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2013年1月4日金曜日

ダイヤモンド・イヤー!?

 明けましておめでとうございます。

 本年もご購読頂ければ幸いです。

 さて、昨年はこのような景気にもかかわらずボチボチとすごさせて頂きましたが、色々と考えさせられる一年でもありました。

 何故、宝石屋さんと言われる人々が色眼鏡で見られるのか?簡単な答えは必ずしも消費者が宝石を購入している人々が本来の宝石商ではないという事ですね。つまり、本来宝石を扱っていなかった方達から買い求めており、結果その販売方法を通してそれらの人々を胡散臭く感じているという事なのかもしれません。

 三十年ほど前から呉服屋さんや、商社が業界参入をし始めてからというのもはその前までの業界とは一転し、呉服屋さん方式の値引販売が横行するようになり、本来ついている価格を前提としない価格設定をするようになりました。

 当時の呉服屋さんは販売力があるものの洋装が進み、本業だけでは食べていけなくなり宝石に目を付けました。価格があってないがごとく勘違いをして参入をしたのですが、その結果宝石業界では考えられないような価格設定が行われてきました。

 呉服業界の販売方法の値引きを前提に価格設定が設定され、さらに掛け売りが前提となるのですからその価格設定は驚くようなものでした。

 しかし、当時の宝石業界は一部の大手がシェアを占めていたので、小規模業者は販売力のある呉服業者と組み展示化販売へと傾いていき、多くの販売方法が値引きを前提とした販売が宝石業界のある種のトレンドにもなりました。

 勿論、商社の参入も大量販売、価格競争を促す、要因にもなりましたが、その前提がダイヤモンドの4Cでした。4Cが経験の少ない宝石店や販売業者にとって一定のものという誤解を前提とした販売方法をとっていましたのでやはり4Cを前提とした価格競争が行われ、他の宝石も同じうように販売が行われてきたのは御承知の通りです。

 実際にはダイヤモンドの小売価格は4Cで決まる訳ではなく、他の要素(販売形態等)で決まる物で、色石に関しても処理石かどうかという要素やネーミング等の変化が多く入ってきて必ずしも大きさや色だけでは決まる訳ではない事がほとんどです。(説明としては十分ではありませんが)

 昨年来より競売やオークション等で大きめのダイヤモンドな価格や一般の方が業者側に販売をする形が明らかになりつつあります。消費者は何軒かの業者に価格を提示させ高額のところに販売をすれば良いし、業者も逆流するダイヤモンドを販売する形も以前よりは市場の抵抗がなくなりつつあります。

 ダイヤモンドの販売方法は今年もっと多種にわたってくる気がします。以前にも書きましたがダイヤモンドの新しい時代が来る夜明け前の予感がします。

 ダイヤモンドに携わる人々のあと一歩の努力でビジネスが変わります。ダイヤモンドの本来の市場ではデフレーションは起きてはいません。むしろインフレーションが続いています。消費者が幸せを感じるような販売方法を試みましょう。

 ダイヤモンドは不変ですが、ダイヤモンドビジネスは変わります。

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