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2015年8月31日月曜日

インターナショナル・ダイヤモンド・ウイーク⁉

 昨日、イスラエルのラマット・ガンにあるダイヤモンド取引所においてダイヤモンド・ウィークなるものが始まりました。いつもの事ですが欧米のサマーバケーション期間が終わり、クリスマス商戦に向けて多くのジュエリービジネスがスタートをする時期なのですが、何故かいつも日本は取り残されているような気がします。

 日本では7月にお中元商戦があり8月に入っても1週間ほどのお盆休みがあるだけで、なんとなく8月が終わってしまいます。そして、そこらじゅうで『2,8は商売にならないよね。』といった言葉を聞きます。

 欧米のようにはっきりとしたサマーバケーションがあり、さあ~始まるぞ・・といった雰囲気はあまりありません。例年はダイヤモンド・ウィークにも参加をするのですが、原石の取引、裸石の取引、そしてカンファレンスと催し物がありますが、やはり夏はどうだったといった様な軽やかな雰囲気があります。

 昨年はパレスチナがらみのトラブルもあり、中止となったのですが小生はイタリアに少し寄りたいところもあり、イスラエルには渡りました。勿論、危険を感じる格別な事が何かある訳ではありませんが、多くのバイヤーが訪れてはいなかったので良い買い付けが出来たことを思い出します。

 昨年は年末の香港に場所を移し、カンファレンスだけは行われたのですが、やはり今後のダイヤモンドビジネスの不安と今後の取り組みについての話がほとんどだったようです。

 ダイヤモンドビジネスは今大きな転換期にあり、ダイヤモンドそのもののビジネスが終わる訳ではないのですが、ここ数十年続いてきた、婚約指輪やファッションものを中心としたダイヤモンドのビジネスは様変わりをしているように感じます。

 宝石は本来大きな図体で行うには無理があるビジネスです。伝統的にはファミリービジネスの範疇なのですがここ数十年ナショナルチェーンをはじめ百貨店やブランド等でも行ってきた小さなサイズのダイヤモンドのビジネスの形態は変わりつつあるようです。

 つまり、宝石というものは常に供給が需要に対して足りない状態にあることが常態なのですが、ここ数十年はいくらでもあるがごとくマーケティングをしてきましたので、現状があるという事です。

 現に供給の少ない大粒やファンシカラーに関しては堅調な推移をしておりますが、悩みは商品が少ないという事です。つまり常態化をしている訳ですが一般的な業界主流商品とはやはりちょっと違う動きをしています。しかし、現状出来上がった今のマーケットがありますからここを何とかしなければといった内容の題材がここ数回のダイヤモンド・ウイークでの話題という事になります。

 本来の姿に戻すには団体の力も必要ですが個々の姿勢の問題も多くある訳ですが、今回のJJFやIJTの様な展示会ありきの様な事をやっていてはいくら試みがあっても自覚のないところには何も起きないのではと懸念をしております。
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2015年8月27日木曜日

ジャパンジュエリーフェア⁉

 昨日、UBMジャパンと日本ジュエリー協会主催で行われている『ジャパンジュエリーフェア』を覗いてきましたが、そうだろうなと思うような現象として、客の出足が少なく、何時もなら人だかりになっているリサイクル業者のブースも初日の段階では人だかりもなく、時間帯によっては閑散としている状態がありました。

 リサイクル商品に至っても,内容的にはアンティークとして売っている訳ではないので素材として見て、魅力がなければ売れないわけで、現状どのブースもファッション的なリングやペンダントが多く、元々大量生産のように造られた商品が多いので付加価値性があまりにない商品が多く、当然、商品としての魅力がない訳ですから。後は原材料としてどうかと考えるとあまり利用価値が無く、これなら新しい物を買った方が良いのであろうと思われるような商品ばかりになっていました。最近ではりサイクルの集まりも悪くなっているように効いております。

 地金の価格もだんだん落ち着いてきてリサイクルの時代もそろそろ終焉を迎えるのかなあという雰囲気がムンムンします。買取りブームもこの不景気の中(株式市場ではなく巷の意味)業界にとっては一服の清涼材として役には立ちましたが、根本的な事が解決をしていないので、今後を憂いてしまいます。

 リサイクルといっても過去の販売歴史があるからこそ成り立ってきた訳で、今後は耕していない畑で何を収穫するのであろうか?買取りブームの効用は業界の一時の刺激にはなりました。しかし、市場からの声は『やはり宝石は安くしか売れない』という声がよく聞かれました。地金の高騰によりその陰は少し薄まっていたとはいえ、あまりにも安い買取価格は業界の信用を無くするには十分な要素でした。

