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2025年8月25日月曜日

DX化の懸念⁉

  ダイアモンドと直接の関係はありませんが最近のDX化に幾ばくかの疑問や懸念を持っています。技術の効率化を行うIT化に関しては日本ではうまくいっていませんが(特に日本政府が)、アナログに関しての技術の効率化、アナログをいかに生かすかという意味でのIT化は長年イスラエルで見てきていますからある意味の安心感もあります。

水が少なければ灌漑事業のIT化、人が少なければ労働力のIT化といったようにイスラエルではその技術の先進技術を見事に生かしていますが、日本では省庁の省益が前提となっている手前なかなかIT化も進みません。

 しかし、民間を中心にしたDX化に関しては日本のみならず世界でも先へ先へと進んでいます。現代ではそこまでの機能も効率も必要がないだろうと思えるぐらいに進化をしています。AIを活用するようになるとさらにその進化は急進的なものになっています。

 過去何億年と続いた地球上での営みは身の丈以上の進化を続けるとその後の破滅を迎えることは珍しくはありません。自らの巨大さを持て余した恐竜然り、紀元前の人類の発展然り、いろいろな分野で進化しては滅亡しを繰り返しています。

 私の懸念は現代の進化は果たして身の丈に合っているのだろうかということです。必要のない進化を続けているのではないかということです。AIの進化の将来の懸念も持っています。本当に必要だったのだろうか?ということです。

 多くの現代人は進む過ぎる進化に何かを失っていると感じています。進化イコールある部分での退化であることも十分理解をしているつもりですが、それがある意味何かに比例をしているのならこのような懸念を持ちません。

 ダイアモンドのようなアナログな仕事をしていると、我々仕事もIT化は進められてきましたがある意味その価値を上げる手段であったり、その効率化を求めていたものでした。

 実際、現代のDXは新たな価値を組織なり、システムに生み出すということだと思いますが、現代のフィンテックを見ていても数字上の価値や仕組みを生み出していますが、人や物に対する価値を高めているようには見えません。

 むしろ、アナログの価値を軽んじて、その価値を損なわせているような気がします。

 つまり、いつの時代にも人や物がその価値に見合った進化を続けることが必要で、身の丈に合わない進化をその物を押しつぶし、結局、破滅の道を歩むのではないかとさえ感じるんです。

 単なる懸念であればと願うばかりです。


2025年8月19日火曜日

ダイアモンドの本当の価値⁉

  ダイアモンドの誕生に触れることは難しいと思っています。それは、ダイアモンドの誕生は現代人の誕生に比例するからと考えています。

 勿論、鉱物学的には後にダイアモンドと呼ばれるようになる炭素の急激な結晶化されたものはそれ以前に存在しますが、ダイアモンドという価値を持った美しい鉱物は人類に認識をされて初めて存在をするようになるわけです。

 紀元前から何らかの鉱物としての認識はされていましたが、現在のインドで採掘が行われるようになり、その存在に人類により付加価値を享受されダイアモンドとしての体をなすことになります。

 ある時は従属者から権力者に、ある時は商人から権力者へと物語と共に献上され、それを所有することの優越性が、権力の証として示されるようになり、その意味が確立をされのです。

 つまり、その物にいかな価値があるかという物語を常に創作をする人間がいて初めてその価値が維持されるのです。

 現代はその市場性もあり、一定の価値判断や価格判断の基準もあり,今の存在になっています。しかし、原点はその存在価値を評価し、高め行く創作性がなければ徐々にその輝きは色あせていきます。

 現代のジュエリービジネスは実用品と同じようなレベルで行われ、価格競争も実用品と同じように行われてきましたから本来の価値は薄れてきました。

 しかし、ダイアモンド単独の価値というものは大前提として自然が育んだ価値というものが付与された価値ですから、それが前提にあり、現代のラボグロン問題にも一定の結論が出たわけです。装飾品としての価値だけであれば、ラボグロンでの良いわけで、他の材料であってもよいわけです。

 ダイアモンドの価値というのは自然からの贈り物であり、人類がそこに価値を見出し、価値を付与するだけの意味合いがあることが前提です。

 つまり、ダイアモンド価値というものは人類が自然を崇拝したうえでの価値が原点であり、決して実用品ではないのです。その価値をどう評価するかということは現代人の文化度や付加価値に対する考え方なのです。

