ページビューの合計

2015年5月30日土曜日

ダイヤモンドのそもそも⁉

 日本人は物事を如何にうまくやるかを考えるのが得意であるが、ユダヤ人は事の本来はという事の考え方を持っているとよく言われています。これは本質を考える時に従来の基本をチャラに考えるユダヤ人と、今までうまくやれていたからそれをさらにうまくやるにはどうするかという思考で考える日本人との違いだと思います。

 ある種、移動を前提に考えていなかった農耕民族である日本人と移動をせざるを得なかったユダヤ人との違いかなとも思います。これはよく言われる『出エジプト記』に始まるといわれるユダヤ人のリセットをする思考からくるのだと思います。

 奴隷として扱われていたユダヤ人たちが住処を捨て故郷を捨て、本来に自分達はどのような姿を求めているのかを問う旅立ちでした。勿論モーゼという本来支配層にいた同胞の発想であるのですが、モーゼ自身も今までの環境を全く捨て180度違う発想で民を導いたのです。

 日本人は品種改良も優れているし、物事を守ろうとする発想は素晴らしいと考えます。しかしそれは時として自分勝手な理屈になりがちになることもあります。ましたそれを粛々と進めるといった、大げさにせずに遂行しようする思考があります。日本の政治家や役人は正にそれです。彼らは自らの変化を好みませんし、状況が変わることに関しては冗談のように時間を掛けます。しかし、大きく変わらないことに関してはすぐに取り組みます。

その一つの例と言えるかどうかは解りませんが、多くに国の政治家は紙幣という物を信じてはいませんし、アメリカのような資本主義の国でさえ、金融や仕組みという物に関しては信用をしていません。それでは何を信じているのかというと正に『金』です。

 それぞれの国の外貨準備高の中での金の割合はアメリカの70%を先頭にほとんどの先進国はある程度の外貨準備高での金の割合を重視しています。日本はと言うとわずか3%台です。東南アジア諸国のインドネシア、タイ、フィリッピン等と比べても劣ります。

 何故でしょう?本来金本位制というものがあるように、そもそもそれぞれの国が発行をしているお金の裏付けは金補保有率だったわけですが、現在のように金融が一般化し、世界が繋がると市場としても金相場は小さなものになっていますが、そもそもの価値である金は未だに欧米諸国や海外では基本となっています。

 日本は性善説のようなものがあります。それは場所を移動しない農耕民族の国民性ともいえるでしょう。ヴァーチャルな資産をどれくらい信用するか。アナログの実態資産をどれくらい保持するかが本来の国力です。中国がいくら状況が良くても、金の生産量が世界一でも外貨準備高に対する金の保有率は1%台です。これでは中国の元を信用するわけにはいきません。

 ダイヤモンドに関しても単純に美しいというだけではないので今の価値にある訳です。そもそもの価値や、そもそもの意味とか本質的な物事での判断をした方が良いのかもしれません。

 例えば人間が幸せになる為に核兵器は必要なのか?実際には財界やそれを利用しようとする政界のりくつではないのか?等々ですね。
http://ameblo.jp/diamonrow/

2015年5月28日木曜日

宝飾業界の常識⁉

 先日、香港のショーでの売上金はどのように運んだらよいかという質問が取引先からあり、本来であれば海外との取引なので、銀行間の決済にするか送金を受ける方法が一般的なのですが宝飾業界の常識は少し違うようです。

 本来であれば展示会での現金のやり取りは厳禁という宝飾展が世界の常識なのですが、安全な日本で起きてしまった非常識の常識化がややこしさを引き起こしてる気がします。

 本来セキュリティーと保険の問題は絡むために会場での現金のやり取りはできないようになっており、それが世界の常識です。しかし、日本での主催者は出展社確保のために黙認をしてきました。それどころか一般客を集客までして、来場数を上げようというよこしまな考えがありますから、そのことには言及しておりません。勿論主催者は其れが非常識であることは解っています。

 つまり、主催者からすると、業界の発展よりはお金という事なのだとは思います。他国での開催の場合はセキュリティーのために来場者の事前登録がありますが。ビジネスのインボイスや店舗を借りている場合にはその契約書の提出も求められます。つまり、特定多数にして保険の対称とする為です。つまり、簡単に出入りされたり、不特定多数が出入りできると保険が掛かりませんから展示会のレベルとしてはあまり高くないという事にもなります。

 実際の日本最大のジュエリーショーでも盗難や紛失が後を絶ちません。一般客や実際に登録をしていない人が自由に出入りしているのですから当たり前です。億単位のものが無くなったこともありました。本来あってはいけないことですが実情は展示会というより即売会、バーゲン会場です。

 実際には出展社のレベルもどんどん下がり、土産物みたいなアクセサリー屋さんも多く目立ちます。海外からの出展業者もどんどん減り、出展費を下げたり、助成金を出したりしながらやっとの思いで欧州からの出展社を募っています。この習慣が香港のショーにも飛び火をしたのでしょう、というより中国人の性にはあっているのでしょう。瞬く間に当たり前化してしまいました。