 買取の業者の殆どは宝石業界とは関係のないところが多いために現金をかさに叩き買いをしているところが多くどうしてもわからないからこそ安く求めようとします、多くの宝石業界の人々は後追いで参入をしましたが、失った信用はあまりにも大きく、傷痕しか残さなかったような気がします。

 これから、もう一度畑を耕すには信用を取り戻すことですが、これこそがこれからの業界の課題なのですが、安売り競争に興じてきた業界にとっては至難の業といっても良いでしょう。勿論トレンドとして高く売り過ぎていたものを安く販売する事には抵抗もありませんが、元々安い物を如何にも高く見せ、それをいかに安く販売をしているかのように感じさせるような販売方法は今後通用するとは思えません。如何せん信用をされていないのですから・・・。

 会場の中で非加熱のルビーを専門に扱っている方にお会いしました。その方の考え方として現状の宝石業界のまやかしをするような売り方ではなく本当の宝石を販売したいと考え、処理をしていない物を扱うという事でしたが、誰もが扱えるようになった処理宝石には希少性がないと考えており、小生の考え方にも近いものがあり、ちょっと安心をしたような気もしました。

 東京国際宝飾展にしても、ジャパンジュエリーフェアにしても、主催者はそろそろ業界の為に内容を本当に考えてみてはどうだろう。それぞれの展示会そのものが目立ちさえすればよいという考え方でなく、今後の展示会のありようを考えてみても、中身そのものが大事なのではないかとさえ感じるような内容になっておりました。今後に期待をします。
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2015年8月25日火曜日

花火大会⁉

 先週土曜日に多摩川の花火大会が開催され、今年もテーブル席を確保しお客様をご招待し、華やかの花火の観賞をしてきました。今年は楽天の本社も二子玉川に移転し最初の挨拶代りの提供花火も行われていましたが、ネームバリュウでいえばもう少しお金をかけても良かったんではないかという皆さんの評判でした。

 華やかに夜空に彩られた花火は直近のせいもあり。かなりの迫力でありシャンパンタワーの様な流れ落ちるような花火は圧巻でした。私自身はそれを見て喜んでくださる笑顔を見ながら、手元にあるテーブル上のシャンパングラスを傾ているだけで、幸せを感じておりました。

 ダイヤモンドを手にして頂いた時の喜びもそうですが、人を笑顔にする楽しさは格別です。特にそれがお金につながるのですから(いやらしいですね)。しかし、人を笑顔にし、幸福にすることの出来る仕事に付いている事の喜びは言葉には替えにくいです。

                                               

株価暴落とダイヤモンド⁉

 ここ数日間、中国の不調を受けて株価の暴落が続いています。要因としている中国の不調は既に市場では織り込み済みだったのにも拘らず、ここ数日間の暴落は単なるパンミックというふうに考えるべきなのでしょう。

 しかし、何故にパニックが起きるのかというと、プロとは言い難い投資家、例えばデイトレーダーなんかがよく例に挙げられますが、にわか投資家というギャンブラーたちの存在が大きいような気がします。

 現代の投資家の殆どは投資家というよりギャンブラーが多く、大手のファンドといっても実際には数年前に世の中を騒がしたような『村上ファンドや』『ライブドア事件』の様な大規模にギャンブルを行っているところが多い訳です。

 ですから、売り逃げや仕掛けのように一瞬で利益を上げて、利益確定が出来た時点で売り払ったり、危ないなと感じた瞬間に逃げる算段をするために今回のようなパニックが起きているのでしょう。しかし、現状を考えると原油価格も低迷し、どうやらアメリカの利上げも先送りになる様な雰囲気ですから、結果的にはアメリカ市場は好調を続ける事になるでしょう。

 いくら中国の市場の影響力が大きくなってきているとはいえ、やはり世界の最大規模経済圏はアメリカですから、こちらの方を注視するとするとドルが安くなると、原油価格が上がるという相関関係がありますから、現状で考えると、今の円高は一時的なものでしょうし、全体のトレンドとしては円安、ドル高といった事になるでしょう。

 結果的には、日本の輸出関連企業の好調は続くでしょうが、安倍内閣の言っているそれが全体に回るかというとそういう事にはならないでしょう。それはそれらの企業は海外投資をやめる気配がないし、多くの金融業も同じように海外投資を行っているのですから、お金を持っている人はどこに投資をしても入ってくるお金は入ってきますが、そうではない人にはやはり中々回っては来ないでしょう。

