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2020年7月31日金曜日

今、変わる事⁉

 新型コロナウィルスは止まるところを知らない様子で広がっています。政府は形ばかりの分科会を作っても専門家の意見は聞かないようで尾見会長も手を上げようかという状態であり、東京都の方も飲食店の時短をお願いするだけで決定的な策を打てずにいます。

 正直営業の時短をしたからと言ってそれほどの効果は上がらないでしょう。政府も自治体も何かをしなければならないから行っている感じで、ほとんど意味が無いのは過去の行った事が今の結果を招いているので結果は見えています。

 医療現場が悲鳴を上げているのに国会議員たちは休会中という事もあり、寝ぼけ呆けている始末です。官房長官にいたっては『まだひっ迫をしている状態にない』と寝ぼけた事を生気の無い寝ぼけ眼で繰り返すばかりです。今すぐ国会を開き立法し対策を立てるべきなのでしょう。

 どんなに対策をしていても結果的には国民の意識であることは皆が理解をしていることだと思いますが皆が皆意識を共有しているわけではありません。

 特に若者はその意識が低いのは否めません。自分が感染してもリスクが低いかどうかの問題ではなく、結局経済が破綻し仕事がなくなり必要のない税金を使う事になり若者の将来の生活が危うくなるわけです。つまり、つけを払うのは結局今感染いる若者です。

 ところで関西地区の宝飾展で感染が出たという話題が流れてきました。このニュースはこれから展示会を開こうとするところには衝撃でしょう。

 宝飾の展示会というのは不要不急の典型と思われているところがありますから、そこで強行するという事のメリットはあまりないともいえるでしょう。しかし、現在業界の多くの売り上げは展示会に頼るところが大きいと聞いていますので深刻な問題ともなるでしょう。

 しかし、考え方を変えれば本来は集合をして行うビジネスとは言えません。つまり、形態を変える良い機会かとも思うわけです。

 本来専門店の典型的ビジネスであった物がいつの日か展示会ビジネス化したことが値引き商売にも拍車をかけ、本来の信頼関係ではなく価格や演出のビジネスとして定着をしてしまったところがあります。

 これからは価値でしか物を買わない時代に入ります。宝石の価値というものをもう一度見直し再構築というより『温故知新』を心がけ本来の宝石商としてのスタンスを保つ心掛けがお客様の心をうが課すのでしょう。


 

2020年7月29日水曜日

現物急上昇⁉

 金やプラチナ、更にパラジウム等の現物の価格が上昇を続けています。これらの地金を扱っている人々にとっては頭の痛い状況でしょう。

 今後の現物相場はどうなるのでしょうか?

 現状の場面が現れ始めたのは今年に入って顕著になってきたという事ですが実際にはフィンテックを始め金融市場の異常な状況が現われ始めた頃からでしょう。

 つまり、今のコロナ禍で浮き彫りにされてきましたが金融相場のAIによる操作が大きくかかわっている現象がコロナ以前でも見られました。それは利益の確定売りと上昇待ちです。

 数十ドル上昇すると次の日は数十ドル下がるという現象がここ数年続いています。勿論経済指数や状況が全く関係がないという訳ではありませんが実体経済とは程遠くなってきたことは確かです。

 ただここにきて多くの産業に疑問符がつく状況で利益確定がしやすく、更に安全資産ともいえる現物市場にお金が集まっているという事でしょう。本来であれば今の状況でプラチナが上がる要素は殆どありません。勿論パラジュウムに関しても現在は歯科用合金、貴金属、車のエンジンの媒体とそれほど現状が顕著に活躍をしている状況にないことを考えるとやはりここまでの高額になるような要素はありません。

 簡単に言うと需要がなくても価格が上がるという事はやはり実体経済というよりも投機筋買いですからいつかの時点を期に暴落も考えられます。それはコロナ後なのか、その途中の希望の持てるIT産業もしくは医療関係株のなのかはわかりませんがここ半年から一年の間に起きるでしょう。

