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2016年12月26日月曜日

クリスマスを終えて⁉

 今年といわずここ数年のクリスマスの盛り上げに欠ける印象を持っているのは私だけでしょうか?

 あっという間にクリスマスが終わって何の盛り上げもなく終わった割にはそこいらじゅうでイルミネーションの競演。確かに綺麗なのであるけれど何か違うような気がします。

 以前はそのぞれの手作りというか準備をすることにより盛り上がってきたような気がしますが、今は企業や自治体がデコレーションをしてそれを見て何気に終わってしまうような気がします。これらもデジタル化の影響なのでしょうか。

 数週間前にアメリカの大学の研究機関の発表で『ここ20年の若者の右脳が縮小を始めている』というものがありました。その要因に考えられることは何事もネットの検索で用が足りてしまうので自分で調べて検証をするという行為がなくなっているからだという事でした。つまり、検索をし終わって忘れてもまた検索をすればよいという事で物事を知ることに対しての積み上げがないという事らしいです。そのための右脳の縮小だそうです。

 プロセスという事は何事においても大事なことでその途中で気が付いたり、考えたりといった作業が生まれるわけです。それが現代社会ではプロセスが軽んじられているがためにその段階から湧き出てくる盛り上がりに欠けてくるのではないかと感じています。

 餅つきにしてもお米を蒸して、練って、突いてという段階があるから餅つきも盛り上がるんでしょう。それが今は何事も段取りが組まれて目の前に現れるためにそのプロセスの段階で創り上げられる情緒というものが欠けてくるのではないでしょうか。

 クリスマスに関わらず正月にしても春先の花祭りやその他の年間イベントが次々と形骸化していく様は日本人から感性や情緒を奪っていくような気がします。

 宝石業界においてもこの十数年それらのプロセスを無視し、価格競争に明け暮れていたために今の現状です。宝石から情緒がなくなればほとんどの価値の意味が失われます。啓蒙活動やプロモーションといった形だけではなく販売形態の陳腐化が今の現状を表しているのでしょう。

 グレーディングなどもある種のデジタル化です。目で見た美しさよりもグレードの文字の印象のほうが強くなるような販売方法に明け暮れてきた結果素人同然の販売員を生み、怪しげなグレードで鑑定会社が倒産したりと宝石のはんばいに対してその価値とは逆のプロモーションを行ってきた結果でしょう。

 今後はどのようなアナログ化を残すかによってビジネスの価値も決まってくるのでしょう。
http://diamond-exchange.jp
http://ameblo.jp/diamonrow
 

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