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2018年2月5日月曜日

ダイヤモンドのカット⁉

 ダイヤモンドのカットいうものは様々でありますが、基本はラウンドブリリアントとしても様々なカットがファンシーシェイプとして創りだされてきました。

 多くの場合原石の歩留まりを中心に考えられてきたものですが、近代においてはセールスポイトとして多少の歩留まりを無視してファセットを増やしたり、ラウンドに関しては影の陰影を利用し、ダイヤモンドの中にハートや花の形が見えるようにカットしたりと色々と工夫がされてきました。

 しかし、それは必ずしも肉眼で確認をとれるというよりは拡大をしてみてというものが多くあり、セールスポイント先行のものも多くありました。実際には消費者が目で確認をする事が出来なければ意味がありません。

 その上で経験上ホワイトのものとローカラーのダイヤモンドのカットの数値は必ずしもイコールにはなりません。例えばカラーレスのエクセレントカットの数値的割合と同じ数値をローカラーに当てはめても必ずしも輝きは美しくはなりません。

 ファンシーカット(シェイプ)に関していえば原石の形が優先しますから必ずしもエクセレントカットが存在する訳でもなく技術的な物に関してのエクセレントは存在しますが形としてのエクセレントはそれぞれの好みもありますから一概に言えないわけです。

 カッティングする立場でいえば原石から歩留まりだけを考える者もいれば、より輝くようにと考える者もいます。また、よりバランスの良く見栄えの良いものに仕上げたいという者もいます。

 ラウンドに関しても今まであらゆる工夫がなされてきましたが、必ずしも成功を収めているわけではありません。ダイヤモンドにはまだ工夫の出来る範囲の新しいカットがありますが、ダイヤモンドという結晶の性質上数値的な物を無視すると良い結果には必ずしもなりません。

 如何に色々と提供側が工夫をしても実際には買う方にとってどのように見えるのかという事が大事です。私自身も経験を生かした上で過去にも幾ばくかのカットに挑戦はしたことがありますが、供給側の理屈に立ったものであったような気もします。

 自然がくれた財産として人間が手を加える事が出来るのは唯一カッティングだけです。その自然とのコラボレーションともいえるカットとは過去にも数学者トルコフスキーの考えた数値的な理想的カットというものが有りますが、現状では必ずしもそれは優先されてはいませんがこのカットがベースになることには変わりはありません。

 私自身多くの人にもっとダイヤモンドが身近になってもらうためには更なるカットの工夫も必要であると考えています。
http://diamond-exchange.jp/
https://ameblo.jp/diamonrow
 

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