 今、政府がやらなければいけないことは富裕層のお金を効率よく動かすことを考える事です。つまり、内需の拡大という事です。そこには製造業の国内充実という事もあります。

 数樹年前にアメリカが三つ子の赤字を持っていた時に当時の大統領のドナルド・レーガンがレーガノミックスをぶち上げました。それは財政赤字や貿易赤字を解決する方法としては明快な方法でした。『バイ・アメリカ』正にアメリカ製を買おうというキャンペーンを象徴的に行ったのです。それが功を奏し、アメリカ経済の上昇になったことは周知の事実です。

 当時、アメリカでビジネスをしていた私は時には驚くようなこともありました。ある時に百貨店にいってアメリカにいるのでアメリカ製のジャケットを探していると中年の店員が近づいてきて
『何かお探しですか?』
私が
『アメリカ製のジャケットを探しているんだけれど・・・。』
というと店員は
『私はここにきて30年近くなるけれど、そんなのものは見たことがないね。』
と肩をすぼめ両手を上に向けるあまり歌人お得意なポーズをしていたものです。

 当時はそれくらい、アメリカ製が目に触れる事はなく、そこに目を付けたレーガンがアメリカ製が多少高くても国の為にアメリカ製を買おうというキャンペーンを行ったわけです。当時の記憶ですが、ロサンジェルスに日本製の地下鉄が走ることになっていたのですが、アメリカの会社に変更されたという事を覚えています。

 結果、綿が豊富にとれていたとこからアメリカ製のTシャツから始まり少しづつ、内需とともにアメリカ製の製品が増えてきたのです。結果この時にはドル安も加わりアメリカ製の輸出が増えてきた事を記憶しています。

 話しがそれてしまいましたが、ここ十数年の傾向として利ザヤが利益確定として地金やダイヤモンドに走る事は何回か書いてきましたが、ここにおいて金は少し微妙な動きを見せてはいますが、他の地金例えばプラチナなどは低迷を続けています。これはまた別の機会に書きますが、基本的に同じ地金であって金とプラチナ等は同じ地金にあっても違う性質を金融市場では持っています。

 今回のような短期的市場の動きとみられる時には大きな反応はしませんが、ダイヤモンドに関しては小さなサイズは後追い、大きなサイズは様子見といった傾向があります。というのは市況が良く先行きが良さそうであれば小さなサイズのものは価格が上がります。現に数年低迷をしていた0.3ct~0.5ctサイズのところは価格が上昇の気配があり、中どころ(3ct~5ct)のところは足踏みし、大きなところ(10ctアップ)は依然として高値安定ですが市場に出回らないという事もありますが目立った動きはありません。しかし、この状態が続くと小さなサイズのところは価格が下がり、大きめなところは値動きが目立つようになるでしょう。

 続きは次にします・・・・。
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2015年8月20日木曜日

家守⁉

昨日リビングのソファアでノンビリしながらTVを見ているとそのTVの上部分に小さな影がスルスルと移動をしています。何かのと思ってみていると小さなヤモリでした。

 白い壁を3メートルほど横に移動したと思ったら今度は下に向かって移動をはじめ、勝手知ったる我が家が如く移動をしています。一寸驚かしてやろうかなと思いつつもスルスルと動き回る、たぶん子供であろう我が家のペットの動きを楽しんでいました。何を思ったのか急に上部に向かって反転し動き出し壁伝いにビルトインになっている我が家のエアコン口から天井方向へとぬけていった様であります。

 十年以上前から、我が家にはヤモリが住み着いており、多分もう何代も繰り返しているのであろうと思っています。家守というくらいですので我が家の守り神としてペットとして共に生活をしております。時々外へと出かけるのですがカラスの餌にになると大変なので家の中に戻してやります。普段はあまり見かけないのですが、数カ月に一度くらいの割合でお目見えします。

 ダイヤモンドを守り神だという方もたまにいますが、確かに守り神というより幸運を招くといった方は良くいらっしゃいます。以前にも書きましたが当方でハート型のダイヤモンドを買った方の幸運が数回続いたことがあり、現在も結婚が決まったり、交際を続けているという方も数名いらっしゃいます。これも最初はたまたま購入された方で、こういう方がいましたよというお話を気に入って、お求めになった方が、たまたま同じような事が起きたことから始まった都市伝説みたいなものですが、確かに起きたことでした。

 1900年代の初頭アメリカはニューヨークで起きた事件で銃弾が襲ったご婦人をダイヤモンドのブローチをの御蔭で銃弾を心臓からずらしてくれて一命をとりとめたという事があり、ダイヤモンドが守り神として一時流行ったことがあるそうです。しかし、それは流行だったんでしょうが、長い歴史でダイヤモンドが身を守ってくれたという話は身を置いている立場上、色々な意味でよく耳にします。私もその体験者の一人です。

