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2014年10月27日月曜日

結果と準備⁉

 ここに三つの言葉があります。
1.目的という結果が明確であれば準備が合出来る。つまり、準備がなければ結果は出ない。

2.準備とは情報という学習と経験がなければ出来ない。それは情報がなければ準備が出来ない       
  という事である。

3.体験と学習は与えられるより臨む方が中身も濃く、楽である。

 これらの言葉はそれぞれの場面で使われた言葉ですが、ロスチャイルドをはじめ多くの著名はユダヤ人が『情報は利益である』と言っています。

 ロスチャイルド家の創設者と言っても良いマイヤー・ロスチャイルドは5人の息子をロンドン、フランス・ドイツをはじめ世界各国に配置し、情報を誰よりも早く手にし、それらを使い財を手にしたことは有名です。

 情報は誰かの手により公開された時点で風化を始めるものです。情報は自らが学び、経験したことが一番強いし、間違いがない訳です。そして、それを使えるのは本人のみです。

 これらの言葉を聞くと特殊な事と思われがちですが、普段の仕事の中にも沢山の自らが手に入れることのできる情報があります。例えば小売業であれば消費者の情報は観察と分析により得ることが出来ますが、何げなく過ごしていては何ら情報は得ることが出来ません。

 つまり、売り上げという結果を求めるのであれば、準備が必要でその準備をするのであれば、消費者を学び、分析をすることが大事で消費者から得られる何気ない情報を無視していては結果には結びつかないという事です。


 回りくどい言い方をしておりますが、消費者は以前から宝飾業界に対してある種の信憑性を持っていなかった事は多くの業界関係者は知っていたはずだし、働いている人間も業界から出たらほとんど戻らないということを考えれば明確です。

 今、業界の一部のアカデミックな方たちの間で、色石鑑別に原産地証明を付けようという動きがあるようです。そして、すでにダイヤモンドでは少しづつですが、グレードの共有をはじめ正確さを合わせようという動きもあります。これらの事は関係者は皆色々な意味で懸念をしていたことを形にしていこうという事だと思います。つまり、宝石の信頼をより戻そうという事です。

 今までは消費者の懸念を払拭しようという動きが少なく、結果業界の業績の低迷というところが続いてきました。しかし、今後は消費者に正しい情報を開示するという業界からすれば準備の部分をきちっと行い、さらなる進化と結果に向かってい進むようになれば良いなと考えています。

 自らが行動を起こし、自らしか持たない情報をフルに生かし、それを結果に生かしたいものです。

2014年10月23日木曜日

法則⁉

 先日のセミナーを受けた方からの質問があり、
『売れない展示会というのは何か原因がありますか?』
という質問がありました。

 売れない展示会というよりも、宝飾品の展示会の創設期に、叩き込まれた基本として、

1.展示会の全貌を入口で見せないようにする。
2.展示会の動線は会場の左回りにする(時計の逆回り)
3.動線を長くする。
4、動線の途中に障害を作る。
5.スタッフはスーツの着用。
6.女性販売スタッフはパンツスーツおよびビジネススタイルは避ける。

といったようなことを指導されました。これらをどれくらい踏まえているかという事になるのかもしれません。また、前回書きましたが其れについてどれくらいの準備ができているかという事だと思います。

 一つ一つの理由として人間は日常から離れたときに装飾品等の購買意欲を掻き立てるといったものが 1.の理由の一つになるのですが、外の日常から見えない処にアプローチをする期待感と驚きの高まりにより日常と違う世界に入る演出をし、会場に入った瞬間に非日常を感じるのです。また、感じてもらわなければなりません。

 次に 2.に関しては人間は心理的に心臓側から回るようになっているそうで、確かに左周りは違和感を感じてしまいます。その為に動きが鈍く滞留時間が長くなるわけです。勿論、販売確率は高くなります。

 3.に関しても2、と同じ理由で滞留時間を稼ぐといった意味ですが 4に関してはそこに興味深いものがあるかどうかを凝視する時間を創出するといったことになります。

 5.は信頼性を高めるといった狙いがありますが、車のこない交差点で赤信号の際にスーツで渡るとカジュアルな服装で渡る人の3倍以上の人が誘導されるというデーターがあるそうです。つまり、人間は心理的にカジュアルな服装よりもスーツ姿に権威を感じ、信用と信頼をするという事です。

