ページビューの合計

2012年12月14日金曜日

選ばれしダイヤモンド!?

 間もなく選挙ですが、みなさんは何を目安の候補者を選びますか?

 長い間、取引所でダイヤモンドのセレクションをしていて、感じていた事は同じようなグレードのダイヤモンドのロットであれ、メランジのロットであれ、必ず目に飛び込んでくる魅力のあるダイヤモンドがあるという事です。

 多い時には数千、少ない時でも数十個のロットを検品し、オーダーに合わせたダイヤモンドをセレクトするのですが大きな括りで言えば同じような内容の品質で、それこそ4Cに合わせるだけであれば、経験があればそれほど難しい作業ではないと考えます。

 しかし、ビジネスとしてオーダーの仕分けだけであれば日々漫然とした業務として終わるのですが、どうしてもそれらのロットの中にきらりと光る物が混じっているとオーダーとは違っていてもついつい手が出てしまいます。

 それは何時も書いている事ですが『ライフ』が強いダイヤモンドなのです。沢山の同じようなダイヤモンドですがその中に間々こちらにアピールをしてくる石があるのです。

 それらの石に出会うのもやはり感性なのかもしれませんが、長いビジネスの間で唯一覚えた事は人の創った基準ではなく、自らの感性に従った方が結果的に良い物を手に入れる事が出来るという事です。

 時々、市場から買い付けられたダイヤモンドの検品を依頼される事がありますが、往々にしてそれらのダイヤモンドは手放されるべくして、手放されています。つまり、石そのものに魅力がないのです。ダイヤモンドというだけで選ばれて、ダイヤモンドというだけで販売をされた石は単なる石なんだという事を感じさせられます。

 今は自身の在庫だけの買付でもあるので、自身が感じたアピール力のあるダイヤモンドだけを取り扱うようにしています。そこには決して市場の4Cとは伴わない魅力のあり、個性のあるダイヤモンド達がいます。

 選挙ですが、単なるスローガンだけではなく実質社会に貢献をしてくれるような候補者を選びたいものですね。自らの利益という目先だけではなく、社会に貢献できる人かどうかを基準にしたいものです。二度と3年半前の過ちを起こしてはいけません。

 必ず、自ら光を放っている人がいます。投票に行きましょう。

ダイヤモンドの貢献!?

 彼のドラッカー氏は

『ビジネスの基本はいかに社会に対して貢献するかである』

と言っていますが確かに社会貢献の出来ないビジネスは成り立たないし、貢献していても役割が終わると同時に新たな貢献の形が出来ない限り消滅してしまいます。

 さてと、ダイヤモンドの話ですが『ダイヤモンドは社会への貢献はしているのか?』という事ですが
逆に言うと貢献しているはずなので今だに残っており、期間だけで言えば最も貢献をしているビジネスという事になります。

 それではどのような貢献なのかというとやはり情緒的というか精神的貢献なのではないかと思います。ダイヤモンドという物は扱っている販売員にしても業界人にしてもどれくらいそれを意識している人がいるのかというと疑問であります。

 それでは何故取り扱っている人々が理解していないもののビジネスが成り立っているのかというと、ダイヤモンドそのものに貢献をする力があるという事でそのビジネスそのものの貢献でないと考えています。

 つまり、多くのビジネスは開発、研究等のプロセスがあり、結果社会に貢献できる物を生み出していきビジネスとして社会に受け入れられる事により成り立っていきます。しかし、ダイヤモンドビジネスという物はダイヤモンドそのものが価値として社会貢献をしているという前提で考えると携わる人間には努力が必要ないのです。

 言い方がきつくなったかも知れませんが、おそらく、多くのジュエリー業者は『我々も努力をしている』というと思いますが、確かに努力はしていると思いますが他の業種は多分もっと努力をしているのだと思います。

 ダイヤモンドが社会に何らかの貢献をしている事は歴史的事実として考えたならば、扱う人々はそのダイヤモンドの貢献価値を損なわないようにする事が大きな役目になるのではないでしょう。

 4Cという道具を盾にし、価格競争をしてきたものは全くその逆をやってきたのですから,そこに携わる資格は無く、居場所も今は無くなっているのでしょう。決して景気のせいだけではない事に気がついた人は決して苦しんではいません。むしろチャンスと考えています。