 私にとって家を守ってくれるヤモリ(家守)と人生を守ってくれるダイヤモンドは大事な守り神です。他人にとってはとるにたらない事であっても、人の思いは色々な意味で人生のポテンシャルとなってくれるようです。
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2015年8月18日火曜日

ジュエリーとダイヤモンド⁉

 最近色々なものにジュエリーとかジュエルという言葉がよく使われますが、語源というものは色々な説があり、特定は難しいのですがひとつ言える事は、元々多くのジュエリーは実用品が元になっている訳ですが、その実用品に贅沢な素材や華美なデザインをし始めたものがジュエリーと考えて良いのでしょう。

 解りやすいところでいえば、古代ローマ・ギリシャ時代には『フィブラ』という布を留める安全ピンのようななものがあり、これがブローチの原型といわれていますがさらにその前に北欧民族の間では毛布などを体に巻いて留めるピンが既に洗練された形で使用をされていました。つまり実用品であったものが時代とともに贅沢品となったものです。

 一方ある意味権力の象徴的に出てきたものもありますが、これはダイヤモンドといわず他の宝石であったとしてもその魅力や価値を身に付ける土台として出来上がってきたジュエリーもある訳です。例えば王冠などもそうでしょう。そのほか王家の象徴になるようなものにはよく大きな宝石があしらわれているというよりも、宝石自体が象徴となるようになっています。

 現代社会においてはちょっと贅沢なものというニュアンスでジュエリーやジュエルという意言葉が使われているような気がしますが、まんざら間違った使い方ではないのでしょう。しかし、宝石業界の人々からすると、ガラス玉や他のアクセサリーをジュエリーと呼ぶことには抵抗があるようです。

 特に今は宝石と言えるもの特にダイヤモンドの様な値上がりの著しいものはなかなか庶民のものとは言いにくいものがあります。つまり宝石という条件を満たすようなものは手が出ないのでちょっとした贅沢として身に付けるアクセサリーに贅沢な素材を使った物を・・と考えた方が良いのでしょう。

 そう考えればジュエリーを売ろうとしたら、買った時の何分の一だったなんて言う不満も少なからずも軽減するような気がします。何故なら単なるアクセサリーですから、素材代にしかならないという事になります。ただ他実用品は売る時にはただか下手するとお金を払う羽目になりますが、それと比べると素材としては贅沢ですからとしたお金になると考えてください。今迄に聞いた中で多くの場合色石を使ったものは二束三文だったということを聞きますが、それなりの大きさのダイヤモンドに関してはそれなりのかかくでうれたという事をよく聞きます。

 ある一定の条件をクリヤした、天然を条件としたダイヤモンドや宝石(処理をしていない物という条件で)はやはりある一定の年数を経れば買った時よりも高く売れる可能性は出てきます。今までも周りではそのよな人々を沢山見てきています。そして、その期間というものはその希少性に比例をして短くなります。物によってはわずか数週間でお求めになった値段の3割増しで売れた例も見てきました。

 そうなると評価が正しくて高価な物ほど投資的効率も良くなってくるという事になります。そうなると時代はさかのぼり、実用品を贅沢にしたものと、権力をや権威を身に付けたものという違った角度から出来上がってきたジュエリーという物が解ってきます。

 つまり、現代は過去の歴史をぶり返すかのようにお金を持っている人にはお金が集まり、お金がない人には中々そのチャンスが巡ってこないという事が映し出せれているように見えます。そして、それがハイジュエリーといわれるものと単なるジュエリーの違いで、庶民であっても本当の価値を見いだそうという人のところには転がり込んでくるチャンスもある訳ですが、単なる贅沢品を素材にしたアクセサリーをしている人のところには何時までもチャンスは廻ってこないのだろうと感じます。

 

2015年8月16日日曜日

特攻隊⁉

 終戦記念日(記念日といっていいのかどうかわかりませんが)という事もあり、特別番組の編成が多く行われています。その中でやはり目につくのが特攻隊についてです。

 幼少の頃は、戦争漫画や映画を見ていた影響もあり、恰好が良いなぁなどと思っていた時期もありますが。当時離れて住んでいた叔父にあった時にやはり特攻隊員であったことを聞かされ、驚きなおかつ感動をしたのを覚えています。

 戦後とはいえ十数年経った後ですから子供の自分には英雄にしか見えなかったのです。しかし、その話を聞いていくうちに何かおどろおどろしい物を感じ、更にそこにいる従弟たちに対して、もしかしたらいなかったのかもしれないという不思議な感覚を持ったものです。