 6.に関しては多くのお客様は女性なので販売をするスタッフに着用をイメージするという事です。つまり、アパレル等ではよく行われている事ですが、そこのブランド品や販売品を身に付けることにより商品をイメージしやすくするという事ですので、その演出が出来る服装という事になります。

 そのほかにも売れない展示会の多くは結果としてトレーの上に多数の商品を乗せたり、関連性のない商品が乗っていたりしますが、これは商品の価値を下げるだけではなく、商品を傷め結果的にはお客様の迷いを誘うのですからもっともやってはいけない販売方法でしょう。

 つまり、多くの場合は販売員の経歴のなさや知識の浅さからくるものなのですが、販売を大きく妨げている事は間違いがないでしょう。

 また、以前から述べてもいることですがグレードの問題です。多くの顧客は女性である訳ですが、
女性脳と男性脳というのがあることはご存知方も多いのですが、男性脳はデーターやスペックに反応し、女性脳はイメージに反応をします。

 つまり、以前は男性が婚約指輪を中心にダイヤモンドは男性が購入することが多かったので、
スペックであるグレードや地金の金商の説明をするというものが販売ツールとしては向いていたのですが、現在は女性が決定をする機会が多くなっているために混乱を招くことになったとしても有効にはなりません。

 現実に現代の女性はブランドやイメージで購入をしているケースが多いと思います。つまり、グレードというのは、ただ販売員が説明義務として満足するための手法でしかありません。

 また男性はプライス価格よりもプレミヤがついて高くなるものを欲します。女性はついている価格より安く買う事を望む傾向がありますが、それは日本中が同じ価格であることが前提にはなります。逆に販売側から安い価格を提示されるとさらに要求をする傾向もあります。

 現在の傾向である、高級時計や高級車が売れている現実は男性脳の典型でデーター、スペックが満載で限定というプレミアが付きその上で、オプションを付け実売価格より高くなることをステイタスとして感じる男性にはもってこいの商品ということになります。

 まさにデーター通りの心理という事になる訳ですから。これらから外れてくると販売確率が低くなってくるわけです。

2014年10月22日水曜日

準備⁉

 昨日、以前私のところ一緒に働いていた人間から連絡があり、今までやっていた買取が不調で廃業をするという旨の話でした。彼は米国に渡りGIAの資格を取り、帰国をしたときに当時私が兼務をしていた会社に入社をしてきました。その後、転職をしており、時折々に連絡を取り合っておりました。

 彼は
『人生をやり直す意味で、一から他の仕事をしようと思っています』
と言っておりました。

 しかし、私は
『人生はリセットがきかないんだよ』
と答えました。

 これは意地悪でいっているのではなく、人間の思考は同じことを繰り返すようになっているので、やり直すのではなく、自分の考え方を知り、その対策を考えることが必要で、過去の経歴や行動を誤っていても、正かったとしても受け入れて準備をしなければという意味合いで話ました。

 前回のも述べましたが準備のないところで成果を出すことはできません。訓練をしてない兵士がいくら良い武器を持って戦場へ行っても、よほど運が良くなければ勝利することはできません。

 『世の中なるようになるさ』といった思考の人でなんとなく世の中を上手く渡り、成功をしている人もいます。この人たちの多くはもともと備わった準備が出来る思考を持っています。逆にいくら努力をしていても結果が出ない人もいます。この差は意識してなくても準備が出来る人と、準備の方向が間違っている人の差です。

 それでは準備をどのようにすれば良いかという事になりが、それこそが過去の自分の経験や行動を踏まえるという事になります。

 思考というのはそんなに簡単に変わるものではありませんから、必ず同じことを繰り返します。
つまり、うまくいっている人はうまくいっている思考を繰り返し、過ちを犯した人はどんなに慎重にやっても過ちを犯す可能性が高いのです。

 準備の質を変えることを意識する事は需要です。例えば自らの判断だけではなく他人のアドバイスを考慮するとか、データーを考慮してみるとか、普段自分が行わない行動をとってみるなどの変化を付けてみることです。

 準備というのは決まりきったことを行う事ではなく、想定をする作業がまずあり、対策を練ることから始まる訳ですが、何より大事なことは情報の収集でしょう。多くの人は同じことを繰り返す作業を準備だと考えている事が多いようでです。

 私が知る限りでも、お客様から不平や不満があっても、少数意見として見過ごすことが多いように思います。もしくは見過ごしたほうが余計な仕事を増やしたくないと考えるか、最悪はそんな客は来なくても良いと考えるような横暴さを見せるところさえあります。

