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2019年11月7日木曜日

価格差⁉

 先日最近のお客様でダイアモンドをお求めになった方がご来店をされ、
『こちらで頂いたダイアモンドをネットで調べたらこちらのお店の方が安かったので本当に良かったです』
というお言葉を頂きました。

 私自身この言葉により多少の不快感を覚えましたがやむ得ない事とし
『小売りの価格というものは一概に比べることが出来ないんですよ。何故なら販売環境によりそれぞれのかかるコストが違ってきます。』

 つまり、銀座の真ん中で営業をしているのか地方で営業をしているのかでも違うし、更に言えばブランドとしてなのかノーブランドとしてか、路面店なのかネット販売なのかにもよります。

 究極を言えばダイアモンドは類似的なものが有るにしても、小さなサイズにおいては加工賃やそのデザインによっても価格差は随分と違い、大きなサイズに関しては同じような内容といっても価格に関しては比べるものはありません。ましてやファンシーシェイプとなると感性も含まれるので違う作者の絵画を比べて価格差を述べているようなものです。

 4Cグレーディングというものが長く間違った解釈で使用されていたためにこのような勘違いが横行をしてきたのも事実です。また、多様な鑑定機関が存在をしてきたのも事実です。しかし、この結果フェイクなグレーディングが存在をしたり、それを使用した通販が横行といった市場を混乱させるようなことが長く続いてきました。

 衣料品においても同じような素材を使ったものが価格差が何倍もあることは誰もが知っていることです。ダイアモンドだけが特別ではないという事です。勿論ダイアモンドが昔も今も特別なものという事は理解が出来ますが基本的には商品としてみた時にはほかの商品と変わりはありません。

 ただ量産の工業品ではありませんので同一同質のものは存在しませんので価格を比べる事自体がナンセンスと言って良いでしょう。また、そのことは取扱店に対して礼を失した行為という事を消費者は認識をしても良いのではないかと感じるのです。

 お客様にはお客様である為のマナーも必要です。ドレスコードとは言わないまでも高級店に下駄履きやサンダルで出入りすることは最低限のマナーとして良いことではありません。日本人の若者がヨーロッパの高級店にジーンズで出入りして顰蹙を買っていた時期もありました。消費者にも最低限のマナーが必要であることは認識をするべきなのでしょう。
https://ameblo.jp/diamonrow

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