 叔父は人間魚雷『回天』の乗組員でした。最後の特攻になるかもしれないと上官に言われ『どちらにしても勝てない戦いの為に死ぬんだなぁ』と思っていたそうですが、少しでも攻撃の手を遅らせる事が出来れば家族や国民が逃げる事が出来るかもしれないと思って覚悟をしていたそうです。

 幸いといって良いのでしょう。叔父は敵の空襲を掻い潜り、東京湾を出たところで魚雷の中で終戦を迎える事になったそうです。米国や海外の一部、また国内の一部で特攻隊員を単なる『テロリスト』という人もいます。しかし、家族や国民を守る為に、攻撃をさせないために敵の攻撃銃器に向かっていく人間と民間人も関係なく無差別に自爆をしていくテロとを一緒にしてほしくはないと考えます。

 ただ、特攻を美化するつもりもないし、それを許容する気持ちにもなれません。多くの若者といっても現在であれば子ども扱いをされるかもしれない年齢の人間が戦争の補助をさせられたり、二十歳にも満たない若者が自らの命を絶って行ったわけです。

 それも自らの意思で死んでいった人間はほとんどいないでしょう。多くは命令であり、最初は志願という形をとっていたといえ、最終的には強制そのものだったと聞いています。ましてや最後は何の意味もなく、士気を上げるためという理由だけで目的も果たすことが出来ない死への道へ旅立っていったのです。

 つまり何の大義もない、いじめのような状態。何の戦略もなくただ無駄に死へと追いやった上官はタダの自らのストレスの為にこの作戦を進めていたのかと思うと戦犯といわれる人々を安易に許せない様な気もします。

 確かに本当に国の事を考え、家族の事、国民の事を考え戦争へと突入していった軍人もいたとは思います。しかし、最後の特攻に関しては成功さえしていない事を繰り返していたのです。単純に自殺への追いやりですから、ここに関しては、もしこのような人々も靖国に祭られていたとしたら反発心を持たざるを得ません。勿論、純粋に国の為に亡くなられた英霊たちを祭ることには何の反対もありません。

 昨年、『永遠のゼロ』という映画を見ました。この映画を見て隣国は特攻を美化した戦争奨励の映画だとクレームをつけてきたり、スタジオジブリアニメを同じように国内の上映を禁止したそうですが、どう見たら戦争奨励に見えるのか、多くの日本国民はこれらを見て戦争の悲惨さや無意味さを感じたのではないかと思います。むしろ、そのような隣国などの反応が戦争への道へつながる過敏な反応なのだろうと思います。

 戦時中にアルファベットや横文字の言葉を非国民として使わせなかった人間たちの反応と一緒です。むしろ何事も戦争や軍国主義に結び付ける反応こそが戦争への道へ促していくこともあることを忘れてはいけないと考えます。

2015年8月14日金曜日

安保法案⁉

 最近話題が多い『安保法案』ですが、昨日だと思いますが、有識者による成立を促す集会があり『戦争を起こさない為に』という名目での集会がありましたが、不思議な事に賛成派も反対派も戦争は反対なのですが・・・・。

 残念ながら戦争がなくなることは人類が滅亡をすることを意味するような気がします。戦争が好まないことは多くの人が一致するでしょう。しかし、戦争は起こります。

 それは、大義があれば事と場合によっては冤罪腑になるという感覚が人間のどこかに必ずあるからではないでしょうか。小さなことで言えば『嘘も方便』という事でその事により良い方向へ行くはずだという感覚があると踏み切れるという所があるのでしょう。

 誇大広告をはじめ目的を達成する意味で、やむを得ないという、ある意味個人的感覚で行動を起こすことはままあることです。勿論それぞれの度合いの問題もあります。

 以前にも書いたことがありますが、一部の業者によっては『綺麗事だけでは商売が出来ない』という発想の人間も多くいます。しかし、結果を見てみるとそれが良いかどうかは別にしても即効性のある結果は出しています。その場限りの商売ではそれでよいのでしょう。

 多くの場合、モラルや良識といった言葉を口にする人はこれらの行為に反対をします。私もどちらかというとモラルを口にする方でしょう。しかし、清廉潔白で人生を送ってきたかというと首をかしげる事はあります。いわゆる持論ではありますが
 『人間は白か黒ではなく99%の灰色で成り立っている』
 と考えています。つまり、その原理で人類の歴史は構成され、進化し、成り立ってきた理屈なのです。そして、そのDNAが体の中にあるのです。

 問題はどれくらい白に近い灰色なのか、またどれくらい黒に近い灰色なのかの問題なのでしょう。今世界中で戦争をしている人にも大義があります。その大義があっているかどうかは解りません。しかし、多く人に支持をされないという事はその人類のDNAの理屈から言っても危険を感じているからでしょう。

 現代の報道は小さな局面を大きく映します。実際にどれくらいの人が反対をしているのか、実はあまり多くはないのではないか?

