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2014年9月13日土曜日

September, 11 ⁉ その2

 その年の12月に入ると米国はじめカリブ海の取引先より大至急品物を送ってくれとの注文が相次ぎどうしたのかと思っているとカリブ海の島にある宝石店のオーナーから連絡があり、年末年始のカリブ海クルーズのキャンセルが相次いでいたのだが、12月に入り再予約が殺到しており、その対処だという事でした。

 このオーナーの話によると9月に起きた事件の概要と犠牲者がはっきりしてきたので保険金が相当額市場に出回ってきたという事で、実際にNYの宝石店もいつになく、クリスマスセールが前倒しでやってきたような感じだと他の取引先も複雑な思いで述べておりました。

 購入理由は亡くなった人々への思い出として宝石を求めるという事ではありましたが、まっとうに考えるとモーニングジュエリー(追悼の為の宝飾品)としては間違った考え方ではないのです。
 

 在りし日の人への思いとして忘れないために永遠のシンボルでもある宝石は西洋的には間違った考え方だとは思いません。前提としては宝石となりますので、単なるデザイン物のジュエリーだったり、宝石素材以外のものはあまり使われません。

 宝石以外の素材は瞬間的なものが多く、実際には価値のある物は殆どありませんし、耐久性という意味でもあまり優れているとは言えません。作家や職人が死んだとしてもそのまま葬り去られるものになるので向いているとも言えません。

 勿論、宝石はある意味その人の事を自分自身や子孫が憶えていてくれるようにという趣旨もある物なので、耐久性や大事にされる価値のある物でなければ意味がないのです。

 つまり、普通であればあまり詮索の意味のない事なのですが、保険金が絡んでくるとやはりちょっと考えてしまいます。

 実際に東日本大震災後に関しても、その後東北地方では宝石が相当数売れたという事を聞いております。人間という生き物の性とでもいえるのでしょうけれど、少し考えさせられてしまいます。
 

 勿論、色々なことが起きるので現金を持っていてもしょうがないという意識からそちらの方向へ意識がいった人々も多くいます。

 しかし、宝石の話は別にしても冷戦が終わり、テロの時代に入り、はたまた、新たな冷戦がはじまろうとしている現代は混迷の時代を迎えるのでしょうか?

 だとしたら、宝石も新たな時代を迎える可能性があるのではないでしょうか。

 いずれにしても、ウクライナ、ISIS(イスラム国)、イスラエルと様々な形での変化は第二の
SEPT,11thを迎えなければ良いなという懸念を持たされる状況であることは間違いがありません。

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