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2018年6月26日火曜日

宝飾業⁉

 先達ての香港国際宝飾展で旧知のスイスの業者との会話で『時代が変わり、むしろ昔のビジネスに変わってきた』と言う話になり、若き業界の雄たちは戸惑っているように見えるという彼の感想を聞きました。

 どこの国にも華やかな時代があり、その瞬間黙っていても売れる時があり、それが真実だと信じてしまう事は仕方がないのですが、そのビジネスの本質というものを見失ったり知る努力を怠ったりするとその市場から退出を余儀なきされます。

 つまり、宝飾業の本質というものは宝石の原則に向かっていかに忠実であるかという事ですが、時としてそれを忘れてしまう事があります。それが日本でいえばババル後の30年です。

 日本のバブル後の30年は安く大量に売ることが正とされてきたし、現実にはそれで成功らしきを収めてところもあります。しかし、現在は殆どのところが目立つことなく退出の準備をしています。

 宝石というもののメリットというものは場所を取らない、人手が必要がない、管理に手間取らないしお金もかからないというものです。しかし、多くのこの30年を生きてきた業者はそれを履き違え、規模と販売量を上げることを考えてきました。

 500万の売り上げを上げようとすると10万円の物を50個売ろうとする者と50万円の物を10個売ろうとする者と100万円の物を5個売ろうとする者と500万円のものを1個売ろうとする者がいたとしたら後者の者から順番に正解であり、賢者は1個販売する努力をするものです。

 つまり、50個のものを販売するための人数と時間と経費が必要であり更には粗利も必要になります。しかし、一個の販売には人も必要ありませんし、経費も必要がありません。強いて言うなら時間ですがそれらはコミュ二ティーの中で解決が付く問題です。

 更には粗利もそれほど必要がありませんので顧客にとってもリーズナブルは価格になる訳ですが、実際に販売側の利益の額は大きくなります。勿論それなりの要素はありますが、宝飾業を行う基本なわけです。

 スイスの業者は彼の代が二代目で以前から5人程度を前提に運営をし、150億円前後の売り上げをあげています。以前と違ってきたのは扱っている宝石の価格帯と規模です。

 ピンクダイヤモンドの30ctを始め9ctのブルーダイヤモンド等がゴロゴロしています。

 彼曰く『今こそが本来の宝石商が活躍する時代だ‼』

私自身も同感で似非宝石商が消滅をする時代に入ってのだと彼の話と品揃えを見ていて実感をしたわけです。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow

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