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2011年10月5日水曜日

美しさ!?

 欧米や海外を回って思う事はダイアモンドに対する考え方の我々日本人との違い
です。

海外ではダイアモンドを『ワッ!!きれい』と表現する事はあまりありません。どちらか
というと、財産性だったりメモリアル的な考え方をします。

最近の日本人もあまり『きれい!!』とは言いませんが、以前は0.3CTでもダイアモンド
が大きく感じたせいか『ワッ!?きれい!!』と表現をしていたと記憶しております。

日本人と欧米人の美しさや美に対する意識の違いは著書の『宝石がたからものに
なる時』にも書いていますがかなりの違いがあります。

日本人は景色や物体は勿論のこと苦悩や怒り、所作等といった外国人には理解が
出来ないようなものにも『美』を感じます。

桜にちり際や月の陰りにさえ美しさを感じます。外国人が「チッ、」と舌打ちをする様
な状況の中にも美しさを感じてきました。特に所作に関してはその動きの流れや仕草
に美しさを感じそれがマナーにも通じている訳です。

現代の日本人がそれに当てはまるかどうかは疑問ですが、本来の日本人にはその
ような感性が宿っているいるの日本古来の茶道や生花、武士道をみても間違いは
ありません。

現代の日本人がマナーやTPOを取り戻すには『美しさ』を理解する感性を培う必要が
あるのかもしれません。

ダイアモンドを理解するにはまず美しさを理解する原始的な感性が必要で本来の
ダイアモンドの価値は本来そんなところから始まっています。

日本人がダイアモンドを理解することにより、本来の日本人の美意識が取り戻す事
が出来るようにとこじつけ的に願う次第です。

2011年9月28日水曜日

ダイアモンド コレクション

 先日、さる展示会にお邪魔をしました。

当社はドイツジュエリーの『F.Zerrenner』とダイアモンドの裸石を出展させて頂き、
その中での事です。

『裸石で持っていてもしょうがないものねェ~』一人のベテラン販売員がポツリと
呟くと横にいた別の販売員の方が『でも、このハート型のペアはお安いわね』

このお二人の会話を聞いていたお客様が

『どれですか?』

と声をかけてこられて、覘きこみながら

『アラ、きれいな形ねェ』

近くにいた人々が集まり始め、他にも並んでいたカラーダイアモンドや他の形の
ダイアモンドに話題が集中しておりまいた。

そんな中、一人の販売員がそのハートのペアを持ち出し、しばらくすると
『決まりましたので、お願いします』
と戻ってきました。

その後何故か多くの販売員が裸石の入ったケースを持ち出し、お客様にお勧め
しているうちに、
『ダイアモンドって見てるだけで、なんか幸せな気持ちになるわね』
と其々が口に出し始めており、何故かそれがお客様達にも感染をしているようでした。

ある男性のお客様は以前からダイアモンドだけではなく他の色石に興味を持っている
方がおり、やはりファンシーカラーの数個入ったケースを今回お求めになり、
『ダイアモンドがやっぱり一番いいね』
とうっとりと眺めながら一言。

そうこうしているうちに他の男性客もカラーダイアモンドをお求めになり、当初、裸石
はどうかと言っていたベテラン販売員が
『ダイアモンドは裸で持っているのもいいわね』
と数個残った中で目をつけていたハート型の裸石を買い求めて、幸せそうな顔をして
おりました。

ダイアモンドはその人の感性にもよりますがやはり人を幸せにするなあ~とつくづく
感じた次第であります。

2011年9月27日火曜日

世界のダイアモンド事情

 我々の業界では大きいイベントになる香港の国際宝飾展が幕を閉じました。
大方の評判は世界の経済状況を反映してあまりよくはなかったという声が多くあり、
予想はしていたこともありますが、ちょっと元気がありません。

得意にダイアモンドはインドの業者がキャッシュフロー確保の為の安売りに出て、
価格が弱めになったとの情報が耳に入ってきました。これは今まで好調とされた
インドの景気も弱めになり、金融の引き締めが行われた事もあると推測されます。