 仮にアンケートをとった結果であったとしてもアンケートに興味を持った人々だけからの反応ではないのか?他の興味を持たない人はそれほどの大事とは考えていないのではないか?これは有識者なのかそうではないのかはあまり問題ではなく、人類の本能の問題では無いのかと考えてしまいます。

 性善説、性悪説とありますが人類の歴史を見ると性悪説で世の中は出来上がっています。その中の良識の一部がその性悪説にブレーキをかけているにすぎません。

 今回の『安保法案』も、もっと政治的な面だけではなく、もっと根本はこうあるべきという事を論点に話し合う時間が必要なのではないのかと考えてしまいます。

 ダイヤモンドが同じように結晶し成長をする訳ではなく、色々な要素があってダイヤモンドになるように現代は過去のモザイク模様の上に成り立ち、将来を築くモザイク模様なのです。故に固定観念の中の一定である必要性はないのではないかと考えます。

 『人間は完成した生き物ではない‼』
それゆえにビジネスが起き、恋愛が起き、愛情が湧き、その結果戦争も起きている訳です。それらのムーブメントが止まるのは人類が消滅するときでしょう。つまり、日常なのです。
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2015年8月13日木曜日

バラエティーダイヤモンド⁉

昨日、お取引先の社員さんからダイヤモンドのタイプに付いて問い合わせがありました。最近消費者の中にもダイヤモンドに興味をお持ちの方も多く(男性が多いのですが)、マニアックというのか、そこまで知りたいですかという思うようなこともあります。

 残念ながら、多くの宝飾業の販売員さんはそこまでダイヤモンドに興味は持っていないので、意外と知識はありません。今回もそのような流れでの質問だったようです。

 『ダイヤモンドにタイプⅠとタイプⅡがあることは解りますね。簡単に言うと通常のダイヤモンドはタイプⅠに当たります。その違いは窒素が含まれているかどうかです。窒素がある意味ダイヤモンドの通常のカラーグレードに連動しており、タイプⅡは窒素が含まれていないので無色のものが多いと覚えておいてください。但し、タイプⅡはダイヤモンド全体の2%未満なので希少性は高いと覚えておいてください。』
簡単に言うとこのような内容でお答えしましたが、勿論これだけではすべての説明をしたことにはなりませんが、通常の販売では最低限これくらいは覚えておいた方が良いでしょう。

 それぞれのタイプの中で成長過程や、含有元素等により色や見た目が変わる訳ですが、意外とファンシーカットの中にタイプⅡが多く存在します。それは結晶工程の違いだと考えられますが、タイプ1の結晶には通常のオクタへドロン(八面体)、ドデカへドロン(一二面体)、キュービック(六面体)といった画一型の結晶型が多いのですが、タイプⅡはその形が崩れているものが多いのです。結果、ファンシーカットにするものが多くなってくるわけです。そして、もう一つはタイプⅡの原石は比較的大きなものが多いという事です。

 勿論ファンシーカットの中にはタイプⅠもある訳ですからある程度目にする機会はある訳ですが、全体から言うとやはり少なめです。そして、大きなファンシーシェイプに関してはタイプⅡの確率は高くなります。特に無色の物にはという事になります。

 このように考えると、一見同じように見えるダイヤモンドには様々なバラエティーがあり、奥深いものだと思いませんか?

 意見ただ光っている石のように見えるダイヤモンドには解析をすると人間を魅了する要因がやはり多く存在するわけです。自然の中で培われてきたものですから、感性の強い方ほどその魅力に夢中になることは容易に理解ができる事です。

 これ等の内容はほんの一部です。まだまだダイヤモンドの魅力のバリエーションは存在します。ただ一つ一つ説明をするのが良いのかどうかですが、その辺のお話しの仕方次第ではもっとダイヤモンドのファンが増えるような気もします。
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2015年8月10日月曜日

ダイヤモンドは自らが⁉

 昨夜BS放送を見ていたら宝石の特集を組んでいました。知人も映っていたので何気に見ていたら、色石をはじめ多くの宝石に対してフェアな報道で、ありがちな一部の業界人の偏見に満ちたような内容ではなく中々のものでした。

 内容的には世界の宝石産地や加工地、そして現状を伝えるものでしたが、貴石と半貴石の捉え方やダイヤモンドに関しての中立な見解はそれなりの助言者がいたのであろうと想像が付きます。