 人の為、社会の為に貢献するダイヤモンドのお手伝いをするだけで上昇に向かう事になると思います。

 それではどの様なお手伝いをするのかというと、実際に値引き販売を行っている人々もダイヤモンドの魅力には気づいているはずです。その美しさ、魅力を自分なりに表現をする努力をし、安易な方法に逃げない事です。

 ダヤモンドが社会に貢献をしていることは歴史的事実が証明をしています。あとは扱う者の姿勢だけです。

2012年12月12日水曜日

グリーンダイヤモンド。

最近、手に入れたグリーンダイヤモンド照明の下に置いておくとブルーに見えます。
 
とある展示会場にて

『このブルーダイヤモンド綺麗ですねェ。』

と話しかけられ

『実はこれ、ファンシーグリーンなんですよ』

『そうなんですか!?』

とちょっとびっくりなさっておりました。

『このような会場ですと黄色の照明も多いので干渉してブルーに見えているんです』

と説明すると

『へえ~、それでお安いんですね。』

『決してお安い訳ではなく適正な利益は頂いております。』

『正直な方ですね』
とおほめの言葉

 実際に展示会場の照明は必ずしもダイヤモンドの魅力を反映させたものではない事が多いのも事実で、ただ光らせればよいという照明がほとんどです。ダイヤモンドに詳しい方ならよく解ると思いますが、ただ光るだけなら人造石も含めて他にもあります。

 ダイヤモンドはやはり日中の自然光で魅力のある物が多く、色合いやダイヤモンドそのものの石なりとでも言うのでしょうか。

 今回のグリーンダイヤモンドを会場の外の光でご覧に入れると、さらに驚かれ

『本当にグリーンですね。でもきれいですね。』

 今のダイヤモンドの魅了された紳士はすぐに購入を決められ、後日身につける方法を検討したいと述べられていました。

 環境により見え方の違う事もダイヤモンドの魅力の一つです。ダイヤモンドの色々な顔を皆さんにお見せするのも私達の仕事の一つでしょうね。

2012年12月11日火曜日

今日のダイヤモンドジュエリー!?

 私の好きな言葉というか肝に銘じている言葉に

『今日は昨日の明日、今日は明日の昨日』

という当たり前のような言葉があります。

 今の現実に満足をしていないという事は過去のすごし方に問題があり、将来が不安という事は今の状況対して納得がいっていないという事です。今日の社会の在り様そのものを表していると言っても良いのでしょう。

 現在のダイヤモンドジュエリーに関しては決して状況が良いとはいえないのですが、景気のせいだけではないと思っています。過去のダイヤモンドジュエリーの販売方法を省みてみてください。

 ビジネスとは単純に言えば、価値を換金する仕組みと言えます。つまり、段階的に言えば

1.お金を払ってもいらない。(逆から見れば持ち帰ることも価値)
2.お金を払いたくない。
3.お金を払ってまでいらない。(価値はある程度認めるが支払いまでは)
4.お金を払っても良いが、そこまでは出したくない。
5.お金を妥当に払いたい価値。
6.お金を余分に払っても欲しい。

つまり、4.5.6に関してはビジネスといえますが、どの部分の価値として自らのビジネスを考えるかという事ですが・・・。

 ダイヤモンドジュエリーに関して言えば5ないし6でなければならない価値をビジネスにしなければならないものです。過去のこのビジネスに関してはどうであったのだろうか?

 4番のビジネスに誘導した部分があったのではないだろうか?売り方や商品の製作の仕方としてはいかに安く仕上げ、安く感じるようなニュアンスを与え続けたのではないでしょうか。

 価値を削りながら販売をする方法は本来のプロがする仕事ではありません。プロというのはスポーツ選手であれ、我々であれ最高のパーフォーマンすを見せる事により価値を高め消費者に満足を与え続けるものです。

 過去が間違っていたのです。現在の状況は明らかに過去の間違いを改め、将来に同じ間違いをしないように心掛ける時期なのではないでしょうか。

 自戒の念を込めダイヤモンドジュエリーの価値を高める努力を今すべきなのではないでしょうか。
価値を高めることこそがビジネスの第一段階なのだと考えます。その為には売る人間の価値を高める事が最も大事な事と捉えています。

 ダイヤモンドは何ら変わりません。価値を変えたのはそれを扱っている人間です。また変える事が出来るのもそれを扱っている人間です。価値を変えた事により不調に甘んじています。