 現物と言えばダイアモンドですが、ここもやはり投資用の5ctアップの物が値動きを始めています。しかし、実際には他の現物と違い現物がそんなにありませんから価格は動き始めても物がありません。それがダイアモンドの強さであり、弱さでもあります。

 つまり、先見の明があり、資産があり、更に運の良い人にダイアモンドは回っていきます。この辺は価格交渉をしながら買おうという人々には向きませんし、その人々に回ってくる事はありません。

 現状の宝飾市場は腰の弱い販売者たちが創り上げた虚構の市場であり、実際には大粒のダイアモンドに対しては持っている人々の方が有利であり、利益であるわけですから容易に手に入るものではありません。

 現状の現物市場もやはり資産のある人の踊り場状態でもあり、素人が安易に手を出すような状況ではありません。しばらくは高止まりをするでしょうけれど今度急上昇をした時には注視をする必要があるでしょう。https://ameblo.jp/diamonrow
 

2020年7月20日月曜日

そもそも⁉

 安倍政権の迷走というか失策が止まらない。

 GO TOキャンぺーんなるものを打ち出したは良いが、そもそも閣議決定で行ったCOVID -19が収まった時点という事を明記しているにもかかわらず、足元の業界の働き掛けで前倒しにしてみたり、東京除外を打ち出したと思ったら今度はそのキャンセル料を国が負担をすることを考えたりといい加減にしてほしいですね。

 そもそも、なんでも国が負担をすると言うが本来は現在なのか将来なのかは別にして国民が負担をするものです。それを政府というか安倍政権は勘違いをしている。

 アベノマスクを始め、給付金、助成金を含めてまともに事が進んだことはないというか、そもそも論を言うと安倍さんが『世界的にみても最大級の財政出動』と胸を張って言っていたが本来は国民の皆さんには申し訳ないけど、『このような事態という事で将来の国民の税金を使わせてもらいます申し訳ありません。』から始まるのならわかります。しかし、これもそもそも当初の対応のまずさから広がったことです。

 勿論最低限の感染が広がることは仕方がないのですが、習近平を意識して中国からの渡航を制限しなかったことも含めて、当初の奈良の観光バスのドライバーの感染も関空の保健所員の対応のまずさからという事も分かったいるわけです。これは行政の問題でもあるわけです。

 上げれば枚挙のいとまもありません。そもそも日本経済の問題はデフレの抑制が効かないという事なわけですがGO TO キャンペーンは正にはそのデフレを更に煽る内容です。そこへ一兆円を超える税金を投入という事は何を考えているのかという事です。

 今回のCOVID-19は経済的にも意味の大きかったと私は考えています。

 つまり、鎖国状態ですから海外を気にせず内需を拡大する良いチャンスでもあったわけです。勿論一部の企業にはリスクも起きるでしょう。しかし、長い目で見れば日本にとっては千載一遇のチャンスだったと思います。

 感染病もそうですが、安倍政権の一丁目一番地は自ら犯してしまった経済失策を挽回することです。

 今回の騒ぎはある意味起死回生のチャンスだったと考えるのです。

 そもそも資源のない国ですから労働力が資源であったのに、働き方改革なる名のもとに技術や経験を単なる削減の出来る経費の迄に貶めてしまっただけではなく、アベノミクスなる名のもとに格差を広げてしまったわけです。つまり、一部の大企業や経済評論家なる人間の言う事を聞いてです。元々も推進論者であった竹中平蔵を金融関連大臣に添えて、その彼はシャンパンタワーともいうアベノミクスは間違いだったと近年認めています。

 今後は今の教訓を生かして日本の医療関係を基幹産業に育てあげ、医療をビジネスにすることを考えるだけの政治家に現れてほしいものです。何故なら、現在は個々の医師や学者の医療レべルは高いのですが、そこに関連する行政のレベルが低いのです。それ故意外と日本の医療レベルは世界と比べると低いのです。