 加熱処理のルビーやサファイアに関しては現状6割くらいのの市場シェアを占めているとの事でしたが、実際には加熱処理のものが出てきたために低価格のルビー・サファイアの市場が広がったので全体のシェア率が高くなったという事です。非処理はやはり希少であり、高価であるということの裏返しでもある訳です。

 パライバトルマリンに関しても、もう発掘が出来ないなどと購買を煽ることなく、パライバ州から繋がった鉱脈により、隣の州では採掘を続けているといことや、他の国での採掘は可能であることや色々と今迄業界が都合の良い事だけをインフォメーションしてきた事とは違い、興味深かったという事です。

 一方ダイヤモンドに関してですが、こちらのアントワープの知人が出ていたのですが、彼の会社で開発をしたダイヤモンドの輝き(ブリリアンシー)、煌めき(シンティレーション)等を光学的にはかることの出来る機械などが登場してきたのですが、世界のダイヤモンドの中心にいたデ・ビアス社の下部組織DTC社の幹部が言っていた言葉が印象的でした。

 『ダイヤモンドの価格を決める事のできるのは原石から始まり、研磨効率を考慮できる一部の人間だけです。14,000ポイントを超える価格決定要因は簡単ではありません。それゆえ4Cというグレードはそれを消費者に伝えるための物差しにすぎません。』
という内容でしたが、自身も携わっていた仕事として上手く表現をしてもらった事に感謝をします。

 実際に価格決定要因が14,000ポイントあるかどうかは別にしてもそれに近い内容を見ている事は違いがありません。

 彼と私の知人はこう結んでいました。
『最終的には消費者の判断です。私たちは消費者が正しく見定めるよう手伝う事が出来るだけです。ただ、その事に関しては正直でなければいけません。』

 非常にメリハリがあり、1時間30分の放送時間があっという間に過ぎ去ってしまいました。ただ、NHKやこの辺に真摯に向き合ってくれる人がいる事は非常にありがたいと想いながら視聴をしておりました。

 この中で感じたことは、世の中の事は自らの目で見て判断をしなければいけないのですが、本当に正しい情報が自分たちの中にあるのであろうかと考えてしまいました。今回の放送は非常に情報も内容もフェアなものでした。それは私自身がこの仕事に携わり、色々と見てきたのでその判断が出来ます。

 しかしながら内容だけ見ても現状の業界で伝えられている内容とは相反することもありました。勿論その情報が違っていようがいまいが、消費者には事実として伝わります。色々な情報を排除し、自らの判断だけで物を見る事は困難な事でもありますが、社会で起きている事を自分が興味を持ち判断することは、これからまだまだ必要になってくるような気がします。

 ダイヤモンドの輝きは自らの判断を信じて・・・・。
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2015年8月8日土曜日

繋ぐ⁉

 真夏の中の展示会も終わり、さあ夏休みといったところですが、今回の展示会で1ctのハートシェイプのダイヤモンドをお買い上げになったお客様のお話しです。

 札幌で行われていた展示会ですが、釧路から出張でお越しという事でした。たまたま数か月前に初めて展示会にお越しいただいたお客様のご紹介で待ち合わせ場所を展示会場にしたという事でした。

 当方のお買い上げのお客様は不思議な事にここ数回、ほとんどが既存の主催者のお客様というよりは新規でいらっしゃったお客様のご紹介で、次のお客様というケースがほとんどになってきています。勿論その間の担当者の気遣いという事もあります。

 釧路からのお客様は次の日の札幌での会議の為にお越しになったそうで、以前当方からお買い上げいただいたお客様とは数十年来のお知り合いという事で、一緒にお食事をするために待ち合わせたそうです。是非当方のダイヤモンドを見せたいとの事で会場での待ち合わせになったという事でした。

 『見る事は嫌いではないので、是非という事で来たんですけど、まさか出張先でダイヤモンドを買うとは思わなかったです。』とニコニコと笑顔を見せてくれました。

 そのお求めになったダイヤモンドを最初に目に留めたときに眼をキラキラとさせていたことが印象的でした。若い頃にはミス〇〇だったというこの彼女(かた)は色白で今でもその頃の輝きを彷彿させるような姿で
『ここで自分を魅了する様なダイヤモンドに出会って、手に入れることが出来るなんて・・・。今まで色々だ宝石を見てきたけど、こんな感じは初めてです。』
という言葉に私自身も感銘を受けました。

 いつもの事ではありますがダイヤモンドが繋いでくれる縁にはいつも感謝をしています。ここ数回は、お買い上げ頂いたお客様は初めて会場に訪れた方ばかりといって良いほどで、これらのお客様が根付いてくれるような会場や雰囲気作りを主催者にはお願いがしたいと思っています。