 現在、香港ではジュエリー業界に銀行口座を新たに作ることは難しく、マネーロンダリングの温床化を防ぐために殆どつくる事は不可能と言っても良いでしょう。結果、売上金をどのようにするかという事になるのですが、多くの場合は現地の取引先にお願いをして口座を借りて日本に送金をするという手段をとっています。しかし、銀行口座はおいそれとは貸してくれませんから、よほど旧知でなければこれも難しいという事になります。

 現金の国内持ち込みはやはりそれなりに問題が発生する事です。書類等全てが整っていれば問題が無いとは言えますが、数千万円の現金をセキュリティーなしで運ぶというのは如何なものかと考えます。しかし、これには手を打つことが出来ません。その工程は間違っていなくても、本来香港のショーも現金のやり取りを禁止しており、主催者としてはそこいら中でやっているという事で黙認をせざるを得ないし、何かあっても当方は一切の責任を持たないという事で欧米とは違ってセキュリティーに関しては形だけになっているという事です。

 アジア人の気性なのでしょうか。やはり日本から広がった常識、世界の非常識というより、日本であっても非常識な事だと考えますがいかがでしょうか?

 前述の取引先の相談も問題を起こしたくないという事が前提でしたが、現金売りすることが既に問題なのであって、ある程度のリスクはしょうがないというしかありません。人命やリスクよりその場の現金という考えが根底にはあるのでしょうが自分たちが何を扱っているのかをもう少し考えた方が良いかもしれません。

 皆でやれば怖くない式が誰かに必ずリスクが来ることは過去が物語っています。盗みをするつもりが無くても盗んでくださいという状況があれば出来心も起きるでしょうし、ましてや狙っている輩にしてみればカモネギ状態だという事でしょう。毎年に日本の国際宝飾展でも盗難が後を絶ちません。しかし、余程でなければ警察沙汰にもできずにいる状況を何時まで続けるのだろうかと首をかしげざるを得ません。
http://ameblo.jp/diamonrow
 

2015年5月26日火曜日

ダイヤモンドの色⁉

昨日、お嫁さんとご来店を頂いたご婦人はお嫁さんが品物を選んでいる傍らで私に
『このお店にこんなに来るとは思ってもいなかったわ。』
とポツリ。

 実はこのお客様は一月ほど前にふらりとお立ち寄りになり
『私は小さなころから色彩のあるものに興味があり、今まで購入してきた宝石はみんな色石なのよね。でもお店をちょっと覗いたら色の付いた石が飾ってあったので入ってみたんですよ。』
と仰っておりました。
『でも、これがまさかダイヤモンドなんてねェ~』
とファンシーカラーダイヤモンドを見ながらつぶやいておりました。

 『御義母さん、私これが気に入りました。』
お嫁さんが言うと
『あら、指輪が欲しかったんじゃないの?』

『そうなんですけど、こちらのペンダントを見ていたら、夏には向いているなと思たんですよ。』

『そうなの、それじゃ、それと指輪も選んだら?』

『それではお言葉に甘えまして・・・。』
と屈託のない笑顔でお嫁さんはショーケースを覗いておりました。

 実は前日にはもう一人のお嫁さんをお連れになっていて、やはりペンダントと指輪とピアスをご購入なさっておりました。ご長男とご次男さんのお嫁さんたちでどちら可愛くてと仰っておりました。

 『こちらのお店に伺ってダイヤモンドの裸石を見せてもらって初めて感じたことなんだけれど。色の付いたダイヤモンドじゃあなくてもダイヤモンドには色があると感じたのよね』
と傍らで話し続けるご婦人は
『それも色々な色が見えるじゃあない。こんなにじっくりとダイヤモンドを見たことが無かったので驚いたわ。そうなると年甲斐もなく宝石は沢山持っているけれどダイヤモンドをあまり持っていない事に気が付いたの』と言うとお嫁さんを見ながら
『この嫁たちのは娘たちがいるわ。つまり、私の孫娘という事になるけど、なんだか急にダイヤモンドを彼女たちに残してあげたくなったの。』

 『ダイヤモンドは貴女色に染まります。と言ったコピーもあるくらいですからね。』
と私が言うと
『全くその通り。自分の心境次第で見える色も違うわね。』

 お嫁さんが商品を決めると
『それじゃあ、お昼でも食べに行こうか』
と促すと
お店を出る時に
『社長、私の物もほしくなったので夕方私だけで寄るわ。』
と小さな声で囁きました。
『勿論ですよ。是非お立ち寄りください。H様の色のダイヤモンドが見つかると思いますよ。』と冗談を言うと
満面に浮かべた笑顔をこちらに店になり
『そうね。』
と言いながらお店を後にしました。

 なんてすばらしいお嫁、お姑さんだろうと後姿を見ていると驚きました。後姿がそっくりなんです。
歩き方も・・・・・。

勿論夕方には御一人でご来店を頂きました。
http://ameblo.jp/diamonrow
 

2015年5月25日月曜日

SNS⁉

 最近ニュースを見ていて不思議に思う事があります。捕まった犯人や被害者のSNSの中でのやり取りが画面に映し出されることです。最初は参考映像なのかと思っていましたらその詳細な内容を見るとどうも実物らしい。