 価値あるジュエリーを作り、販売することで今日を過ごす事が将来のビジネスの復活につながると考えています。

2012年12月9日日曜日

競売ダイヤモンドのその後。

 先日、話題になった国税局の競売のダイヤモンドの落札が不動産を除く最高価格のでも落札と話題になりました。

 国内の業者が落札したその価格は当初の業界での落札価格をはるかに上回る金額になり、一般の方達の話題にもかなりなり、色々な方達から質問をされる事が多くありました。

 一番多くの質問は
『落札価格は妥当なんですか?』
『誰が落札したんですか?』

といった物が多く、金額で言えば『妥当』というより良い買い物だったと言えるでしょう。国税の競売という事を考えると多少高く感じますが、世界の市場という事を考えるとかなり良い買い物だったと思います。

 10CTSアップのこの手のダイヤモンドは世界中で不足をしており、お金の逃げどころとして注目を浴びております。海外でのオークションであればすぐにでも落札価格の20%アップでの価格では落札されると思われます。

 これらの事象がメディアや話題になる事はダイヤモンドの今後にとってプラスになる事として興味を持っておりますが、必要以上のインフレ現象は危険もあり、注視しなければいけない事でもあると思います。

勿論、現状ではインフレを起こすほどの絶対量は市場にはなく実際には価格の上昇は妥当なところで収まっております。絶対量が少ないのに価格の上昇がしないと聞くと不思議に思うかもしれませんが、実際には市場にはあまり出回る事がないので価格がつきにくいといった方が良いかもしれません。

 ほとんどの取引は市場に出回る事もなくカッターから直接クライアントに案内される事が多いので実際には情報としても一部の業者にしか出回らない事になります。

 今回の競売に関して言えば大きなダイヤモンドは財産にもなるし、決して価格が大雑把なものではないという事が周知され、なおかつ百貨店等もきちっとした価格で販売を心がけるようになるかもしれないという事を考えれば、良かったのではないかと思います。

 今後は大粒のダイヤモンドに関して言えば流通利益の考え方も販売店は考えていかなければ消費者に背を向けられるだけではなく、その流れに参画をされる事は許されなくなるかもしれない。

 適正な価格とは理解できる手数料ビジネスになるという事で、ビジネスの利益率を追う販売網が参加をするには考え方を変えるしかないのではないかと思います。

 ジュエリーやブライダル、ブランド品といった付加価値をメインにしたビジネスとダイヤモンドビジネスは根本的に違います。一時、バブルの頃は勘違いをした販売方法が横行しまいたが今の時代は違います。

 今後も競売に大きなダイヤモンドが出てくるほどの数が日本にあるとは思われませんが、業者ではなく一般の方達がもっと参加をしてくるようになるダイヤモンドのマーケットは違ってくるのではないでしょうか。

『誰が落札をしたんですか?』
といった質問には
『業者さんです。』
とだけお答えしておきましょう。

 

クリスマスとダイヤモンド(2)

 やがて、大きくそびえたつビルの前に来るとビル風と師走の厳しい寒さでとてもじゃないけれどビルの大きさに感心している余裕もなく回転扉を勢いよく押し、中へと駆け込んでいきました。

 エントランスの正面には高くそびえたつ、クリスマスツリーがあり、周りには沢山の宝飾店のショーケースを覗き込んでいる人々が笑い声や驚嘆の声をあげており、並べられているジュエリーの豪華さを想像できる華やかさがそこにはありました。

 『さあ、お兄ちゃんはお仕事をしてくれるけど、一人では迷子になっちゃうから一寸待っててくれる?』
と私が少女に告げると少女は自分が想像いしていた場所と違ったのか
 『私もお兄ちゃんと一緒に行く』
と不安げに私の顔を見上げていました。