 宝飾品の展示会というものは必ずしも人間関係ばかりで成り立つものではありません。原点は販売している宝石やその販売方法が人を繋ぐものです。どんなに良い品物があっても販売方法や販売員がそれなりであればそれなりにしかならないし、どんない良い人間が販売をしていても物がそれなりであれば、それなりのお客様しか残りません。どちらも一流を目指す姿勢があって初めて宝石の一つの価値でもある繋ぐという意味合いが出てきます。

 バーゲン会場でバーゲン品しか売れないように、それなりの雰囲気の中ではそれなりの物しか売れません。その中で本物の宝石はやはり人の目を魅了します。だからこそその本物を販売するにふさわしい会場づくりも必要なわけです。

 せっかくダイヤモンドが繋いでくれた糸を切ることなく、今後に繋いでいきたいものです。改めて言いたい事ですが、お客様や宝石を舐めてはいけません。真摯に向き合えば、必ずしや糸を繋いで行ってくれます。自らが断ち切っている姿が鏡に映っている事に気付くのは販売員自身でしかありません。

 アメリカの市場調査会社の予想では日本の高級品の2016年の伸び予想は2.6%だそうです。決して悪い将来ではありません。
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2015年8月3日月曜日

今後のダイヤモンド市場⁉

 先日も書きましたが、資本主義であろうと、社会主義であろうと、宗教国家であろうと最終的には格差社会が結論となります。ただその後の配分が上手く出来るかどうかによりその結末は変わってくるのだろうと思います。

 石油産出国でもその配分が上手くいっているところと行かないところでは大きな差があり、革命やテロ、国内問題などと発展していきます。現代は一部の国ではなく世界的規模でその構造が成り立っており、その問題点の一部がISIS(イスラム国)問題でもあるのでしょう。

 先進国と発展途上国には大きな隔たりがあります。発展途上国でも中国のように経済大国となっても発展途上国としてのポジションを守ろうとするところもあり、韓国のようにサムスンなどの国際的企業を出していてもやはり発展途上国としてのポジションを守りながら自国の利益を確保しようとするところもあります。

 多くの先進国は、経済低迷と少子化問題に苦しみ、欧州のように移民によりバンドエイドのようなことをしているところがありますが、日本のように移民も少なく少子化問題を抱えるところは海外へ出ていくしか道はありません。

 しかし、過去の歴史を見ていても単純レベルでは計れませんが自らよりレベルの低いところを狙っても最終的には進出した方が疲弊をしていきます。つまり、援助をする事により市場を育てていくのならば別ですが、その市場を利用しようとしても良い結果にはなりません。過去海外の企業を買収しても結果的には買収側が大きな代償を払う事になっています。

 自らより上のレベルを利用することにより、ビジネスは発展をするのであってその逆の場合は援助と考えた方が良いのでしょう。つまり、ビジネスというものは川の流れと違い、髙い方に流れる事により利益が生まれる訳です。

 特にジュエリーのように疲弊をしていった市場に商品レベルを合わせると結果的には自らを失う事にしかなりません。市場というのは常に供給者の発信に対して、求めるものを決めるのであって決して自らが既に知り尽くしたものには興味を持ちません。

 上下という言葉はあまり使いたくはありませんが、上が下に供給が上手くいっているときには社会はうまく回ります。しかし、その配分や差が広がると社会はうまく機能をしなくなります。

 話しは逸れたかもしれませんが、常に価値というものは上になければいけません。そしてそのつながりのバランスが上手く回らなくてはなりません。現代社会はそのバランスが崩れており、その場での利益を追求するあまり、結果が上手く回っていないようです。

 ジュエリーの様な常に上位に位置すべき価値を安売りや値引き販売をしたりすると市場は価値を勘違いします。しかし、ダイヤモンドは素材としての価値や歴史と世界が認めている価値があるものには未来があります。常に社会が上級にあると思っていてくれるものには何時でもビジネスチャンスがあります。勿論ある一定の大きさや品質をクリアした、宝石としてのダイヤモンドという事になりますが・・・。

 結論的になりますが、上からの利益(情報)の配分が上下の橋を渡し、社会はうまく機能をしますが、その差が広がり、橋が崩壊すると前述したような問題が起き上がります。格差が良質ではなく歪んでいると、滅亡へと繋がることは地球の歴史が物語っています。

 『川の水は上流から下流へ、産卵する魚は下流から上流へ。』これが自然の摂理なのでしょう。

水は富、魚卵は次の利益の基ところですか。今回は解りにくくてすみません。
続きは次に・・・。
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