 実はプロバイダー等がこの内容を持っている事は解っている人も多いと思いますが、どうしてそれがマスコミにまで流れてしまうのかと考える訳です。勿論、基本的にはネット上のやり取りですからどこからでもID,パスワードさえ手に入れば訳のないこともわかりますが、十数年前まではネットが今現在のように氾濫することを一部の専門家でさえ否定的なものでした。

 二十年ほど前にメールアドレスを取得した時には多くの人に『何でそんなものが必要なの?』と聞かれたものです。勿論世間では一般化されたものでもなく、名刺に入っていたその訳の解らない英文字の字面は皆に不思議に思われたものです。しかし、それがやがて住所の代わりになるものと確信をしていたものです。

 当時はメールを行っていてもほとんど相手がいなく、宝の持ち腐れたと思っていました。しかし、今はどうでしょう。人々が考えるスピードをはるかに上回っています。つまり、誰か一人が発想をするだけでそれが実現するのに数日しかかかりません。

 先日はマイナンバー制度について問題点が多くあることも書きましたが、其れはお金を持っている人々の不合理みたいなものでした。しかし、一般的に知らしめられた方法論とシステムが公表をされ、マイナンバー制度への侵入が果たして不可能なのだろうか。答えは勿論ノーです。

 このようなシステムを考える時に外部と繋がることを前提にしている以上、重要事項は分断しておかなければなりません。しかし、以前にも述べたように、預貯金、財産まで網羅しようという事ですから問題がない訳はありません。

 私はお金がないから関係が無いといわれる方も多いのですが、それは間違いです。お金が無くても被害者になったり、加害者に仕立て上げられたりすることはある訳です。何故なら、番号がこちらからの任意ではなく与えられるもので、さらにそれは管理のために連番になっているのですから、本人をわからなくても成り済ますことはできるのです。

 重要なことは昔からアナログという面倒くさいことが必須なのです。宝物を隠すときには地図を分からなくしたり、暗号が隠されていたりと、昔の宝物でまだ見つかっていない物も相当にあります。時間短縮を出来るネットという武器はある面では強力なものですが、相手にとっても強力な武器である訳です。

 ビットコインのシステムよろしく扱っている人々も簡単にはアクセスできない様なものにしなければこのシステムはすぐに崩壊するでしょう。しかし、複雑にするのであればネットを使う必要はないのです。簡単に言うと国家が運営するSNSみたいなものですから。使用方法がちょっと違うだけですから恐ろしい感じがします。
http://ameblo.jp/diamonrow

2015年5月23日土曜日

お金持ちダイエット⁉

 昨日、前回ご都合の付かなかったお客様を対象にワイン会を行いましたが、その際にとてもスマートになられた御客様がおいでになって皆で驚いておりました。

 他の方からお話は伺っておりましたが見事な痩せ方で驚きました。なんでもある施設に行って施術をうけるのですが、電気分解で筋肉の細胞を分解し、週に何回か300グラムほどの肉をしこたま食べなければいけないそうです。

 びっくりしたのは肉を大量に食べなければいけないという事です。勿論理屈からタンパク質を取らなければ痩せる事は出来ないことは解っておりましたが、それにしてもビックリです。

 タンパク質を取らなければ筋肉が付かないので代謝が悪くなり、かえって太ります。それ以外の方法ではやはり健康に害があるように思います。

 実際に、肉を取らない宗教の国の人間は太っていることが多いし、実際に肥満も多くいます。ウエイト・リフティングの選手が筋肉をつけるために、過度な重さをわざと使い、筋肉を傷め、そしてそれをプロテインで蘇生させ、筋肉を大きくしますが、理屈から言うとそのような事なのでしょう。

 皆さんが『あの方はその度にお金を払って施術を受けているんですよ。』と聞いたので余程高額なのかなと思っていたら金額を聞いたら一回1万5千円程度という事でした。なんだそれほど高額ではないなと思い、
『お金持ちダイエットと聞いていたので余程の高額だと思っていましたよ』
というと傍らの御友人が
『いえいえ、お金持ちダイエットですよ。だって食べているお肉が高いのよ。』
というとご本人が
『だって美味しくないお肉だと食べれないでしょ。ただ、私だけが食べる訳にいかないので、家族分を買うと1キロ買わないといけないのよ一回分として・・。』
とお答えになっていました。

 確かに、1キロも良質のお肉を買うと数万円はくだらないだろうと思います。それが週数回だとすると確かにお金がいくらあってもという感じではあります。勿論の肉だけではいけないわけでそれなりのお野菜も買わなければいけないそうで、正直最初は食べきれなかったそうです。

 一回300グラムのお肉を中年の女性が食べるとなると確かに大変な事だと思いますが、それだけのお肉を食べて痩せるというのは真逆の発想ですが、今アメリカでは受けているダイエット方法だそうです。

