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2019年1月7日月曜日

CVDダイアモンド⁉(追記)

 昨今私が書いているCVD(人造ダイアモンド)という書き方に誤解があるようなので追記します。

 CVDとは本来生成方法を指す言葉で日本語でいう科学蒸着(Cemical Vapor Deposition)という方法です。

 ダイアモンドには以前からのHPHT(高温高圧)方法を始め、使われだした言葉が多くあります。HPHTに関しては天然のダイアモンドに高温高圧をかけ色処理をする方法でもあり、合成ダイアモンドの生成方法でもありますがそのことに関しては以前からGIA(米国宝石学会)においてもそのインフォメーションを行っています。

 最近になりとみに話題になっている人造を前提にHPHT方法と区別の為に単にCVDという言葉を当てはめて書いてきましたが、正確にはCVD生成ダイアモンドもしくはCVDダイアモンドと書くべきだったのかもしれません。

 これらの方法以外にも他の人造宝石を生成する方法はありますが、ここではダイアモンドに特化し、最近特に問題が起こりそうなCVDダイアモンドに関してだけを取り上げています。

 何故ならHPHT法に関しては古くから用いられ現在で最寄り安価な生成方法として用いられていますが違いは大雑把に言うとHPHTに関しては高圧下で高温をかけグラファイトをダイアモンド化する方法でCVDは炭化水素ガスの混合物に電熱による刺激を与え基板上にダイアモンドの結晶を創り上げるもので特に高圧を必要とはしない。更には成長ではないので膜を一枚一枚重ねていく方法なので小粒には向いているが大粒向きではないという事でしょう。それゆえ大粒に関してはHPHT由来という可能性が大きいとも持っても良いのではないかと思っています。

 現在ではCVDダイアモンドに関してはメレーサイズが多く、この辺が大きな問題になっているといってよいでしょう。昨今ではホウ素投入や窒素投入方法の改善により、より天然に近いものが造られていますが、いずれにしても看破方法が確立されているといってよいでしょう。

 色々報道等で心配をしている人たちもいるそうですが、むしろ色石の天然の物ものに処理をしている物よりは明らかに天然か人造かといった分け方をできるのでむしろ心配はないのだろうと思っています。

 現在米国では天然と同じ素材という意味で過去の合成ダイアモンドとは一線を引き、研究所成長ダイアモンドとか養殖ダイアモンドといった定義づけを行っています。

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