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2018年6月20日水曜日

デ・ビアスとラパポートの戦い⁉

 デ・ビアスとは人知れるダイアモンドのシンジケートの最右翼であり、ラパポートはダイアモンドの最大の情報メディアでもあり、知る人ぞ知るという両社であります。

 デ・ビアスに関してはたびたびこのブログでも触れていますが、現在のダイヤモンド業界の礎を創った組織であり、若いころの私自身も盲目的デに・ビアスの事を信じ、この会社がダイアモンドの価格を調整している以上はダイアモンドの価格は崩れないと思っていました。

 しかし、現実は1980年代には崩れ、その虚構は見事に1990年代には消滅をしたのです。

 デ・ビアスの力は現代においてもそれ相応の力を有してはいるのですが、1990年代にLVMHグループと組むことにより小売りへと参入をしてきたのです。

 更には原石受給者(サイトホルダー)制もやめ、あらゆるシステムを試しては止め、この繰り返しの結果一人蚊帳の中に引っ込んでしまったような様子もありました。

 一方、ラパポートはダイアモンドの価格表をワラ半紙的な発行物から始め、今では多くの素人バイヤーはこの価格表を頼りにビジネスをしています。結果ラパポートの信者が増え、今での業界の一大メディア化となったのです。

 この両者が今争っているのです。

 デ・ビアスとしては自己の販売システムを確立するために余計な価格評価やその運用実態をさらし物にはしたくないという反面、ラパポート側では業界に透明性を謳い、少しでも情報を手に入れたいという思惑があります。

 つまり、デ・側としては過去のように自らがコントロールできる仕組みを作りたいと思っているのですが、ラ側では少しでも情報を開示させ自らのニュースバリューを上げたいと思っているのです。

 その為デ・側は参加のForever マークを取り扱う業者には約定を書かせすべての情報を非開示にするように求め、更にはラパポート自体をも攻撃をしているのです。

 一方ラパポート側は業界の透明性を旗印にGIAはじめ世界ダイヤモンド工業連盟等々と組みデ・ビアス社に対して鉱山からの情報開示を要求しているのです。

 どちらにも言い分として通る部分がありますが、時代が変わってきていることにも両社が気づいても良いのではと傍から見ているとそう思うのです。
http://diamond-exchange.jp/
 https://ameblo.jp/diamonrow

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