 しかし、これは大分お金がかかりそうですね。確かに『御金持ちダイエット』であることには間違いないようですね。
http://ameblo.jp/diamonrow
 

2015年5月21日木曜日

高額所得者⁉

 現在、格差社会なる言葉が広がり、久しくなりますが一体幾ら位が高額所得者なのだろうか?一昨年の米誌のフォーブスによると富豪番付ではアメリカの1位、あの中国は世界第4位で46万人ほど、アメリカの300万人は群を抜いていますが、それでは我が国日本はとなるとなんと世界第2位180万人なんですね。驚きますが、それでは富豪の定義とはとなると、現金または有価証券などの動産をすぐに動かせる状態にある人という事になるそうです。

 にわかに信じがたいのかもしれませんがアメリカは人口の約1%でよく言われる1:99になりますが、日本は約7%ほどになりますからアメリカほどの格差社会ではないといえます。中国に至っては共産主義を掲げていることを考えれば論外とも言えるでしょう。確かに現代の中国人は何千万人単位で世界に出ていますが、国内ではあまりお金がかからないという事も考えあわせなければいけませんので、バブル時代の日本とは単純に比べることはできませんが、やはり日本のバブルはすごかったんだなぁと思わざるを得ません。

 ところで、現在行われている国会の一部で経済諮問会議なるものが行われていますが、何が行われているかというと、『高額所得者』の介護保険料、病院での保険料負担の値上げ、また年金の支給額の半減などが提案されています。『一寸待ってくれ‼』それをカバーするために消費税を上げるといったんじゃあないのかい。…と言いたくなるような内容です。

 アメリカで先日行ったアンケートでは白人と黒人の間には所得の格差があるという事で発表がありました。白人家庭の年収640万円に対し、黒人家庭の420万円という格差でやはり差別はあるという事でしたが、日本の平均年収は290万円ほどとなっています。

 ここで問題です。現在経済諮問委員会で討論をされている日本の『高額所得者』の基準はいくらだと思いますか?答えを聞いてびっくりしない人は余程の低所得者かとおもいます。
なんと『280万円』だそうです。

 日本の生活保護世帯の年収は240万円ほどですから、何をかいわんやです。日本の政治は何を考えているのでしょうか。政治を行う時の基準が全てにおいてずれているとしか考えようがありません。自分たちはいくらの給料と経費をもらい、年金が付いているんだと思うのか、少しは考えた方が良いのではないかと思います。

 確かに家があり、食べ物を確保できていれば年寄りに280万円は十分かもしれません。しかし。家賃を払いながら生活をしている人たちもいます。年金の月6万5千円を半減し、保険料や年金分を倍増するなんという考え方はどこから来るのでしょうか。公務員の年金負担や控除を税金からの補てんをなくするだけでも多くの資金が出てくるではないかとも考えます。

 日本の高額所得者は世界の低額所得者と言われてもしょうがないと思います。経済大国日本での未来はあるのでしょうか?そんな中でのマイナンバー制度はどこまで国民の懐を管理し、搾りち切れば気が済むのだろう。因みに諮問会議の議案の殆どは役人が作っている事も忘れてはいけません。

http://ameblo.jp/diamonrow

2015年5月20日水曜日

ペットとジュエリー⁉

 今朝、TVを見ていると、ペット病院が小児科より多いという話題やもろもろペット話が出ておりました。

 ペットが子供の数より多くなっている事は知ってはおりましたが、内容を見ていてこれほどとはと感じた次第です。肉球のスキンケアやネイルアートはちょっとやり過ぎかなという程度で見ていたとしても、ぺットの保育所まであるとは。なんでも仕事に行く際に一匹(一人と言わなければいけないのかな?)にしてはおけないという事で仕事に行く際に預けていくそうです。

 まるで子供のようですが、その費用は年間50万円だそうです。週3回で教育プログラムが付いていうそうです。『しかし‼』であります。確かにペットは家族というのもわかるし、子供と同じようなケアが必要であることもわかります。

 最近は2匹目のワンちゃんを買ったので目を離せないから展示会にはしばらくいけないという話も聞いたことがあります。

 バブルの頃でしょうか。ワンちゃんのペンダントを10ctのダイヤモンドで造ってほしいという依頼がありました。勿論トッピンではありませんが、当時はタダの金持の道楽という簡単な理解をしておりました。又、そのような傾向もありました。

 しかし、現代のそれはちょっと事情がちがうようです。つまり、以前の方達はそれは其れとして、自らの物も購入しておりました。また、ペットの世話もそれなりにお手伝いさんや何かにさせておりました。

 現代の方達は自分にはお金をかけなくてもペットには、という方達が多いように思います。同時にペットさえも感情のある飾り物のように考えている人々もいるようです。ある種ペットも自分を表現するものが如く、考えている人も多いように感じます。勿論、家族として情を持って接している人々も多いのですが・・。

 ただ一方で、家族を持つこともなく闇へ葬り去られるペットも多くいいると聞きます。勿論、悪質なブリダーが多いという事も言えるのでしょう。本当に動物が好きでビジネスを行っている訳ではなく、お金だけのためにという事なのでしょう。これもそれなりの需要があるからでしょう。