 つまり、準備というのは何事にも必要なことであることは間違いがないのですが、其れを実行する者の性格や思考が大きく作用するので、準備というのは多数の意見を吸い上げ、検証する事が同じ過ちをくり返さない一番重要な行動だという事になります。

 一人の思考は同じことは必ず繰り返します。


 
 

2014年10月21日火曜日

結果⁉

 自分にとって大事な言葉として以前にも書いたことがありますが、

『今日は昨日の明日、今日は明日の昨日』

という言葉があります。

 多くの現在起きている事は過去に何が行われ、何が行われなかったかによって決まっています。また、将来何が起きるかは現在どう過ごすかによって多くの事が決まってきます。

 現在に不満や不安があるという事は必ず繰り返します。将来それを変えようと考えるのであれば、現在をどう過ごすかという事が大事になります。

 多くのプロスポーツ選手は練習方法により試合での結果が変わります。それは練習時間なのか場所なのかはたまたコーチなのか、選択が上手くいくことにより結果が出てくるわけです。

 全米オープンテニスで活躍した錦織選手がコーチをマイケル・チャンに変えることにより、より良い結果を残すことが出来たことは既に有名です。勿論、才能があってのことですが・・・。

 これは日々の過ごし方に関しても言えることですし、ビジネスの上でも言えることです。

 売上や集客という事も含めて今の結果は過去の行動の結果であることを、素直に感じなくてはならないし、同じことを繰り返さないためにも今、何をやらなくてはならないかという事を考えなければいけません。勿論現実も踏まえなければなりませんから並行してという事になりますが。

 電車に乗るには切符を買うように、そして家に入るにはドアを開けるように、普段の生活のごとく準備というのは常に行わなければ結果は出ません。

 以前のダイヤモンド業界には売る為にプロモーションが存在し、その結果ダイヤモンドが普及をしたという、実績があります。今結果が出ていないのはシンジケートも日本への興味も薄れたと同時にそれなりの力もなくなったという事になるでしょう。

 ましてやプロモーションを行ったとしても、シンジケート以外から出てきているダイヤモンドも市場には多くあり、前ほどの意味がないという事もあるでしょう。

 しかし、個別の企業にとっては独自の販売方法もあり、囲い込みのプロモーションも出き、まだまだやれることも多くあるでしょう。今出ている結果はその方法の良し悪しの結果なわけですからその辺も踏まえて将来を考えるべきでしょう。

 今出ていない結果は過去の手立てが十分ではなかったという事ですから、同じことを繰り返さない為にも手立ては十分に必要でしょう。誰のせいでもない訳ですから自らの検証が必要なのかもしれません。(自戒の念を込めて)

打つ手が同じであれば、同じ結果しか出てきません。

理屈ではないのです。

行動なのです。

それが結果です。

行動を起こさずに結果に不満、不安を抱くことはキリギリス(童話)みたいなものです。



 

2014年10月18日土曜日

財産の保全⁉

 昨日、ご来店いただいたお客様から財産の保全のご相談を頂いて、ダイヤモンドの話になり
『換金する際にはどの様にすればよいのですか?』
という質問になりました。

 『基本的にはちゃんとしたダイヤモンドビジネスを行っているところに相談するか、販売の依頼をすることになるでしょうね。』と答えると

 『それはどのように見つけるとよいのですか?』
との質問。

 基本的にはもしダイヤモンドで財産保全を考えるのであれば購入するときが大事です。つまり、購入先にいざ売りたいとなった時に購入保証か販売依頼の契約をすることです。

 しかし、それだけでは十分ではありません。取り次ぐ際の手数料や購入方法もしくは入金方法を証書にしておく必要があります。

 また取り次ぐ方も経験のある人間である必要があります。つまり、価格が上がってもグレードが変わってしまっては元も子もありません。ダイヤモンドの事を知り、その後のグレードの変化の起きにくいものを選ぶ必要があります。

 ダイヤモンドのグレードというものは時と場合によっては変わることがあることは常に述べておりますが、その確率が極めて低い状態にしておかなければなりません。それは基本的にはDカラー、インターナリフローレス、もしくはフローレスでトリプルエクセレントである必要があります。