 しかし、PCRの検査機器や他の医療機器は日本では認められていないものの世界的には採用されている日本製が意外と多いのです。更には騒ぎ前にも多くの外国人が日本人間ドッグを受けに来ていますし、基礎科学や物理学はノーベル賞を見ても分かるように極めて進んでいます。

 それらは資源が必要ではなく本来の政治力と行政力で賄われますが、日本の製薬会社と政治、行政との結託から難しいことは解りますが、個々の利益より国の利益を、最終的に国民の、皆の利益に帰します。

 もっと『そもそも』を考えてほしいものです。何事もそうですが・・・・。

2020年7月18日土曜日

資産としてのダイアモンド⁉

 先日行われたサザビーズ、クリスティーズ両オークションで5.04ctsと12、11ctsのブルーダイアモンドが落札をされ話題になっていますが、それぞれ日本円にして約11億円、17,5億円という高額で落札をされました。勿論現物資産として運用と考えられます。

 1970年代中頃、ロサンゼルスはまだ古き良きアメリカであり、アメリカンドリーム真っ盛りの次期でした。私はそこで生活を送りながらある意味希望に満ちていました。見るもの聞くもの物も珍しく、TVドラマでしか見たことがなかったハリウッド、ビバリーヒルズ、そしてその数年前に日本で放映され流行ったTVドラマの『サンセット通り77番地』とTVを通して馴染みの有ったものが次から次と目の前に現れていたのです。

 一方、世界でも有数の犯罪都市でもあり、私自身も何度かその中に巻き込まれそうになったことがありました。更には終戦間もないベトナム戦争の帰還兵の問題やベトナム難民の問題と病めるアメリカがそこにはありました。

 私自身は大學へ入るための準備として州立の語学学校へと通学する毎日を送っていましたがその中にベトナム難民としてアメリカに渡ってきたベトナム人(当時の私は壮年と思っていましたが今考えると50代位)の男性がおりました。偶然隣り合わせた為にお互い片言の英語で話をすることも多く彼の身の上話を聞くことがありました。

 彼はその時ロサンゼルスのダウンタウンでパン屋を営んでいましたが、当時の知識の浅かった私には事情も分からず彼の話を聞いていました。彼は当時の南ベトナムでパン屋を営んでいましたが、戦火が南に及ぶにあたり、家族とともにベトナムを逃げ出し、難民として船を探し海に出て結果的に日本の漁船に助けられ、その後渡米をしたという事でした。

 当時の日本ではベトナム難民のニュースは日常茶飯事で特に私も当たり前のように受け止めており特別なものとしては考えておりませんでした。しかし、難民であった人を目の前にし、興味を持たざるを得なかったのです。

 そこで何故彼がパン屋なのか?(戦争前はフランス領であり、フランスの影響もあり、パン文化が進んでいた)ごく普通にパン屋の仕事に就き、自らの店を持つようになった話や、そこで成功を収めていたことや戦況が悪くなり、その後難民となった事。何故アメリカに渡ったのか?(当時のアメリカは南ベトナムの難民に対しては積極的に受け入れていた)などの話を聞き、日本にいた時に見聞きしていたニュースを身近に感じたものです。

 一番の疑問は難民で来た彼がなぜにアメリカに来てパン屋を営むほどの資金があったのかということでした。その答えはしばらくして私が大学へ行くためにその語学学校を去る時でした。
 
 『KAZ,今日ランチを一緒にとろう』
彼が声をかけてきて、
『君がダイアモンドの仕事をしていたことも分かったし、まじめな人間であることも分かったからこの間の質問に答えよう。』と言ってくれたのでした。

 彼はベトナムで成功をした資産をダイアモンドに替え肌身離さず身に着けていたという事を聞かせてくれました。最初はどこの誰かもわからない人間に話せる内容でないことも理解をしました。

 ただ今はダイアモンドを換金し、それを資金に開業をしたという事でした。今はもうダイアモンドを持っていないので頑張ってまたダイアモンドを買いたいものだというような話をした覚えがあります。