 飼い主にしても、年老いたペットをどこかに放置したり、処分に出したりという話も聞きます。とても生き物を扱っているようにも見えません。ジュエリーの業界にも決してジュエリーそのものを好きなわけではなく、ただお金になればという事だけを考えている業者も多く言いますので他人事とも思えません。

 何事もそうですがビジネスだったり、取り扱っている物の本質を理解し、それに沿った扱いやビジネスを行うためには、やはりそのものを好きであることが絶対条件になり、手渡した後の事もちゃんと考えたビジネスを行う事がプロの仕事なのでしょう。

 勿論、それは市場にも責任はありますが、一番をそれを扱っている人たちのレベルではないでしょうか。ただ、多くの若者たちが自分へのお金を使わないことや投資をしない傾向にはこの話題を見ながら違和感を感じたことではあります。

 もしかしたら何かからの逃げ場になっているのかなぁ~、なんて思うのは考えすぎでしょうか?
http://ameblo.jp/diamonrow
 

2015年5月18日月曜日

処理石その2⁉

 前回に続いてなのですが、誤解をして頂きたくないのは処理石を否定しているのではなく、正しい表現を使う事が大切だという事です。

 宝石の1丁目一番地は宝石の条件です。美観、希少性、耐久性、携帯性、換金性とある条件をどれ位のレベルで満たしているかという事です。美観はあくまでも其々の主観がある訳ですが誰もが認める美しさが無論大事ですが、希少石であってもアレキサンドライトなどは好みが分かれます。

 また、希少石であったとしても耐久性に問題があるアウイナイトなどもあります。また、ほとんどの色石に関しては昨今の買取りブームの中でも評価はほとんどありません。勿論買取屋さんの殆どが素人ですから評価が出来ないという事もありますが・・・。

 そんな中での処理石は換金性という意味ではほとんど意味を成しません。しかし、販売時には
あたかも、最高級品のごとくというか、本来であれば天然石としての評価を処理石にまで転用しているという事実は消費者からの疑念を招きかねないという事です。

 前回書いたように本来であれば非処理である天然石に関されている『ピジョン・ブラッド』という最高色に冠する言葉を処理石にまで広げたら宝石の意味がなくなる訳です。他にも真珠の『花玉』なる表現も同じことが言えます。本来であれば競り市での最高級品質でその年の価格を決めるための基準珠の呼称であって、手を加えている物に使用する言葉ではなかったはずなのにいつの間にか加工品の評価に使用をされるようになってきました。

 何事においても業界寄りで物事を決まることはやむを得ないと考えますが、本質的な価値を揺るがすような対処をする事には疑問があるという事です。勿論、原則を守るとほとんどの人がビジネスを行えなくなるわけですが、解釈を広げる事により本来であれば宝石を扱うのはどうかなと思う人たちまでが業界で幅を利かせている事は憂慮すべきことでもあります。

 なにより本来の価値を無視するような表現は慎むべきであり、本質的な価値は大事にしなければなりません。結果的には産地偽称や誇大表記と同じ事になりますから、決して良い事ではありません。

 常々、言っておりますがダイヤのグレードのしても絶対的なものではありません。しかし、基準として1メートルが100センチぴったりではなくても95センチ~105センチの範囲内であれば目安としてセーフだと思いますが、85センチから115センチもしくはそれ以上を1メートルという表記の中に収めるには違和感や疑念がありすぎます。これらから距離を置いた方が無難というふうに消費者が考える事は自然な事です。

 大事なことは大切にしなければなりません。そして、大切なことは大事にしなければありません。
つまり、運転免許は確かに車より後にできたものです。しかし、それは安全に必要なもので秩序を守るためであり、車の発展のためであります。それぞれの表記やレポートも本来の宝石に誤解を招かないようにするためであり、宝石の発展のためにあるべきです。

 処理石から少し話がずれましたが、処理石は色々な意味で誤解を招く要因でもありますのでしっかりとした表記とレポートが必要なのです。
http://ameblo.jp/diamonrow

2015年5月17日日曜日

処理石⁉

 常日頃の展示会等を見ていると疑問というより不審に思う事が多々ある中で特に気になるのが処理石の問題です。勿論、宝石ですから何らかの処理をしているものは多くあるのですが、そろそろちゃんとしたガイドラインが必要なのではないでしょうか?

 宝石とは本来天然であることが前提にありますが真珠のように養殖物もあります。真珠を宝石といって良いかどうかは別にして、一般的には宝石としてというより真珠そのものとして認識をしている方が実は多いような気がします。

 真珠などは特にそうですが、色素を異物で添加しているにも拘らずエンハンスメントという付記がなされています。エンハンスメントとは宝石の規定としても石が本来持っている美しさの潜在的なものを引き出す処理となっていますが、色を添加することがそれにあたるとはとても思えません。

 色石等に関しても外的要因(熱、放射線処理)を与え、石本来の美しさを導いたとしても過度の物や後日経年変化をするかもしれない物を宝石として良いのか等々ありますが、さらに、本来であれば手を加えない天然の色そのものを評価するべき表現を処理石まで広げるなどはもはや消費者に対する裏切り行為とも思えます。