 つまり、グレードとして変動比の低いものという事になります(あくまでG.I.Aという事になりますが)。VVSなりVS,もしくはそれ以下となるとグレードのぶれる率が高くなります。無疵もしくはそれに準ずるとなるとかなり狭い範囲になります。但し、Dカラーとなると、下がる可能性もありますので、例えばTYPEⅡaを基本にかなりDからでも上の物を選ぶ必要があります。

 カットに関してもエクセレントとなっていてもプロポーションマシンがどの部分を計ったかによって1%未満であっても違いが出て、ベリーグッドになる物もありますので、その辺の変化が起きないものを選ぶ必要があります。カット基準のど真ん中かどうかという事のチェックが必要となる訳です。

 仮にグレードの対応が出来たとしてもサイズの問題が出てきます。10ctsオーバーの物であれば問題はないと考えますが、3ctsなり5ctsレベルの価格の変化はどのようなものであるか。これに関しては過去のデーターに頼るしかありませんから値下がりの起きていないサイズもしくは値下がりの起きにくいサイズを取り扱う必要があります。

 サイズに関しては1ctsに関しては現状価格が不安定という事を考えると選択をすべきではないでしょう。また、3ctsに関しても十年レベルで考えると値上がりをしていますが、ここ一年を考えると若干価格は弱めです。

 しかし、5ctsオーバーでD,IF、3EXとなるとやはり半端な価格ではなくなりますから、どの辺のグレードをお勧めするかもちょっと厄介な元だと考えますが、サイズが大きくなればなるほど財産保全としての確率は高くなることは確実ですが、品質のどの辺を取り扱うかは大きな問題でしょう。

 特に日本の場合は為替の問題が絡んできますので、あくまでもUSドルを前提とした話になりますでのその辺も考慮が必要になります。

 ゆえに経験が必要となるのですが、そのようなビジネスをしている方も国内には数名おりますがなかなか出会う機会はないとは考えます。彼らをつかまえている人々はここ数年で大きな利益を上げた事は言うまでもありません。但し、ここ数年のという事でもあります。

 そのような人々はあまり大きな声をあげてビジネスを行ってはおりませんので、本当に財産の保全という事をお考えであれば、お声をおかけください。ご紹介をしますとお客様にお答えすると、
『ぜひ、考えたいと思っていますのでその時はよろしくお願いします。』
と述べられて、お店を後にしました。

 ファンシーカラーについては延べはしませんでしたが、ギャンブル性を伴うものであるので特には述べることはしませんでしたが、投資としては面白いとは考えてります。
 

2014年10月16日木曜日

不信、不安⁉

 昨日、セミナーが終わり一部アンケートを拝見をし、感じたことは多くの販売員さんが何らかの不安なりを感じ、何らかの不信を抱いていたような気がします。

 
 グレードに頼らないダイヤモンドの販売方法という事をベースにお話をさせて頂いたのですが、流れから言うとダイヤモンドの歴史と時代背景を説明するとともに、何故ダイヤモンドが価値を持つようになったのかという事を中心にお話をさせて頂きました。

 日本のダイヤモンドビジネスには前提となるこのダイヤモンドの背景がないので、いきなりグレードの説明をすることになります。しかし、グレードの説明はダイヤモンドの説明ではなく評価の手順の説明ですからお客様はなんとなくわかったような気がして、実は理解をしていないという事が多くあります。

 先日も書きましたが、小売り部分には正確な情報や知識はよほど興味があって知る以外は手に入りません。多くの販売員さんは何を知らないのかを知らないわけです。

 参加された方達も催事関係からブランド、ブライダル関係の方と分野も分かれているわけですが、多くの場合正確な情報をお待ちではないという事が実感として感じたわけです。

 リクルートの調査によるとジュエリー関係に販売に携わった人たちが離職後再度ジュエリー業界にもどることはほとんどないというデーターがあるそうです。その内容的にはやはり業界への不信感という事だそうですが極度な値引きや天然と処理石の線引き等色々と疑問い思う事も多々あるようです。

 勿論以前にも書きましたが、販売員の方たちが思っているのですから、当然消費者も同じような疑問を持っているわけです。多くの場合催事関係の無茶な売り方が要因であると感じる訳ですが其れだけではなく、異業種、特に呉服の催事関係から参入した業者による販売方法には体質上移動をして歩くのでその場で売れれば良いというようなものがあるのでしょう。

 しかし、宝石店の場合はその土地で商売を続けているわけですから無責任な販売方法をとる訳にはいきませんが、催事屋さんたちは確かに真偽は別にして、お客慣れをしていますからその方法に頼ることにもなりますから結果的には消費者を失っていく販売方法に巻き込まれていくことになります。