 ダイアモンドの希少性、耐久性、美観性、携帯性、換金性という本来の価値と現代の金融、および資産というものと同様にどのような価値を人類が創作するのかというところにダイアモンドの価値というものは起点するのです。

 人類が自然に対しての崇拝をしたうえでの創作性の価値であり、それを怠ることは価値を自ら失わせ、人類が持つダイアモンドの意味自体をなくさせるのです。

2025年8月8日金曜日

ダイアモンドは永遠なのか?

  数十年前には考えられなかった事が次々と起きています。

『ダイアモンドは永遠に⁉』『婚約指輪は給料の3ヶ月分』などと謳われていたことが嘘のような現代です。二十代の若者にはその言葉があったことさえ知らないものも多く、ダイアモンドビジネスに携わってきたものからすると寂しい限りです。

 今年は宝飾業界の倒産件数が過去二十年で最低というデーターが出ていますが、喜ばしい事かと思いきや、倒産は少ないのですが廃業や休業がここ数年多くなってきています。

 甲府などの業者も工場を閉鎖や廃業が増え、形態も製作や卸からインフルエンサーなどを使い直販が増えています。現実に東京国際宝飾展(IJT)なども宝飾業界のための展示会とは名ばかりで、一般顧客やインバウンドに対する展示即売会というのが実態になってしまっています。

 一方、上流ではダイアモンドの鉱山会社なども流通形態が変わり、大粒に関してはオークション会社への直接出品などB to Cとも言えるような最終顧客に対する直接のアプローチの機会を探っています。

 鉱山会社の多くは採掘制限や採掘権の譲渡などや会社そのものの身売りなどを試みているところも多くあり、決して過去の栄華を探れるような状況ではありません。

 現実は過去数百年で数限りないダイアモンドが採掘され、当然リセールの還流ダイアモンドも多く市場に存在する訳です。当然需給の関係で価格も下がりますので、採掘の意味をなさなくなるわけです。

 しかし、採掘を制限することでダイアモンドの採掘量が減りますので、一方で研磨済み3ctを超えるような大粒のダイアモンドも採掘される機会が減りますので当然品不足にもなります。   過去40年間を見ても1.2ct以下のサイズに関してはわずか10%前後の値上がり($ベース)ですが3ctアップのものに関しては250~300%の値上がりを示し、5ctアップに関しては350%以上の値上がり率(ラパポート統計)を示しています。

 日本国内を想定すると決して『ダイアモンドは永遠に』とは言えませんが、世界基準でみると一定の大きさを前提としますが、ダイアモンドの価格は今後長い目で見ると資産性をますます帯びてくるかもしれないともいえるのです。



2025年7月1日火曜日

ラボグロンダイアモンド⁉

  ラボグロンが巷で騒がれ始めてから5~6年たつでしょうか。

 実際には1980年代には既に当時のソビエト連邦製のものが出回っているといわれ、1990年代半ばには既に米国製のものが出回っていました。しかし、当時のGIA(米国宝石学会)はその後2003年に初めて認識をしたと発表しましたが、それまでのレポートの責任逃れのための言い訳でしかありませんでした。

 その後GIAはラボグロンのグレーディングレポートを発行するという暴挙に出ましたが、その理由は天然かどうかではなくグレーディングがGIAのビジネスであるとコメントしています。

 しかし、初代GIA理事長のリチャード・リーディコートはダイアモンドには鑑別書が必要がないのはグレーディングレポートは天然のダイアモンドが前提だからと説明をしていたのだが、現代のスタッフにはその知恵が無いように感じられます。

 何故なら価格が暴落したラボグロンのグレーディングレポートをつける人はいないからです。当然、想定ができたことですが、$50前後まで価格の落ちたラボグロンにその価格以上のレポート代を出す人はいません。

 ラボグロン協奏曲が収まろうとしている状況において新たな現象が出てきています。それは一つにラボグロンもダイアモンドの一つであるが希少性、物語、ステータスがない種類のものであり、天然とは一線が引かれているものであるということです。