 ルビーに関してはおおむね世界中でピジョンブラッドという表現はミャンマーのモゴック地区で採掘をされた最高級の色の物を指していましたが、現在では所により採掘場所ではなく色合いそのものの表現としている場合もありますが天然であることを条件にしています。しかし、日本では処理石であってもそのような表現を使っている業者もいます。

 こうなると歯止めがききません。自らの都合に合わせて表現を変えているのですから以前購入をした消費者にしてみたら詐欺にあったようなものです。これらの広がりを本来の宝石商の人々は憂いていますが、現在のように展示会主流の催事屋さん達が販売の中心になると広がりを抑えようもありません。

 ここいらで日本ジュエリー協会などがちゃんとしたガイドラインを示す必要があるのではないでしょうか。その事がジュエリー協会にとって都合が悪いなどとは言ってほしくはない物です。
 

2015年5月15日金曜日

蜜蜂の箱⁉

 ビジネスの帝王カーネーギーの言葉に『蜂蜜を欲しければ蜜蜂の箱を蹴飛ばすな‼』という言葉があります。これは他の言葉にいくらでも置き換える事が出来ますが、手に入れたいものがあればそれを侮辱なり卑下するようなことをしてはならないという事です。

 人は自らの意思で動くもので、決して人の意思で動くものではありません。もし他人の意思で動くとしたら何かの代償がそこにあり、報奨なのか銃による脅しなのか、何らかの影響を駆使している訳です。

 そして、影響を与えている人間は決して自分が間違っているとは思ってはいません。善良な事をしている人であれ、極悪人であれ、その行動は自分にとっては正当であると考えている訳です。

 つまり、何が言いたいかというと、何かを成功をしたければ、その何かを損なうような行動をとってはならないという事ですが、その場の売り上げを作る為に本来の価値を損なうような売り方をしてはならないという事に当てはまる訳です。

 今回参加をしていた展示会である業者の社長が『綺麗事だけでは仕事になりません』という言葉を吐いておりました。それは極端な値引き攻勢をかける事への批判に対してであります。これは明らかに勘違いで、消費者をまやかす様な売り方にこの言葉は当てはまりません。

 一つ間違えば詐欺のような売り方も本人にとっては理があるのでしょう。しかし、その売り方自体が本来の価値を損なうものであれば、他の同業者に対しても利益を損なわせている訳です。この辺の考え方は既にその人間性となるので、仕事だけの考え方ではなく他の人間関係に対しても同じような考え方をしている事が容易に想像できます。

 自らの利益を損なう訳ではない過度な値引きは、考え方によっては脅しに近い影響を消費者に与え、本来の消費者に意思による決定ではなく、外的要因を行使してのものですから後々良い影響がある訳がありません。現にその業者の参入と集客数の半減期間が比例している事は単なる偶然とは思えない諸事が多々あります。

 理解をしているかどうかは別にして『蜂蜜が欲しければ蜜蜂の箱を蹴飛ばすな‼』という言葉はやはり、ビジネスの帝王が提言する通りだと改めて感じいる訳です。宝石は信頼と誇りです。それを損なうような行動や発言はやがて結果となって現れるでしょう。『盛者必衰の理(ことわり)現す。』
一時良くても永続性がなければ必ずや没落をしていくものです。

 彼にあえて言葉を送りました。
『君はまだ若い、将来のためにも市場は大事にしなければならない。』
彼の一言は
『ダメになったら、他の業種を探します。』
でした。

その一言へ
http://ameblo.jp/diamonrow

 

2015年5月9日土曜日

ビッグサイズ、ダイヤモンド⁉

 先日、イスラエルより磨り上がりで10CTSアップになるところが数個来月から再来月にかけて上がる旨の連絡があり、少しテンションが上がっているところですが、ここ数か月卸の方の御客様より10ctsアップの依頼があり、断り続けていたところだったからです。

 特に優良店の小売店さんになると依頼をすれば何処からか品物が出てくると思っているところがあり、簡単ではないと説明をしてもなんとかなるように思っていらっしゃるようです。

 勿論、簡単ではないという事は流通在庫が無いという事もありますが、多くのお金を持っていらっしゃる方のところに流れると手放すつもりもないでしょうし、いつも言う事ですが、お金持ちよりダイヤモンドの方が少ないので、お金を持っているからといって手に入るものでもありません。

 多くの場合、大手小売店や百貨店等の上客の場合は言えば用意をするもんだと思っているので、ややこしいのです。購入に関して『イエス』か『ノー』しか売る側が答えを求めてはいないところがあります。条件が付くのであれば無理には売らなくても良いと考える場合が多いのです。

 現在でも地金の値が下がりきらない理由として、現物での利益確定という要素もあり、バーチャルな金額や価値より、よりお金を持った人々は現物確保にはしる傾向があります。勿論ダイヤモンドも当然その対象になりますので現況がある訳です。

