ページビューの合計

2011年8月3日水曜日

エンゲルベルト・フンパーディンク。

最近、テレビのコマーシャルから軽快な音楽流れて、その音楽が自身の心の底を
揺さぶる感じがして、とても心地よい瞬間に陥ります。

1970年代半ばロサンゼルスで過ごしていた。当時のロサンゼルスは治安も悪く、
車の移動は是是非でありました。

当時の私は持ち金も少なく、ポンコツの1960年代のフィアットをやっと手に入れて
移動手段としていました。夏に買って冬になる時に初めてヒーターが壊れている事が
わかり、売り手にしてやられたという感じで後の祭りでしたが当時はそれが当たり前。

やっと手に入れた、車でカセットテープデッキがついていましたが、勿論テープの持ち
合わせはありません。お金のなかった私にはテープを買う余裕はあまりありませんで
したが、どうしてもデッキが作動するかどうかを確かめたくて思わず、まだ日本では
名前も知らなかったタワーレコードでワゴンにSALEと書かれて置いてあったブルー
のカセットテープを買い、早速かけてみました。

幸運にも軽快な音楽を奏でるカセット出来からは聞こえた曲は当時日本では聞く事
のなかった曲ばかりでしたが、異国に住み始めて間もない私にはすごく贅沢な時間
に感じ、いつもこのカセットテープから流れる曲と共に過ごしていました。

このカセットテープには当時、トムジョーンズと並び称されていた『エンゲルベルト・
フンパーディンク』が収録されており、青い空のカリフォル二アにはぴったりの歌声
でした。特に気に入っていた曲が『クアンド・クアンド・クアンド』でした。

『クアンド・クアンド・クアンド』がテレビの画面から流れてきた瞬間にいきなり当時の
カリフォルニアに引き戻せれ多様な錯覚にさえ陥り、音楽が記憶とシンクロしている
事を改めて感じる瞬間で、大げさに言えばここ数年の間で一番興奮した瞬間でした。

心地よい記憶は何かをキッカケに呼び起されるという事はよくいわれる事ですが、
曲や景色等で思い出す記憶は瞬間的に過去へ運んでくれますが、今を将来に運ぶ
キッカケをたくさん作っておきたいものです。

皆さん、ダイアモンドは良い思い出と一緒に将来の世代にも現代を運んでくれる
大事なメモリーカードです。楽しい時にはダイアモンドを常に携帯してください。

ちなみに、エンゲルベルト・フンパーディンクのCDを探してついに手に入れました。

0 件のコメント:

コメントを投稿