 もう一つは数億円するジュエリーが数百万円で仕上がるという市場です。日本のようにジュエリーを着飾る文化が元々無いところでは成り立つかどうかわかりませんが、欧米諸国のようにその文化があるところでは十分な需要があります。

 現に米国ではそれに特化したビジネスは一定の成功を収めており、ブランド化にハリウッドスターを使用し、順調に伸びているスタートアップもあります。勿論、その見た目は天然と変わりませんから、うなずける内容でもあります。

 今後はどのような市場になるかは天然の市場も含めて不安でもあります。

2025年6月16日月曜日

現代の異変⁉

  先日、久しぶりにロサンゼルスへ旧友との再会や私事を主な目的としていってきました。

一番驚いたことはロサンゼルス市の劣化でした。それは私が過ごしていたおよそ半世紀前と比べるとむしろ都市として後退をしているようにも見えました。普段渡航をしているイスラエルのテルアビブの発展と進化を見てきた私には余計それが顕著に見えました。

 その大きな原因は移民の多さであることは明らかな状況でした。多種多様な文字(落書き)と人種が目につき、おおよそ当時を彷彿させるようなものは消え失せていました。

 丁度その時にいまNEWSで報じられているデモ騒ぎが勃発しました。不法移民の取り締まりに対する抗議デモです。

 不思議なことは「不法移民に対する取り締まり」に対する抗議であることです。不法移民を助けることが人権擁護に当たるという考え方です。勿論、取り締まりが度を過ぎることは容認できません。しかし、秩序を乱す不法な移民に対しての取り締まりは速度違反の取り締まりや防犯対策とどう変わるのかという疑問です。

 ロサンゼルスの劣化は明らかに米国文化の秩序を受け入れない移民の暴挙だと思います。また、従来住んでいる人々の多くの意見も同様です。

 現状、川口市のクルド人問題やインバウンドによる秩序の乱れが日夜話題になっている現代は未来がロサンゼルスのように見えます。早い時期の移民局の創設が必要であり、以前の世界観と現代の違いを意識する必要があると思っています。勿論、秩序ある移民に関してはウエルカムであることは申しつけ加えておきます。

 当社ではイスラエルからワインを輸入し、販売を行っていますが、今のイスラエルの現状もあり、ヘイトの投稿もあります。その人々の気持ちも理解をしたうえでということではありますが、多くの人々が使用をしているGoogle mapや 詐欺集団を追い詰めている警察庁の使用ソフトもイスラエル製です。さらに多くの農業技術もイスラエルのものが日本では多く使用されています。

 もし、それらのものに対してもヘイトは行われているのなら、それはそれで問題です。つまり、現代は物で選べば必ずしも好感を持っている国製であるかどうかはわかりません。あらゆる国が分業をし、現代の物流は成り立っています。分業の仕事が必ずしもそれぞれの国で公平に分けられているとは思いません。しかし、それぞれの国で生活することが本来の姿ですが、事情により国を出ざるを得ない人々も多くいるとは思います。

 もし、自国を出なければならない事情があるのであれば、それはそれで移動した国の秩序を守る必要があります。そうしなければその国でも厄介者扱いになりその国もまた住みにくいものになるのです。つまり私見ではありますが、多くの不法移民の人々はどこの国に行っても不平不満を持ち、問題を起こすのかなとも思います。勿論皆が皆そうとは思っていませんが一部の移民の暴挙を見るとそのように感じてしまうのです。

 

2025年4月30日水曜日

ダイアモンドへのトランプ関税⁉

 トランプ大統領の関税政策の良し悪しは別にして、ダイアモンド業界への影響は決して小さくはありません。

 それは4月上旬のトランプ大統領の税率発表の前にアメリカ国外の業者がアメリカへダイアモンドを大量に送り込んだことによる影響です。

 関税25%の影響は決して影響が少なくはなく、本来であれば無税のダイアモンドですからGIAのグレーディングレポート作成依頼も海外からはできない状況になっています。そのため、4月頭の1週間で去年一年分のダイアモンドの輸入がアメリカへ行われたのです。