 しかし、これは私が漠然と考えていたダイアモンドの資産性というものをはっきりと認識した瞬間であり、その後ダイアモンドのビジネスを目指したきっかけになったことは間違いがありません。
https://ameblo.jp/diamonrow

2020年7月17日金曜日

其々のマーケット⁉

 宝石のビジネスというものは時代時代に合わせて繋がれてきました。ある時は権力の象徴であったり、宗教の道具として、お守りとして、更には婚約の象徴としてと何らかの象徴として継承をされてきました。

 それ故に時代の変化や経済の状況に完全に埋没することなく繋がれてきたのですが、近年は価格破壊やデザインのみに囚われたり、更にブランド戦略のみの中身のない販売方法が重用され本来の宝飾品の価値や意味とはかけ離れた販売方法がとられてきました。しかし、それもまた宝飾品の自己防衛策だったのかもしれません。

 今回の新型コロナ禍での宝飾業界は販売形態が展示会が主流であったことも有り、動きが取れないとなり、かなりの苦戦が想定されたのですが意外とどこの結果も想定程の苦戦はしていないように聞いております。

 私自身も実感するのですが元々感染等を気にする人々はそもそも来場をしないだろうし、来場している人々も元々イベント等が好きな人々であり、感染が流行る前から絶対数が減っていたことを考えると実質的目減りは其れほどではなかったのかなという気もします。

 勿論、それには様々な考えの人々がいます。自粛警察的な人もいれば他人には文句は言わないけれど、自分がその中に身を置くことはゴメンだという人もいるでしょう。更には経済を回す上では止む得ないという人もいるし、あまりどちらも気にしないという人、もっと言えば給付金がもらえるのであれば自分から感染を希望する人までいます。

 どれも人其々の考え方とは思いますが、マナーやルールを守っている中での実質的行動はやむを得ないことも含めて攻撃をするべきことではないのかなとも考えます。中にはただマスクをたまたま忘れただけの人もいるでしょうから。

 宝飾品も時代や状況の中でも最もマーケットになるような人々を相手にしてきました。それは時には歴史的に決して評価をされるような販売方法ではなかったかもしれませんが、状況がそれを受け入れてきたという事を考えればそれも批判をされるようなことではないのかもしれません。

 例としては不適当かもしれませんが宗教などの『ツボ売り商法』などもそうですが、精神的に不安を持っている人々や思い込みの激しい人に向けて行われるものですし、TVショッピングなどの画面一杯にダニを映し出し、不潔恐怖心をあおったうえで布団乾燥機やダニ退治の掃除機などを販売することなども神経質な人々の心理を利用した販売方法なわけです。

 感染に対して色々な考え方をする人がいるように色々なマーケットに対するアプローチがあります。宝飾品は其々の時代に合わせ変化をしてきました。この時代もたくましく変化をし残っていくのでしょう。https://ameblo.jp/diamonrow
 

2020年7月10日金曜日

コロナ禍のセグメント⁉

 恐る恐るの展示会の参加となった今週、意外だったのが当初の予定通りの集客であったこととその集客予定自体は元々少なかったとはいえ来場率が高かったことでもあります。

 その殆どは少しは口にする『コロナ話題』ですが、あまり気にはしていないという事です。更には所有をしている殆どのジュエリーをお持ちになったのではないかと思うくらいに持参をし、私どもにご披露をする方もいらっしゃいました。

 理由は『ジュエリーを持っていても着けていくところがなくてストレスが溜まっていたわ』というものでした。勿論ウイルスを気にする方は最初から来場をしませんから気にいする方は殆んどいなかったのは当然かもしれません。

 人間というものは『自粛警察』という言葉が生まれたように自分への感染を気にするだけではなく、他人の不注意にも厳しく当たる人もいれば、粛々として感染を恐れる人、更には気にしながら行動をする人、気にしない人、一番始末が悪いのが自暴自棄なのかどうかわかりませんが感染することを粋がる輩と人間模様は様々であることを改めて認識をしたという事です。

 人間が気にする場面は人それぞれであることは理解をしていても今回のコロナ騒動の様な事があるとそれが明らかになってきます。言い換えればマーケティングやセグメントが最もしやすいと考えても良いのではないでしょうか?

