとガミガミ言っておりましたが、ある時に日本にいた事があると言っていたので
『ダダは日本の何処に行っていたの?』と聞くと
YOKOSUKAだよ。』
と返答をしてくる彼の顔が少し困っているように見えたので
『どれくらいの間いたの?』
と聞くと
『期間なんてどうでもいいじゃないか。』
と面倒くさそうに答える傍らでママが
『1週間ほどベトナムの帰りに寄っていただけよ。』
という答え、それからはあまり無理を私に言わなくなったのを忘れません。

 在日の外国人が増えるとともに外国人観光客が増え、地方に至るまで外国人観光客体制を整えていますが、そこには多少の疑問があります。私自身色々な国の観光地を見てきて感じることは本来そこの地に根差しているものが観光の対象になるのであれば良いのですが、今のブームにあやかって、行う事は両刃の危険が伴っていると思っています。

 在来の魅力だけでも見せ方で十分な魅力があります。外国人に媚びを売る様な施設や文化はいずれ劣化します。逆に日本人にとっても魅力的な物を創造することが大事なのだろうと感じます。昔から誤解があったとしても外国の人々は日本の文化に興味を持っています。自分たちが自国でも経験できそうなことには一回、二回は興味を示しても長続きはしません。

 見てきた中でも、ロサンゼルスに至っては以前は多くの観光客が日本から押し寄せていましたが今では閑古鳥さえいないのではと思えるような状況です。あまりにも日本人観光客に合わせてしまったので若い世代には何の魅力も感じないのです。今では大型コリアン・タウン、チャイナタウンではないかとさえ思えるようなロスは私がいたころの面影は消えてきています。

 対インバウンド対策はこれからも必要ではありますが、それはオリジナルを失ってはいけないということで、外国人観光客に対しても日本の『郷に入らば郷に従え』精神も理解をしてもらう事も必要な事でそれはこれからの大げさに言えば世界平和にとっても必要な事だと思っています。
 http://ameblo.jp/diamonrow