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2014年9月20日土曜日

王道⁉

 香港から帰り、改めて感じたことがあります。展示会場は香港島の本会場と空港に近い別会場とになっていたのですが、以前は別会場にはアクセサリーぽい物やよくデザイナー物と称してシルバーと半貴石の組み合わせで1万から2,3万円のジュエリーといった、本筋から離れたものを扱っている会場でしたから人影も少なく、見てもしょうがないかなという程度でした。

 今回、別会場ではダイヤモンドや貴石類の裸石等が中心であったせいもあり、かなりの賑わいでした。下手をすると本会場の一部よりも人が多い感じでした。

 香港では会場だけではなく、市内のブランド店や宝飾店を見ることも多いのですが、それらの宝飾店の共通しているところは宝石をメインにしたジュエリーが多いという事です。一方、展示会場では大方がデザイン優先でどういう風に使うの?・・と思うような物やいかにも売れ筋を狙っているといった、いわゆる魅力に欠けるようなものが多く、私自身も別会場の方が迫力もあり、見ごたえがある別会場に時間を費やしました。

 王道としての宝石が中心のものがやはり見ごたえがあり、本会場でもグランドホールに飾られたものは、やはり目を見張るものがありました。特にトータル200ctsを超えるダイヤモンドネックレスは見ていて飽きない物でした。もちろんお金を出せばという事になりますが、決してそういう意味ではなく、王道としての宝飾品はやはりあります。

 街中にもそれほどの高額ではなく、ダイヤモンドが中心の宝飾品は多々ありました。これらを王道としたときに、それ以外のジュエリーが生きるのだなという感じがしました。つまり、王道があって、はじめて売り方や価格の付け方に疑問が残るような物であっても売れるのだなという感じです。

 もし、王道がなければそれらの商法はなり立たないという事ではないかとも思います。価値のある物があり、それらに真似たものが初めて商圏を得るのだという事ですね。ジュエリーの語源の一つにジョーカーという言葉があります。正しく、人々の心をもてあそぶという意味ですが、其れだけでは成り立たないものでもあります。

 本物がいて、はじめて物まね芸人が成り立つという仕組みと似ているような気がします。物まねとしての芸を究めると芸術となりますが、その域まで行っていない芸はただのまやかしです。

 まやかしかどうかは消費者の判断ですが、その判断を鈍らせるような販売術も良くはないですが、王道の販売技術を身に付けることはやはり基本となることだなぁ…とつくづく考えました。

 スポーツ選手は才能もそうですが基本的には体力です。基本のないものはいずれ終焉を迎えることになります。

 今後も王道を進む気持ちを持ってビジネスを行えればなあ・・と思った香港出張でした。

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