 つまり、環境や背景を理解したうえで、その状況下での行動を傾向分析化できるという事です。

 大雨の中でも傘をさすことを嫌う国民性もあれば、少しの雨でも傘を持ち歩く国民性もあります。今回のウイルス対応はまさしくそれでマスク好きの国民性とマスクを毛嫌いする国民性とでは明らかに感染確率が違いを見せました。勿論其々の国民の中にもその逆がいるわけで、マスク毛嫌いの国民の中のマスク着用派は明らかに『自粛警察』になっていきます。

 神経質という言葉がありますが、人それぞれ神経質な場所や状況は違いますが『自粛警察』成る種族は実はマイナーでありながらメディア等の取り上げにより一見メジャーな雰囲気を創ります。

 ここがポイントだと思いますが、『自粛警察』派の人々が望む傾向には曲がった正義感が多いように感じます。極端に言えば『壺売り商法』にハマりやすい傾向にあるような人々が多い様な気がします。

 また、その真逆な人々にはこだわりというか信念が不足しがちな情緒があり、流行りだというとそれに乗っかろうという他人任せな部分があるような気がします。

 もちろんこれらは私の個人的な分析見解ですから確かなものではありませんが、マーケティングの際のセグメント分析をするには有効な気がします。
https://ameblo.jp/diamonrow
















































































































































































































































































































































































 

2020年7月3日金曜日

電子マネーの危うさと宝飾品⁉

 宝飾品は何時の時代でも同じ売り方がされてきたわけではありません。数十年前のダイアモンドはオシャレでするわけではなくある種のステータスであり、その後は結婚が決まったらダイアモンドという時代が続き、その後贅沢品となり、おしゃれのアイテムの一つのなりました。

 しかし、時代背景が違うとその価値や売り方が変化をし、宝飾品ビジネスは永らえてきましたが、今はその丁度その潮目と言いますか変化のきっかけの時なのでしょう。

 物というものはその物の価値ではなくてその環境であったり、変化や用途に対して価値を見出しています。ただ持っていて楽しいからという人もいるかもしれませんが大方は何かの対象があり、そこに価値があります。

 19世紀まではファッションという概念がありませんから毎年違うファッションの物を着るという概念がありません。時代背景が変わり人々に進化や文化の余裕が現れるとそこには人より目立ちたいとか、人とは違いたい、更には皆が着ているものを着たいといった欲求が出てくるとそこにファッションというビジネスが現れます。

 現在の宝飾品においてもファッションのコーディネートをするとかお似合いだとかという言葉では物が売れなくなっています。つまり、人には欲望がありますが一方で理性もあります。現在の様な実体経済とか新型コロナ禍では理由がない限りは宝飾品を買おうという気にはなりません。

 今、その理由付けをするのが宝飾業界の役割なのでしょう。

 これと同じことが電子マネーにも言えます。電子マネーというものは実質的には現金の存在が電子マネーの価値を見いだしています。つまり、物々交換の差異のバランスをとっているのが現金であり、その裏付けとしての金であったり信用の兌換として現金が存在をしているわけです。

 人々の意識の中に現金に対する信用というものが有るので現在の電子マネーは価値があるわけですが、全てが電子になるとそれは『仮想通貨』と何ら変わらなくなるのです。一時は仮想通貨の使える市場が開発をされましたがそれは停滞をし、ただの金融上の浮遊物化としている状態です。つまり投資という名のギャンブルでしか価値がないのです。

 つまり、根本は物々交換の兌換にあるという事を考えると全てが電子マネー化すると為替の差益で利益を上げようという輩が出てきます。電子ドル、仮想通貨の行き来が容易になりますので現在の証券市場のように数分で数度の取引が可能になり、これは勿論AIが行うわけですが、そこには何らかの規制をしようとするでしょうが、多くの問題が出てくる可能性があるわけです。

