先日、旧来の友人で、以前百貨店の外商に勤めていた紳士が訪ねてきました。お店に入ってくるなり、
『ちょっと、頭に来ちゃった⁉』
とぶぜんとした表情。
『どうしたんですか?』
と尋ねると、
『電車の中で、老婦人がいたんで席を譲ったんだけど、「すみませんね。同じくらいに御年なのに」とかいうんだよね。』
確かに友人はシャンとはしているけれど古希を向える年齢で白髪ではある訳で、多分そのご婦人も席を譲ってはもらったんでけれど少し気分を害したのかもしれないなと思いながらお話を拝聴しておりました。
ご本人もその自覚はおありのようで気分的には迄50代くらいのつもりでいるので席を譲るにも気を使うといっておりましたが、私自身も若くはないのでその気持ちが解らなくはないのです。時折、話している相手が年上だと思って話していたら、先方の方が年下だったり、またその逆もあります。
今の時代といっては何ですが、平均寿命が50歳だった昭和21年頃を考えると、戦争があったとはいえ、十歳は若返っていると思いませんか?
時代が流れ、医療や文化が進み、実際に住みにくい時代になったと思っていても、やはり、過ごしやすい時代になったのでしょう。但し、これは今までの時代が作ってくれた歴史の結果であり、現代の環境が結果を出すのにはもう少しの時の流れが必要でしょう。
昨日、暑い事もあり閉店後皆で冷えた白ワインを開け、友人の御嬢さんにも声を掛け、夕暮れの世田谷で涼を取っておりましたが、ふと考えるとこの娘が小学生低学年の頃からの知り合いで、泣き虫であったり、友人がやっていた飲食店で皿洗いのお手伝いをしていたりと、やはりたくさんの思い出があり、不思議な気分でした。
この娘は現在は大手のワイン販売店に勤務をしており、それもあり声を掛けたのですが、飲みっぷりと言い、発言と言いすっかりと大人の女性になっておりました。その中での発言でも「結婚はすぐには考えていないけれど相手の年は意識をしない」というような事を言っておりました。
以前の日本であれば、結婚年齢を含めて、何か決まった恒常的な事があるような気がしていましたが、時が流れ、年齢ではなく価値観や生き方や目的が人間の魅力を決めたり、見栄えをさせたりするんだなぁ~と、改めて感じる事が最近多くありました。
時代や時の流れが良い面を見出すことは確かに有意義ですが、その反面、変わらない存在や考え方、価値というものを見つめなおすことも多くあり、その場しのぎの結果変わってしまった業界に携わっている者として、扱っている物の価値や存在が変わらないことへの安心感があります。
二日ほど前に、突然のご来店を頂いたお客様が
『私の持っているダイヤモンドがどうしても気に入らないので、新しいのが欲しいので引き取ってもらう事は出来るでしょうか?』
お話を伺うと昨年某宝石店で買い求めたダイヤモンドが高品質という事で求めたがどうしても気に入らない白く映るものがダイヤモンドの中央にあるとの事。拝見をすると多少ではありますが、対称性に難があり、パヴィリオンの影の部分がズレており、それが気になるようでした。
グレーディングレポートに記されている内容より、消費者であっても見た目で感じる価値というものは時代が変わっても同じだなと感じ改めて、グレードというより、グレードの使い方に問題点がやはりあるなと時間をしたときでした。説明はしにくいのですが時代の流れというものは良い面もあり、悪い面も勿論あります。しかし、何の先入観もなくダイヤモンドを見る人の目というものはいつの時代も変わらない物だと感じる一幕でもありました。
http://ameblo.jp/diamonrow
『ちょっと、頭に来ちゃった⁉』
とぶぜんとした表情。
『どうしたんですか?』
と尋ねると、
『電車の中で、老婦人がいたんで席を譲ったんだけど、「すみませんね。同じくらいに御年なのに」とかいうんだよね。』
確かに友人はシャンとはしているけれど古希を向える年齢で白髪ではある訳で、多分そのご婦人も席を譲ってはもらったんでけれど少し気分を害したのかもしれないなと思いながらお話を拝聴しておりました。
ご本人もその自覚はおありのようで気分的には迄50代くらいのつもりでいるので席を譲るにも気を使うといっておりましたが、私自身も若くはないのでその気持ちが解らなくはないのです。時折、話している相手が年上だと思って話していたら、先方の方が年下だったり、またその逆もあります。
今の時代といっては何ですが、平均寿命が50歳だった昭和21年頃を考えると、戦争があったとはいえ、十歳は若返っていると思いませんか?
時代が流れ、医療や文化が進み、実際に住みにくい時代になったと思っていても、やはり、過ごしやすい時代になったのでしょう。但し、これは今までの時代が作ってくれた歴史の結果であり、現代の環境が結果を出すのにはもう少しの時の流れが必要でしょう。
昨日、暑い事もあり閉店後皆で冷えた白ワインを開け、友人の御嬢さんにも声を掛け、夕暮れの世田谷で涼を取っておりましたが、ふと考えるとこの娘が小学生低学年の頃からの知り合いで、泣き虫であったり、友人がやっていた飲食店で皿洗いのお手伝いをしていたりと、やはりたくさんの思い出があり、不思議な気分でした。
この娘は現在は大手のワイン販売店に勤務をしており、それもあり声を掛けたのですが、飲みっぷりと言い、発言と言いすっかりと大人の女性になっておりました。その中での発言でも「結婚はすぐには考えていないけれど相手の年は意識をしない」というような事を言っておりました。
以前の日本であれば、結婚年齢を含めて、何か決まった恒常的な事があるような気がしていましたが、時が流れ、年齢ではなく価値観や生き方や目的が人間の魅力を決めたり、見栄えをさせたりするんだなぁ~と、改めて感じる事が最近多くありました。
時代や時の流れが良い面を見出すことは確かに有意義ですが、その反面、変わらない存在や考え方、価値というものを見つめなおすことも多くあり、その場しのぎの結果変わってしまった業界に携わっている者として、扱っている物の価値や存在が変わらないことへの安心感があります。
二日ほど前に、突然のご来店を頂いたお客様が
『私の持っているダイヤモンドがどうしても気に入らないので、新しいのが欲しいので引き取ってもらう事は出来るでしょうか?』
お話を伺うと昨年某宝石店で買い求めたダイヤモンドが高品質という事で求めたがどうしても気に入らない白く映るものがダイヤモンドの中央にあるとの事。拝見をすると多少ではありますが、対称性に難があり、パヴィリオンの影の部分がズレており、それが気になるようでした。
グレーディングレポートに記されている内容より、消費者であっても見た目で感じる価値というものは時代が変わっても同じだなと感じ改めて、グレードというより、グレードの使い方に問題点がやはりあるなと時間をしたときでした。説明はしにくいのですが時代の流れというものは良い面もあり、悪い面も勿論あります。しかし、何の先入観もなくダイヤモンドを見る人の目というものはいつの時代も変わらない物だと感じる一幕でもありました。
http://ameblo.jp/diamonrow