このようは状況は今までもよくあり、そのマーケット事情による価格の弱含みは他の
商品と同じです。しかし、マーケット事情の影響のない大きなサイズ(5.10ct以上)
は以前強含みであることは間違いありません。

最近では金の高騰やその他の地金の値上がりに注目されていますが、金や株等の
投資は危険が伴います。それは、金は元がなくならないとはいえ価格は大いに下が
る可能性はあります。また、株や国債等に関しては紙くずになる可能性すらあります。

ダイアモンドはその存在ゆえに金ほどの大規模な値下がりが起きる可能性もなく、
株のように価値そのものがなくなることもありません。

そのような側面もあることから、逆にキャッシュオンデリバリーによる販売も行われる
のです。それは、ダイアモンドの絶対的価値を証明するものであり、財産性を裏付
ける事なのです。

一方ではいつも述べているような付加価値が存在し、その付加価値が軽んじられる
日本では本当の価値を見極める事は難しいのかもしれません。
つまり、どちらの価値も取り扱っている人たちが残念ながら真の価値を知らない為に
起きている不幸なのです。

多くの欧米諸国や未開発国では、財産を自分で守る習慣がありますので、冷静に
財産保全になる物を理解する事が出来るので、ダイアモンドに対する見方が日本と
少し違うのかもしれません。

強いて言うのであればジュエリーについたダイアモンドにはそのジュエリーのデザイン
やその加工に対する価値は付与されますので、ダイアモンドその物の価値というより
ジュエリーとしての付加価値が優先されて価格がついています。

よく『ダイアモンドは買った時よりも売る時は安くなる』という言葉を聞きますが、その事
について述べると、売れるという価値だけでもメリットであり、その使用している素材の
価値ゆえにただにはなりません。

どんなブランドの衣服であれ、処分するときは1キロ何十円か何百円ですが、ジュエリー
に関してはそんなことはありません。今回の金高騰の狂想曲では多くの方がメリットを
感じたはずです。

ダイアモンドの大きなサイズの裸石の輸入価格と販売価格に関して、現代の市場では
ジュエリーについたダイアモンドの価格差ほどはありません。

これらの状況をとらえている海外の市場ではダイアモンドが多くの値下がりをする事は
ある一定の期間を前提とする事が出来るのであれば、まずあり得ません。

これからのダイアモンドへの見方を変えてみませんか?

2011年9月17日土曜日

夏休み!!

 御無沙汰をしています。

実は、胆のう炎になりまして、4,5日の入院のつもりが一カ月近く入院をすることに
なり、ブログの更新もままなりませんでした。(恐縮です)

人間は休みを取ることも大事だなとつくづくと感じる器官でもありました。社会に出て
から、こんなに社会を離れてのは初めての経験で、それなりに考えることもあり、
良い時間を過ごしたかなとも思っています。

時間があったこともあり、常々興味を持っていたことも本を読んだりして過ごし、自分
が考えていた。ダイアモンドはどこからという事もヒントをだいぶ掴んだような気もし
ます。

宇宙の始まり、それは素粒子から始まった事は仮説ではありますが、一部の学説
で取り上げられています。その素粒子がインフレーションを起こし、ビッグバンに
つながり、様々な元素が誕生し、ダイアモンドの構成元素である炭素も誕生した。

単純炭素原子の結晶であるダイアモンドは早いうちに誕生したと考えられます。

137億年前に誕生したといわれる宇宙ですが、その期間のかなり多くの時間をダイ
アモンドはすごしてきたと考えられます。

凄い事です。

なぜなら、多くの無機質、有機質に関わらず、まだ変化、進化をしながらこの宇宙に
存在しています。素粒子のようなごく小さな単位の物が今の宇宙という膨大な規模に
なり、まだ変化をしているのにダイアモンドは早い時期に最終形となりこの宇宙に
存在し、その姿のままで我々人間の前に存在しているのだから凄いことです。

