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2016年4月4日月曜日

ダイヤモンドは同じではない⁉

先日も書きましたが、新聞の記事にダイヤモンドの価格が下がっているという記事が出てから、色々な方から問われることが多くなりました。

 実際にはここ一、二年ダイヤモンドの価格が踊り場にいることは事実でしょう。しかし、イコール価格が下がったというよりも一括りにされていたダイヤモンドというものはカテゴリー化されてきたといっても良いでしょう。

 投資用から始まり光学用、工業用そして宝飾品用とカテゴリーが分かれている事も重要な要素です。一つには光学用、工業用に関しては代替品が出てきているのでそこの部分での価格は下がっているでしょう。更にはここ数年の経済環境やカルチュアチェンジもあり、婚約指輪や贅沢品としての分野でも需要が減っていることも事実です。更には先進国では1ctサイズの物に関しては多くの人々が既に所有をしているという事もあり、このサイズまでに関しても需要が減っているのも事実です。

 しかしながら、宝石の条件にある希少性という部分が今までは過分に表現をされてきた部分もありますので一言では言えませんが、本来の希少性という意味では大きさでいえば5ct以上、品質でいえばVS以上という事になるのかもしれません。

 しかし、これもサイズやシェイプによってはという事になるので一概には言えませんが、嗜好品という事もあり一つ一つの内容で変わるものですからマニュアルを作れる物でもありません。しかし、現実には需要のありそうなものは手に入りにくいし、探してもありません。

 この30年間で1ctに関しては僅かな上昇でしかありません。しかし3ct、5ctを超えるものに関しえてはやはり、3倍から4倍になっていることも事実です。一時だけを見て判断することは非常に難しいとは思います。特に投資用(10ctを超えるもの)に関しては現在の金融を含めて経済環境が大きくかかわってきます。

 ダイヤモンドはトータル的には圧倒的に1ct以下が多いのでトータルで均等した数字を見ると下がっているという表現が間違いではないかもしれません。しかし、ダイヤモンドの価格は以前から言っている通り数値化を出来にくい物であることを認識してほしいのです。

 同じようなピケ石(内包物の多い物)であってもそのダイヤモンドのテリによって価格は変わり、一括りにはできません。希少性の高い物で今後は採掘出来にくくなるもので、人にとって特に富裕層の指向性の高い物が今後の展開としてどうなっていくのかは其々の判断に任せますが、常識的な流れの中にあることは間違いがありんません。

 ダイヤモンドは名前が同じで、鉱物学的に同じでもその先にある実用性が全て違います。価格の上がり下がりを論じるのであればダイヤモンドの中のどの分野という事を付け加えなければいけないかもしれません。http://ameblo.jp/diamonrow

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