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2019年5月7日火曜日

ダイアモンドの今後⁉

 前回に述べたように平成という時代は変化の多い時代だったという事はダイアモンドに関しても言えることです。

 4Cという単純な価値観からタイプ1タイプⅡ型といったいささか専門的なものに加え、鑑別技術の向上により原産地等の特定をする技術の進歩のより付加価値にさらに付け加えるというビジネスの始まりです。

 つまり、希少性の高いタイプⅡ型が付加され、更には既に歴史上の鉱山となり物語だけが語り継がれているインドのゴルコンダ鉱山産のようなダイアモンドであることが更なる付加価値となる
時代になったのです。現にオークション等では特定されることにより高額なハンマープライスなっています。最近ではマリリン・モンローで有名な『バローダの月』などもその例になります。

 しかし、これらの詳細なる付加価値がどこまで必要なのかは疑問なところではあります。それというのはダイアモンドのタイプにはⅠ,Ⅱ型とありますが、この中のⅠ,Ⅱの其々にさらにa,bそれぞれがあることはご存知の方も多いのですが、さらに細かくa,bの中に次なるa、bがあることまで知っている方は少ないと思います。

 更にダイアモンドにはエクロジャイロ型とペリドタイド型と別れていますのでこれらを網羅し付加価値性を高める事には果たしてどれくらいの意味があるのだろうと思っています。もちろんこれらの技術はダイアモンドの資産性を始め、希少性等を証明するための手段として出ていきましたのでイコール駄目だという事ではありません。

 しかし、ダイアモンドというものはそのものが希少性の高いものですからそこまでの希少性を追う意味があるのかという事です。勿論その証明手段を持っていることは今後のダイアモンドの資産性や市場性を考えると必要不可欠なことだと思います。

 販売に専門性は必要ですが消費者にそこまでの情報を流す必要があるのかという事と販売員がそこまでの知識を持ち、更にはそれを使うチャンスがあるのかというと答えは『ノー』という事になります。

 勿論知識として持っていることは必要だと思いますが鉱物学を専攻しているう訳ではありませんからそのようなことがあるという意味での知識があれば十分だと思います。過去には販売員の知識の無さから市場を壊してしまい、消費者から怪しげな目線を投げかけられるきっかけになったことは間違いがありません。それ故に最低限の知識が必要であることは否めません。

 多くの特に催事等に従事している販売員は知識の浅さというものを軽視する傾向があります。特殊なものなのでその場の誤魔化しがきくと思っているわけですが、多くの場合には興味を持っている消費者は知識を持っていますので冷ややかな目線でいることに気が付かないのです。

 ダイアモンドの今後というという事になるとジュエリーとしてのダイアモンドと宝石としてのつまり資産性を含めたダイアモンドという販売形態の違いを出していく必要があるのだろうと思っています。

 そして、それは間違いなく目の前にきているだろうと思っていますが、前回書いたような世の中の変化に合わせたものでなければならないと感じています。
https://ameblo.jp/diamonrow
 

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