 一般的に大粒ダイヤモンドに関しては研磨上がりに2~3カ月かかることも少なくなく、大きさや形によっては半年ほどかかる場合もあります。ましてや現状のようにマニュファクチャの利益が少ない場合には小さなサイズを研磨しているより、大きなサイズの物を研磨したいと思っているので、原石自体も取り合いになります。

 原石の取り合いといってもサプライヤーが大手に限定をされますので沢山ある訳でもありません。当然原石のオークションは価格が上がる傾向にありますから、研磨石も当然価格が上がります。

以前であれば、流通在庫も同じようにオークション等に出てきたので量的にも少ない感じはしていませんでしたが、現在では景気が良くないといっている割には、希少石や大粒のダイヤモンドに関しては価格が下がることもありませんし、物も出てはいません。

 そんな中の朗報ですから、この情報は大事にしたいと考えています。いつもであればサマーバケーション前には大粒サイズが上がることは少なかったのですが、これも現状によるものでしょう。何より今から楽しみでしょうがありません。

http://ameblo.jp/diamonrow/ こちらもどうぞ。
 

2015年5月7日木曜日

ジュエリーシーズン⁉

 ゴールデンウイーク終わり、一部の人を除けば今日から仕事がスタートするわけですが、私たちの業界のジュエリーに関しては今月は実質的年間のスタートになります。

 スイスのバーゼルフェアーはその年の新作の発表がほとんどですが、今月末からスタートをするラスベガスのJCKショーが実質の仕事初めになるのでしょう。欧米諸国の年間売り上げの半分以上が年末の11月、12月に集中します。その為に今月のラスベガス、ヴィチェンツア、来月の香港ショーそして、7月のJAニューヨークと世界の大手小売店はこの時期に発注をし、10月から11月の納品を受ける訳です。

 私自身も二十年近くに渡って、ラスベガスやJAニューヨークのショーに参加をしてきましたが、当初は殆ど日本の企業は参加をしておりませんでしたから、戸惑う事も多くありました。納期に4~5月もらえるのは良いのですが、日本の常識から言ったら長すぎますので最初は段取りに戸惑い、回収の問題を考えたりと頭を抱えたことを覚えています。

 後半はスタッフにも恵まれ、スムースに言った部分と中々難しい部分とがありましたが何とかそれなりの期間をやってきました。欧米諸国は昨年比とか、前月比なるものを日本のように意識がありませんから、どこの時期に勝負をかけるといった考えで年から年中売上を求めるといった事はありません。

 ただし、足りなくなったので急に納品をしてくれといった緊急状態は常に起きます。思い出すのは2001年の事です。その年のラスベガスは注文も多く気分を良くし、9月から製造をはじめ10月からの納品を控えているだけの状態でした。

 そこに起きたのが9.11テロ攻撃です。状況は皆さんが知ってのとおりですから割愛しますが、その月末、多くのキャンセルが入ってきました。特に冬のシーズンに繁忙期を迎える西インド洋諸島の小売店からのキャンセルが相次ぎ頭を抱えていました。

 連絡を取ると年末のカリブ海クルーズのキャンセルが相次ぎ、観光客が見込めないとの事でした。事態が事態ですから、こちらの方も飲まざるを得ないわけです。しかし、びっくりすることになるのがそれから2か月後です。

 発注が次から次と入ってくるわけです。それも1週間後とか2週間後といった納期の殆どない物が多く、事情を聞くと観光客の予約がどんどん入っているとの事でした。理由はあまり日本人には理解が出来ないことかと思いましたが、短期間のテロ犠牲者の遺族に対する保険金の支払いだそうです。

 つまり、多額の保険金を手にした遺族たちが亡き人々の思い出創りという事で旅行に出るという事です。勿論この現象はニューヨークでの買い物にもこの現象は出ていたのです。つまり、モーニングジュエリーとしての購入であったり、理由は様々ですが。しかし、これはアメリカだけでの現象ではないことが後日理解が出来ました。

 東日本大震災後の東北地方でのジュエリーの売り上げが好調であったことも理由は同じような事でした。この事に関してはそれぞれのお考えがあるでしょうから何とも言えません。

 本来であれば、日本でのお中元、お歳暮時期、欧米での年末商戦と一定の時期がジュエリーのシーズンとされてきましたが、今は他の要因が加わり必ずしも、恒例の時期が繁忙期とは限りません。今年の日本ではマイナンバー制度の始まる秋の時期の前が繁忙期になるやもしれませんね。
http://ameblo.jp/diamonrow
 

2015年5月4日月曜日

思い出のスイッチ⁉

 ゴールデンウイークも半ばですが、私は相変わらず、オフィス通いで明け暮れていますが、今日久々に車でFMを聞いていたら、懐かしい曲が流れてきました。

 1960年代の曲だとは思うのですが、最近車のCMでも流れていましたが、エンゲルト・ベルト・フナパーリンクの『クワンド・クワンド・クワンド』という曲です。

 1970年代半ば、アメリカは西海岸に貧乏学生として行っていたのですが、車社会でクーラー無しでヒーターも壊れているような車で唯一の贅沢はカーデッキでした。勿論、カセットテープを買うお金も余分には無かったかなかったのですが、今では有名なタワーレコードがサンセット通りにあり、『SALE』という言葉を見て寄ってみると、ワゴンの中が山積にしたカセットテープが所狭しと置いてありました。