 『じゃあ一緒に行こうか?』

 『うん。』

気を取り直した少女はニコッと笑いながらついてきました。

 会社のギャラリーの前で
『ここがお仕事の場所だから、一緒に中に入って大人しく待っててね。』

『うん。』

『こんにちは!!』

中に入るとギャラリーの販売スタッフが忙しそうにしながらこちらの方に笑顔を返してくれました。

 『どうしたのその子?』
店長の男性が私の訪ねてきたので事のいきさつを説明したところ

 『でも、そんなことだけでお母さんに会えるの?この子をガッカリさせるんじゃない。』

と心配そうに少女の方を見ながら私に呟くと同時でした。

『アッ!!お母さん。』

少女が思わず大きな声を発したので私の方もその方向を見ると、オープンと同時にギャラリーで働き始めた女性が入口から休憩を終えて入ってくるところでした。

『あらっ、どうしたの高子ちゃん!?』

入ってきた女性は驚きの顔をしながら少女の顔を見ておりました。

『エッツ!!お母さんてこの人なの?』

私は驚いて少女に尋ねると同時にそのスタッフの女性の顔を見ました。

『うん。』

 事情を聴くと離婚をした母親は実家に少女を預けて、東京で働くことを決めてギャラリーで務める事になったとのこと。

 『そうなんだ、奇遇だね』
と店長。

 実は数日前に電話で
『今、お母さんの働いているところには、大きなダイヤモンドのクリスマスツリーがあるんだよって話していたんです』

 『そうか、それでTVで流れていたこのクリスマスツリーの事を見てお母さんに会いたくなったんだね』
と店長がいうと
 
 『うん。』
少女は嬉しそうに皆の顔を見渡していた

 その後、皆で偶然の出来事の話をしながら

『良いクリスマスプレゼントになったね』

と店長が言うと皆の顔がほころんでいた事を思い出します。

 その後何年かしてと言うより何十年かして、たまたまその少女と再会する機会があり、今同じこの業界に努めている事を知りました。

 彼女の言ったこの一言が胸に残ります。
『あの時に見たダイヤモンドの輝きが眼に残っています。忘れられずに今のお仕事をさせてもらっています。』

 当時の三角ビルに飾られていたクリスマスツリーの一番上には10カラットのダイヤモンドが燦然と輝き、何種類もの宝石がそのダイヤモンドを引き立てておりました。(総額が数億円だったと思います)

 当時の日本のエネルギーと賑わいをこの季節になるといつも思い出すとともに、少女とのその縁を今でも不思議に感じ、思わず顔が綻んでしまします。


2012年12月1日土曜日

クリスマスとダイヤモンド!?

 12月に入り今年は選挙もあり、忙しい師走になりそうです。

 1970年中頃、バブルの始まる数年前でありました。丁度高度成長期も後半を迎え日本中が活気に沸いていたような気がします。

 私は社会人になって二年目を迎えた頃、西新宿が開発をされ、沢山の高層ビルが立ち並び始めていました。その中で上から見ると三角のビルがあり、その一階には沢山の宝飾店が入り、宝飾専門のフロアとなっておりました。

 私は新宿の西口から地下道を通り、私の勤務をしていた会社のギャラリーのある新宿の三角ビルに向かって地下道を歩いていた時です。12月に入り一週間ほどたったその道筋は活気があり、
沢山の人々が行きかっておりましたので少し賑やかになっていた人だまりが目に入っても最初は気にせずにいました。
 
 数歩あるいたところで
『サンタさんが絶対にあるって云っていたもの・・。』
小さな少女(5~6歳だったと思います)が大きな声で叫んでおり、傍らにはそのおばあさんと思わしき人がうずくまっておりました。

 数人の人だまりはどうしたものかと戸惑っていたいるようでした。その時に一人の紳士が
『それじゃあ、私が連れて行ってあげましょうか?多分その先にある三角ビルの事だと思います。』
とうずくまっているおばあさんに尋ねていました。

 事情が解らない私は
『どうしたんですか?』
と声をかけると、どうやらおばあさんと少女は地方から出てきて新宿にあると聞いて来た《ダイヤモンドのクリスマスツリー》を探しに来たけれど、おばあさんは歩き疲れたのと軽いめまいを起こしていたようです。

 『実は孫がテレビでサンタさんがダイヤモンドのクリスマスツリーが此処にあると言っていたのでどうしても見に行きたいと言うので連れてきたんですが一寸体の調子が悪くて…。』
とおばあさんは一寸つらそうに告げてきました。

 傍らにいた紳士は
『多分三角ビルに入っているジュエリー街にあるクリスマスツリーじゃないかと思っておばあさんに此処で休んで頂いて、この子を私が連れて行ってやろうかと思っていたところです。』
紳士は優しそうな顔で話してくれました。

 『それじゃあ、私がこれから行くところですから私が連れて行ってあげましょうか?』
と言うと
 少女は嬉しそうな顔をして
『ホント?』
『多分、仕事はすぐ終わるから、またここに連れてきてあげるよ』
それから少しの会話が紳士やおばあさんとあり、私が連れていく事になりました。

 道すがら
『そんなにダイヤモンドのクリスマスツリーが見たいの?』
と少女に尋ねると
『クリスマスツリーのところに行くとお母さんに会えるの。』

『どういうこと?』

*長いお話なので次に続きます。