多分、そんな物質は元素でない限り、あまり存在をしません。

もし、いま流行りのパワーストーンが存在するとしたなら間違いなくダイアモンドはその
一番だと考えます。なぜなら人間のの誕生と進化はそれ以前に存在したものを基礎
として、進化してきたのですから・・。

なんて事を考えながらベットの上で想像をめぐらせながら過ごしておりましたが、普段
であれば地球上のダイアモンドの事しか頭にないのに、こんな事を考えさせてくれた
のは、仕事から少しだけ離れていたからでしょう。

たまに夏休みを取るのも悪くはないなと考えながら、術後の傷口を眺めている今日
この頃です。そして、あらためてダイアモンドはすごいなぁ~・・・と考えている次第
です。

2011年8月9日火曜日

ダイアモンドの魅力

ダイアモンドの魅力を聞かれる機会が最近多いのですが、ある方が

『髙木さんが長年ダイアモンドの買付をしていてダイアモンドに飽きることはなかった
んですか?』と尋ねられました。

この質問は多分にダイアモンドを見る機会が少ない方の発言なのかなとも思います。
つまり、ダイアモンドに魅力を感じている方の多くはダイアモンドは見飽きないという
事をよく口にします。

それでは私はどうかと言いますと。仕事で見ている分にはその作業に対して飽きる
事はありますが、ダイアモンドそのものに飽きることはありません。

ゴルフに夢中になるのは、一度でも理想的なショットをした事がある人です。それは
ゴルフをする皆さんに心覚えがあると思いますが、一度でも理想的なショットをすると
それがもう一度できそうな気がして続けています。

出来るはずと思っているとたまに理想的なショットが出てきます。そうすると20回に
一度のショットでもやる気がまた出てきて、続けていきます。

ゴルフとイコールではありませんが、30年以上沢山の石を見ていても必ずと言って
いいほど今まで見たダイアモンドより感動的なものを見る事があります。

見続けていると必ずもっと魅力的なダイアモンドが出てくるはずだという事を前提に
見続けています。

やはり、今まで以上の魅力を感じるダイアモンドは出てくるのです。その時に感じる
ことは、ダイアモンドの特徴と人間の技術の合値です。そしてそれは必ずしも、無色
透明な物とは限りません。

俗に言われている4Cグレードを超えた物がいつもそこには存在します。4Cグレード
を否定する訳ではなく、それもダイアモンドの魅力を伝える手段の一つではあります
が、それはダイアモンドの一部を表現しているにすぎません。

魅力的に出てくるダイアモンドは決して無色透明なもので理想的と言われるカット
ばかりではありません。やはりその石の持った個性と人間の技術が見事に一致した
時に醸し出される魅力に勝るものはありません。

それは3年前の事です。
通常の買付作業をしていると私のアシスタントをしてくれているハニーという女性が
『カズ、この石を見て!!』

私が目にしたものは17ctのペアシェイプ(梨型)でした。
うす~いブラウンのじ色をしたライフ(照り)の強い見事なダイアモンドで決して理想
的なカットとは言えるものではありませんでしたが、この石に関してはこのカットが
理想的だと思うような魅力的なダイアモンドでした。

ダイアモンドの魅力というのは、必ずしも人間の計算したものではなくその石自体が
持っている特性とカットした人間の相性もあります。それが一致した時にとてつもない
事が起きる。その事が経験の中で身についているのでダイアモンドに飽きることは
ないのでしょう。

人間と一緒で成績優秀な人間だけが魅力的な訳ではありません。個性とその後の
環境によってとてつもなく光り輝く人間がいるのと同じ魅力がダイアモンドにもある
のです。


因みにその17ctのダイアモンドを購入して、日本に到着するやいなや売れてしまい
ました。

ダイアモンドを一度ジ~っと見る機会をつくってみてください。必ず何かを感じます。






2011年8月3日水曜日

エンゲルベルト・フンパーディンク。

最近、テレビのコマーシャルから軽快な音楽流れて、その音楽が自身の心の底を
揺さぶる感じがして、とても心地よい瞬間に陥ります。

1970年代半ばロサンゼルスで過ごしていた。当時のロサンゼルスは治安も悪く、
車の移動は是是非でありました。

当時の私は持ち金も少なく、ポンコツの1960年代のフィアットをやっと手に入れて
移動手段としていました。夏に買って冬になる時に初めてヒーターが壊れている事が
わかり、売り手にしてやられたという感じで後の祭りでしたが当時はそれが当たり前。

