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2012年3月3日土曜日

ダイヤモンドの原石

 今まで、既に研磨されたダイヤモンドの関して述べて来ましてが、ここでちょっと
その研磨される前の原石について触れてみましょう。

 原石は正八面体の物が一番オーソドックスですが色々な形の原石がありますが
各々どの形に研磨したら一番経済的に歩留まりが良いかという事を考えながら・・
(と言っても現在はコンピューターがそれも計算をしてしまいますが)最終形が決定さ
れます。

 ものによっては皆さんがおなじみの丸いラウンドブリリアントやハート、梨型、マーキース型とそのほか色々な形に研磨され今では数重の形のダイヤモンドがあります。

 皆さんが御存じの形は最初に触れた4つないし5つの形だと思いますがまだまだ沢山の形がある訳です。それは其々の研磨工場が独自の形を開発して付加価値をつけたりしたものを除けば自然に出来上がった原石次第によって形が決まる訳です。


 つまりはダイヤモンドによってどの様に研磨をするのかを人間が示唆され、それにより形を決め研磨しているという事です。

 ところで今回イスラエルにの買付の際に品数が非常に少なくなっている事を前回述べましたが、原石その物がなくなっている訳ではありません。ただ、原石の所有者達が今後近い将来枯渇するであろうダイヤモンドを無理には研磨をしない、特に大きなサイズに関しては特にという事になります。

 以前は原石その物をデザインしてジュエリーにしたりしていたデザイナーなる人々
もおりましたが、いかんせん綺麗ではない素材ですからあまり大きな流行りにはなら
無かったようです。

 ダイアヤモンドのビジネスに関してですが日本では意外と知られていませんが原石
その物のビジネスも意外と活発でそれはジュエリー業界ではな光学機器の方で使用
されています。これらはあまり大きなサイズではありませんは清澄度の良いものが中
心ですが、それはダイアヤモンドが光を正確に反映させる事の出来る天然素材であ
る事の証明です。

 前述したように限りある天然素材であるダイアヤモンドは石油のようにある程度コン
トロールされてはきましたが、石油や金ほどは豊富にある物ではありませんので、
原石の所有者達が無理に研磨をせず価格の上昇を見て研磨に取り掛かろうとする
事は理解が出来ます。

 勿論値上がりを期待してという事になるのでしょうが、残念ながら全ての原石の値
が上がる訳ではありません。一定の大きさ以上の原石の価格が上がるという事にな
ります。

 最近の地金の買い取りブームによりダイヤモンドも一緒に買い取られていますが
これは何も日本だけの物ではなく世界中のブームですから、相当数のダイヤモンド
が買い取られて市場に出回ったり、輸出され他国の市場に出たり、場合によっては
ダイアヤモンド取引所の中に出回って取引される事があります。

 大量に出回っている小さなサイズのダイヤモンドはこのように売買が多く行われて
市場を行き来するようにいずれなるでしょうから宝飾品の材料のダイアヤモンドは無
くなる事はないと思いますが、大きなサイズの物に関してはそうは沢山の数量は
ありませんからいずれ足りなくなるでしょう。

 原石の市場も小さなサイズに関しては若干値が下がりましたが、大きいサイズ(1ct
アップ)に関してはあまり値が下げるような事はありません。

 いずれにしても宝飾品の素材のダイヤモンドとブライダルマーケットで使用される
ダイヤモンドに関しては経済状況や流通機構の変化により価格の値下がりも考え
られますが、宝石値の高い大きなサイズの物に関してはまず価格が下がる事は考
えにくいでしょう。

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