ページビューの合計

2011年3月5日土曜日

ダイアモンドの経済的価値

 最近、地金の高騰も手伝って地金の取扱い企業のCM当が目立ちます。

『国境のない財産』とか『インフレに強い』といった内容ですが、確かに国境のない財産である事は
間違いがりませんが価値に財産という単位で考えた時に、例えば1千万円の財産を持ちだそうとした時に約3キロ近い物を持って歩かなければならないし、そのような時期であればアッと言う間に強盗に
襲われるのではないかと思います。

財産とは何かというと経済的価値のある物で、民法上では人が帰属主体となり、法律行為や相続の対象になり得るものとなっています。日本では登記とか不動産等を指して言っておりますので金や地金
は元々財産という前提にはないのかもしれません。

しかし、世界では金や宝石等持ち歩ける物が資産という積極的財産であり、不動産はどちらかというと戦争や侵略があれば役に立たない物という事になります。勿論、国情が安定していれば不動産は立派な財産です。

ではダイアモンドはどうなのか?

金に比べて明らかに携帯することが容易で決して目立つ物ではない事はわかると思いますがどの様なダイアモンドが経済的財産になり得るのかというと希少性があり、美しい物が基本です。

美しい事は前提として、大きさがや色が珍しい物が財産となり得るわけですが、美しいだけでは難しい物があります。つまり、一般的に婚約指輪やファッションジュエリ-に使用されているものは美しくてもサイズが小さいという事になります。婚約指輪の材料としては良質の物を使っているという事にはなりますが宝石として財産になるかというとそれは肯定しがたいものです。

勿論、財産とは情緒的価値もある訳ですから人によって別の価値も存在します。ただし、経済的価値となると、やはり条件が世界のどこでも換金の出来る対象の物という事になりますので大きさや珍しい色の物という希少性が必要になります。

何故ここでこのような事を述べたかというとダイアモンドは換金することが出来ないようなイメージが一般の人にはありますが、利殖も含めて必ずしもそうではないという事を知ってほしいと思っているからです。

現に今の日本ではリサイクルという形でダイアモンドの買い取りが行われており、そのダイアモンドを世界から買いに来ているという事実もあります。つまり、今の日本国内にあるダイアモンドは世界に輸出するほどの取引があり、それを利殖としている人もいるという事です。

ダイアモンドには美しくないダイアモンドもあります。それは既に宝石ではないのです。また、婚約指輪に使用しているダイアモンドは良質なものが多く綺麗ですが、あくまでも婚約指輪の材料としてのダイアモンドで、婚約という特別な行事の為ですから、品質が良い方がよいという考えもありますが、これからの人生の財産として美しい事は前提ですが品質が最高質でなくても大きさという希少性を求めるという考え方もまた存在しても良いと考えます。

大きくて良質であればある程度海外でも通用する財産となるのです。決して金や地金を否定している訳ではありませんが宝石があって金やプラチナが流通している半面もあります。

勿論、金や地金には相場があります。ダイアモンドにも相場はありますが希少性が高いという意味でオークションという相場になりますので、均一な物に立つ相場とはちょっと違うかもしれません。

しかし、これからはダイアモンドを財産として考える時代が来る事は間違いがありません。人によっては人為的に操作がされている相場という言い方をする方もいますが、それは大きな意味で金や地金も一緒です。

むしろ、市場原理に左右されているダイアモンドの方が株や商品相場より健全と言えるでしょう。
勿論何でもそうですが素人が手を出しにくいものですから信用できるプロのアドバイスが必要である事は言うまでもありません。

0 件のコメント:

コメントを投稿