 一番安い値札の付いているカセットテープを見つけると$2.50の文字が・・・。当時はカセットテープは新品で$15前後でしたから思わず覗き込みましたが、そのカセット以外の$2.50は見つける事が出来ませんでした。最初は読みにくかった歌手名もやっと読め、そういえばNHKか何かで聞いたような名前だなと思い、その曲、歌手というより車で音楽を聞きたいというだけで、購入を決めました。

 車に乗るとすぐに封を切り、デッキにカセットを挿入するとなかなか耳に心地よい音楽が流れ、南カリフォルニヤにあった曲が多いなと思いながら聞いておりました。それからというものは毎日聞いており、軽快とは言えなかったオンボロ車に乗りながらでも南カリフォルニアの青い空と背の高いパームツリーに囲まれながら走る気持ちの良さは格別なものでした。

 自分がこの道に本格的に入るキッカケになった時にも、とある人物に会う為にいつものように車でたった一本のテープを聞きながら向かったものでした。

 今朝方、車で音楽が流れてきた瞬間に、40年近く前のあの時間にタイムトリップをしたのです。ドライブをしている場所は環八ではなく、完全にビバリードライブで周りの空はどこまでも蒼く、自分が向かう先は声をかけてくれたダイヤモンド・ディーラーのオフィスでした。

 頭の中は一瞬にして心地よい幻想というか記憶の中に戻り、なぜか高揚し、やる気が出てきた瞬間でもありました。頭をその時代から現在に至るまで様々の状況が思い巡らされ、そこに自分の原点があったような気がしました。

 願望でもあるのかもしれませんが、あの時代の、あの気持ちに戻りたいとどこかで思っているのかもしれません。自由に飛び回り、自由に未来を見ていた時に一瞬でも戻れたことは貴重な経験だったと思いました。自分にとっての思い出のスイッチは40年目の曲だったのですが、それが未来へのスイッチにもなるのだと改めて感じた気持ちの良い瞬間でした。

2015年5月1日金曜日

ダイヤモンドの価格幅⁉

 以前、マイナンバー制度の触れたところで、ダイヤモンドを財産保全で持つとしたら幾らくらいのものが妥当かという事とサイズ、品質という所である種の可能性を持つガイドラインを示そうというふうに触れました。

 まず最初にラウンドブリリアントという事で触れれば、オークションとしては1ct前後のものも結構出ていますが値上がりも含めた可能性に重点に置くとどうなるのでしょうか。

 2ct以上という事を前提で考え、最初に触れなければいけないのはクラリティです。例えばですがグレードとしてGIA(米国宝石学会)基準で考えたとしても仮にVS₋2として考えたときに、SI-1のプラスから、VS-1のマイナスの範囲で考えなければいけません。単純に言うと目安としてもこの範囲はレポートでVS-2と謳われていても5段階くらいに価格では分れます。

 この辺のところは、Dカラーという事を前提にすると輸入価格で1ct当たり1段階$200前後の違い(平均現段階)が出てきます。とするVS-1マイナスとSI-1プラスの差で考えると5段階として$1.000の違いに更に2ctですから$2,000の差が出てきます。これが現在の日本での平均小売価格で差が販売方法にもよりますが為替を考慮すると50万から100万円の差になります。

 これが更に鑑定機関も違うという事になると数百万円の差はすぐに出てきます。これがSIクラスになると価格は別にしてもっと大きな差が出てきます。オークションで見ていると同じグレードが必ずしも同じ価格では落ちていません。いつも言う事ですがグレードというものはあくまでも目安にすぎません。

 VS-1以上になるとその誤差は小さくなります。特にIFであれば内包物が有るか無いかの差ですから簡単です。つまり、クラリティが下にいけばいくほどその誤差は大きくなってきます。そうなると将来的に見ても誤差の少ないのもの方がリスクが少ないという事になります。

 勿論、大きさも誤差がほとんどない訳ですから、時差があっても問題ではありません。つまり、品質を条件にするものであれば上質なものを、大きさを条件にするのであれば大きな物をという単純な事になるのですが、その具合は何処で定めればよいかという事ですが、大まかではありますが2ctであればVS-1以上、3ct以上であればVS-2以上、逆にSI-1プラスの物であれば5ct以上という目安ですがこれはあくまでも一つの基準のDカラーでという事になります。

 GIAであっても時期や場所によってのグレード誤差はありますので、他の鑑定機関となるとカラーグレードやクラリティグレードには条件を付けなければいけません。その為にダイヤモンドは経験を含めたフェアなダイヤモンドディラーが必要になってきます。その為には上質なオークション会社に委託をする事が一番良いでしょう。(販売をする時には)

 現在のような知識も経験もない買取屋さんが多くいる時には目安である物を探して、その範囲での買取が難しければ売らないことが無難でしょう。近いうちに適正価格を提示したいとは考えています。
http://ameblo.jp/diamonrow  こちらもどうぞ‼