 現在の『バーチャル経済』の二の舞を更に創造する事に意味があるのだろうかと考えます。日本人が何故か現金神話があります。それは自国への信頼と、政府への不信が共存をしているのだろうと思いますが、自国の通貨は信用しても電子マネー化による政府に個々を把握されるのは信用が出来ないからいやだというその本能は正しいような気がします。勿論電子マネーは便利ですがクレジットカードの段階で留めておくことが賢明なような気がします。

 今のこの状況の格差社会は『バーチャル経済』が故の物であることはある程度の経済意識を持っている人々であれば想像がつきます。

 物事には裏付けがあり、価値が発生します。裏付けが曖昧になるとそこに妄想を入れなければ成り立たなくなります。いずれにしても対象者が理解をしやすい価値観がなければその先には危うさだけが残ります。
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2020年7月1日水曜日

現物相場の上昇とダイアモンド⁉

 とうとう金価格が市場最高値を更新しました。$1800ドル/オンスという価格は誰もが予想をしなかったでしょう。2000年270~300ドルだったことを考えると約6倍強の上昇でもあります。日本円では1980年の6千円台という高値もありますが、当時の為替は240円前後でもあり、トロイオンスでは850ドル前後決して高かったわけではありません。

 このころの高値は前年の旧ソ連のアフガン侵攻などの有事という事もあり、ドルも強く地金そしてダイアモンドも高値を付けていました。今回の高値はリーマンショックを皮切りに上昇を始め、その後『アラブの春』を挟み現在に至っていますが、これは2015年代に一度踊り場を迎え下降をしますが、これと同時にダイアモンドの価格も停滞をします。

 それはある一定の世界の安定を迎えていたことを示しますが、今回のコロナ騒ぎの中での地金を上昇は何を示しているのでしょう。

 金融市場はこの実体経済の悪い最中でも株価は高値を維持し、利ザヤ売り買いを繰り返しています。勿論これはAIの活躍による瞬時の売り買いによるものと考えても良いでしょうが、実体経済の先読みが株価に左右するという神話が崩れていることになります。勿論現状は医療、IT関連株が上昇をしていることは言うまでもありません。

 しかし、一部の投資家はリスク回避という面もあり、現物買いをすることは過去も物語っていますがダイアモンドはどうでしょうか。ダイアモンドのトータル的なものだけを言えば相場は下がっています。しかし、現物があるかどうかというのはその限りではありません。

 更に言うと大粒に関しての投資マーケットは動き始めてもいますが、一般商品(2ct以下)に関しては3月以降値下がり傾向にあります。しかし、価格が下がっても買い手がいません。当然研磨側は研磨をしませんから結果的に品不足という事になりますが、如何せん需要がありません。

 つまり、投資用とみられる5ctアップの現物に関しては需要もありますが、現物は少ないという事になり大きな動きとはなっていません。ただ敢えてアドバイスをするとしたらリスク回避の資産保全を考えたときに大粒のダイアモンドは今が買いという事にもなるのでしょう。しかし、相当な資産を抱えていることが前提になるのではないでしょうか。

 ダイアモンドは投資としての危険性はありませんが、10年単位を考えた投資でなければなりません。短期利益を求めたギャンブル要素を満たした投資には向いてはいません。最近の証券市場のCM等などもやたら『投資は個人の責任において行ってください』と連呼していますがTV上の画面でもネットのHP上でも見にくいところに小さく書いています。つまり、それだけ危険性をはらんでいるという事でもあるのでしょう。

 ダイアモンドの大粒に関しては国際的オークション市場でも高値を付け動いていることは周知の事実です。後はどのようにしてその大粒ダイアモンドを手に入れるかという事になります。現在私どもも依頼を受けていますが、この新型コロナ禍では殆どのマーケットが動いていない状況です。

 今後の再開後が楽しみという訳ではありませんが前述した1980年にはダイアモンドの価格が上昇を続けたことは脳裏から離れることはありません。
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