やっと手に入れた、車でカセットテープデッキがついていましたが、勿論テープの持ち
合わせはありません。お金のなかった私にはテープを買う余裕はあまりありませんで
したが、どうしてもデッキが作動するかどうかを確かめたくて思わず、まだ日本では
名前も知らなかったタワーレコードでワゴンにSALEと書かれて置いてあったブルー
のカセットテープを買い、早速かけてみました。

幸運にも軽快な音楽を奏でるカセット出来からは聞こえた曲は当時日本では聞く事
のなかった曲ばかりでしたが、異国に住み始めて間もない私にはすごく贅沢な時間
に感じ、いつもこのカセットテープから流れる曲と共に過ごしていました。

このカセットテープには当時、トムジョーンズと並び称されていた『エンゲルベルト・
フンパーディンク』が収録されており、青い空のカリフォル二アにはぴったりの歌声
でした。特に気に入っていた曲が『クアンド・クアンド・クアンド』でした。

『クアンド・クアンド・クアンド』がテレビの画面から流れてきた瞬間にいきなり当時の
カリフォルニアに引き戻せれ多様な錯覚にさえ陥り、音楽が記憶とシンクロしている
事を改めて感じる瞬間で、大げさに言えばここ数年の間で一番興奮した瞬間でした。

心地よい記憶は何かをキッカケに呼び起されるという事はよくいわれる事ですが、
曲や景色等で思い出す記憶は瞬間的に過去へ運んでくれますが、今を将来に運ぶ
キッカケをたくさん作っておきたいものです。

皆さん、ダイアモンドは良い思い出と一緒に将来の世代にも現代を運んでくれる
大事なメモリーカードです。楽しい時にはダイアモンドを常に携帯してください。

ちなみに、エンゲルベルト・フンパーディンクのCDを探してついに手に入れました。

2011年8月2日火曜日

後世へ

人間の本能の中には子孫を残す事や、文化継承等の意識は自然にある物だと思い
ますが、それは普段意識をする事ではなく、自らの何らかの転換期や境遇によって
意識する事なのかもしれない。

今、流行のロハスは真にその事を表現しており、何らかの状況を迎え、そのことを
意識している人が増えてきたのだと思います。

ロハスとは地球上の自然を大事にし、如何にこの自然を長く大事に使っていき共生
して行くかという取り組みです。現代においてはあまりにもアメリカ流の消費文化が
蔓延し、その場限りの間に合わせにお金と労力を割いているのかと思います。

確かに経済は格別生死に関わるようなものではない物、つまり文化と言われるよう
な物が活性化して成り立っているものではありますが、現代の経済や文化はあまり
にも度を越して見えます。経済の為に文化を起こし、またそれを葬りさっています。

そろそろ、地球の限りある、資源や、文化を大事にして意識する事を心がける事を
考えても良いのではないでしょうか。つまり、文化というものは子孫に残す事の出来
る、誇れるものであってほしいという事と、その文化が肉体的にも精神的にも子孫
達の支えになるものであってほしい。

先日、ご来店頂いたお客様がお求めになったダイアモンドの出来上がりを受け取る
際に

『私にはまだ過ぎたものかと思っていましたが、こちらのお店で後世に残し代々受け
継いでいくものですよと言われて、そうだと思い切って大きなものを頂いたんですよ』

と言われてそう考えてくれる人がもっと多く現れてほしいと考えています。

人の存在や考え方、そして現実に残していける物を継続していけるものをもっと大事
にして良いのではないかと、そのお客様の一言で余計に意識をするようになりました。

ダイアモンドは人類の文化の中にある自然の物では最古の物ですから、ロハスの
代表格と言ってよいでしょうね。