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2018年4月3日火曜日

ジュエリー業界の崩壊⁉

 過去にはバブル崩壊やリーマンショックなどの経済危機がありましたが、意外とバブル崩壊やリーマンショックの後にはそれほどジュエリー業界は不調を感じてはいませんでしたが、現状の業界を見渡してはどうでしょうか?

 経済の崩壊イコール宝飾業界の崩壊的に実は以前は随分といわれてきました。しかし、現状どうだったかというと通販を中心にした量販が台頭し、また低価格帯を中心としたファッション要素のジュエリーが伸びを示し、それに携わる多くのインドの業者が日本に拠点を創り始めた時代になったのです。

 経済が良好になると一番最後に恩恵を得て、経済が悪くなると一番最初に悪影響が出る業界の代表格のように言われてきたジュエリーでしたが、実はしたたかに生き残ってきたのでした。

 実はそこにはそれなりの要素があり、その過去の創り上げたファッションではなく婚約や記念日等の象徴的な実用的用途がジュエリーにはあったのです。それが皮肉なことに量販やファッション的要素にあまりにも走り始めたために実用的要素から嗜好的要素になり、そして贅沢品となり、一次的要素がすべてなくなり、無用の長物的になってしまったような気がします。

 勿論一部の人にはまだまだそれなりの意味を持っていることは事実ですが、一般的な人々はそれなりの宝飾品を見る機会もなくなり、結果業者も力がなくなりといった悪循環が広がり、現状の状況になっているのでしょう。

 それを考えると本来のジュエリー業界の崩壊は現時点であり、勿論この数年の積み重ねではありますが過去の我が国の歴史においても今ほどの重症になったことはないのではないでしょうか。

 勿論本質的な売り方としての市場はまだ歴然として残っていますが、価値を尊び美しさを基本としたものは今までもこれからも不変ですが、販売としてのやり方はもう完全な変換期に入っているのでしょう。

 本来のプロではない人々が通用してきたのはそれまでに培われてきた価値や価値観が存在していたからであり、それを利用しそれを壊しながら行ってきた方法は残念ながら宝飾品の価値までも壊してしまったのでしょう。

 ただし、物が宝石です。

 本質的価値が失われたわけではなりませんので、今後の宝石の取り扱いによってはまた以前の光を取り戻すのだと感じています。それはいかに価値を上げていくかという事に他ならないのです。嘘や意味なき値引き販売を封印した時に果たしてはどれくらいの販売員が残るものなのかこれも難しい問題ではあります。
http://diamond-exchange.jp/
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