 勿論6月のラスベガスショーを念頭に置いての行動ですが、時期が早すぎたために他国からの引き合いには対応できない状況になっているわけです。

 その結果、ダイアモンド業界としてはフリーズ状態にあり、現状の手元在庫のみで対応せざるを得ない状況になっているわけです。

 さらに言えば、トランプの関税政策を見据えて、多くの投資家が米国債を手放した為に長期金利も下がり結果として現物資産である金の価格の上昇ということにもなったわけです。

 同じ現物資産であるダイアモンドはその希少性から金ほどの影響も少なく、大粒ダイアモンドの他のものは価格も軟調で、ファンシーカラーダイアモンドに関しては価格も弱含みでのあります。

 現代の投資においてダイアモンドというものは市場が小さく、投資家にとっての興味は決して大きくはありません。現代の投資家の大半はパソコン前での作業であったり、目を離すことのできない立場にいるわけですからファッションやステータスに関してはあまり興味を示しません。

 特にダイアモンドのような影の資産になりがちなものに関しては興味をあまり示さないのです。なぜなら、多くの国では富裕層の取り込みのために税制が富裕層に有利になっているためにそこへの工夫に大きな興味を示しません。

 それよりも税金が無税のタックスヘブンへの国々への資産移動を行うような大きな工夫をするのです。

 しかし、それには大きなリスクも伴います。現状でもハッキング等の犯罪が際立った進化をしています。これは、AI化が進むことにより更に可能性が大きくなってくるでしょう。

 金額がそれほどのものではなくてもアナログ資産でもあるダイアモンドはやがて別の意味を持ってくるのです。

 

2025年4月9日水曜日

大粒ダイアモンドの行方⁉

  インドのダイアモンド研磨工場の閉鎖が相次いでいる理由はいろいろあるが、一番の理由はダイアモンドビジネスの経年劣化だろうと感じます。

 ダイモンドビジネスが始まって300年~500年は経とうとしています。もちろん近代ビジネスモデルとなってからは100年余りしか経っていないわけですが、この間の発展が著しかったことも事実です。

 私自身もこのビジネスに関わってから半世紀余りとなりますが、その間にも著しい変化がありました。グレーディングが一般化され、大量の原石が研磨され、更にはその換金性ゆえにリサイクルとしての市場での在庫の流通が行われてきました。

 現代においての市場在庫は過去最高といってもよいでしょう。需要に対して供給過多になっているのが現況です。宝石質ではない原石も多く研磨されてきました。その為、市場にダイアモンドがだぶつく状況にもなってきています。

 もちろん価格においてもその影響は著しく、1ct以下のダイアモンドの価格は低迷し、新たな研磨石は必要にならない状況にあるために研磨工場の閉鎖という状況になっているのです。

 さらに、インドの多くの研磨工場は仕事を確保するために人造ダイアモンドの研磨も大量に行ってきたために人造ダイアモンドそのものの価格の下落も演出してしまったわけです。

 人造ダイアモンドに関してはいくらでも生産ができますから価格は下がる一方です。しかし、このことは天然のダイアモンドにも影響を与えるのではないかという指摘もありましたが、下がりすぎたということもあり、天然のダイアモンドの価格も下がりましたのがあまり影響は大きくはありませんでした。

 大粒(5ct以上)のダイアモンドに関しては最近大手の鉱山会社が相次いで供給を抑えるという発表がありましたが、これは抑えるのか、原石が少ないのかは疑問の余地もあります。

 つまり、コロナ以降デ・ビアスをはじめ多くの多くの鉱山会社が減産を行ってきました。最近、再採掘を始めていますが市場が芳しくはないとの判断から積極的ではありません。それゆえにもともと採掘量の少ない大粒ダイアモンドは原石を含めて少なくなってきているのだろうと感じています。

 更に、大粒ダイアモンドの所有者はもともと資産家が多いために市場に売りに出すことも少なく、小粒ダイアモンドのようなリセールなる在庫がもともと市場にないことも状況としてはあります。

 大粒のダイアモンドは今後もステータスとしての資産としての価値は十分にあるのだろうと感じていますが、それ以上に現代のデジタル資産の危うさの反対側にある現物資産としての価値が必要とされるのだろうと思います。