 宝石の接客というものは宝石なりジュエリーの説明をし、その上で消費者が判断をして購入という事にある訳ですから、どれだけの価値の説明と内容をディスクローズ(開示)をしていくかという事が重要になります。決して値引き等で追い込んでいくものとは合致するものではありません。

 現代の消費者は情報を沢山持っています。一般社会では有り得ない販売方法を理解してくれることはありません。しかし、消費者は沈黙という武器を持っています。それが火を噴いた時にはすでに遅いのだと思います。

 私も、展示会場にいて消費者の方達からそのような話を耳にします。消費者が耳打ちをしてきている間はまだ良いのかもしれませんが、来場しなくなるようになったら、すでに手遅れだと考えるべきでしょう。やはり殆どの会場で来場率が減ってきています。

 それを景気や増税だけのせいにするにはあまりにも顕著な現象が宝石業界には出ているような気がします。自らが購入者側になってみてください。信用できますか?

2014年10月14日火曜日

ダイヤモンドの背景の違い⁉

 前回までに日本での流通の問題点や実体的なものを書いておりましたが、基本的に日本においては海外とのダイヤモンドを販売するうえで、また購入する上での違いを感じる場面が多くあります。

 ダイヤモンドが実質発見をされたのは紀元前600年頃のインドであるとなっていますが、ビジネスとして利用されていたといっても、実質カットをされるようになったのは14世紀頃です、日本でいえば鎌倉時代くらいでしょうか。

 16世紀頃にはポルトガルとスペインがインドとの貿易の主導権争いをしていたのですが、この頃貿易の拠点として、ダイヤモンドのカット技術の拠点としてアントワープが国際ダイヤモンド都市へと変貌をしていきます。この頃ローマカトリック教会の迫害を受けていたユダヤ人たちは自由のあるアントワープやアムステルダムに向かいます。

 それ以前からギルド(商工業者、手工業者の団体で11世紀頃から)に入れなかったユダヤ人たちは高利貸し等の当時卑しい商売として見られていた職業に従事していたのですが、同じくギルドに参加が出来なかったダイヤモンドの研磨工の仕事に従事をする人々が出てきたのが丁度この頃で16世紀から17世紀にかけての事です。つまり、この頃からユダヤ人たちは好むと好まざるに関わらず、金融とダイヤモンドに接していたのです。日本の鎖国時代くらいだと思います。

 当時ポルトガル領であったブラジルでダイヤモンドが発見されたのは17世紀後半から18世紀前半の頃で、その後財政難でポルトガルが資金の調達をしたはロンドンで金融業を営んでいたユダヤ人ロスチャイルドからで、この時の担保がダイヤモンドであったあのです。その後このロスチャイルド子孫の後ろ盾によりダイヤのンドのシンジケートは形作られていきます。

 この頃にはダイヤモンドも現在の58面体の原型がベネチアで開発がされ、金融担保としても重要なものとされ始めたのです。そのころの日本はまだ江戸時代でダイヤモンドの『ダ』の字も知らない頃でわずかに実態は別にしても『金剛石』として一部の商人が知っている程度でした。

 日本では日清戦争後の明治期を描いた尾崎紅葉の『金色夜叉』の中で金持ちの象徴としてやっとダイヤモンドという固有名詞が出てきたくらいで、単なる金持ちの比喩にすぎませんでした。

 その後外交官を中心にダイヤモンドの需要が増えるのですが、その頃の庶民は見たことも聞いたこともないものですから、その後ダイヤモンドというものが知られるようになっても、ジュエリーについた贅沢品としてだったり、シンジケートのプロマーションにのった婚約指輪として重用されるようになった程度です。

 つまり、海外とわが国ではダイヤモンドへの考え方が基本的に違うという事もありますが、日本のバブルの時代を経て主流ダイヤモンド消費国になった我が国のダイヤモンドの取り扱い方が一部世界のダイヤモンドに影響を与えてしまった事(グレード商売)は事実ですが、大きな意味ではダイヤモンドに対する考え方が違うという事になります。

 しかし、現状は世界が繋がっています。ダイヤモンドに関してもグローバルな見方をするとともにダイヤモンドの扱いを考える時期に来ているとも思っています。そうなると世界のようにお金が関わってきますので慎重にならざるを得ません。その一部を垣間見たのが現在のダイヤモンド買取業でしょう。