東北沖地震の話題や原発の放射能問題が今の生活の中心になっている訳ですが、
自分達の周りのことが精いっぱいで周りに気配りが出来ていなかったようです。
最初はロサンジェルスに住んでいる友人から電話があり、
「ここ数日、連絡を取り続けていたのに連絡がつかず心配をしたよ。
もし食べ物が足りなかったり、必要なものがあったら必ず言ってくれ。」
ありがたい話である。
実は私は北海道に地震の後出張に出ており、なかなか連絡をとる余裕がなく、携帯
の電池もなくなったりでなかなか連絡も取れなかったのですが、それだけではなく、日本
への回線がなかなか繋がらなかったようです。
その後もイスラエルやニューヨークからの電話が次々と繋がり、(沢山の人が私や日本の
事を気にしていたんだなぁ)とつくづくありがたいと思いました。
北海道では展示会に出展をしていのですが、予定よりは少なかったようですが多くの
御来場者があり、つくづくとありがたいと思うと同時に多少のは被災者に対する申し訳なさ
とが入り混じった気持ちが我々とお客様の間にもあったように感じました。
そのらの気持ちを一変したのがやはりダイアモンドでした。今回はダイアモンドの蛍光を
利用した製品を用意しての出展でしたが、その製品を通してダイアモンドの蛍光性やその
不思議さを説明すると多くのお客様が目を輝かせダイアモンドに見入っておりました。
その後というものはお客様が他のお客様にその話をなさって、お誘いいただき、多くの
お客さまにダイアモンドのお話をするとともに、我が女性スタッフが長年をかけて集め、
いつもケースに入れて身につけているダイアモンドのルース(裸石)をみんなで見つめては
ため息をつき
「ダイアモンドってみているだけでウキウキするわね。こんなにじっくりと
ダイアモンドを見たことがなかったわ」と改めてダイアモンドに見入っておりました。
一人の男性客がそのスタッフのケースをジーっと見つめ
「これはお売りにならないんですか?」
我がスタッフは即行で
「はい、一千万でも売りません」と
ニコッと笑顔、
「そうですかぁ」とガッカリする男性客
傍らで聞いていた販売員らは
「時間をかけて集めた大事なダイアモンドですから簡単には売らないですよね~」
と楽しそうに話しており、この販売員も先ほど同じ質問をしていったけと思いながら
沢山のお客様をご案内していた。
それらの会話を聞いていてつくづくダイアモンドは素晴らしいと思いながらも多くの
消費者はじっくりと不思議な石を見る事はあまりないのだなぁと思いながら、今後は
ダイアモンドを製品だけではなくルース(裸石)でも見て頂く機会を作ろうと思いついた
しだいです。
立ったひと固まりのだいあもんどの小粒たちが人々の気持ちを一瞬でも災害の
ニュースから解放してくれたことに、ありがたいと思いながら帰京をした次第です。
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